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アラビアンナイト 7月4日放送分 |
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どこまでも続く砂漠をラクダに乗って旅をするキャラバン商人たち……そんな幻想的なイメージの『アラビアンナイト』の世界ですが、近年は国際情勢の鍵を握る存在として、おとぎ話だけでは済まないようです。
地理的にも文化的にも遠い日本では、その本当の姿はなかなか伝わってきません。そこで本日は当店のお客さまが教えて下さった「中東」のお話を、ここで少しだけご紹介させていただきます。皆様のご意見・ご感想も、ぜひこちらからお聞かせ下さい。 |
| ■ | 羽田正さん(東京大学東洋文化研究所教授)の
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ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つは兄弟のような存在。一番古いユダヤ教に「旧約聖書」があり、キリスト教には「新約聖書」がある。そしてイスラム教はその2つに加えて「コーラン」がある。
だからイスラム教でも「ノアの箱船」のノアやキリストを預言者の1人として認めている。ところが「最後の預言者がムハンマドである」と定めているのが狡いというか鋭いところ。 イスラム教では「この世はもういつ終わるか分からないから、神の命じる道にしたがって生きなさい」と言われる。そのいろんな戒律の中でも「お酒はダメ」「豚肉もダメ」という戒律が有名だけど、実はコレ、「お酒を1回飲むとマイナス1点」みたいなイメージ。毎日ちゃんと礼拝したり、貧しい人にお金を恵んだりすることでカバーして、最終的にブラスになっていればOK。それくらいゆるい宗教だからこそあれほど広まった。 だからイランなんかに行くと、みんな本当に普通。しかも中東の人々は「自分たちはアジア人だ」という誇りを持っているので、そのアジアの国々の中でも最も成功を収めた日本はすごく尊敬されている。日本の方が「ちょっと怖い」なんて思っているのは本当にもったいない。
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| ■ | 阿刀田高さん(作家)の
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『アラビアンナイト』はありとあらゆる民間伝承が集約されたモノ。「サライ」という砂漠のキャンプ村で語り継がれた物語が基なので、キャラバンの商人たちが旅をした中国やヨーロッパの話も混じっている。
そんな雑多なお話を1つにまとめるために『アラビアンナイト』にはシャハラザードという賢い女が登場する。ある非道な王様が、夜伽の女を次々に殺していた。そこでシャハラザードは一計を案じ、夜伽の後に王様に物語を語って聞かせる。そして朝が来ると物語の佳境で語るのをやめるので、王様は続きを聞きたくてシャハラザードを殺せない。それが毎晩繰り返され、気がつけば千一夜が過ぎていた……という体裁で様々な物語が綴られる。 ちなみに、そのキャラバン商人にはユダヤ人が非常に多く、そのユダヤ人が発明したのが「利子」という概念だった。そしてマホメットは利子によってどんどん儲ける金持ちを諸悪の根元だと思ったのか、コーランで利子を禁止した。 だから今でもアラブ社会に利子はない。お金を持ち寄って事業をする「株式会社」なら良いけど、利子はダメ。昨年の金融危機以降、このアラブ社会的な考え方が大いに見直されている。
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| ■ | 野町和嘉さん(写真家)の
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年に一夜だけメッカに100万人が集まり徹夜で礼拝を捧げる日がある。その様子を写真に撮ってきた。
メッカとメディナ、2つの聖地はイスラム教徒じゃないと入れない場所なので、僕もイスラム教徒になった。元々「その写真が撮れるならイスラム教徒になってもそんなに違和感はない」と思っていたし、しかるべき場所で誓いの言葉を2〜3述べるだけの簡単な手続きだったので、それほど問題はなかった。 イスラムには5つの決まりがあり、その内の1つが「一生に一度、メッカに巡礼に行く」ということ。世界に14億人と言われるムスリム(イスラム教徒)の中軸となるのがメッカで、14億人全員が精神的にメッカのカアバ神殿へと向かっている。 このカアバの周りをグルッと円上に100万人の人が囲み、反時計回りに7回まわっていた。特に私が撮影した日は神の最初の言葉が預言者に下った日「ライラトル・カドル」だったこともあり、塔の上から眺めたその光景は圧倒的だった。 最近は巡礼者が増える一方らしく、年間で700〜800万人もの人がメッカを訪れるらしい。それはある種の大産業にもなっていて、さすが1400年の歴史を感じさせる。
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| ■ | 細川茂樹さん(俳優)の
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今年の3月に仕事でドバイへ行って来た。「ドバイワールドカップ」という競馬の大会が行われるので、その取材だった。
現地に着いてまず思ったのが「ここ、砂漠だったんだよな?」ということ。砂漠の中に近代的な施設を全部持ってきてしまったその力は凄いの一言に尽きる。新しく作っている競馬場なんて、その規模は成田空港に匹敵する。 噂の超高層ビル「ブルジュ・ドバイ」も凄かった。その高さ810m以上というから、約1km弱。街のどこからでも見えるその偉容は迫力満点だった。 ドバイの街には幹線道路があり、その脇には普通にいろんなお店が並んでいる。でもそのお店の裏は砂漠。ホテルの52階に泊まったけど、そこからの眺めは日本では絶対に見ることのできないモノだった。 ヤシの木の形を模した別荘地「ザ・パーム・ジュメイラ」もあった。ここはベッカムやブラッド・ピットが買ったという噂で、そのクラスの人じゃないと買えないらしい。 でも金融危機の影響で、数々の高層ビルにも人や会社がほとんど入っておらず、ふと非現実的な世界に感じる瞬間もあった。それでもすべてが新しく、走っている車は5年以内のモノばかり。本当に驚きの街だった。
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| ■ | サヘル・ローズさん(タレント)の
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イランでは豚肉が食べられないし、鱗のない魚もダメ。鱗のない魚というのはウナギやタコやイカ。鱗のある魚は鱗を取れば汚れが全部落ちるけど、豚や鱗のない魚は「汚れている」というイメージで食べちゃいけないことになっている。
それでもスンニ派の多いイラクと較べればまだ緩い方で、女性は髪の毛さえ隠していれば、他はうるさく言われたりしない。サンダルの人もいたり、みんなけっこうお洒落をして街を歩いている。 でも男女が手を繋いで歩いているとすぐに警察が飛んできて「結婚証明書を出して」と言われる。証明書がなければ警察まで連れて行かれ、親が呼び出される。だから基本的に結婚するまで恋人や彼女は一切作れない。 唯一のナンパ場所は車の中。車の窓を開けておくと、男の人が車の中に電話番号を書いた紙を投げ込んでいく。だから電話越しに恋愛をする人は多い。 もう1つ、男女の出会いといえばパーティー。休日の金曜日は必ずパーティーが開かれる。日本に来て一番意外だったのは、そのパーティーがないことだった。それくらい向こうでは当たり前で、政治的なデモの後でもパーティーはやる。それくらいイランの人は情熱的で明るい。
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■ 放送曲目リスト |
| Time | Title | Artist | Label | Number |
|---|---|---|---|---|
| 10'26" | Show Me The Way To Get Out Of This World | Matt Dennis | BMG | BVCJ-7473 |
| 20'52" | I Never Knew | Four Freshmen | Capitol | 7243 4 95002 2 8 |
| 30'18" | Something Happens To Me | Nancy Wilson | Capitol | 7243 5 97073 2 7 |
| 39'00" | You Brought A New Kind Of Love To Me | Frank Sinatra | Reprise | WPCP-5793 |
| 46'01" | As Long As I Live | Peggy Lee | Capitol | TOCJ-5342 |