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テレビの裏方 2008年4月12日放送分 |
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華やかなテレビの世界では、スポットライトの当たるタレントさんがいる一方で、それを陰で支える裏方さんたちもいらっしゃいます。
当店は場所柄、テレビ関係者のお客さまも多いのですが、普段あまり知る機会のない裏方の皆さんのお話はとても興味深いものばかり。本日はそういったお話をここで少しだけご紹介させていただきます。 |
| ■ | 松下絵里さん(有限会社ティービージー 取締役)の
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テレビ番組は決まった時間内に収めなければならない。その時間を管理して、フォーマット通りに作るのがタイムキーパーの仕事。私が担当しているのは『クイズ!ヘキサゴン』。1時間の番組だけど、収録は1時間50分〜2時間20分くらい掛けている。
最近はそうやって撮ったモノを、ディレクターさんがパソコン上で仮編集してから、編集室で本格的に編集する。仮編集したデータをそのまま編集所の機械に流し込んで、微調整するだけで良いような仕組みがあって非常に便利。 生放送の時は「大時計」と呼ばれるスタジオの時計を見ながら時間を管理する。さらに各コーナーやVTRの尺はストップウォッチで計る。 バラエティ番組でも、一応は生放送の前に「このコーナーは○分」みたいに時間を決める。でもディレクターさんの判断でコーナーがどんどん延びたりするので、CMは「ゴロバタ(頃旗?)」と言って、大雑把な時間帯の中で放送すれば良いとされている。 ところが中にはそのゴロバタさえ「面白きゃ何でもいいよワッハッハ」と無視してしまう豪快なディレクターさんもいる。このままだと放送事故になる!という時は、私たちが勝手にCMを入れるしかない。
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| ■ | 白波瀬武史さん(テレビ朝日 技術局)の
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テレビ局で「マスター」と呼ばれる仕事は、完成した番組にCMを組み合わせたり、提供のクレジットを付けたり、視聴者が最終的に見る「テレビ番組」の形にして送出しているところ。
ドラマなどで時々見かける「小さなモニタがいっぱいある部屋」はサブ(副調整室)と呼ばれる部屋で、マスター(主調整室)も基本的な作りは同じ。マスターは局の出口で、マスターからデータが光回線で東京タワーへ送られ、東京タワーから電波として送り出される。 だからマスターでトラブルが起こると大変なことになる。しかも機械はけっこう壊れるので「機械が壊れても放送が続けられる設計」で作られている。たとえば250ギガぐらいのハードディスクを60個くらい積んだ、ハードディスク・レコーダーのお化けのような機械とか。 放送が中断することを放送事故と言い、世の中にはそのマニアがけっこういる。「しばらくお待ち下さい」の画面(通称「ちょい待ち」)を10秒でも流そうものなら、即座にネットにアップされてしまう。 ちょい待ちは本当の最終手段だけど、トラブルじゃなくても、緊急の事件で番組を中断してニュースを流すこともある。そういう操作をする時は手が震える。
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| ■ | 青木ゆかりさん(TBS 美術プロデューサー)の
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美術は「番組のセット」のデザインが主な仕事。たとえばドラマの主人公が普通の人だったとしても、その部屋が本当に普通だったら面白くない。リアリティがある中で「カーテンをああしたらちょっとお洒落になるかも」なんて思ってもらえるセットをいつも考えている。
その一方で、視聴者に「この人には何かが足りない」とアピールすることも重要。たとえば今、私がやっている番組『Around40』の天海祐希さんの部屋なら、立派だけどどこか殺伐とした雰囲気で「40代女の悲哀」を表現して、共感できたり魅力を感じてもらえるような工夫している。 もう10年以上この仕事をやっているので、台本を見て「こんな映像になるだろう」という想像は大体つく。それを先読みしてディレクターに役者さんの動きをプレゼンしたり、その動きの中でセットが隈無く映るレイアウトを考えたりもしている。 セットが台詞を喋るわけじゃないけど「キッチンが充実している」「冷蔵庫に水しか入っていない」「ベッドの布団が乱れている」など、セットによって視聴者がその人のキャラクターを知る部分は小さくない。そんな風に「人」を表現するのが美術の仕事でもある。
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| ■ | 石川清一さん(株式会社スイット 代表取締役)の
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テレビ番組を見ていると、カメラがどんどん切り替わっていく。その切り替えをやっているのがスイッチャー。
ドラマだったらカメラは5〜6台。まず監督が「ここはアップ」「ここはツーショット」みたいなカット割りを絵コンテみたいな形で決める。そしてそれぞれのカットをどのカメラが撮るか決めて、芝居に合わせてスイッチャーがカメラを切り替えていく、という仕組み。 切り替えるタイミングは芝居次第。ドラマの撮影ではカメラを入れた稽古をやって、照明や音声の直しを入れてもう一度稽古をして、やっと本番なので、2回は練習する機会がある。そこで芝居と切り替えのタイミングを計る。 ちなみに昔はスイッチャーと呼ばずにテクニカル・ディレクターと呼んでいた。つまり「技術の責任者」だったんだけど、今はそれぞれが独立しているのでスイッチャーと呼ばれるようになった。 スイッチャーはカメラの切り替えボタンを左手でで操作する。モニタを見ながら操作するので、ボタンを押し間違えることもある。そういう時は「1、2」とゆっくり数えてから修正するのがコツ。慌てて直すと間違えたのがバレてしまうけど、ゆっくりやれば意味があるように見えるから。
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| ■ | 齋藤薫さん(TBS アナウンス部部長)の
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僕はADからディレクター、プロデューサーを経て、今は管理職。大きくわけて4つの職を体験してきたけど、それぞれまったく違う職種だった。
ADの仕事と言えば、会議室をとったり、スケジュールを作ったり、各所に連絡をしたり、お弁当の発注をしたり、車の手配をしたり……自分のやりたいことは何もできない。ディレクターに言われた通りにできてやっと半人前で、先を読んで全部仕切れるようになって一人前。 ディレクターは自分のやりたいことや自分の作りたい世界を表現するのが仕事。でも自分の世界を表現するだけじゃ一人前とは言えない。それが視聴率に繋がるようになって一人前。 プロデューサーも自分のやりたい企画を実現するのが仕事。でも実際に具現化するのはディレクターなので、お金の問題や視聴率に対する責任、トラブルに対する危機管理などを受け持つ。ディレクターほどには自分の世界にはこだわれない。 そして管理職は一番辛い。とにかく自分のやりたいことは何もできない。会社のため、人のためだけに働いている。たとえば部下を評定したり、部下の働きやすい環境を作ったり。考えようによっては、管理職は会社のADだと思う。
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■ 放送曲目リスト |
| Time | Title | Artist | Label | Number |
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| 9'33" | Always True To You In My Fashio | Della Reese | RCA | BVCJ-2026 |
| 20'59" | Something Makes Me Want To Dance | Nat King Cole | Capitol | CDP 0777 7 89545 21 |
| 32'48" | Love Makes The World Go Around | Lambert Hendricks & Ross | Giants Of Jazz | CD 53127 |
| 41'48" | The Song Is You | Lurlean Hunter | Atlantic | AMCY-1081 |
| 48'54" | Dream A Little Dream Of Me | Ella Mae Morse | Capitol | TOCJ-5990 |