SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2006年10月7日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「乗り換え」

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 10月24日からは、いよいよ携帯電話の「番号ポータビリティ」が始まります。番号を変えることなく、携帯会社を変えられるようになるこの制度。みなさん、どこの会社に乗り換えようか、はたまた今の会社のまま使い続けるか、ずいぶん悩んでいらっしゃるようです。
 携帯に限らず、車、保険、そして恋愛なども「乗り換え」には期待と不安が入り交じるもの。当店のカウンターで常連のお客さまが語って下さった、そんな「乗り換え」にまつわる様々なお話を、今日はここで少しだけご紹介させていただきましょう。



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河口まなぶさん(モータージャーナリスト)

『車の乗り換え』の話

 この10年の傾向としては、昔と較べてセダンの比率が減って、ミニバンが主流になってきた。それからミニバンと並んで人気なのがコンパクトカー。「ヴィッツ」「フィット」「ティーダ」「マーチ」といった、1000〜1500ccくらいの車が流行っている。
 さらに忘れちゃいけないのが軽自動車。実は一番売れているのは軽自動車で、トップセラーだと月に3万台くらい売れている車もある。地方だと「一家に1台」じゃなくて「1人に1台」じゃないと仕事にも行けないので、コンパクトかつミニバンのような形の軽自動車がよく売れる。
 こういう状況を見ると「車の白物化」という背景がうかがわれる。車はデートのような非日常のためのものではなく、冷蔵庫や携帯のように日常的に使うモノになってきた。だから車に「夢」や「ロマン」や「情熱」を感じているのは、僕みたいに車の業界にいる人間か、車を作っている人ぐらいになっているのでは。
 一方で、ドイツあたりの高級車を求める人も数多くいる。そこは二極化なのかもしれない。実質的な生活の道具を求める人は、コンパクトなミニバンでお手軽な価格の車を選ぶ。お財布の中にお金がうなっているような人は、外国の高級車を選ぶ。
 外車で4ドア・サルーンの高級クラスになると、2000万円くらいが相場。ベンツで言えばSクラスとか、ジャガーXJ、BMWの7シリーズ、マセラッティ・クワトロポルテなどがそのクラス。
 このクラスではベンツが圧倒的に強くて、Sクラスが人気・実力ともにNo.1。とはいえ、このクラスの車なら実力は全部すごいので、日本の公道を走る分にはそれほど変わらない。
 実用としての車と高級車を例えると、かなり語弊があるのを承知で言えば、「レストランで食べるステーキ」に例えられるかもしれない。ファミレスでもステーキは食べられるし、高級ステーキ店でも食べられる。ただ、味わいや調理の仕方など、細かいところにこだわればこだわるほど値段は高くなる。10倍の値段になったからと言って10倍美味しいということはないけれど、それに至るまでの雰囲気や過程で満足感が違ってくる。
 僕は美味しいモノを食べたいと思うけど、やっぱりそれは難しいというのが現実ではある。

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橋本保さんと安田典人さん(『DIME』取材記者&編集部)

