放送曲目リスト2007年の放送一覧

Bar月間 〜その4〜
2007年4月28日放送分

 今日は珍しいお客さまがいらっしゃいました。以前にこのお店で働いていたバーテンダーの森下千晴さんです。似た年頃の女性同士ということで、新カクテルブック実現のために足繁く通って下さっている鳴瀬文香さんと意気投合していたようですよ。
 それでは今週も「バーとお酒」のお話を中心に、常連のお客さまが語っていらした素敵なお話をいくつかご紹介させていただきます。



目黒考二さん(書評家)の
『最近のオススメ小説』の話
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 リチャード・モーガンの『ブロークン・エンジェル』は、27世紀が舞台のSF。その時代の人間はデジタル化されて、メモリーに記憶が収められている。だから肉体を銃で撃たれても、メモリーを破壊されない限り死なない。
 この作品は『オルタード・カーボン』という小説の続編で、前作はSF風のハードボイルドだったけど、今回は典型的な「宝探し冒険小説」になっている。主人公たちはお金儲けのために、巨大な火星人の遺跡に乗り込む。そして宝探し冒険小説のお約束通り、お宝を狙う別のチームとの競争あり、姿の見えない敵の襲撃あり、チーム内の裏切りもありで、ディテールの豊かさについ読まされてしまう作品。
 山本弘の『アイの物語』も遠い未来のお話。人類はほとんど滅亡してしまい、機械が地球を支配している。主人公の若者は機械に捕まり、女性型アンドロイドに7つの話を聞かされる。この7つの話が、人類と機械の関係の歴史を綴る物語で、非常に素晴らしい。
 「なぜ人類は滅びて、機械が地球を支配するようになったのか」がすべて語られる7つの物語。その壮大なビジョンは感動的で、「こういうことだったら人類が滅亡しても構わない」とさえ思った。
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櫻井翔さん(ジャニーズ事務所「嵐」)の
『大人の階段』の話
 友達に会社員が多いので、週末に飲みに行く機会が多い。大勢でワイワイ飲みに行くのも楽しいけど、少人数で「お前、これからどうするんだ」なんて話し込む機会も増えた。
 この間は銀座のバーへ男3人で行った。敷居が高いというイメージのある銀座のバーだけど、そのお店は小洒落た若者向けのお店で、良い意味で敷居が低かった。そのお店にはダイスのゲームが置いてあって、バーテンダーさんにそのゲームのやりかたを教えてもらった。
 そのバーテンダーさんの話によると、実はダイスを振る感覚とシェイカーの中で氷を振る感覚が同じなのだとか。だから手の中でどうダイスが動いているかがわかるようになると、カクテル作りに役立つらしい。上手いバーテンダーになると、サイコロを振って5個ぐらい縦に並べることもできる。
 最近はウイスキーの勉強も始めた。シングルモルトだとか、ブレンデッドだとか、バーに行って教えてもらいながら飲んでいる。ワインだと果てしない感じがするけど、ウイスキーならギリギリ覚えられそうな気がする。
 そんな感じで、今は少しずつ大人の階段を上っている途中。
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花崎一夫さん(『バーテンダーズマニュアル』著者)の
『バーのマナー』の話
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 バーのドアを開けて、店内を少し見渡し、バーテンダーと目線を合わせて「どこに座ったら良いですか?」と目で語りかけてるようなお客さんは安心できる。なぜならバーの席は概して「誰の席」と決まっているものだから。
 カクテルの注文の仕方でも、お客さんの様子はわかる。とりあえず1杯飲みながら、周りのお客さんの雰囲気を見て「ここはこういうモノを注文すればいいのか」と判断できるお客さんも最近は増えている。
 ブランドと飲み方を指定して、ゆっくりと自分のペースで飲む女性のお客さんには「ドキッ」とさせられる。この間も、30代後半くらいのOL風の女性が「山崎の10年、ロックで。少しぬるいお水も」なんて注文していた。こんな女性にはすごく興味をそそられる。
 バーで一番大事なマナーは、大人数で行かないこと。それから時間と杯数。僕は20分で1杯と思っている。それがカクテルを美味しく飲める限界。僕の好きなラフロイグのソーダ割りも、20分も経つと氷が小さくなって上に浮いてきてしまう。本当は氷が底に付いているくらいガッチリ入っている方が美味しい。
 だからバーで美味しいお酒を飲むには、時間と杯数がとても大事。
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渡辺満里奈さん(タレント)の
『ピラティス』の話
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 人間の身体はバランスが悪くなってることが多い。真っ直ぐなように見えても、常に右側で荷物を持ってしまったり、クセで左に体重を掛けてしまったり、日々の生活の中でバランスが崩れてしまう。
 全身をバランス良く使って、その崩れたバランスを整えられるのが「ピラティス」というエクササイズ。最初はなかなか難しいけど、長く続ければ自分の身体の内側と対話できるようになっていく。
 たとえば基本的な呼吸法では「肩を下ろして、肩甲骨をお尻の方に引っ張る」と言われる。そして「おへそを背中の方にグッと入れて引き上げる」とか。最初は意味がよくわからないけど、続けていると「この位置かな?」とわかってくる。
 このピラティスを続けていたら、いつの間にか肩こりがなくなっていた。それから長時間立っているのもすごく楽になった。この仕事をしていると姿勢良くする機会は多いけど、その「姿勢良く」と思っていた姿勢が間違っていたことに気がつかされた。
 ピラティスで正しい「まっすぐ立つ姿勢」を知ってからは、長時間立っているのも全然苦じゃない。
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福本伸行さん(漫画家)の
『ギャンブルとお酒』の話
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 お酒を飲むのは楽しい。そして麻雀も楽しい。だからお酒を飲みながら麻雀をすれば、ダブルで楽しい。そこで勝てればトリプルで楽しいけど、世の中、そんなにうまくは行かない。
 つまり、真剣勝負を楽しむのと、楽園のような楽しさを味わうのは、それぞれ別の楽しみなんだと思う。ハワイのビーチでトロピカル・カクテルを飲みながら麻雀なんかできたら、それはそれで最高。ラスベガスやマカオのカジノはそれに近い。
 僕の作品は真剣勝負ばかりなので、お酒を飲みながらギャンブルをしている人は出てこない。でも個人的にはすごく楽しいことだと思う。競馬場でビールを飲みながら馬券を検討するのも楽しい。ものすごい大金を賭けたら酔えないだろうと思うけど、そんなこともないので。
 もちろん、麻雀の大会に呼んでもらって、真剣勝負を楽しむ時もある。でも普通に頑張って、普通に負けている。
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■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
9'12" What Is This Thing Called Love Keely Smith Capitol CDP 7 96361 2
19'28" Show Me The Way To Get Out Of This World The Four Freshmen EMI-Capitol CCM-095-2
29'54" Bewitched Peggy Lee Capitol 7243 535210 28
38'42" Lullaby Of Birdland Nara Leao Philips 32PD-452
45'16" I'm Not At All In Love Diahann Carroll Collectables COL-CD-6192