SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2006年5月20日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「デジタル新時代」

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 今年の4月1日から「ワンセグ」が始まりました。地上デジタルテレビ放送を携帯電話などで受信できるとのことで、仕事で帰宅の遅くなってしまう私などは、ドイツW杯向けに携帯を買い換えようか悩んでいるところです。
 でも当店のお客さまにお話をうかがったところ、そのワンセグ携帯で見る以外にも、いろんな方法でW杯を見る方法があるようです。まさに「デジタル新時代」。せっかくなので、お客さまに教えていただいた最新デジタル機器の凄さをここでも少しだけご紹介させていただきます。


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橋本保さんと安田典人さん(『DIME』取材記者&編集部)

『ワンセグ』の話

 携帯電話でテレビを見られるのが「ワンセグ」。今までのアナログテレビよりもはるかに鮮明な映像で見られる。
 テレビを見ている最中に着信したら、自動的にテレビが中断されて、電話をしている間は番組を保存しておいてくれる、なんて機能もある。電話が終わってから続きを見たり、飛ばしてライブの放送に切り替えることも可能。
 そもそも「ワンセグ」というのは、13セグメントある電波の帯域の内の1つを使う、というところから名付けられた言葉。携帯、カーナビ、パソコンといった持ち歩ける機器に搭載されることを前提に作られている。
 アナログからデジタルに移行する中で電波がどんどん有効に使えるようになり、テレビを外でも見られるようにしよう、というのがその目的。ウォークマンの登場で音楽が外でも聴けるようになり、音楽の市場が爆発的に広がったように、「テレビのウォークマン」を目指している。ワンセグの登場で生活が大きく変わる可能性もある。
 今はまだ普通のテレビ放送と同じモノしか流していないけど、2008年からは独自のコンテンツで放送されることになっている。たとえばサッカーW杯の中継をしていたら、ゴールを決めたブラジルの選手が履いている靴の情報が流れて、さらにクリックすることでその靴が買える、なんて仕組みも考えられている。すでに地デジでは紅白の投票なども行われているけど、それをさらに携帯向けにした番組もどんどん出てくると思う。
 実は一番大きな魅力は「受信料がタダ」なこと。気になるNHKに関しては「家のテレビの分で受信料を払って下さい」ということらしい。
 端末に関しては、電池の保ちもずいぶん良くなった。記事を書くために調べてみたところ、東京から新大阪まで新幹線で行って、大阪環状線をグルッと1周する間ずっと見続けても大丈夫だった。途中で中断したり、充電したりすることを考えればかなり保つ。昔はテレビをつけていると端末が熱くなったりしたけど、今はそれも改善された。
 今、電車に乗ると、みんな携帯でメールを打っているけど、あれが「みんなテレビを見ている」という風に変わってもおかしくないポテンシャルがあると思う。特にもうすぐ始まるW杯。ドイツで試合が行われるのは深夜なので、朝の通勤電車でみんな携帯を使ってダイジェストやスポーツニュースを見ている、なんてことになるかもしれない。
 ちなみに今、端末の値段は2〜3万円。「テレビを買う」と思えば高くはない。

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丸川珠代さん(テレビ朝日アナウンサー)の

『地上デジタル推進大使』の話

 現在「地上デジタル推進大使」として、「女子アナからデジアナへ」の広告に出演中。
 実はもともと、地上デジタルの電波を流し始めて1周年の時に、民放とNHKが協力して大キャラバンを組むことになったのがきっかけだった。各局の生放送に地上デジタル推進大使の女性アナウンサーが局を問わずに出演して回る、というイベントが行われ、そのイベントが行われた12月1日に「朝から晩まで各局を回れるアナウンサーは誰だ?」と検討した結果、私に白羽の矢が立った。
 大使になって一番最初に勉強したのが「地上デジタルが進んでいくタイムスケジュール」。これがわからないと、自分のテレビをいつ買い換えればいいか分からないから。そしてその他にもいろんなことを勉強した。
 アナログは縦横比が4:3だけど、デジタルは16:9。少し横長の映像になる。そして圧倒的に変わるのが、細かくてキレイな映像になること。今までボンヤリとしか映っていなかった細かい文字や情報が、全部クリアに見えるようになる。
 ちょっと難しい話をすると、これはテレビの走査線の数が段違いに多くなるため。テレビの表面を見ると、線が横にずっと入っている。アナログではその線が480本だったのが、デジタルになると1080本と倍以上の数になる。
 細かく映るということは、アナウンサーとしては困ることもある。でもそこは努力で乗り越えるしかない。たとえばもう何年か前から「ハイビジョン用のファンデーション」なんてモノもある。アナログだったらアイラインをちょっと失敗してはみ出ても分からなかったけど、デジタルになるとすぐに分かってしまう。だから私もお化粧を丁寧にするために、早めに出社するようになったほど。
 女性アナウンサーだけじゃなくて、男性アナウンサーも同じ。昔はドーランなどを塗っていたけど、ドーランでは「塗った」という感じが強くなってしまうので、今は女性アナウンサーが使うハイビジョン用のファンデーションを借りて使っている人もいる。
 スタジオのモニターには16:9のモニターを使っていて、その両端にちょっと陰を作って「4:3なら映っていないけど、16:9なら映っている」なんてこともちゃんと分かるようになっている。だから16:9で映っている時は、映っているなりに姿勢を正さないといけない。
 従来のアナログの放送は2011年の7月24日で終了する。それまでにデジタルの電波を受けられるテレビかチューナー、それとUHFのアンテナがいる。共同住宅なら、もともとUHFのアンテナが付いているところも少なくないけど。
 あと気をつけなければいけないのがチャンネルの違い。NHKの「1」、日本テレビの「4」、TBSの「6」、フジテレビの「8」は変わらないけど、テレビ朝日は「5」、テレビ東京は「7」になる。
 デジタルに慣れてしまうと、サッカーの中継などは見ていて「16:9じゃないとあり得ない!」と思ってしまう。4:3だと横幅が狭いことにすごくフラストレーションが溜まる。ドイツW杯も完全ハイビジョン対応なので、テレビ朝日が中継する6月18日の「日本vsクロアチア戦」はぜひデジタルで見て欲しい。

