SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2007年1月13日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「亥年」

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 2007年の干支は「亥」。年賀状でも可愛いイノシシのイラストをたくさん見かけました。
 その亥年の今年は、7月に参議院選挙が行われ、10月には郵政民営化の実施、スポーツ界では9月にフランスでラグビーW杯が行われ、8月には日本で皆既月食が見られるそうです。また当店からそう遠くない六本木には、3月末に巨大複合施設「東京ミッドタウン」がオープンします。
 景気も良くなりつつある中、今年はどんな1年になるのでしょうか。本日は「亥」にまつわる当店のお客様のお話を、ここで少しだけご紹介させていただきましょう。


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江口祐輔さん(麻布大学獣医学部講師)

『イノシシの生態』の話

 年賀状に印刷されている「イノシシ」のイラストにはかなり嘘が混じっている。
 まず、イノシシは母系社会。基本的にお母さんやお祖母ちゃん、叔母さん、そしてその子供たちで群れを作る。オスの子供たちは生後1年くらい経つと群れから離れて、1人で生活するようになる。
 ところが年賀状に描かれているイノシシは「母子家庭」と言うよりは「父子家庭」。というのも多くのイノシシのイラストには小さく牙が描かれているので、これでは「オス」になってしまうから。ニホンイノシシの場合、外から牙が見えるのはオスだけ。メスの牙は口の外に出てくるほど育たない。
 イノシシは鼻と首の筋肉がすごく発達している。その力は100kgくらいある大きな石をゴロンと転がせるほど。そして石の下に隠れている虫を探し出して食べる。虫に限らず、イノシシは何でも食べる動物で、木の根や果物、ドングリ、カエル、ミミズ、そして昆虫もよく食べる。とにかくそれくらい力のある鼻なので、力としては鼻の上に人間が乗ることも可能だろう。
 もしその力で突進されたらもの凄い力だと思う。でも実は、イノシシはそんなに突進したりしない。「猪突猛進」なんて言葉もあるけど、あれはイノシシの一面に過ぎない。今までイノシシを語る言葉はほとんどが猟師さんの経験を元に語られてきた。でも猟師さんとイノシシは「追う」「追われる」という関係なので、そういう印象になってしまっていただけ。
 人間が追いかければイノシシは一生懸命逃げるし、追いつめられれば立ち向かってくる。捕まって檻に入れられば、イノシシは逃げようとして檻にバンバンぶつかる。その様子を人間が見れば「頭が悪いなぁ」と思ってしまうけど、それはイノシシからすれば単なる「猪突猛進」ではない。
 イノシシの体は流線型をしていて、藪の中を突き進むのに適した体型をしている。そして普段、イノシシが藪の中を突き進む時には、直径1〜2cmくらいの枝などは簡単に折って突き進んでしまう。だからその程度の太さの棒なら折れるだろうと思って檻にぶつかっている、というのがイノシシ側の事情。ただ、その棒が彼らの知らない鉄などで作られているから、人間からすると「あらら……」と思ってしまう。たとえばイノシシの通り道を板で通せんぼしたら、そこを突き破ろうなどとはせずに、ちゃんと迂回する。
 日本には大きく分けてニホンイノシシとリュウキュウイノシシの2種類のイノシシがいる。ニホンイノシシが多いのは西日本。九州や中国地方の各県では、年間に1万頭以上のイノシシが猟師さんに獲られたり有害駆除のために捕獲されている。日本全体では年間20〜25万頭くらいなので、実際に生きている数は想像もつかない。
 イノシシの毛は立派だけど、女性が見ると「傷んでいる」と思うかもしれない。非常に太くて立派な剛毛が、先端で枝毛にわかれている。もちろんそれがイノシシとしては正常な状態なんだけど。そんなブタやイノシシの毛の特徴を利用して、昔から歯ブラシやブラシに使われてきた。

