放送曲目リスト/前回の放送/来週の予約の噂

戸田恵梨香さん来店
3月6日放送分

 いつも土曜日の夕方にいらっしゃる教授ですが、今月いっぱいは休暇でニューヨークだそうです。羨ましい限りですが、4月になったらきっと楽しいお土産話を持って帰ってきて下さるでしょう。
 でも、女優の戸田恵梨香さんが初めて当店にいらっしゃったことを教授が知ったら、とても悔しがるかもしれませんね。本日はその戸田恵梨香さんをはじめ、様々なお客様が当店でグラスを片手に教えて下さったお話を、ここで少しだけご紹介させていただきます。皆様のご意見・ご感想も、ぜひこちらからお聞かせ下さい。



高嶋政伸さん(俳優)の
『千葉』の話
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 最近「千葉」にハマっている。アクアラインで千葉に行き、鴨川あたりは僕のテリトリー。あのあたりには長狭米というすごく美味しいお米があって、棚田の「棚」単位で買えたりもする。
 鴨川から少し北上すると安房小湊という町がある。ここは日蓮が生誕した地で、「日蓮が生まれた時に大量の鯛が浮いてきた」という伝説を実際に見せてくれるフェリーも出ている。
 フェリーに乗ると「右手の方から奇跡が起こります〜」なんてアナウンスの後、本当に大量の魚が浮かび上がってくる。たとえエサのようなモノがパラパラと見えたとしても、あの光景はまさに奇跡だと思う。
 さんが焼きも美味しい。これはイワシのハンバーグをアワビの殻にのせ、味噌を付けて焼いたモノ。
 さらに北上すると一宮という町がある。ここの海水浴場は波が高く、サーファー向け。大型旅館もないので、非常に素朴な雰囲気。
 「一宮館」という旅館は芥川龍之介が1ヶ月間逗留して、後に奥さんとなった女性に恋文を書いた旅館。当時の離れはそのまま残されている。千葉の新鮮な魚も美味しいし、サーファー向けのお洒落なタコス屋もある。ボディボードは楽しいし、千葉は最高。
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戸田恵梨香さん(女優)の
『ライアーゲーム』の話
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 映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』はちょっと他に類を見ない映画。ゲームの駆け引きや心理状態を本当に細かいところまで描く松山監督の演出がスゴイ。
 撮影は東宝の撮影所にセットを組んで行った。セットの中はとにかく暑くて、真夏なのに外気よりも暑かったくらい。みんな氷嚢がないと倒れてしまう、というほどの暑さだった。
 映画の中で、私は罠を仕掛ける時にニヤ顔というかドヤ顔をするんだけど、あれはアドリブ。監督に一発OKをいただいた後で「悪い顔してましたね〜」と言われたくらい会心の出来だった。
 撮ったカットは3000以上。泣き芝居のシーンは10分ちょっとしかないのに、撮影自体は13時間も掛かった。私も大変だったけど、スタッフの方も「あんな泣き芝居をずっと見ているのは本当にしんどい」と言っていたらしい。
 実は映画的には恋愛面がちょっと弱い。周りの人に「あそこでキスすれば良かったのに」「せめて抱きしめれば良かったのに」と言われる。でもそこで恋愛の話にならないのが『ライアーゲーム』。
 ただ、個人的には『コード・ブルー』『BOSS』など恋愛に縁のない役柄が続いているのは悩みどころ。
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早乙女哲哉さん(門前仲町『みかわ是山居』)の
『天ぷらと箸』の話
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 天ぷらを揚げるのに使う竹の箸は、忙しい時なら10日で1寸(約3cm)くらい短くなる。これがもし木製だったら3日で1寸。それくらい竹は熱に強い。そもそも「箸」という漢字が「竹冠に者」であるように、箸は本来、竹で作るモノ。
 1尺5寸の箸は両端が尖っているのが本来の姿。その両端で食べるから「はし」と呼ばれた。こちらの端では甘いモノ、こちらの端では苦いモノ、と使い分けていた。
 粉を溶く時は太い箸を使う。これはかき混ぜる回数を減らすことでグルテンの発生を抑えるため。私の頭の中では、粉の粒子が1、水分が1、空気が1、その羅列がずっと連なっているのが衣。それを実現するために太い箸を使い、自分の力が粉に伝わらないように柔らかく溶く。
