人口問題にはいろんな顔がある。たとえば日本のように子供が少なくなって、高齢化が進み65歳以上の人が増えてしまうのもその1つ。この現象は先進国に多く見られる。
もっとも、世界全体を見れば人口は増え続けている。その数、1年間で約7600万人。2年間で日本の人口よりも多くの人間が増えている計算になる。
今、世界で一番人口の多い国は中国。2番目はインド。ここまではみんな知っているけど、3番目がアメリカということは意外と忘れられがち。その次にインドネシアやブラジルが来て、日本は10番目。
そして予測では、2050年にはインドが中国を抜いていると言われている。中国は一人っ子政策を敷いているので、そんなに人口は増えない。むしろ少子高齢化の方が問題になりそう。最新の世界人口白書によると、インドの人口は11億1千万人。中国は13億を超えている。これが2050年にはインドが15億9千万、中国は13億9千万と予測されている。
インドの人口がこれだけ伸びるのは、欲しい子供の数を欲しい時に産めていないのが理由の1つ。たとえば子供を3人欲しいと思っても、5人産まざるを得なかったりする。それは乳児死亡率が高かったり、男の子が欲しかったりという背景が影響している。
インドでは「ダウリ」といって、結婚する時に女の子の親が持参金を持たせる文化がある。だから男の子だと、お嫁さんをもらうと同時にダウリも貰える。そこで女の子が2〜3人続くと、次は男の子が欲しいと思ってしまう。
その他に人口が増えている場所といえば、ナイジェリアなどのアフリカ諸国。アフリカもこれから人口は増えていくはず。
発展途上国で人口が増える傾向にあるのは、子供が重要な労働力だから。子供が1人多ければ、畑を耕すにしても人手がそれだけ増えるし、商売をしていれば店番を任せることもできる。それに対して日本など先進国では、子供がいると教育費などのお金が掛かる。その違いが大きい。
現在の世界人口は65億人を超えたところ。そして2050年には91億人になるだろうと言われている。FAOという国連の食料と農業を扱う機関によれば、だいたい120億人まで人口が増えても、1日に2700kcalの食事を摂れるだけの食料は地球上にあるらしい。
でも残念ながらこれからも、飽食で食料を捨てている国と、食料が足りなくて飢えをしのぎながら毎日を暮らす国は、どんどん分かれていくだろう。食料の分配は非常に不公平で、欲しいところにはないし、これ以上いらないところに余っている。それは先進国と途上国、豊かな国と貧しい国の格差の1つ。