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源真里さん(運命学研究家)の

『亥年』の話

 運命学的には「天地自然の理法に順応していればハッピーだけど、逆らうとアンハッピー」というのがお約束。
 そこで亥年の今年。十二支というのは1年12ヶ月の月に当てはめられ、亥年は旧暦の10月にあたる。今で言えば11月10日くらいから12月の初旬くらい。そして亥の月、子の月、丑の月と続く3ヶ月間の冬の最初でもある。
 自然界において冬の始まりは、動物たちが冬眠の準備をしたり、草木も葉を落とし、厳しい冬を乗り越える準備をする。そんな感じの「自然本来の姿」に則った行動をするのが「天地自然の理法に順応する」ということだと思う。
 1年の中の「亥」は、1年が収束して、種になって地中に戻っていく時期なので、何かを発散するよりも、冬を乗り越えていくためのエネルギーをどんどん貯め込んでいこう、ということになる。
 実は「子丑寅卯……」という十二支は、動物ありきではなく、別の概念が先だった。そしてそれぞれの言葉が持っている意味に対して一番似ている動物が後から付けられていった。たとえば「亥」は「亥は核なり、百物を収蔵する」とされている。核とは種のことで、厳しい冬を越えて春を迎え、勢いよく新芽を出すことができるためのエネルギーを持っている。
 そしてエネルギーを持っているということは、突然何かが飛び出す起爆性を持っているということ。そこで「野原から突然飛び出してきてくるイノシシの爆発力」を買われて、亥に当てられたと考えられている。
 だから亥年には「エネルギーを蓄積する」という意味と「イノシシ的な突発性」という意味がある。そして後者の場合、たとえば自分が農家の人だったら突然現れたイノシシは迷惑以外の何物でもない。でも逆に猟師だったら飛び出して来たイノシシは大チャンス。
 つまり突然飛び出して来たモノがチャンスなのかピンチなのかはわからないので、ピンチに対する危機管理と、チャンスを捉えるための準備が必要だと私は考えている。

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若林史江さん(株式トレーダー)の

『亥年のジンクス』の話

 株式市場の格言に「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまづき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」という言葉がある。
 過去をさかのぼると、1989年のバブル崩壊は巳年、まさに天井だった。その後、2003年には日経平均が史上最安値を付けたけど、これは未年でまさに辛抱の年だった。さらに金融改革など申酉騒ぎながらいろいろあって、去年は戌で笑い、今年は亥で固まる1年になるかも。
 だから株式市場では「今まで出てきた膿や、今までの努力の結果が固まる年」と言われている。今年は参院選の結果によっては増税もあるだろうし、郵政民営化も今年執行される。そういう足下がどういう風に変わっていくか、そして来年の「子」の繁栄にどう繋げていくかがキーポイントになる。
 過去の東証の上昇率を調べると、第1位は子年で、亥年は第4位。だいたい20%くらいの上昇率で、日経平均にすると3000〜4000円ぐらい上がることになる。それくらい上がるとみんな嬉しい。
 もし増税が実施されると株式市場的にはマイナスイメージになる。その一方で郵政の民営化はプラス。現在、郵政が運営している莫大な資金は、そのほとんどを国債で運用している。これが民営化されると、その一部(といっても莫大な金額)がバランスを取るために株式市場へ入ってくるかもしれない。だから底上げされるのでは……という人もいる。
 そんなこんなで、本当は「未(ひつじ)辛抱」の時に買っていれば一番良かったんだけど、まだこれからも上昇の余地はあるというところでは。
 おそらく消費税のアップは行われると思うけど、逆に法人税は引き下げられる。私たちの立場からすると「ふざけるな」ということになるけど、企業の業績は良くなるので、より一層「資産運用」が重要になるという考え方もできる。

