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今こそ京都! 2007年12月15日放送分 |
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日本が世界に誇る古都「京都」が、ここ最近、さまざまな形で注目を集めています。「京都議定書」「京野菜」「宇治茶」、それから今年は映画『舞妓Haaaan!!!』もヒットしました。
当店のお客さまにも、京都に惚れ込んだ方や、京都ご出身の方が何人かいらっしゃいます。本日はそんなお客さまが教えて下さった「京都」のお話を、ここで少しだけご紹介させていただきます。 |
| ■ | 植竹隆政さん(『カノビアーノ』シェフ)の
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1993年に日本へ帰ってきた時は、ヨーロッパから取り寄せた西洋野菜を使うつもりだった。ところがそれではどうしても鮮度が良くない。そんな野菜に高いお金を払うよりは身近なモノで……と考えている時に出会ったのが「京野菜」だった。
全国あちこちを回って野菜を探したけど、その繊細さ、緻密さ、上品さという点では京野菜が抜きんでている。他の野菜は力強い半面、大雑把な部分がある。 初めて食べた京野菜はカブだった。畑からとったばかりのカブをガブッと食べると、フルーツのような甘みがある。そんなカブは生のままレモンとオリーブオイルでさっとあえて食べるのが一番。 1日くらい経ったカブだったら、アサリの出汁で炊いたり、煮込みに入れたり、火を通して食べる。さらにカブは「葉っぱ」も美味しくて、一度食べたら病み付きになる。 京都は今でも中心から車で10分もいけばすぐに畑がある。「振り売り」と言って大八車で京野菜を売る人も普通にいる。だから本当に美味しいカノビアーノの京野菜を食べるのなら京都のお店に来て欲しい。トウモロコシは収穫したらどんどん甘みが抜けていくので、お湯を沸かしてから畑へ取りに行かせているくらい。
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| ■ | 羽野晶紀さん(女優)の
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私は京都出身と言っても南の方の宇治市の出身。宇治市には平等院や三室戸寺などがある。お花見の季節ならやっぱり八坂神社までしだれ桜を見に行くし、この季節なら地元・宇治のもみじ谷という場所で紅葉狩りが良い。
私が嫁いだ和泉宗家も起源が京都なので、初代のお墓が山科にある。そのお墓参りでお盆とお正月には必ず京都へ行くんだけど、私としては里帰りも兼ねられたのでちょっとラッキーだった。 夫とは舞台の共演で知り合った。最初は江戸弁が新鮮で、怒られても「江戸っ子だ〜!格好良い〜!」なんて感心していた。結婚したら「そんな言い方で怒らなくても……」と思うようになったけど。 京都は初めての人には本当に難しい町。たとえば呉服屋さんも「足袋」「襟」などの専門店が全部分かれていて、しかも看板ではわからない。あれは紹介してもらって行かないと絶対にわからないと思う。 京都のお菓子屋さんで出産祝いのお返しを買った時も、京都の底力を知った。子供の名前にちなんで「あやめ」のお菓子をお願いしたら、木型がいっぱい出てきて「あやめと言っても色々あるんです」って。さらに時間さえあれば、木型を彫るところからやってくれる。
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| ■ | 水田伸生さん(映画監督)の
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映画『舞妓Haaaan!!!』の企画のヒントになったのは故・伊丹十三監督の作品だった。「知っているようで知らない世界」や「身近な題材なのに驚かされる」といった世界観と、確固たるプロフェッショナルのドラマ。そんな題材が良いんじゃないか……と考えて行き着いたのが「舞妓の世界」だった。
勉強のために、一度だけ京都でお座敷遊びを体験させてもらった。野球拳もやらせてもらったけど、実際には負けたらお酒を飲むだけ。ジャンケンに近い単純な遊びが多くて、その単純さゆえに酔うほどに楽しいモノだった。 そして彼女たちは接客のプロなので、会話の内容もインテリジェンスが高い。真っ白な顔と日本髪、綺麗な和服、「はんなり」とした雰囲気、時代も場所もすべてトリップしたような体験だった。 ちなみに宮藤さんは現地に行かないタイプの人で、今回も「るるぶ」でイメージを掴んだのだとか。でも、映画に登場する「カメラを持って舞妓さんの出待ちをしている人」は本当にいる。特に「店出し」と言って、舞妓姿でデビューする日は人が鈴なりになって写真を撮っている。それから「下足番がお客さんの健康不良を見抜く」という話も実話に基づいている。
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| ■ | 万城目学さん(作家)の
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京都市は100万人の人口の内、10万人が学生という街。学生時代、祇園や先斗町あたりを冷やかしで歩いたことはあるけど、学生がその辺りで飲むという姿はちょっと想像できない。やっぱり学生にとっては3千円でも苦痛。だから京都はそんな学生のための「学生街」がすごく発達している。
安い定食屋が何百とあって、その周りに学生がほぼ全員住んでいる。そして夜中の2〜3時まで友達の家から帰る人がそこら中にいる。移動手段はほとんど自転車だから、終電を気にすることもない。 男女の関係は「おぼこい」とでも言うのか、ちょっと独特。夜中の2〜3時まで女の子が男友達の部屋でゴロゴロしているのもそんなに変じゃない。「東京ラブストーリー」あたりの世界とはずいぶん違う。 デートも鴨川で済ませたり。あとは京都で唯一の繁華街「河原町」がデートスポット。京都の感覚からすると、東京に銀座、渋谷、新宿、池袋など繁華街がいっぱいあるのが異常。京都に限らず、そういう繁華街は1つなのが普通だと思う。 学生街としての京都は「もっさり」した街。その雰囲気が今の時代にたまたま合って、京都を舞台にした小説や京都に縁のある作家が増えているのでは。
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| ■ | 北川弘美さん(女優)の
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京都人には「関西って一括りにしないで」みたいな変なプライドがある。それから「よそ者は入れない」みたいな壁もすごく厚い。
ADさんに聞いた話なんだけど、撮影のために京都のお寺を借りようとしたら「お気持ちだけいただければ」と言われて困ったらしい。悩んだ末に5万円を持っていったら「ちょっとお気持ちが足りないみたいで……」と笑顔で返されたのだとか。 私が16〜17歳の頃に東京へ出てきた時は、すべてが気取っているように見えた。笑うツボも違うので「何が可笑しいんだろう」と思いながら、みんなに合わせて笑っていた。それから関東のうどんは今でも食べられない。色に品がないし、とにかく濃すぎる。 言葉のイントネーションもいまだに直される。この間は「殺す」というセリフがなぜか急に訛ってしまい大変だった。一度ハマってしまうとなかなか戻せなくて。ちなみに「〜〜どすぇ」なんて言葉を使うのは舞妓さんだけ。だから「京都弁しゃべって」と言われるのが一番困る。 実家に帰ると、私は必ず朝御飯を作っている。ところが最近、両親に「味が濃い」と言われて、味噌汁にお湯を足されるようになってしまった。これはかなり悔しい。
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■ 放送曲目リスト |
| Time | Title | Artist | Label | Number |
|---|---|---|---|---|
| 7'53" | Bolinha De Papel | Joao Gilberto | World Pacific | CDP 7 93891 2 |
| 18'10" | As Long As I Live | Peggy Lee | Capitol | TOCJ-5342 |
| 31'45" | Wrap Your Troubles In Dreams | Kay Starr | RCA | BVCJ-2033 |
| 42'15" | I've Got A Pocketful Of Dreams | Jackie Paris | M&I音楽出版 | YKCJ-303 |
| 47'45" | Put On A Happy Face | Blossom Dearie | Daffodil | CDL-57336 |