放送曲目リスト2008年の放送一覧

いい声大集合
2008年2月23日放送分

 ここ何年か続くアニメや外国ドラマのブームを支えているのが「声優」の皆さんです。画面に登場することはなくても、その素敵な声で私たちを楽しませてくれます。
 声優の方の話し声が聞こえてくると、つい「ドラマのあの人」がお店に来ているような錯覚を覚えてしまいます。今日はそんな声優さんのお話を、ここで少しだけご紹介させていただきましょう。



山寺宏一さん(俳優/声優)の
『外国映画の吹き替え』の話
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 僕の普段の声は別に「いい声」というわけじゃない。ただ「いろんな声が出せる」という点については子供の頃から自信があって、ラジオドラマで「ハトの鳴き声のSE」もやったりした。
 今までに吹き替えを担当させてもらった外国の俳優さんでは、エディ・マーフィ、ジム・キャリー、ロビン・ウィリアムズの3人は特にやり甲斐があった。
 ジム・キャリーは本当に芸達者な上に、ブチ切れ具合がスゴくて大好き。彼の映画を見ていると「よーし! もっとやれ! オレが吹き替えてやるぞ!」と思う。実際にやるとすごく大変なんだけど。
 外国映画の吹き替えで難しいのが「訛り」の表現。ロビン・ウィリアムズが『ミセス・ダウト』の中で「ドイツ訛りの英語」というネタをやっていて、これを表現するのは難しかった。そんな「芸達者」な部分を表現するのが難しくもあり、楽しくもある。
 エディ・マーフィなら『ナッティ・プロフェッサー』。エディ・マーフィが1人で6〜7人を演じている作品なので、僕がそれらを全部吹き替えた。しかも主人公をはじめ、お父さん、お母さん、お兄さん、お婆ちゃん、みんな太ってるキャラばかり。声の使い分けが本当に大変だった。
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東地宏樹さん(俳優/声優)の
『プリズン・ブレイク』の話
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 もともと僕は舞台を中心に活動していたんだけど、10年くらい前に「金城武さんの声を吹き替える」という仕事の依頼が来た。それが僕にとって初めての「吹き替え」だった。
 ところが実際にやってみたら「セリフの長さを合わせる」のが本当に難しい。失敗ばかりで「もうこの仕事は来ないだろう」と思っていたら『メン・イン・ブラック』のウィル・スミスの声にも選ばれてしまった。そこからこの仕事を本格的にスタートさせた。
 『ER』の吹き替えでは約40人の声優に対してマイクが3本しかなかった。そのためマイクの後ろに列を作って入れ替わり立ち替わり。『プリズン・ブレイク』は約30人に対してマイク4本だからずいぶんマシ。
 『プリズン・ブレイク』には「囚人の暴動」というシーンもある。30人の声優が集まって声を出すんだけど、これがけっこう嫌な感じ。囚人役の声優は見た目から囚人っぽくて、大男たちが集まって「おおー!」なんて声を出すと、まるで部室のような臭いになる。
 吹き替えをしている先輩たちの顔を見ていると、みんな「それっぽい表情」をしているのが面白い。やっぱりそういう表情をしないと映像の雰囲気に声が合わないのだと思う。
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小山力也さん(俳優/声優)の
『24』の話
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 ドラマ『ER』は半人前の医師たちの奮闘を描いたお話。だから「あまり声の仕事に慣れていない人を使って、ドラマの登場人物たちと同じように頑張ってもらおう」ということでオーディションが行われた。それで拾ってもらったのが僕の「声の仕事」の最初だった。
 その『ER』でジョージ・クルーニーの声をやらせてもらい、その後もメル・ギブソンやニコラス・ケイジの声でも使ってもらえた。でも一番大きかったのは『24』のジャック・バウアー。
 ジャック・バウアーの声はなるべく抑えて喋るように心掛けている。その一方で、叫ぶところは相当叫ぶ。そうしないと外国のドラマや映画では、派手な銃撃戦の効果音や大音量の音楽に迫力負けてしまうから。ジャック・バウアーの吹き替えでも、叫びすぎて頭がクラクラすることもある。
 個人的には短いセリフの方が好き。自分の妻が殺されていることがわかっていて、絶望しながら探し回っている時に「この階、全部見たのか!」と叫ぶところとか。
 僕たちは本来、裏方に近い存在。スタジオ・ミュージシャンみたいなモノだと先輩に教えられた。でも僕たちの声がその役のイメージと言っていただけるのはすごく嬉しい。
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永島由子さん(声優)の
『Sex and the City』の話
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 もともと私はアニメの出身で、洋モノの吹き替えは『SATC(Sex and the City)』がほとんど初めてだった。
 吹き替えは息づかいまでその人に合わせて、その人になりきらなければいけないのが難しい。息継ぎも「音を聞いて合わせる」のでは遅い。その人になりきって、あらかじめ「息を吸う気持ち」にならないと……と考えている。
 最初『SATC』は「チャーリーズ・エンジェルのような話」と聞いていた。だから蓋を開けてみてビックリ。でも吹き替え自体がほとんど初めてだったので、あの過激なセリフにもあまり抵抗がなかった。
 ドラマ『Lの世界』の声もやっているけど、こちらは目のやり場に困る。レズのお話で、どんどん過激になっていく。ちなみに「喘ぎ声」は他の人がやっているの見ている方が恥ずかしい。自分がやる分には恥ずかしいなんて考える余裕がないので大丈夫。
 『SATC』の時はプライベートで失恋をしたばかりだったので、主人公に感情移入しすぎてアフレコしながらボロボロ涙を流していた。不思議なモノで、ある役をやっているとプライベートでも同じような状況になったり、もともとそういう状況の時にその役が来たりする。
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井上和彦さん(声優)の
『LOST』の話
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 一番最初の「役」は『一休さん』に出てくる小坊主たちの1人だった。『キャンディ・キャンディ』の王子様をやった時は、あまり上手くないせいで「本当に男の子がやってるんじゃないか」と思われたらしく、小学校5年生くらいの女の子からマジ・ラブレターをもらったりもした。
 『サイボーグ007』の島村ジョー役はオーディションだった。とりあえず「サイボーグ009、島村ジョー、井上和彦です」と役名と名前を言ったら、監督が「それだよ!」と。芝居は下手だけどこれから頑張れということでやらせてもらった。
 『LOST』の収録は大体20人くらいで行っている。これは普通の洋画並みの人数。普通の1時間ドラマなら3〜4時間で撮るところを、『LOST』は6時間くらい掛けている。心理描写などを丁寧に描くために撮り直しが多いんだけど、実は日本のスタッフも「この先どうなるか」は分かっていない。謎の多いドラマだけに、みんなで考えながら撮っている。
 新しいゲストが現場に来ると、ディレクターが「このお話はね……」と説明しているけど、あのドラマを説明するのはけっこう大変だったりする。専用のプリントを用意しておいた方が良いかもしれない。
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■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
10'10" How About You Lucy Ann VSOP #6 CD
20'41" The Best Things For You Joanie Sommers Studio West #106 CD
30'25" Don't Call It Love Johnny Hartman Impulse 32XD-613
36'46" Girl Of My Dreams Vic Damone Sony A23099
46'02" Ain't We Got Fun Peggy Lee Capitol 7243 8 54543 25