放送曲目リスト2007年の放送一覧

機長再来店 / スコットランド
11月10日放送分

 スコットランドで休暇を過ごしたあの機長さんが、また当店に立ち寄って下さいました! 機長さんはアイラ島でウイスキーの蒸留所を見学してきたそうで、ボウモアやラフロイグを飲みながらスタンさんとウイスキー談義に花を咲かせていました。
 そのお話に触発されたのか、他のお客さまからもスコットランドにまつわるお話が聞こえてきます。さらにスコットランドへ出張中の常連のお客さまからは、わざわざ向こうのパブで聞こえてきた興味深いお話がメールで送られてきました。
 せっかくですから、本日はそのお話をここでご紹介させていただきます。



倉敷保雄さん(フリーアナウンサー)の
『ジ・オールド・ファーム・ダービー』の話
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 サッカーの起源には諸説あるけど、スポーツとして確立したのはイングランドのパブリック・スクール。ラグビーと区別の付かなかったスポーツを整理して1963年に「フットボール・アソシエーション」を設立した。
 1872年には初の国際試合「イングランドvsスコットランド」も行われた。試合が行われた場所はスコットランドのグラスゴー。このグラスゴーにあるクラブチームの1つが中村俊輔のいるセルティック。
 グラスゴーには他にもレンジャーズというチームがある。そしてこの2チームの対戦は「ジ・オールド・ファーム・ダービー」と呼ばれ、世界でもずば抜けた歴史を誇る。
 セルティックは「Celtic」と書き「ケルト民族の」という意味。アイルランドからやってきたカトリック系の労働者が支持してきた。それに対してレンジャーズはその労働者を雇っていたプロテスタントのアングロサクソン系が支持してきた。
 そんな背景と同時に、この2チームはスコティッシュ・プレミアリーグで圧倒的な強さを誇る2強でもあり、過去20年はこの2チームしか優勝していないほど。だから年に4回行われるオールド・ファーム・ダービーは、もの凄い盛り上がりになる。
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ウドミサコさん(ウイスキー・ライター)の
『ウイスキーの樽』の話
 ウイスキーはミステリアスな飲み物。「こうすれば美味しく作れる」という決まりがない。最終的には自然のイタズラと人間の愛情次第。でもあえて言えば、ウイスキーの決め手になるのは「樽」。
 蒸留したてのウイスキーは「ニューメイク」「ニューポッド」と呼ばれ、まだ無色透明。それが樽の中で寝かせられ、あの琥珀色になる。その樽は「チャー」といって内側を火で焦がしてある。焦がすことで木の中のバニラ香を引き出したり、炭の浄化作用を引き出したりしている。
 昔は主にシェリー樽が使われていた。ところがある時アメリカで、樽職人の仕事を守るために「バーボンの樽は再利用不可」という法律ができた。そこでスコットランド人がただ同然の古樽を持ち帰って使ってみたところ、これが意外にも悪くない。しかもシェリー樽は値上がりする一方。それで現在は9割がバーボン樽になった。
 その弊害として、どこのウイスキーも似た雰囲気を持つようになってしまった。そこである蒸留所が「熟成の途中でワインの樽に移し替える」という試みに挑戦。これがワインの良いところも引き継いで悪くない。それでこの「ウッドフィニッシュ」「ダブルマチュアード」が大流行している。
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浅越しのぶさん(元プロテニスプレーヤー)の
『ウィンブルドン』の話
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 ウィンブルドンの本戦はやっぱり最高だった。子供の頃からテレビで見ていたあこがれのコートはまるで絨毯のよう。1年間で大会期間の2週間しか使われないので、本当に状態が良い。
 ロッカーもピカピカ。有名なセンターコートの中にロッカーがあって、歴代の優勝者の写真なども飾られている。その扱いは分かりやすく「勝ち組」で、私は「ここがウィンブルドンのロッカーか!」と感動した。
 でも「よーし、今回は頑張るぞー!」と勇んでウィンブルドンへ行ったら、1回戦がヴィーナス・ウィリアムスだったり。もちろん勝つつもりだけど、相手はディフェンディング・チャンピオン。さすがにキツかった。
 ただ、唯一良かったのが、ディフェンディング・チャンピオンの初戦はオープニング・マッチで、センターコートが使えたこと。ふさふさのセンターコートは最高だった。
 ちなみにテニスは試合時間がまちまちなので、1日の最初の試合以外は「開始時間」が分からない。私は一度、マイケル・チャンの後に試合をしたことがあって、4時間半も待たされた。試合会場へ行ったのが朝9時で、実際に試合が始まったのは夕方5時。試合が始まる頃には待ち疲れてヘロヘロだった。
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ダウ・カズコさん(グラスゴー日本人協会)の
『グラスゴー』の話
 グラスゴーは397年に聖ニニアンが十字架を建てたことが発祥だとされている。「Gals(green) gow(cau)」で「緑の地」という地名の通り、一般公開されている公園が70もある緑豊かな町。
 グラスゴーは重工業の町でもある。150年ほど前には幕末の日本から使節団なども送られてきた。それくらい昔から日本とスコットランドは繋がりがあったけど、現在、スコットランド在住の日本人は約1000名。ロンドンだけで6万人に日本人がいるので、それに較べればずいぶん少ない。
 グラスゴーから車で1時間くらいのヘレンズバラには桜並木がある。建築家マッキントッシュの有名な建物がある町で、4月下旬に八重桜が美しい花を咲かせる。それからスコットランドはヨーロッパで一番「風の強い国」でもある。「だからスコットランド人は足が大きい」なんて笑い話もあるくらい。
 名物料理は「ハギス」。ヒツジの胃袋に臓物を詰めたソーセージのような食べ物で、1月25日の「バーンズ・ナイト」にはこのハギスにウイスキーをかけて食べるという風習もある。それから大晦日もウイスキーで締める習慣があって、ウイスキーを1本持って隣の家へ遊びに行ったりする。
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■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
10'12" Great Scot June Christy Capitol 7243 5 35209 2 2
23'01" Wonderful Victoria Hart Columbia COCB-53660
36'02" Neverthless Patti Page Emarcy UCCM-9037
43'45" All I Do Is Dream Of You Stacey Kent Candid KICJ 459