現在「地上デジタル推進大使」として、「女子アナからデジアナへ」の広告に出演中。
実はもともと、地上デジタルの電波を流し始めて1周年の時に、民放とNHKが協力して大キャラバンを組むことになったのがきっかけだった。各局の生放送に地上デジタル推進大使の女性アナウンサーが局を問わずに出演して回る、というイベントが行われ、そのイベントが行われた12月1日に「朝から晩まで各局を回れるアナウンサーは誰だ?」と検討した結果、私に白羽の矢が立った。
大使になって一番最初に勉強したのが「地上デジタルが進んでいくタイムスケジュール」。これがわからないと、自分のテレビをいつ買い換えればいいか分からないから。そしてその他にもいろんなことを勉強した。
アナログは縦横比が4:3だけど、デジタルは16:9。少し横長の映像になる。そして圧倒的に変わるのが、細かくてキレイな映像になること。今までボンヤリとしか映っていなかった細かい文字や情報が、全部クリアに見えるようになる。
ちょっと難しい話をすると、これはテレビの走査線の数が段違いに多くなるため。テレビの表面を見ると、線が横にずっと入っている。アナログではその線が480本だったのが、デジタルになると1080本と倍以上の数になる。
細かく映るということは、アナウンサーとしては困ることもある。でもそこは努力で乗り越えるしかない。たとえばもう何年か前から「ハイビジョン用のファンデーション」なんてモノもある。アナログだったらアイラインをちょっと失敗してはみ出ても分からなかったけど、デジタルになるとすぐに分かってしまう。だから私もお化粧を丁寧にするために、早めに出社するようになったほど。
女性アナウンサーだけじゃなくて、男性アナウンサーも同じ。昔はドーランなどを塗っていたけど、ドーランでは「塗った」という感じが強くなってしまうので、今は女性アナウンサーが使うハイビジョン用のファンデーションを借りて使っている人もいる。
スタジオのモニターには16:9のモニターを使っていて、その両端にちょっと陰を作って「4:3なら映っていないけど、16:9なら映っている」なんてこともちゃんと分かるようになっている。だから16:9で映っている時は、映っているなりに姿勢を正さないといけない。
従来のアナログの放送は2011年の7月24日で終了する。それまでにデジタルの電波を受けられるテレビかチューナー、それとUHFのアンテナがいる。共同住宅なら、もともとUHFのアンテナが付いているところも少なくないけど。
あと気をつけなければいけないのがチャンネルの違い。NHKの「1」、日本テレビの「4」、TBSの「6」、フジテレビの「8」は変わらないけど、テレビ朝日は「5」、テレビ東京は「7」になる。
デジタルに慣れてしまうと、サッカーの中継などは見ていて「16:9じゃないとあり得ない!」と思ってしまう。4:3だと横幅が狭いことにすごくフラストレーションが溜まる。ドイツW杯も完全ハイビジョン対応なので、テレビ朝日が中継する6月18日の「日本vsクロアチア戦」はぜひデジタルで見て欲しい。