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世耕弘成さん(参議院議員)の

『IT先進国・日本』の話

 これまで、ITに関して国の施政はどうしてもハードが中心にならざるを得なかった。でもここからはソフト、特に「どうやってITの利用を進めるか」という部分が重要になってくる。
 都会を中心に「主婦がネットで株を買う」程度の利用はどんどん増えているけど、ITにはもっと重要で便利な使い方がたくさんある。たとえば政府のいろんな届け出は今でもオフラインだし、医療、教育といった分野でもITはもっと活用できる。
 もちろん世界的に見れば、日本は非常に進んでいる。回線のスピードは一番速くて、料金は一番安い。光ファイバーがほぼ全国に普及している国なんて、世界中を見渡しても他にない。これはアメリカや韓国が逆立ちしても当分追いつけないレベル。
 実はコレ、誰も認めようとしない森内閣の大きな功績だったりする。みんな馬鹿にしている森内閣だけど、2000年当時に「2005年までに世界で最も高速で、世界で最も安価なネットワークを作ろう」という「e-Japan戦略」を立てた。そしてそれを実現したという功績を、新聞は全然褒めてくれない。
 アメリカでブロードバンドと言えば、200〜300kbps程度。日本でブロードバンドといえば、最低でもMbpsクラスはないと認めてもらえない。さらに一般家庭で光ファイバーを引いて実効50Mbpsの回線を使っていたりする。これは世界でも圧倒的に速い。
 これだけのインフラが整ったのに、その利用がまだまだ十分ではない。お医者さんのレセプトやカルテだってまだネットワーク化されていない。お医者さんは診療すると「今日は何を見たから何点」という伝票を書き、それに基づいて国保や健保組合からお金が支払われる。それが全部紙ベースで行われているというのが信じがたい。
 学校も遅れている。そろそろ100%になっているはずだったのに、学校内のLANはまだ50%も普及していない。立派なパソコン教室があって、そこに移動してパソコンの勉強はできるけど、どの教室でも当たり前のように使うにはまだまだ。
 携帯によるネットの普及も日本の大きな特徴だけど、携帯によるインターネットが流行っている国には共通点がある。それは「お箸の国」ということ。日本、韓国、中国、シンガポールなど、どこも箸文化の国。親指で器用に携帯のボタンを押すのは、普段からお箸を使う人じゃないと難しいらしい。

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土屋敏男さん(日本テレビコンテンツ事業局次長/第2日本テレビ事業本部VOD事業部長)

