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いい続編・悪い続編 2007年5月12日放送分 |
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ここ1ヶ月前後だけでも『スパイダーマン3』『ロッキー・ザ・ファイナル』『パッチギ! LOVE & PEACE』そして『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』。映画の「続編」って本当に多いですよね。
そのせいか当店のお客さまも、映画や小説、TVドラマなどの様々な「続編」について「あれがいい」「これはダメだった」なんてお話で盛り上がっていらっしゃいました。本日はそのお話を、ここでいくつかご紹介させていただきます。 |
| ■ | 目黒考二さん(書評家)の
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アリステア・マクリーンの小説『ナヴァロンの要塞』の続編『ナヴァロンの嵐』は、なんと映画版の続編だった。映画版オリジナルのキャラが何の説明もなく登場するので、原作同士が繋がらない。これには驚いた。
クレイグ・トーマスの『ファイアフォックス』はソ連の最新鋭戦闘機を盗んでくるお話で、最後の空中戦などは迫力満点に読ませる傑作。主人公は見事に敵から逃げ切って、めでたしめでたし、となる。 その続編『ファイアフォックス・ダウン』は、なんと前作の結末から始まっていた。なんとか敵を振り切った主人公だったが、その戦闘機が故障してしまう。そこからどうやって無事に着陸するかだけを描いた、地味ながら非常に読ませる傑作だった。 ぜひ続編を読みたいのは、あさのあつこさんの『バッテリー』。中学生を主人公にした野球小説で、「主人公が嫌なヤツ」なのが非常にユニーク。天才ピッチャーなので少し傲慢なところがあり、チームメイトとも衝突してしまう。そして主人公は壁にぶつかり「自分は本当に天才なのか」と自分を疑ってしまう。 中学編が完結しても、そんな主人公はまだまだ未熟なまま。高校へ行ってどう成長するのか、ぜひ続編が読みたい。
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| ■ | 中江功さん(フジテレビ・ディレクター)と石原隆さん(テレビ番組制作会社)の
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続編といえば『ゴッドファーザー』と『フレンチ・コネクション』。「パート2はクオリティが落ちる」「期待しすぎてガッカリしやすい」と言われる中、どちらもパート2が素晴らしかった代表的な映画。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のパート2も悪くなかった。
『ゴッドファーザー』のパート2では、マーロン・ブランドが演じたヴィトー・コルレオーネの若き日と、アル・パチーノ演じる現代のマイケルの日々が交互に描かれる。実はこれ、もともと「交互」ではなく「順番」だったらしい。でも面白くないので、監督が編集し直したのだとか。 そういえば『タイタニック2』の噂もある。僕(石原さん)がその噂を聞いたのは三谷幸喜さんからだった。一緒に飛行機に乗った時に、機内上映で『タイタニック』をやっていて、三谷さんが「ディカプリオは絶対に死んでると思うんですけど……」と言い出す。意味がわからなくてよくよく聞いてみたら、続編の噂がある、とのことだった。 ちなみに噂では、生きているという説と、生きてると見せかけてそっくりの従兄弟が登場する、という説がある。どちらにせよタイタニック号はもう登場できないわけで、ずいぶん奇妙な続編になりそう。
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| ■ | 夏目房之介さん(コラムニスト)の
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漫画の続編は、同じ作者が描くので、往々にして、功成り名を遂げた人が描くことになる。そのため最初の時のような熱気はどうしても再現できないことが多い。たとえば『巨人の星』は名作だったけど、『新・巨人の星』には1作目ほどの凄みはなかった。
個人的に好きなのは『1・2の三四郎 2』。もともと最初の『1・2の三四郎』も面白かったけど、まだ小林まことさんの絵が下手だったし、すぐに手を抜いていた。それが後に格段に絵が上手くなり、手抜きも「間」として芸の1つになってからもう一度描いているので、「2」は本当に面白い。今は『格闘探偵団』という続々編も出ている。 名作であればあるほど作者は燃え尽きているので、編集者が続編を頼みに行くのも大変だと思う。たとえば『キン肉マンII世』みたいな「二世モノ」が流行ったこともあるけど、やはり同じ主人公ではやり尽くしてしまっているのだろう。 そんな中、日本が誇るシリーズが『島耕作』。あれは「課長」と名付けたのが成功の秘訣だったと思う。最初は読み切りの短編で、ぜんぜんモテそうもない中年男だったけど、それが今や007のようなモテモテ男。ぜひこれからもずっと続けて欲しい。
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| ■ | 浜村弘一さん(株式会社エンターブレイン代表取締役社長)の
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大ヒットシリーズ『ファイナルファンタジー(FF)』は次作で「13」。もう一方の雄『ドラゴンクエスト(DQ)』はまだ「8」。これは堀井雄二さんという作家がDQをずっと自分で作り続けているため。FFは複数のチームで平行して開発を進めているので、途中でDQを抜かしてしまった。
だからFFシリーズは看板と世界観が共通しているだけで、中身はそれぞれ違う。こういった続編の作り方は他の業界では珍しい。音楽や小説ならミュージシャンや作家の名前で売れるけど、ゲームの場合は「タイトル」で売れるので、こういう続編が作られる。 でも最近はゲームの最初に主要スタッフの名前が表示されるケースもだいぶ増えてきた。昔は引き抜きが怖くて、それが出来なかった。 ゲームはシリーズを重ねるごとに少しずつ難しくなっていく。前作と同じ難易度だと、前作で慣れた人から「簡単すぎる」と苦情が来てしまう。その積み重ねで難しいゲームが増えて、誰でも楽しめるWiiやDSが大ヒットした。 ちなみにFFは、最初は続編をまったく考えていなかったらしい。だから勢いで「ファイナル」なんて名前を付けたのだとか。それが「12」まで続くとは。
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| ■ | 清水裕一さん(株式会社TVグルーヴ・ドット・コム代表取締役社長)の
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アメリカのテレビ番組は秋に始まり、年を越えて4〜5月くらいまで続く。その間に放送される24話くらいのシリーズを「1シーズン」と呼んでいる。
そしてどの番組も「続編」を目指して作られている。だから続編が決まっていなくても「シーズン1」と名乗る。でも実際は、ほとんどの番組が1シーズンも保たずに打ち切られてしまう。新番組が毎年30〜40くらい始まって、第2シリーズまで辿り着くのは数番組しかない。 そういう仕組みなので、たとえば『LOST』で提示される数々の謎も、最初のシーズンで種明かしする気はまったくない。できれば10年間引っ張りたいと思って作っている。もし途中で打ち切られることになったら「そこで区切りがあるような感じ」で誤魔化して終わる。その雰囲気がうかがえるのが、だいたい12〜13話あたり。 たとえば『ツイン・ピークス』も最後はブツッと切れて終わった。日本での話題性は『ツイン・ピークス』の方が上だったけど、本当にヒットしているのは『24 -TWENTY FOUR-』のように長続きしているドラマ。主役のキーファー・サザーランドに至っては、1話1億円ものギャラをもらっているほど。
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■ 放送曲目リスト |
| Time | Title | Artist | Label | Number |
|---|---|---|---|---|
| 8'43" | Do It Again | Mitzi Gaynor | Verve | POCJ-2660 |
| 17'56" | People Will Say We're In Love | Nancy Wilson | Capitol | CDP 7243 8 28107 2 8 |
| 27'50" | Someone Like You | Four Freshmen | Capitol | 72438 17175 2 7 |
| 38'46" | Undecided | Beverly Kenney | MCA | MVCM-288 |