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吉田龍作さん(両国『ももんじや』)の

『しし鍋』の話

 ウチの創業は江戸時代で、私で10代目になる予定。軒先にはいつもイノシシをぶら下げているけど、あれは冷蔵庫がなかった頃に、お店の北側を冷蔵庫代わりに使っていた時代の名残。今は看板代わりに剥製をぶら下げているけど、本物が入ってきた時にとりあえずあそこへ置くこともある。
 イノシシ鍋は関西では「ぼたん鍋」、関東では「しし鍋」と呼ぶ。「ぼたん」という呼び名は、赤身と脂が半々くらいのイノシシの肉を丸くお皿に盛った時に、牡丹の花のようにみえるところから来ているらしい。
 「ももんじや」は「百獣屋(ももじゅうや)」から来ている。いろんな獣の肉を食べさせるお店、という意味で、八百屋や肉屋と同じように昔はいっぱいあったらしい。その証拠に、時代劇にも「ももんじや」はよく出てくる。よくそれをウチの店と勘違いしている人がいるけど、もともとは一般名詞だった。今ではウチだけしか残っていないけど。明治くらいまでは他にも残っていたらしい。
 ウチがイノシシを仕入れているのは、ほとんどが丹波(兵庫)から。丹波は栗や芋が有名なので、そういうモノを食べているイノシシは高いけど美味しい。大人のイノシシでだいたい100kg弱くらい。ただし内臓がない状態で仕入れているので、本来はもっと重いはず。それで200人前くらいの肉が取れる。
 例年、亥年になるとお客さんの数が違う。逆に言えば、他にお客さんが増えるきっかけは特にないとも言える。12年に1度、「しし鍋でも食べようか」と皆さんも思い出すと、東京で食べられるのがウチだけということで来てくれるらしい。ただしそういうお客さんも1〜2月の間に来て、3月くらいにはもう忘れられるので、その後は普段通りに戻る。

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夏川純さん(タレント)の

『年女』の話

 今年で24歳。年女。3月には芸能界デビューして丸3年目で、4月から4年目に入る。
 2006年はテレビやドラマの仕事が増えて、ようやくいろんな人とお話ができるようになった。そこで2007年は、それを活かしてもっと楽しいトークをできるようにしたり、演技ももう1ランク表現できる女優になりたいと思う。
 女優の仕事も楽しいけど、今、辺見えみりさんとやらせていただいているMC系の仕事もすごく楽しい。えみりさんは面白いし、すごく優しくて良くしていただいている。だからこういうお仕事ももっとやりたいと思う。
 グラビアの仕事は最近めっきり減っている。できればファッション誌なんかもやりたい。洋服がすごく好きなので、テレビの仕事と両方やれたら良いと思う。たとえば三浦りさ子さんなんて、お子さんもいるのにファッション誌でカリスマ的な感じで、ああいう人に憧れる。
 演技のお仕事は最終地点になると思う。だからその勉強をしつつ、MCのお喋りを頑張りたい。まだまだ噛んでしまうことも多いので、その辺が課題。しかも私は「次は○○でし!」と滑舌良く噛んでしまうせいで、みんな気付いてしまう。たぶん早口なのが良くないのでは。友達のみちゃ(安田美沙子さん)みたいにゆっくり喋れば良いのかも。
 最近、バラエティ番組をやっていて気付いたのが、あらかじめ「あれをやろう」とか「これを言おう」なんて考えれば考えるほど失敗するということ。マネージャーさんにも「何も考えずに行った方が良いから!」と言われている。だから今年は「無」で行こうと思う。
 芸能界に入って最初の1〜2年はグラビアの仕事ばかりだったけど、そのグラビアの仕事をしている内に成長して、最終的には「このポーズです!」みたいな自信を持てた。それからテレビの仕事をするようになって、今はまだ探り探りの状態。でもいつかは自信を持てるようになると信じて頑張っている。

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■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
9'09" My Shining Hour Sammy Davis Jr. Verve 837 466-2
20'10" This Could Be The Start Of Something Joni James DIW DIW-391
30'20" Dancing In The Dark Frank Sinatra Capitol TOCP-8131
40'23" A Long As I Live June Christy Capitol 7243 8 55455 2 8
47'05" I Enjoy Being A Girl Doris Day Columbia 484031 2


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