熱中症やうつ熱は、いわゆる病気や疾患の範疇。それに対して、こもり熱というのは、プチ病とかプチ不調と言われる、現代人が抱える不調の1つ。
日本はもともと四季のある国で、季節に合わせた食の知恵があった。夏にはあっさりしたそうめんなどを食べることによって、身体の中の熱をコントロールしていた。ところが最近はそれが出来なくなってしまい、熱を身体に貯めてしまう。
その現れの1つが、汗をかけない女性が増えたこと。岩盤浴に行っても、汗がすぐに出てくる人と、なかなか出てこない人がいる。そしてなかなか出てこない人には、身体の冷えやむくみ、便秘、肩こり、腰痛など、他のプチ不調が多い。
だから夏には上手に汗をかける身体にしておいた方が良い。そして食事でも熱のコントロールはできる。たとえば、きゅうり、冬瓜、そして夏のフルーツ全般が身体を冷やしてくれる。
東洋医学的には「身体を温める食材」と「身体を冷やす食材」があって、身体を冷やす食材は主に南国で採れるものや、夏に採れるもの。逆に温める食材は寒いところで採れるものや、冬に採れるもの、それから土の中にあるもの。たとえばリンゴは体を温める食材。
そこで夏に身体を冷やしてくれるのは、スイカやマンゴー、パパイヤ、パイナップル、ブドウ、柿、梨など。アボカドもビタミンB群が豊富で、代謝を上げてくれる効果があるので夏バテには良い。
簡単に言えば「旬のもの」が重要だということ。日本人は恵まれていて、はっきりとした四季がある。そして四季それぞれの旬のものには必ず栄養がたっぷりある。今は温室栽培などで1年中いろんな食材が手に入り、旬がわかりにくくなっているのが問題。昔は旬のものを食べることで、身体の中がパワフルだった。
その土地で採れたものをその時に食べるのが一番。「身土不二(しんどふじ)」という言葉の通り、その土地で採れたものがその人の身体を作っている。
たとえばスイカは90%が水分で、そこにカリウムなども入っていて、利尿作用がある。採った水分はおしっことしてちゃんと排出される、理にかなった食材と言える。またアボカドにはビタミンAとCとEが入っていて、アンチエイジングの鍵となる栄養が摂れる。ただしアボカドはカロリーも高いので注意が必要だけど。
わさびも夏にぴったり。わさびの辛味成分であるイソチオシネートは、味覚性の発汗をうながす。だから、アボカドとわさび醤油の組み合わせは、夏のこもり熱にはバッチリ。