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ベスト・コニサー 2007年7月21日放送分 |
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8月に発売予定の当店の「新カクテルブック」。『バーテンダー』原作者の城アラキさんをメインに、馬場啓一さん、石原隆さん、野地秩嘉さん、犬養裕美子さんといった当店の常連のお客さまにも寄稿をお願いしているそうで、いつもお店で聞こえてくるような素敵なお話が楽しめそうです。
そこで本日は、鳴滝さんとの打ち合わせがてら当店へいらっしゃった馬場啓一さんをはじめとして、当店でも常連のお客さまのお話をここでご紹介させていただきます。 |
| ■ | 花崎一夫さん(『バーテンダーズマニュアル』著者)の
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アイラ島のシングルモルト・ウイスキーはピートが強い。そのため、ロックではピートの味だけになってしまいがち。でもソーダで割ることで、隠れていた旨味や甘みが感じられる……という話は、サントリーの輿水チーフ・ブレンダーの受け売り。ただし割る時はウイスキーとソーダが1対2とけっこう濃い目に。 夏にウイスキーを楽しむなら、ジンジャエールみたいなちょっと甘い炭酸飲料で割るのもいい。そこにオレンジやレモンの皮をちょっと絞って爽やかな感じにする。いわば「サマー・ハイボール」。 銀座の『ロックフィッシュ』というお店では「角瓶」60mlに炭酸まるまる1本というハイボールを出す。そこにレモンピールを5つくらい絞るんだけど、すごく爽やかであっという間に飲んでしまう。こんな風に「角」はどうやって飲んでも美味しい。 樽熟成したお酒には甘みと酸味がよく合う。 だからウイスキーで「ニコラシカ」みたいな飲み方をしても美味しい。レモンスライスに砂糖を乗せて、さらにインスタントコーヒーを2〜3粒乗せるのがコツ。コーヒーの香ばしい香り、砂糖の甘み、レモンの酸味、そこに樽香の効いたウイスキーは最高。
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| ■ | 森田正光さん(お天気キャスター)の
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子供の頃は「紫外線を浴びた方がいい」と言われたけど、あれは間違い。紫外線を浴びない方が皮膚ガンや緑内障のリスクが下がることが分かっている。
そもそも人間の歴史は「紫外線との戦い」でもある。数百万年前のアフリカではジャングルが草原地帯になってしまい、最初の人類は紫外線から身を守るためにメラニン色素を出して身体を黒くしていった。つまり最初の人類はネグロイド(黒人)だった。 その後、生息域を広げていった人類は、地中海を越えてヨーロッパへ渡る。しかしそこでは太陽の光が弱かったので、メラニン色素を落としてコーカソイド(白人)が生まれた。さらにそこから北へ行った人類は、雪や氷による照り返しに曝される。そこで再びメラニン色素をある程度蓄えたのがモンゴロイド(黄色人種)だった。 こういった歴史があるので、日本人の身体は寒いところに順応している。たとえば鼻の穴が小さいのは、冷たい空気をなるべく吸い込まないため。一重の目も寒さに強い。手足が短いのも熱の発散を押さえる効果がある。ただし日本人はいろんな系統が入っているので「耳は北方系で、鼻は南方系」なんて感じで、いろんな特徴が混ざっている。
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| ■ | 馬場啓一さん(作家)の
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白洲次郎に関する本を何冊か書いたけど、この人は本当に格好良い人だった。1902年の生まれで、車マニアとして多少は知られている。
ロンドンに留学したのが1919年。映画『炎のランナー』がちょうどその年のケンブリッジ大学の入学式から始まるので、本当ならあの中に次郎さんがいたはず。それなら奥さんに「今日はネクタイをしないでご飯を食べているけどゴメンね」と言ったというエピソードにも頷ける。 留学を10年も続けられたのは、あの格好良さも無縁ではなかったと思う。ブカッティなんて車を買って友達の貴族を乗せて……なんて絵柄も、あの人なら似合ってしまう。 飲むお酒はもちろんスコッチ。友人の貴族が自分の蒸留所を持っていて、貴族が自分たちで飲むための「オウン・カスク」のボトルが、毎年イギリスから次郎さんの家に送られていた。大島渚さんと渡辺文雄さんはそのスコッチを赤坂の料亭で飲ませてもらったことがあるらしく「お酒というよりも天の精を飲んでいるようだった」と大島さんが書いている。 亡くなる直前、看護婦から利き腕を聞かれて「普段は右利きだけど、夜は左利き」と答えたのが最期の言葉だったとか。最後まで粋な人だった。
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| ■ | 須田鷹雄さん(競馬評論家)の
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カルフォルニアの北の外れのユーリカという町。そこから車で1時間ぐらいの場所に、夏になると2〜3週間だけ競馬をやるファーンデール競馬場がある。ここへ行ってみたら「ミュール」つまりラバのレースが行われているのに驚かされた。
実際に見物して、僕はこのレースの予想をするコツを見つけた。ラバはウマとロバを掛け合わせた動物。だからパッと見た感じ、ウマっぽいラバとロバっぽいラバがいる。そこでウマっぽいラバを軸にするのがオススメ。 後に、番組の取材でラバのレースを撮影させてもらおうとしたら、向こうの人に「クローンの取材で来たのか?」と言われてさらにビックリ。なんでもラバのクローンを作ることに成功しているらしく、これは生物学的にはスゴイことなんだとか。 そんなこんなでラバのレースに興味を持っていろいろ調べてみたところ、ネバダ州にはウィネマッカという町があって、ここでは毎年6月1週に「ラバ祭り」も行われているらしい。 これは田舎町が町興しのために始めたイベントで、ラバで100kmを走破するエンデュランス・レースやラバの品評会、そしてちゃんと馬券も売るラバのレースも行われている模様。ぜひ一度見てみたい。
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| ■ | 池澤夏樹さん(作家)の
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1975年頃にギリシャに2年間住んだけど、すごく開放的で良い日々だった。
その2年は観光客のガイドを仕事にしていた。朝、空港まで迎えに行って、観光バスまで案内して、アクロポリスへ連れて行き、下の方ではお土産屋さんへ……というコース。それでお金を稼いで島へ遊びに行くのが楽しみだった。 言葉が通じれば、どこかの島へポーンと行っても大丈夫。「どこかに宿ない?」という一言からいろいろ面白い出会いがあるから、すごく面白かった。 あの頃はマジメだったから、ガイドをしていても「あれがパルテノンという2600年前の建物で、建築学的に……」なんて20分くらい説明していたけど、お客さんにとっては良い迷惑だったと思う。ただ、オジサンに「すると、アレはお寺さんですか?」とまとめられた時は閉口した。アテネに限らず、デルフィでもエピダウロスでもガイドをした。 そんな経歴なので、旅慣れているというか、取材旅行で編集者と一緒に行っても、いつもこっちがお世話することになる。博物館に行けばこっちが説明してるし、飛行機に乗る方法もこっちが教えてたり。知ってる土地なら要約した説明を短い時間で渡すとか。これが取り柄と言えば取り柄。
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■ 放送曲目リスト |
| Time | Title | Artist | Label | Number |
|---|---|---|---|---|
| 8'13" | Brincando De Samba | Os Tres Brasileiros | Capitol | TOCP-8266 |
| 18'38" | Cancao Pequenina | Marcos Valle | EMI | 829370 2 |
| 31'49" | Recado A Solidao | Maysa | Epic | ESCA 7784 |
| 41'35" | Vagamente | Wanda Sa | Bomba | BOM 506 |
| 47'37" | Nem Um Talvez | Doris Monteiro | Bomba | BOM 557 |