ウイスキー入門

◎2011年9月24日放送分
ここ数年の「ハイボール」のブームでウイスキーが見直されているみたいですね。当店でも若いお客様がウイスキーを注文する光景をよくお見かけしますし、新しい常連客の奥原あかりさんもウイスキーに初挑戦なさっていたみたいです。
世界でもっとも飲まれているお酒の1つ「ウイスキー」。その魅力を当店のお客様が教えて下さいましたので、そのお話をここで少しだけご紹介させていただきます。
◎今回のお客さま

花崎一夫さん(『バーテンダーズマニュアル』著者)の
『ウイスキーの基礎知識』の話
ウイスキーは穀物が原料。穀物を糖化発酵させて蒸溜し、樽で熟成させる。ブランデーなら果物が原料。サクランボで作るキルシュヴァッサー、リンゴで作るカルヴァドス、洋梨で作るポワールウィリアムスなど、広義で言えばすべてブランデーだけど、狭義で言えばブドウで作るのがブランデー。
ウイスキーで「○年」と表記されているのは樽で熟成させた年数。「12年」なら「最低12年は熟成されたモノが入っている」という意味で、実は上は分からない。場合によっては「30年」の原酒がアクセントにブレンドされている事もある。
ウイスキーには、大麦を主体にポットスチル(単式蒸溜)で作られたラウド(個性的)な「モルトウイスキー」と、連続式蒸溜器で作られたトウモロコシなどを原料とする「グレーンウイスキー」の2種類がある。そしてモルトウイスキーだけを商品化したものが「ピュアモルト」と呼ばれ、さらに1つの蒸溜所だけで作られたモルトウイスキーを商品化した場合に「シングルモルトウイスキー」と呼ばれる。
あまり知られていないけど「シングルグレーンウイスキー」も存在する。口当たりが柔らかく、穏やかに主張する雰囲気のウイスキーで、すごく美味しいんだけど手間がかかっているだけに高い。ブレンデッドウイスキーはグレーンウイスキーが土台となるので、日本のウイスキーが海外で高く評価されているのはしっかりしたグレーンウイスキーがあるからだと思う。
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- ウイスキー入門(サントリー)
- ウイスキー用語1/ラベルを解読[入門編](All About)
- 知多蒸溜所特製グレーン(E-liquor)

南明奈さん(タレント)の
『入門したてのウイスキー』の話
周囲にお酒を飲む人が多かったので、私も一緒に飲めるようになった方が良いだろうと考えて、いろいろ試してみた。居酒屋で全部のカテゴリーを1つずつ注文。ビール、ワイン、シャンパン、焼酎、いろいろ飲んだ結果「これは!」と思ったのがウイスキーだった。
私も最初の頃は甘いお酒ばかりだった。でもいろいろ試した結果「やっぱり違う」と。みんなのイメージ的には「甘くて可愛いカクテル」あたりを飲んでそうと思われているみたいだけど、実は今ではそういうお酒はまったく飲まなくなった。
最初に飲んだウイスキーはロック。それ以来、ウイスキーは基本的にロックで飲んでいる。初めての時は「大人の味だな」と思ったんだけど、なぜかそれがしっくり来た。匂いなんかもクセになる。
銘柄で言えば『山崎』が一番好き。居酒屋なら『角』とか。最近は「角ハイボール」が流行っているけど、私は「ロック、ダブルで」と注文する。あまり冒険するタイプではないので、いつも『山崎』や『角』を頼んでしまうんだけど、これからいろいろ試してみたい。
いつも飲んでいるのは渋谷、三軒茶屋、川崎あたり。ご飯がてらの時もあるし、いわゆる「バー」に連れて行ってもらうこともある。バーのあのオーラというか雰囲気にはいつも緊張する。でも、例によって「ウイスキーのロック」を頼むと、一緒に行った人の方に出されてしまうこともある。
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- 南 明奈 オフィシャルサイト アッキーナ
- 南明奈オフィシャルブログ アッキーナBlog
- ウイスキーのおいしい飲み方:オン・ザ・ロックス(サントリー)
- 夕食にあうウイスキー 山崎10年(大将の独り言日記Movable Type)