『携帯の乗り換え』の話

 いよいよ10月24日から番号ポータビリティがスタート。でも最初は様子を見る人も多いのでは。
 というのも、携帯電話の料金プランは各社割引を謳っているので、一概に携帯会社を乗り換えたからと言って安くなるとは限らないから。実際、乗り換え手数料は割り引きでゼロになったとしても、新規契約料として5000円くらい掛かってしまったりする。一生懸命やってる携帯会社の人には怒られるかもしれないけど、正直な話、各社それほどの差はない。
 そういう状況なので、携帯会社を変えたくなるようなサービスなり料金なりハードなりを出して欲しい。画期的な機能を持つ携帯や、カラフルで可愛らしい携帯、通信速度が速くなって凄いことができるようになったりとか、ワンセグのテレビが見られるのも1つの魅力だと思う。
 この間、僕たちは打ち合わせの最中にワンセグ携帯で甲子園の決勝戦を見た。W杯の最中も、深夜に牛丼屋へ行ったら3人くらいの高校生がカウンターにワンセグ携帯を置いて試合を見ていたりもした。ただ、まだ「電車でみんながワンセグを見てる」というほどには普及していない。
 これは、まだワンセグに対応している携帯電話が少ないせいでは。これからさらに新しいモデルが出て、最初のモデルが安くなったり、新しい機種が小さくなったり軽くなったりすると、もっと普及していくかもしれない。
 ちなみに僕(安田さん)は、カメラも付いてないアナログの携帯を使い続けている。余計な機能はいらないタイプなので、逆にその薄さが気に入っている。ビジネスマンの場合はスーツの内ポケットに携帯を入れたりするので、あまり大きいと型が崩れてしまう。そのため「薄い携帯」に対するニーズもけっこう大きい。
 そこでワンセグの携帯も最近リニューアルして、ものすごく薄くなった機種がある。そういう風にどんどん新しいモノを出していかないと、競争で生き残れない。そして番号ポータビリティは、その競争を加速させるのではないかと言われている。
 実際問題、番号ポータビリティで携帯会社を乗り換える人は2〜3割ぐらいでは。ちなみに『DIME』でアンケートを取ったところ、「乗り換えを検討している」という人が2〜3割だった。ただ「9000万人の2〜3割」と見ればすごい人数と言えなくもない。
 携帯会社を変える上で一番のデメリットはメールアドレスが変わってしまうことだと言われている。ただ、ちょっと前に迷惑メールが散々送られてきて、みんなメールアドレスを変えた。その時のことを考えれば、それほどのハードルになるとは思えない。auは「前の携帯アドレスにメールが来たら新しいアドレスに転送する」というサービスも無料で提供するらしい。このサービスは是非とも他社も取り入れて欲しいと思う。
 こういった番号ポータビリティのすべてを盛り込んだ『DIME』の増刊号を、10月20日に発売する。実は番号ポータビリティはこの先ずっと続く話なので、焦る必要はまったくない。この増刊を読んで、じっくり考えて欲しい。

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深田晶恵さん(ファイナンシャル・プランナー)

『保険』の話

 医療保険に対する関心は非常に高まっている。何年か前までは、病気のなった時の保障と言えば「定期付き終身保険」や「死亡保障保険の入院特約」が主流だった。特定の病気だけを保障する保険は「売れない」という約束が日本政府とアメリカの間で取り交わされていた。
 それが規制緩和によって、日本の保険会社も特定の病気を対象にした医療保険を売れるようになった。さらにヨーロッパ系の会社も進出してきて、「保険」と名の付く会社はどこも医療保険を扱うようになった。そのCMや広告はまるでシャワーのように降ってきている。
 それで皆さん「医療保険に入らなくちゃいけないんじゃないか」と思っているけど、実は日本の健康保険制度は世界的に見ても指折りに優れものだったりする。たとえば1ヶ月入院して、本来の費用が100万円掛かったとする。すると日本の場合、保険によって実際に払わなくてはいけない金額は3割の30万円。
 ところがさらに、その金額が一定額を超えると、「それは大変でしょうから」と払い戻してもらえる制度もある。その金額は、普通の収入の人だったら8万100円。つまりさっきのケースで30万円を払っていたとしたら、約20万円が返ってくる。これが「高額療養費制度」。
 国民健康保険だったら、もしこの制度を利用できそうな時には、自治体から「払い戻しが受けられる可能性があるので、手続きに来て下さい」というお知らせが来る。会社の健保組合は会社が全部やってくれるし、公務員の共済組合も職場の方で全部計算して給料に上乗せしてくれる。このありがたい制度に気付いていない人はけっこう多い。
 ちょっと問題なのは、中小企業に勤めている人に多い社会保険事務所の健康保険。この人たちにはお知らせがほとんど来ないので、8万100円を超えていると思ったら、自分で社会保険事務所に行って手続きをしないと、お金は戻ってこない。これは絶対に注意して欲しい。

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福井泰代さん(株式会社ナビット代表)

