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機長来店 2007年11月3日放送分 |
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今週は「遠い地平線が消えて……」というフレーズでお馴染みのあの機長さんが当店へいらっしゃって、土曜日夕方の常連のお客さまとお話に興じていらっしゃいました。
機長さんと常連のお客さまのお話も気になりますが、今日はその他にも大勢のお客さまがいらっしゃって様々なお話をして下さいましたので、本日はそのお話をココでご紹介させて頂きます。 |
| ■ | 犬養裕美子さん(レストランジャーナリスト)の
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ベネチアで行われた「サンペレグリノ・クッキング・カップ」に参加してきた。これは6月の終わりに行われる、ヨットの速さと料理の美味しさを競う、ちょっと変わったレース。 このレースでは、スタート同時にヨットのキッチンで料理を作りはじめる。そしてヨットレースも普通に行うんだけど、ゴールした時に出来上がった料理の審査もされ、レースの結果と料理の点数で総合順位が決まる。速く走れば当然ヨットは揺れる。すると料理を作るのが難しくなる、という仕組み。 特に今回は世界各国からシェフが招聘されて、10カ国の代表が競った。日本艇のシェフは『レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ』の成澤由浩さん。ところが今年は「まったく風が吹かない」という事態が起こり、ジッと港で風を待っている間に私は船酔いしてしまった。何の役にも立たず、成澤さんにも怒られちゃうし……一生の不覚。 成澤さんの料理は上位3位以内に入る評価を得ながら、残念ながらレース結果の方が奮わず、日本艇は入賞を逃してしまった。優勝したのはイギリス艇。でも実はイギリス艇の女性シェフは私と同じ目に遭っていて、料理を作ったのは実はアシスタントだった、なんて噂も。
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| ■ | 金村義明さん(プロ野球解説者)の
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西武に入団してきた松坂は、素直で良い子だった。ところがいざユニフォームを着ると、その力はとんでもない。DH制のパ・リーグなのに打撃練習が大好きで、ボールをスタンドへピンポン球のように放り込む。プロの打者の自分がまったく歯が立たなかった。
キャンプで初めて松坂の投球練習を見た時もひっくり返った。あまりの剛速球に、仲の良かった日ハムの片岡篤史へ電話を掛けて「あっちゃん!これは本物やぞ!」と言ったんだけど「いやー、まだ高校生やんか」と信じてもらえなかった。 そして迎えた松坂のデビュー戦。対戦相手はその片岡のいる日ハム。前日に片岡とご飯を食べながら「データだと変化球ピッチャーや」と言われたので、松坂にそっと「片岡がお前のこと変化球ピッチャー言うてるから、最初の打席は真っ直ぐでバーッと行け!」と囁いた。 松坂は「わかりました!」と朗らかに答えてマウンドへ。そして片岡を155kmのストレートで三振に切って取った。 その晩、片岡はふくらはぎを湿布でグルグル巻きにして焼き肉屋へ現れた。力一杯振りすぎて、ふくらはぎの筋肉を痛めたらしい。そして「すごすぎる!あんな真っ直ぐ見たことない!」と叫んだ。
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| ■ | 上原ひろみさん(ピアニスト)の
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昔から映画が大好きで、敵が攻撃してくるシーンに「この攻撃音いいなぁ」とか、隕石が迫ってくる「ゴーッ」って音は弦楽器の音をクラッシュさせて作っていたりするので「いい和音で作っているなぁ」なんて思っていた。
監督が音楽を愛しているのが伝わってくる映画は特に好き。音楽が単なるサポートではなく、映像と音楽がお互いを引き立たせるような相思相愛の関係。そんな関係を感じさせてくるのはデヴィッド・リンチやタランティーノ。 ジム・キャリーの『レモニー・スニケッツ』はエンドロールが良かったし、『プライドと偏見』も全編を通して素晴らしかった。映像と音楽が相思相愛の作品は、サントラを聴くだけでも映画を見ている気分になれるし、映画を無音で見ても音楽が聞こえてくる。 ちなみに私が曲を作る時はタイトルが先。20〜50個くらいのイメージ・ワードから曲を考えるので、その言葉からタイトルができる。 たとえば『タイム・コントロール』なら「人間は忙しい毎日の中、時間に支配されているのだろうか、時間を支配しているのだろうか」「楽しい時間は早く過ぎるが、つまらない時間はなぜ遅いのか」「今は夜6時、夕飯食べたくない」なんて感じ。
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| ■ | 目黒考二さん(書評家)の
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川上健一さんの『渾身』は相撲小説。舞台は島根県の隠岐の島。そこの水若酢神社という神社は島根県でも出雲大社に次ぐ1000年の歴史を誇り、20年に1度、屋根の葺き替えが行われる。その完成を祝って開かれる奉納相撲大会のお話。
この手の小説の定番は、いわゆる「大一番の勝負」をクライマックスで描くこと。そしてこの『渾身』は250頁の100頁あたりでその対決が始まり、そこから延々と相撲の対決を描く。これが迫力満点で、相撲というモノがこれだけ迫力あるスポーツなのかと驚かされた。読みながら3回泣いた「今年一番の号泣本」がコレ。 グレッグ・ルッカの「ボディ・ガード」シリーズは番外編の『耽溺者(ジャンキー)』が秀逸。これはシリーズの主人公の元ガールフレンドが、本編に登場しなかった間に何をしていたかを描いた作品。 その元ガールフレンドは番外編で大変な目に遭っている。本来ならシリーズの主人公に助けを求めれば助けてもらえるはず。それでも意地になって電話をしない。一度だけシリーズの主人公から電話が掛かってくるけど、それでも助けを求めない。できればシリーズの方を先に読んでから、この番外編を読んで欲しい。
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| ■ | 吉田都さん(バレリーナ)の
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20年住んだロンドンから帰ってきて、一番難しいと感じているのが体調管理。ロンドン時代は練習からトレーニング、怪我をした時の治療、本番まで全部同じ場所でやっていた。でも日本に帰ってきたら稽古場と本番の劇場は当然違う。そのペースを掴むのがまだ難しい。
向こうにいた時はトゥシューズや稽古着も全部自分の部屋に置いておけば良かった。でもこっちでは「今日はスタジオ」「明日は劇場」なので、何を持っていくか考えなきゃいけない。周りのみんな荷物を小さくまとめてパッパッと移動してるけど、私はいつも大荷物を抱えて鈍くさく右往左往している。 ロンドンでお気に入りの場所はキュー・ガーデンやリッチモンド・パーク、イザベラ・プランテーションみたいな緑のある場所。時間のある時しか行けないけど、すごく気分転換になって気持ちが良い。バレエ団のメンバーも「日曜日は庭の手入れをしていた」なんてよく言っていた。 ロンドンはすごく緑を大事にしている感じがする。町中にも「造られた」という感じとは違う、自然な感じの緑がある。そういう場所に行くとホッとできる。
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■ 放送曲目リスト |
| Time | Title | Artist | Label | Number |
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| 9'16" | Alright, Okay, You Win | Peggy Lee | Capitol | 7243 8 54543 2 5 |
| 18'54" | It's A Beautiful Day For A Ball Game | The Harry Simeone Songsters | Rhino | R2 70959 |
| 27'32" | Love Look Away | Bobby Darin | Capitol | CDP 7243 8 28107 28 |
| 39'23" | You Can't Make Me Love You | Nat King Cole | Capitol | CDP 0777 7 80595 2 3 |
| 44'59" | It's A Most Unusual Day | Beverly Kenny | Decca | MVCJ-19204 |