去年、オーストラリアの大レース『メルボルン・カップ』を見てきた。日本馬が1位と2位を独占したけど、それを差し引いても楽しい体験だった。
メルボルンでは、春のレーシング・カーニバルが大きなお祭りになっている。徳島における阿波踊りや北海道におけるYOSAKOIソーランとか、そういったものを全部まとめて持ってきたくらいの勢いがある。
レース当日は祝日になっていて、前日の12時から市内でパレードが行われる。去年の優勝者関係者、その年の出走馬の関係者、さらにその後ろに引退した過去の優勝馬などが並ぶ。
さらに僕の後から遅れてやってきた女の子の友人(目黒貴子さんと小島友実さん)の飛行機が遅れてしまったので、当日にお洒落をするための帽子を買っておいて欲しいと頼まれてお店に行ったところ、お店には「メルボルン・カップ用コーナー」がちゃんと設けられていた。
しかも数時間後、2人が着いてから改めてその店へ行ったら、そのコーナー全体が売り切れていた。そのコーナーでは羽根飾りなどが付いた帽子が売られていたので、ちょっと抜けた羽根などが散乱していて、まるで山賊が通った跡のようだった。さらにデパートの1フロアがまるごと「メルボルン・カップ向け」になっていたり、人々のこのイベントへの入れ込みようがうかがえた。
当日、僕は男性なのでそれほど着飾る必要もなく、ちょっと派手なネクタイと主催者から渡されたピンバッジ、それから駅で売ってる小さな黄色いバラを胸に挿したくらい。でも女性2人は、日本ではやらないくらい胸の開いたドレスで着飾っていた。
2人とも最初は「ちょっと恥ずかしい」と思っていたらしいんだけど、ホテルの7階でエレベーターに乗ると、次から次へと「貴女も競馬場へ行くんですね」という格好の女性が乗り込んでくる。さらにトラムや電車、もちろん競馬場もそんな人ばかりだった。
競馬場にはスポンサーのブースもあったり、化粧品会社のブースでメイクをしてくれるコーナーもあった。とにかくすごい人出で、競馬が見やすいというわけではないけれど、お祭りとしてはすごい盛り上がりだった。
ましてや日本馬のワン・ツー・フィニッシュ。去年は「須田鷹雄と行くメルボルン・カップ」という企画に3人しか応募がなかったため流れたけど、今年こそは実現させてあの楽しさを共有したいと思う。