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履歴書に書きづらい趣味 2007年8月4日放送分 |
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俳優の半田健人さんは「高層ビル」が大好きなんだそうで、当店にいらっしゃった折りにもビルの魅力について熱く語っていらっしゃいました。そのお話を聞いていた方は、半田さんのお話の半分も意味がわからなかったそうですが(笑)。
半田さんに限らず、世の中には「変わった趣味」をお持ちの方が大勢いらっしゃいます。今日はそんお客さまのお話を、ここで少しだけご紹介させていただきます。 |
| ■ | 半田健人さん(俳優)の
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一番好きな高層ビルは京王プラザホテル。1971年6月5日に開業したホテルで、楳図かずおの『漂流教室』にも登場している。 京王プラザホテルは新宿の高層ビル街で一番最初に建ったビルだった。そのせいか、または西新宿が区画整理されたばかりだったせいか、あの頃に撮影された映画やドラマ、たとえば長谷部安春監督の『野良猫ロック』シリーズなどには、何かにつけ京王プラザホテルが映っていた。 僕が好きなビルのスタイルは、窓が細かく分かれているビル。最近は大きなガラスで一面覆われているビルが多いけど、あれは自分としてはちょっと違う。昔のビルが区切られていたのは技術的な問題だったのだろうと思うけど、あの迫力が良い。 さらに京王プラザホテルはプレキャスト・コンクリートのカーテンウォールが微妙に湾曲していて、70年代のアールデコ・モダニズムを感じさせる。もっと古い霞ヶ関ビルや貿易センタービルなどは、そういうお洒落さに欠ける。 ビルを見る時は、近づけるだけ近づいて、そのまま上を見上げるのが一番いい。中学の修学旅行の時も、ずっと西新宿で『太陽に吠えろ』のサントラを聴きながら、ビルを見ていた。
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| ■ | 萩原雅紀さん(『ダム』著者)の
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日本にダムは2600〜2700と言われている。ダムには「コンクリートのダム」と「土や岩のダム」の2種類があって、田舎のため池を作ったりしているのが後者。ただし河川法上「高さ15m以上」がダムと呼ばれるので、それ以下は堰と呼ばれたりする。
日本で一番高いダムが黒部ダムだということは有名だけど、2番目は誰も知らない。その2番目に高いダムとは長野県の高瀬ダムで、実は高さも黒部ダムと10mくらいしか違わない。「ロックフィル・ダム」と呼ばれる岩を積み上げて作られているダムで、下から見上げるとものすごく大きい岩山に見える。 岩山という意味では、大きなピラミッドにも見えるけど、高瀬ダムの方がクフ王のピラミッドより高い。僕はこの間、初めて高瀬ダムを下から見上げた時に、感情が高ぶって泣きながら笑ってしまった。ちょっと行きづらい場所ではあるけど、ぜひ一度見てほしい。 今年の夏から国土交通省と水資源開発機構が「ダム・カード」の配布を始めた。表にはダムの写真と名前、裏には高さや水をどれくらい溜められるかといったスペックが載っている。このカードはそれぞれのダムでしか配っていないので、ダム巡りの記念にピッタリ。
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| ■ | 大山顕さん(『工場萌え』著者)の
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工場は一見「装飾過多」に見える。でも工場は装飾のことなんて何一つ考えていない。すべてに意味があって、それでいてデコラティブ。こんな風景は地球上に「工場」以外にないと思う。
なんて説明は無理に言っているだけで、本心では「実際に行って見れば分かる」という気持ち。ある女性のことが好きな理由を説明できないと同じで、「好き」の理由は説明できない。 初心者にオススメなのは川崎。たとえば「日本冶金」の工場などは人気が高い。その他にも川崎には素晴らしい工場がたくさんあるので、彼女をどこかに連れて行くなら川崎しかない。もしダメだった場合に「道を間違えた」なんてイイワケもできるし、すぐに引き返せるのも利点。これが鹿島の工業地帯ではイイワケのしようがない。 ただ個人的には、鹿島の工業地帯は本当にオススメ。あそこはまさに「工場のエルドラド」。大きく分けると製鉄所と石油化学コンビナートがあって、その真ん中に工場を見るための展望塔が建っている。この展望塔から見渡すと、左には赤茶けた製鉄所、右には真っ白なタンクを中心とした石油化学コンビナート、このコントラストは世界遺産だと僕は思う。
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| ■ | 垣下嘉徳さん(『路上の芸術』著者)の
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マンホールと言えば、同心円状にマッチ棒の頭を並べたようなデザインが多い。これは仲間内では「東京型」と呼んでいるデザインで、その他にも「名古屋型」「幾何学模様型」の3種類が全国的に普及している。
しかし昭和60年頃、当時の建設省が「下水道に市民の目を向けよう」とマンホール・デザインのコンテストを行った。そこで各自治体が町の花や木や鳥をモチーフにしたマンホールを作り出し、次第にそれが「桃太郎」などのデザイン・マンホールとして増えていった。 四国の高松には那須与一が扇の的を狙っている絵柄があるし、山口の湯田温泉では6枚のマンホールによる「蓋芝居」で湯田温泉の歴史を綴っている。横須賀ではペリーの顔と黒船をデザイン化していたり、こんなマンホールを行き当たりばったりで探すのが面白い。 「京都に大正時代の古いマンホールがある」という噂を聞いて探しに行ったこともある。でも歩き回って調べても、京都の下水道局で尋ねても、どこにあるかわからない。そこで頼りになったのがインターネット。同好の士の情報で「同志社幼稚園の東側の塀の外にある」ということがわかって、大正5年のマンホールを見ることができた。
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| ■ | 栗原亨さん(『廃墟の歩き方』著者)の
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最初に廃墟に行き始めたのは、よくある夏の肝試しだった。ところが「国立中野病院」という肺結核の病院の廃墟に行ったら、閉鎖されてから10年以上が経つのに、当時の子供たちの絵や習字がそのまま残っている。それを見て「ここで心霊なんて不謹慎だ」と感動し、「廃墟」そのものに興味を持つようになっていった。
廃墟に無断で入るのは、厳密に言えば法律違反。だからあくまで「迷惑をかけない」ということが絶対条件だと思う。 中には村1つが丸ごと廃墟になった「廃村」もある。古い廃村だと昭和の物がそのまま置かれていて、「日本軍がどうした」なんて新聞が普通に散らばっていたりする。僕が見たのは滋賀県多賀町の山奥の村だった。雪の重みでほとんどの家が潰れてしまったけど、今でも5軒くらいは残っていると思う。 ヨーロッパでは昔から廃墟を愛でる文化があったけど、日本は木造建築が中心だったり、戦争の影響で「廃墟」という言葉に拒絶反応を示す世代がいたりして、なかなかそういう雰囲気にならなかった。それが許されるようになったのが2002年頃だったと思う。それで最近、やっと廃墟が心霊スポットではなく、廃墟として見られるようになった。
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■ 放送曲目リスト |
| Time | Title | Artist | Label | Number |
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| 9'36" | I'm Shooting High | Ann Richards | Capitol | TOCJ-5416 |
| 19'21" | My Favorite Things | Joni James | DIW | DIW-394 |
| 25'49" | Look Out | Joanie Sommers | Studio West | #106 CD |
| 35'18" | Long Ago And Far Away | Bobby Darin | (有)MRI音楽出版 | YKCJ-302 |
| 45'02" | It Was A Very Good Year | Keely Smith | (有)MRI音楽出版 | XQAM-1008 |