『第2日本テレビ』の話

 第2日本テレビをスタートさせようと思ったきっかけは、堀江貴文さんの影響が大きい。堀江さんがフジテレビを買収しようとした時に「コンテンツが欲しい」と言った。コンテンツがあるとポータルにたくさんの人が来る。たくさんの人が来ると広告価値が上がったり、株取引のきっかけになる。その結果、お金が儲かる。だからフジテレビと手を結びたい、というのが堀江さんの主張だった。
 それを聞いて僕は「俺たちが作ってきたのは“エサ”かよ?!ふざけんな!」と怒った。モノを作るというのは、人の心を動かすということ。エサなんかじゃない。
 今日は笑いたい、今日は泣きたい、そう思って人は映画やテレビを見る。でもネット企業の人たちは、すごく優秀なビジネスマンだからなんだろうけど、「儲かるんだからやりましょうよ」なんて言い方をしてしまう。
 「コンテンツ」という言葉も大嫌い。あれはビジネスマンたちが言い出した言葉。辞書で改めて調べてみたら「中身」という意味なんだけど、正しい使い方なのかどうか。「スキーム」という言葉も嫌い。「このスキームでやりましょう」なんて言うけど、日本語に訳せば「金儲けの仕組み」のこと。「こういう金儲けの仕組みになってますから」とは言いづらいので英語にしているだけ。
 という風に「嫌い」と言っている割には「コンテンツ事業局」なんて部署にいるので、仕方がなく日々そういう言葉を使わざるを得ないのが悩みだったりする。
 それはさておき、第2日本テレビは「喜怒哀楽」とジャンル分けしてあって、「笑いたければココ」「泣きたければココ」と分かれている。つまり「感情を手に入れる商店街」というイメージ。ところがコレが分かりづらいみたいで、なかなか会員数が伸びなかった。
 でも今度、第2日本テレビで松本人志がオリジナル・コントをやることになった。松本はもう5年もテレビでコントをやっていない。それはテレビでは表現範囲が限られてしまうせいというか、たくさんの人が見るからマニアックなモノや作家性の強いモノはどうしてもゴールデン/プライムの時間帯ではやりにくくなってしまう。
 視聴率10%と言えば600万人。しかも10%よりも11%、11%よりも11.2%と要求されると、間口を広げざるを得ない。そこで「ネットで作家性の強いコントをやろう」というのが今回の企画。100万人が100円を出してくれれば1億円。それだけあればコントに何千万円もかけて、新しい表現が創り出せるかもしれない。そう考えて半年かけて準備して、ようやく今度の6月の頭ぐらいから始まることになった。
 だから今回の企画はある意味「アンチ・テレビ」という側面もある。そして映画のように大がかりなモノとも違う。インターネットの動画配信を使った有料のコント番組。やっとそこに辿り着いた。将来的には英語版やフランス語版も作って世界中と勝負、なんて夢も広がる。

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田路圭輔さん(株式会社インタラクティブ・プログラム・ガイド代表取締役社長)

『EPG』の話

 最近あちこちで見かける「EPG」とは「Electronic Program Guide」の略。日本語で言えば「電子番組表」。新聞のテレビ欄がテレビの中で表示される機能。
 新聞のテレビ欄と違うポイントはインタラクティブなこと。EPGは「この番組の詳しい情報を知りたい」「翌日の番組表を見たい」「サッカーの番組だけを知りたい」といったユーザーのアクションに対して回答してくれる。
 デジタル化を境に、EPGは「リモコンの登場」以来の変化をもたらすだろうと思っている。ワンセグもDVRも積極視聴になる。ところがこれだけチャンネルが増えたのに、新聞のテレビ欄に載せられる情報量はどうしても限られる。そこでEPGの最大の強みは検索できること。「木村拓哉の出ている番組を」「サッカーの中継や結果のニュースを」そういったキーワードで積極的に番組を選んでいくことができる。僕はこれを「メタ視聴」と呼んでいる。
 「メタ」とは「ラベル」の意味。録画したビデオテープの背にタイトルを書き込むようなもの。「この番組はこういう内容です、こんな人が出ています」なんて情報をまとめたものを「メタ」と呼び、それをちゃんと整備することで、今まで発見できなかった番組を発見してもらう、という仕組み。
 僕がやっているEPGのサービスは3つ。1つは「Gガイド」と言って、いわゆるEPG。DVRやテレビで表示される番組表。2つ目は携帯向けの「Gガイドモバイル」。こちらは「なんでも携帯」な10〜20代の人に広く普及している。
 そして3つ目が、2つのGガイドを結びつけた「リモートアクセス」。携帯電話を使って家のDVRにアクセスして、予約録画ができるようにする。こうなるともう、目の前にテレビがあってもなくても同じ。学校で友達と話していてある番組を見たくなったら、携帯に表示された番組表で探して録画予約をできる。また急な残業で家に帰れなくなっても、すぐに録画予約できる。
 さらにこの仕組みが進化すると、家で録画した映像も携帯を使って外で見ることができるようになる。会社で友達と「昨日のお笑い番組、面白かったよね」「あ、それ見てない」そんな時も、その場で携帯を使って見せてあげたり。

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■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
8'01" The Best Thing For You Joanie Sommers Studio West #106 CD
18'24" Put On A Happy Face Blossom Dearie Daffodil BMD-114
26'34" My Sin Patti Page Mercury UCCM-9037
37'01" Why Do I Love You Helen Carr Bethlehem COCY-9929
45'07" It All Depends On You Four Freshmen Capitol 7243 4 95002 2 8


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