『のりかえ便利マップ』の話

 「のりかえ便利マップ」は好評で、「探してホームの端から端まで歩いた」という苦情まで来たほど。以前は置いてない駅やホームがあったから。
 「のりかえ便利マップ」を作ったきっかけは、下の子が生まれたばかりの時に、ベビーカーを押して都心で買い物をしようとしたら、乗り換えの時にエスカレーターやエレベーターを探して右往左往してしまい、夏の暑い盛りだったので赤ちゃんがぐったりしてしまったことだった。「あらかじめどこにあるかわかっていたら、こんなことはないのに……」と思って、自分で作ることにした。
 当時、都内には256の地下鉄駅があったので、その全部を土日だけ使って5ヶ月間で調べて回った。740円の1日周遊券を買って、1駅ごとに電車を降りて、電車の何両目にエスカレーターやエレベーターがあるかを調べて、写真も撮って、また次の駅へ……ということを繰り返した。256駅だけど、上りと下りがあるので実質512駅を1人で調べた。
 最初はもっと簡単にできるだろうと思っていたけど、実際にやってみると大変だった。階段やエスカレーターの場所だけじゃなくて、エスカレーターも上りなのか下りなのか、出口はどこか、改札の場所、トイレの場所なども調べた。
 でもそれを地下鉄会社へ売り込みに行ったら「それをやると特定の車両が混むのでやらない」と断られてしまった。それから採用されるまでに2年が掛かった。2年の間にトップの人が変わって、「わかりやすい地下鉄」を売りにしていこうという方針転換があったので、銀座線で試験的に採用して貰えることになった。
 最初の銀座線が好評で、次に丸ノ内線などにも入って、都営地下鉄、そして東京メトロ全路線で採用された。最近では横浜市営地下鉄やつくばエクスプレス、りんかい線でも採用されている。ただ、残念ながらJRや私鉄の場合、急行か各駅かで車両数が違うので、なかなか作りづらい。一応、全国規模で調べてはあって、携帯サイト『駅と路線図バス案内』で見られるようになっている。
 「のりかえ便利マップ」は最初から真似されるだろうとは思っていたし、似たようなモノは出てきている。だから本家本元の鉄道会社さんに何年も通い詰めて、採用してもらうのが一番だと思っている。

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くまきりあさ美さん(タレント)の

『恋愛の乗り換え時』の話

 今まで一番長かった人は4年。ずっと付き合っていたわけじゃないけど、どんなに喧嘩をしても、最終的に「なんかこの人なのかなぁ」と思う瞬間がある。結局、腐れ縁みたいな感じで4年も経ってしまった。
 そしてつい昨日、その人の携帯番号を携帯のメモリから消した。とはいえ、携帯番号を消したのも3回目なんだけど。
 その人と付き合っていた時に、彼の携帯に送られてきたメールをたまたま見たら、「早く会いたいよう」というメッセージと女の子の写真を見つけたこともあった。その時は携帯の飛ばし合いになった。
 またある時は、彼がお風呂に入っている時に、また彼の携帯にメールが着信した。普段なら彼氏のメールチェックなんてしないのに、その時はなぜか携帯に「見て!」と言われているような気がしてメールを見たら、「昨日、ピザ美味しかったね」と女の子からのメール。「え?昨日は私と会うはずだったのに、先輩と一緒に家でピザを食べたって言ってなかった?!」と驚いた。
 これはおかしいと思って、5件だけメールを見てみた。するとさらに違う女の名前で「上手にできたね、今度オレにもみそ汁作ってね」とか。中には「大阪のアイ」なんて登録もあって、「そこまで書かなきゃ分かんない女かよ!」と怒り心頭。そんな女が4〜5人はいた。
 そしてその瞬間、カッとなりすぎて鼻血が出た。人間、カッとすると鼻血が出るんだということをその時に知った。
 私はその時まで、その人はメールが嫌いだと思っていた。私が「明日、何時に起こせばいい?」とメールを送ると、帰ってくるメールは「9」だけだったりしたから。それを私は「メールが嫌いだけど、頑張って用件だけは書いてるんだ」と思っていた。ところが他の女に送っているメールでは絵文字まで使ってる。
 その人がお風呂から出てきた時に、私は鼻血を出しながら泣いてた。どう見ても「何かあった」と気付くはず。そして私は「家に帰る」と、もう電車も無いのにその人の部屋を飛び出した。
 そう言えばその人は追い掛けてくるだろうと、飛び出た家の下で待っていた。でも冬の寒い時期なのに、いつまで経っても追い掛けてくる気配がない。泣きながら友達に電話して、友達が迎えに来てくれたけど、私は「やっぱり戻る」とその人の部屋に戻った。するとその人は普通に寝ていた。
 それから1ヶ月、まったく連絡をしなかったら、向こうから連絡が来た。いつもそんな感じで、何かあってもいつかどっちかが連絡をしてしまう。彼の部屋でメイク落としを見つけたこともあったけど、その時は中身を全部流してから捨てた。
 最近、やっとこんな話を普通に笑って話せるようになった。「大阪のアイは元気?」って感じ。

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■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
9'01" You're Driving Me Crazy Kay Starr BMG BVCJ-35024
19'37" Call Me Irresponsible Nancy Wilson Capitol 7243 8 560602 1
30'35" The Money Tree Margaret Whiting Capitol CDP 7 93194 2
40'33" Yes, I Know When I've Loved Shirley Horn Impulse GRD-138
47'12" Everybody Loves My Baby Al Hirt & Ann Margret BMG BVJ-7471


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