馬場啓一さん(作家/流通経済大学教授)の
『ウイスキーと氷』の話
日本人が大好きな「水割り」だけど、スコッチなんかは「生のウイスキーに少し水を加えることで、より香りが増す」と言われることはあっても、あくまでそれはストレート。いわゆる日本人が好きな氷と水で作る水割りとは違う。
日本にそんな飲み方を伝えたのは進駐軍だった。つまり「水割り」はアメリカ的な飲み方。何でもかんでも氷を入れるアメリカ人は「氷=文明」みたいな意識がすり込まれているのだろう。日本だって昭和30年くらいまで、こんなに氷はなかった。それがこれほど氷好きになったのは、やはり進駐軍の影響だと思う。
吉行淳之介さんもエッセイにそんなことを書いていた。昭和30年代に四角い氷を見て「どうしてこんな小さくて四角い氷ができるのだろう」と思ったのだとか。そして誰かに「冷蔵庫で作るんですよ」と教えられ「そうか、文明だな」と思ったらしい。
バーテンダーがアイスピックで氷を砕く光景は定番と言えば定番だけど、実はあれも賛否両論。大きな丸氷なんて正直飲みづらいし「そんな事をしている暇があったらグラスを磨け」という考えの人もいる。
イギリスでロックが飲みたかったら「with ice」と注文するといい。バーテンダーが「しょうがねえなぁ」という顔で氷を入れてくれる。向こうはそもそも寒いから「ホットウイスキーなら分かるけど……」という感覚。もちろん彼らだって暑い日本に来たら、氷を入れた水割りを喜んでくれると思う。
- 【Hot Links !!】
- 教員紹介:馬場啓一(流通経済大学)
- ウイスキーのおいしい飲み方:水割り(サントリー)
- 水割のススメ[ウイスキー入門番外篇2](All About)
- 丸い氷を作りたい(デイリーポータルZ)

平田早苗さん(スイーツプランナー)の
『ウイスキーに合うショコラ』の話
私はスイーツやショコラの食べ方を提案する「ショコラコンシェルジュ」を名乗っている。ショコラをどういう風に食べたら楽しいか、どういうお酒と合わせるとより楽しめるか、などを教えている。
ショコラと言ってもいろいろ。その中からウイスキーの個性に合ったショコラを探すのは楽しいと思う。たとえば『山崎』なら滑らかな甘さと相性がいいのでミルクチョコレートが合う。香ばしさに合わせてナッツが少し入っているタイプでもいい。
探す時はキーワードを1つ見つけて、そこから好奇心旺盛に広げていく感じ。『響 12年』は柑橘系やパイナップルみたいな「黄色いフルーツ」の香りがある。だからショコラも柑橘系やパインなど、フルーティなものが相性がいい。「似たもの同士」でキーワードを繋げていくと相性がいいものが探しやすい。
ショコラ以外なら、コンビニなどで売っている果汁グミをおつまみに『グレンフィディック』のソーダ割りを飲むのも面白い。ソーダ割りは口の中でシュワシュワ感があって、少し軽い飲み口になる。そこに果汁グミの軽やかさがすごく合う。
コンビニといえば柚子ピールも『白州』のソーダ割りに合う。『マッカラン』をバニラアイスにかけて食べとまるでシロップのよう。『ボウモア』ならコーヒー味のショコラに合わせると、ウイスキーを飲み慣れていない人でも大丈夫。そんなマリアージュを一度体験してみてほしい。
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神戸伸樹さん(レストラン『六本木農園』)の
『森香るハイボール』の話
最近よく耳にする「ハイボール」だけど、ウチでは『白州』を使った「森香るハイボール」をオススメしている。料理を選ばず気軽に飲めるので、サービスする側としても安心して出せる。『六本木農園』は7割くらいのお客様が女性だけど、最近は女性でも気軽に注文できる雰囲気になった。
『六本木農園』は「生産者の顔が見える安心で安全なモノを出す」というコンセプトのレストラン。だからスタッフ全員で白州の蒸溜所へ行って、どういう環境で、どうやって作られていて、どういう人が生産に携わっているのかを見学させてもらった。
白州蒸溜所がある場所は山梨県の北杜市。私の中のイメージでは「工場」と言えば鉄で覆われたコンクリートの建物だったんだけど、白州蒸溜所は森で覆われていて工場自体がなかなか見えなかった。そんな環境を体験して、実際に蒸溜所で『白州』を飲ませてもらい「これなら間違いない」と確信してお店で出している。
実は同じ六本木のミッドタウンで「森香るハイボール HAKUSHU MIDPARK CAFE」というイベントが開催されている。六本木ミッドタウンの公園はすごく緑が豊か。その素晴らしい環境の中でベーコンの燻製や燻した野菜の素揚げをつまみながら森香るハイボールを飲むと「森のものは森のものと合う」ということが実感できる。
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- 六本木農園:全国の農家・こせがれが作る農業実験レストラン
- 森香るハイボールの作り方(サントリー)
- 森香るハイボール HAKUSHU MIDPARK CAFE(サントリー)
◎放送曲目リスト
| Time | Title | Artist | Label | Number |
|---|---|---|---|---|
| 8'02" | Long Ago And Far Away | Bobby Darin | M&I音楽出版 | YKCJ-302 |
| 18'02" | You're Got What Gets Me | Ella Fitzgerald | Verve | 825 024-2 |
| 20'27" | For You | Dean Martin | Capitol | 7243 8 54546 2 2 |
| 37'49" | Chez Moi | Blossom Dearie | Verve | POCJ-2653 |