娘(辺見えみりさん)が入籍して、いよいよ結婚式も行われる。僕は離婚しているので、ちょっと普通の父親とは違う、複雑な気持ちになっている。
あの子が小さい頃は、あまり接点がなかった。でも芸能界デビューしてから接点が増えて、特にここ最近は行き来する機会が本当に多くなった。そんな僕が見たところ、あの子は本当に仕事が好きで、仕事にのめり込んでしまうタイプ。だから適当にボーイフレンドを作りつつも、一生仕事をやっていくのかな、と思っていた。
そしてそれなら、それも気楽でいいよな、と。だからいつも結婚に関しては「ゆっくりやりなよ」と言っていた。
それが「お父さん、今度は真剣だからちゃんとするよ」と言うようになって、ある日突然「相手はキム兄だから」と教えられた。こっちはキム兄と言われてもとっさに誰のことか分からなくて、家で大騒ぎした。すると娘たちが「パパ、この人、この人」とテレビを指さす。それでやっと「なんだ、いつも見てるこの人だったのか」と分かった。
次に娘に会った時に「こないだテレビで見たけど、いい人なんじゃないか?」と言った。そして「それにオレがダメと言おうが何と言おうが、心はしっかり決まっているんだろうから、仲良くやりなさい」とも言った。
なかなか3人のスケジュールが合わなくて会うチャンスがなかったけど、この間やっとキム兄と娘と、3人で一緒に食事をしつつお酒を飲んだ。ところがこれがなかなか落ち着かないというか、自分がどこで何をしているのか分からないような感じで、時間だけがもの凄いスピードで過ぎていった。
そもそもその日、僕の仕事が終わったのが一番早く、お店に着くのも早すぎた。でもその店で待っているのも居たたまれなくて、一度お店を出て近所へ飲みに。そこでお酒を飲んで、とにかく勢いをつけようと考えた。
約束の時間になっても、先にお店で待つのが嫌で、お店に「来たら電話を下さい」とお願いしておき、電話が来てからお店に戻った。そして、そのお店は焼き肉屋さんだったんだけど、肉を食べる気にもならないし、好きなカクテキも喉を通らない。ただひたすらお酒を飲み続け、気がついたら家に帰って寝ていた。だからその店で何を言ったか、僕は全然覚えていない。
でも娘からは「ありがとう、頑張って幸せになります」とメールが来ていたので、一応うまく行ったかなと思っている。とりあえずこちらも「すごく良い青年だった」という印象で、すごく安心できた。彼は普通の会話をしてくれたし、良い感じの緊張感もあったし。その緊張感を共有できたという男同士の連帯感もあった。
あとは2人が頑張って、幸せになって欲しい。