放送曲目リスト2007年の放送一覧

○○と言えば
2007年9月15日放送分

 「○○と言えば××」と言われる“代表的な企業”ってありますよね。たとえばパソコンのOSならマイクロソフトですし、ファスナーと言えばYKK。お醤油のキッコーマンも世界シェア50%なんだとか。
 そういった企業では、きっと世の中に認められるだけの工夫や努力があったはず。そこで「業界の代名詞と言われる企業」にお勤めのお客さまに、どんな工夫や努力があったのか教えていただきました。本日はそのお話を、ここで少しだけご紹介させていただきます。



広瀬亜希子さん(YKKファスニング事業本部)の
『ファスナー』の話
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 ファスナーはアメリカ生まれ。1890年頃にホイットコム・ジャドソンという人が「靴ひもを結ぶのが面倒くさい」ということで開発し、それが日本へ入ってきて、昭和の初め頃から広島で作るようになった。その人が「巾着」をもじって「チャック印のファスナー」を名乗ったので、日本では「チャック」という言葉が定着した。
 YKKは1934年に「サンエス商会」として日本橋で創業。当時は手作りで、ファスナーの噛み合う部分「エレメント」を1つ1つ手で付けていた。でもそれではどうしてもバラつきが出てしまう。そこで1950年に創業者の吉田忠雄がファスナーを自動的に作る機械をアメリカから輸入し、そこから国内シェアが広がっていった。
 もっとも一般的な名称は「ファスナー」で、英語の「fasten(繋ぐ、留める)」が語源。「ジッパー」はアメリカ式で、ファスナーを閉める時の「ジー」という擬音から来た言葉だと言われる。
 最近では素材を工夫することで「水も空気も通さないファスナー」も開発された。これは隙間をゴムできっちり埋めることで実現した製品で、明石海峡大橋の排水溝や宇宙服のインナーに使われている。
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三好糸衣さん(キッコーマン株式会社)の
『醤油』の話
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 キッコーマンはアメリカで家庭向け醤油のシェア約6割を有している。50年前からアメリカで展開していて、最初はスーパーでデモンストレーションもしたらしい。お肉を小さく切って焼いて、お醤油を付けて「食べてみて下さい」と提供すると、当時はスーパーの中で火が使えたので、醤油が焦げた香ばしい匂いが立ちこめ、これがアメリカ人にも受けたのだとか。
 1973年からはアメリカに工場を造り、現地で醤油を作るようになって消費量がグッと伸びた。現在、キッコーマンが国内向けに生産している醤油が年間約25〜26万キロリットルで、アメリカでは約12万キロリットル。実に国内向けの約半分もの量を生産している。
 一方、日本国内の醤油メーカーは約1600社で、キッコーマンのシェアは約25%。もともと千葉県野田市で醤油を作っていた8つの家が大正時代に1つになって会社を作ったという経緯があるので、最初からそれなりに大きかったとも言える。
 でもそれが全国的に普及できたのは、新しいことにチャレンジする人が多かったかららしい。CM、ブランド戦略、マーケティング、海外進出などに挑戦した醤油メーカーはキッコーマンだけだったのでは。
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野澤夢美さん(パーク24株式会社)の
『コインパーキング』の話
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 「Times」でおなじみのコインパーキングは、ウチが1991年に台東区上野で第1号物件を開設したのが最初。それまでの駐車場は人が管理しているところも多く、1時間刻みの駐車料金が普通だった。そこに日本信号株式会社が「1台ごとの駐車管理システム」を作り、その試作機をウチの創業者が見て惚れ込んだ。
 現在、Timesで20万台分の駐車場を運営しているけど、実はこれが業界シェアで何%に当たるのか正確な数字は無い。というのも駐車場業界が新しすぎて、全国規模の業界団体がないから。感触としては「コインパーキング業界では40%くらいじゃないか……」と思っているけど確証はない。
 ちなみに行政施設や大きなビルの駐車場など、ちゃんとカウントされている駐車場は全国で374万台分。これは「駐車場法」で定められた40台以上の駐車場の台数で、Timesで管理している駐車場はほとんどこれに該当しない。仮に、ざっくり総計500万台としたら、Timesのシェアは4%。それくらニッチなビジネスで、1997年に株式を店頭公開するにあたってシンクタンクにマーケット調査をお願いしたら「残された最大の隙間産業」と言われた。
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橋本保さん(『DIME』記者)と
宮澤明洋さん(『DIME』副編集長)の
『iPod』の話
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 相変わらずiPodは絶好調。shuffle、nano、classic、touch、iPhone、5つのラインナップを総称して「iPods」と呼んだりもする。
 先日発表されたばかりの「iPod touch」は、iPhoneから電話機能を除いたモノ。日本語変換ソフトも入っているし、携帯みたいに予測変換もしてくれる。今までは日本でもアメリカ版のiPhoneを使うしかなかったけど、これからはiPod touchの方が全然良い。
 ある調査によると、iPodは5割前後のシェアで推移しているらしい。この間、ソニーで新製品の説明を聞いてきて、かなり音は良いらしいけど「デザイン的にiPodと較べてどうだ」という土俵になってしまうのは難しいところだと思う。
 iPodが出たばかりの時は、決してiPodの一人勝ちではなかった。でもAppleが使いやすいソフトを作り、「ポケットに1000曲を」という広告がウケて、世界中に広まっていった。そして一度iPodを使ってしまうと、他に乗り換えるのはかなり面倒になる。逆もまた然り。そのせいでシェアが固まったまま動かないのでは。
 でも何よりiPodはモノとして良い。あのワクワク感はスゴイ。
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林光さん(ナレッジ・ファクトリー代表)の
『寡占のメカニズム』の話
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 「寡占」は数社が占有している状態。本来、企業の理想は「独占」で、そうなれば市場を支配して、価格も自由に決定することができる。ところが消費者からすれば、それは都合が悪い。そのせめぎ合いが常にある。
 競合する会社が2つだと「競争」になって、最終的には勝ち負けがハッキリしてしまう。ところが競合が3つだと、たとえば「デニーズ」と「ロイヤルホスト」と「すかいらーく」みたいに、それぞれが主張できて「業界」が形成される。そうならないと、客としては魅力を感じられない。
 日本は「3」が好きで、たとえば「三観音」なんてモノもある。3つ目がけっこうマイナーだったりするけど、「3」になることに意味がある。これがアメリカだと「コインの裏表」みたいに勝ちか負けの価値観。でも日本は「じゃんけん」の三すくみ。三すくみになって絶対的な勝者がいなければ、独占にはなりにくい。
 そして3つの寡占こそが長続きする秘訣。難しいモノで、4つだとグループに分かれて「勝ち組」と「負け組」になったりする。だからある創業者が面白いモノを作ったら、ライバルメーカーを2つ養成すべき。そして3社で業界を作って、切磋琢磨するのが一番良い形。
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■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
8'22" Jeepers Creepers Frank Sinatra The Entertainer CD 0213
17'28" It's A Wonderful World Peggy Lee Capitol 7243 854543 2 5
33'28" You're Driving Crazy Lita Rosa Decca LK 4218
47'39" My Sin Patti Page Murcury UCCM-9037