放送曲目リスト2007年の放送一覧

世界を制する日本文化
2007年5月26日放送分

 以前は、日本と言えば「経済大国」。世界で活躍する日本人と言えばビジネスマンばかりだったそうですね。でも最近は、文化的な分野でも世界で認められる日本人が増えてきています。
 たとえば本日いらっしゃったバレリーナの吉田都さんが、そういった方の1人です。せっかくの機会ですので、吉田さんをはじめとする「文化的に世界で認められた日本人」に関するお話を、ここで少しだけご紹介させていただきます。



中西哲生さん(スポーツジャーナリスト)の
『中村俊輔』の話
image
 今季の中村俊輔は、彼のFKによってチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメントへ進んだことが、日本人としては画期的だった。W杯のクラブチーム版がCL。そんな大会にチームのエースとして出場して、素晴らしいFKを決め、勝利をもぎ取ったのは凄い。
 スコットランド・リーグでMVPを取ったのも素晴らしい。外国人選手がMVPに選ばれると、やっぱり少しい悔しいもの。そのMVPを満場一致で中村俊輔が獲得したのは、それだけ認められてるのだろう。
 中村俊輔が評価されたのはFKだけじゃない。「彼がボールを持ったらセルティックのチャンスになりそうだ」という雰囲気があるからこそファンの心を掴める。しかもその上で、あのFKの魅力がある。
 後半ロスタイムに中村俊輔がFKを決めて優勝したシーンには驚かされた。あの場面でFKを決めるのは本当に難しい。それでも彼は「もっと他の選択肢があったかもしれない」と反省していた。そんな向上心こそが彼の力なのだろう。
 僕がスコットランドへ行ったら、70歳くらいの老夫婦に握手を求められた。「中村俊輔という素晴らしい選手を送り出してくれた日本の方に感謝したい」そう言われて、日本人として嬉しくなった。
【Hot Link !!】



清水裕一さん(株式会社TVグルーヴ・ドット・コム代表取締役社長)
『マーシー・オカ』の話
image
 アメリカの大ヒットドラマ『フレンズ』は、30分(正味23分)の1話を作るのに、6人いる主要登場人物のギャラが1人1億円だった。1シーズン24話なので、総計は実に約140億円。それでも回収できる仕組みがあるのがアメリカのすごいところ。
 これからのオススメなら、去年の秋から始まった『ヒーローズ』。これはアメコミ調のドラマで、普通の人々がある日突然、超能力に目覚め悪と戦う、というお話。
 この『ヒーローズ』に日本人が登場する。その日本人は秋葉原系の独身サラリーマンという設定で、マーシー・オカさんという俳優が演じている。そして「彼が一番の主役級」と言われるほどの人気者になっている。
 このドラマ、絶対に日本の放送局が放送するはずだし、DVDも発売されるはず。なにせ主役級の1人が日本人なので、日本に連れてきて『笑っていいとも』で日本語で話してもらうことだって出来る。これは大きい。
 ちなみにマーシー・オカさんは博士号も持っているインテリで、ジョージ・ルーカスの特撮会社でエンジニアをやりつつ、俳優としても活動してきたのだとか。それが今や、アメリカで知らない人はいないという程の有名人になっている。
【Hot Link !!】



坂田雄馬さん(広告代理店勤務)の
『日本のアニメ』の話
image
 日本で「アニメ」と言えば「アニメーション」の略。ところが海外で「アニメ」と言えば「日本製のアニメーション」を指す。
 ただ、「アニメーションの世界で日本が一番」と思うのは少々図々しい。たとえばアメリカ人の“アニメ・ファン”の数は、自称で10万人しかいない。さらに僕達ビジネス・サイドの見積もりだとその半分になる。
 たしかに『ポケモン』『遊戯王』はアメリカでも大ヒットしている。でもこれは子供向けの「アニメーション」の範疇。それはアメリカのDVD屋で、置かれている棚が違うことでもわかる。
 また、ヨーロッパでは過去に日本アニメがけっこう放送されていたけど、これも文化侵害の問題で外国産アニメの放送には量的な規制がある。そのおかげで『マジンガーZ』『キャンディ・キャンディ』など「本当に良いモノ」だけが海外で放送され、その結果「日本のアニメが大好き」と言ってくれる人が出てきたとも言える。
 つい先日も、スペインのDVD屋で『アルプスの少女ハイジ』が一番良いところに置かれていた。それでもやはり「アメフト」などと較べれば、「アニメ」という趣味はまだまだマイノリティ。
【Hot Link !!】



吉田都さん(バレリーナ)の
『修行時代』の話
image
 子供の頃は「踊ること「が純粋に好きで、「次の発表会を頑張ろう」ぐらいのことしか考えていなかった。その延長線上でここまでやってきたような気がする。
 1つの分岐点になったのは先生に勧められてローザンヌ国際バレエコンクールに出場したこと。コンクールに出て、同年代の他のダンサーと一緒に出ることで意識が変わった。ちなみにこのコンクール、テレビの中継ですごく辛口な解説が付くことでも有名で、それが目当てで見てる人もいる。私も向こうで「都は胴が長いから」なんて言われたけど、そんな表現を直訳するから辛口に聞こえるのかもしれない。
 そしてコンクールで賞をいただいて、英国ロイヤルバレエ・スクールに留学できることになった。向こうでは朝からずっとバレエ漬けの日々だったけど、むしろ日常生活で言葉が通じないことの方が苦痛だったので、スタジオにいた方がホッとした。
 当時、英国ロイヤルバレエ・スクールにいる外国人は私だけで、イギリス人の体格や骨格はかなりショックだった。しかもみんな、自分をアピールするのがすごく上手い。私は日本でもアピールが下手な方だったので、とにかく向こうの人が比較的苦手な「技術」の部分で頑張った。
【Hot Link !!】



猪澤伊知郎さん(「ザ・プレミアム・モルツ」醸造家)
『ザ・プレミアム・モルツ』の話
image
 1516年にドイツでは「ビール純粋令」という法令が出され「ビールは麦芽とホップと水だけで作るもの」とされた。
 またドイツには「ホルムンディッヒカイト」という表現があって、日本語にしたら「飲み応え」「コク」「芳醇さ」みたいな意味。他にも「シュナイディッヒカイト」は弓のしなりのように後味が綺麗に切れるイメージだし、「ヴァイタートリンケン」は「もう1杯飲みたくなる」みたいな感覚。
 つまりドイツでは「ホルムンディッヒカイト」で「シュナイディッヒカイト」で「ヴァイタートリンケン」なビールこそが素晴らしいとされる。『ザ・プレミアム・モルツ』は、そんな本場のビールの王道を目指して作った。
 『ザ・プレミアム・モルツ』の場合、美味しさとポップの華やかな香りを最大のキャラクターにしている。だからギンギンに冷やして飲むよりも、少しそこから温まったくらいの方が、柔らかさや芳醇さや香りの良さが感じられると思う。
 こういうヨーロッパ的なビールは、日本では今まであまり馴染みがなかった。それでも頑張って実際に作ったので、本場で客観的に評価してもらおうと『モンドセレクション』に出品したところ、向こうの人にも理解してもらえた、という次第。
【Hot Link !!】



■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
9'39" Too Marvelous For Words John Pizzarelli RCA 63182-2
19'30" You Are My Lucky Star Jaye P. Morgan RCA BVCJ-2025
31'18" I'm Shadowing You Blossom Dearie Celeste CMYK-6210
42'30" Shall We Dance? Stacy Kent Candid KICJ 430
48'55" Agua De Beber Salena Jones Victor VICJ 202