 そうやって作った衣を油で揚げると、水分が飛んで「空気・空気・粉」になる。これが「霜柱のようなサクサクの食感」に繋がる。そしてその空気の穴から食材の水分も適度に抜けていく。
 そんな話をしていたら、コンピュータの専門家のお客さんが「ナノの単位まで計算する仕事は自分たちだけかと思ったら、天ぷら屋さんもなんですね」と驚いていた。でも、それがプロというもの。
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松山博昭さん(映画監督)の
『ライアーゲーム』の話
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 『ライアーゲーム』の映画版は、神崎直と秋山深一の関係性をちゃんと描いているのがドラマ版とは少し違う。
 普通のドラマは主役の2人が登場したら、なんとなく恋に落ちそうな話の流れになる。それを『ライアーゲーム』ではあえて排除して、たとえ男2人でも同じように話が進むよう作っていた。
 でも映画版では、すでにドラマ版で2人の間にそれなりの信頼関係が築かれたこともあったし、作り手としても「最後だし」という気持ちもあったので、2人の関係性を描こうと考えた。
 キャスティングは「断られたら次の候補がいない」という人ばかり。中にはスケジュールが合わなくて一度断られた人もいる。でも後から「空いたので」と引き受けてくれて、奇跡のようなキャスティングになった。
 複雑な設定の話だけど、アドリブも案外多い。秋山の「お前らはカ・モ・な・の」も、福永の「カモのまね」のアドリブを受けたアドリブ。台本上は「騙されているのお前らなんだよ」みたいな普通のセリフだった。
 台湾の小島で撮影していたら、干潮で船が着けられなくなり、5〜6時間ほど立ち往生したりもした。しかもその映像はネット配信版だけで使われて、映画本編では使われてない。
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宅間孝行さん(俳優/脚本家)の
『俳優の仕事と脚本家の仕事』の話
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 ドラマ『今週、妻が浮気します』に出演している最中に、ドラマ『花より男子2(リターンズ)』の脚本を書いていた。
 実はドラマの脚本を書いている期間はスケジュール的に一番緩い。朝何時にどこに行く、みたいな時間で区切られた仕事ではないし、書き出してしまえば1〜2日で1本分ができてしまう。その空いた時間で俳優の仕事をしていた。もともと僕は脚本家よりも役者志望でもあるし。
 脚本を書く時と俳優として出演している時ではチャンネルが切り替わる。脚本家は全体を見ているけど、役者は自分のことしか考えていないから。だから役者で入って脚本家さんに「これどう思う?」と相談された時はかなり困った。
 でも役者が「自分のことしか考えていない」のも必要なこと。全体を見ている脚本家は、つい細部を見落としてしまうこともある。たとえば一人称の「俺」と「僕」を間違えたり。それを指摘できるのは「自分の役」をしっかり見ている役者だけ。
 そのことに気付かせてくれたのは『花より男子』の松本潤だった。彼に「つくしにまだこの言葉を言ってないんだ」と言われて、その言葉をプロポーズのシーンで採用した。やっぱりドラマはみんなで作るモノだと思う。
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■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
9'16" It's A Lovely Day Today Jackie & Roy KOCH KOC-CD-7927
16'56" Sunday In New York Bobby Darin Capitol CDP 0777 7 80181 2 4
24'33" The Game Of Love Nat King Cole & George Shearing Capitol TOCP-50457
30'12" Symphony Helen Carr Bethlehem COCY-9929
41'05" This Can't Be Love The Four Freshmen Capitol 7243 4 95002 2 8
47'50" I'll Gladly Make The Same Mistake Again Dean Martin Capitol CDP 0777 7 98409 2 2