SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2005年12月17日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「ラブラブ恋愛月間 その3」

image

 先週、いきなり南さんの前のご主人、刑事の野上さんから電話があって、にわかに風雲急を告げた取手さんのプロポーズ大作戦。取手さんと南さんの関係も微妙にギクシャクしているようで、気が気でなりません。
 私、小穴に出来ることといえば、恋愛にまつわる常連のお客さまの話で、恋愛ムードを盛り上げることだけです。今週も素敵なお話が聞けましたので、ここで少しだけご紹介させていただきます。


image
大多亮さん(フジテレビ ドラマ制作センター室長)

『恋愛ドラマ』の話

 映画『私の頭の中の消しゴム』はぜひ見て欲しい。僕が映画館で見ていたら、周りの女性はみんな嗚咽の声を漏らしていた。
 ヒロインの女性は「記憶がなくなっていく」という病気で、男性がそれを支えていく。最後には女性が彼を愛していたことさえも忘れてしまうけれども、男性はそれでも彼女を守り続ける……といったお話。これを見終わった女性は全員、チョン・ウソンという俳優に目がハートマークになる。
 チョン・ウソンの役どころはビルの工事現場で働くようなガテン系で、ガタイは良いし、色っぽいし、心に傷があって、ひたすら優しい。映画を見ていて笑ってしまったのは、やたらとお姫様抱っこをすること。恋愛ドラマはあれをやらなきゃダメだ、と思った。ドラマ『プライド』のラストで木村拓哉さんが竹内結子さんをお姫様抱っこしたのは間違いじゃなかったと確信した。
 もちろん『私の頭の中の〜』は中盤から「記憶がなくなる」というギミックで泣かせるんだけど、泣かせるための前置きとしての「幸せな時期」の男性の優しさたるや、とにかくすごい。韓流ドラマの根本はコレだと思う。
 お姫様抱っこで丘の上に彼女を連れて行き、すばらしい景色を前にして「ここに家を建てよう」と言い出す。「ここは君との部屋で、ここには良い窓を付けよう」とか、こんな男性がいたらどれだけ良いのか?!という男性。
 つまり、裏を返せば女性が男性に何を求めているのかがよくわかる。優しさとか、女の人を守る強さとか、そういうモノを女性は男性に求めている。
 ドラマ『白い巨塔』の里見教授(江口洋介さん)もそんな役だった。家庭を守り、矢田亜希子さんのようなキレイなお嬢さんも寄せ付けない。そして自分の職を失ってでも研究の没頭するような気骨もある。一方、財前教授(唐沢寿明さん)のように野心たっぷりな男性も世の中にはめったにいない。だから『白い巨塔』は「こんな医者の権謀術数のドラマ、誰が見るんだ?!」と言われたけど、蓋を開けてみたらその魅力的な男たちを20〜40代の女性が圧倒的に支持した。
 『私の頭の中の〜』や『白い巨塔』の他にも、ケビン・コスナー主演の映画『ボディガード』も、まったく同じ方程式。「男はかくありたい」「女はこういう人に守られたい」という本能が呼び起こされるのだろう。
 ドラマ『東京ラブストーリー』も同じ。1〜5話くらいまでで、リカはカンチを好きになり、カンチにどれだけ夢を見せてもらったことか。小さなアパートに2人で住んで、誕生日をケーキで祝って、「今度の休みには僕の田舎に君を連れて行くよ」と言われ、こんなに幸せな時間を赤名リカという女性はそれまで過ごしたことがなかった。その女性が最後には別れざるをえなくなる……というところにみんな泣いてくれた。
 そんな風に、ラブ・ストーリーは「こういう男性にこういう風に愛されたい」というモノをどれだけ提示できるかが肝心で、その後でくっつくか別れるかは別に問題じゃない。たとえば『101回目のプロポーズ』なら、あの武田鉄也さんが素敵に見えるというプレゼンテーションに成功したのだと思う。

【Hot Link !!】





image
青田典子さん(タレント)の

『恋と愛』の話

 私は昔から男性が嫌いだった。9歳の時に父親が離婚し、41歳の父が18歳の奥さんを連れてきたのを見たりしてたから、男の人が嫌いだった。
 でも目覚めたのはCCガールズに入る直前の頃だった。一人暮らしを初めて、寂しい時に優しくしてくれる同じバイト先の男の子を好きになって、「なんて男の人って素敵なんだろう!大好き!」と大転回。そこから突っ走った。
 私の好きなタイプは「救ってあげたくなる」タイプ。雨に濡れた子犬のような男が好きというか、そういう人に弱い。逆に自慢家でやり手な人はダメ。
 私が男性を好きになる時は、完全に動物的な本能だと思う。まさにアニマル典子。五感で生きているので、好きになる相手も脈絡がない。唯一共通しているのは、見た目で唇が厚い人という点くらい。体型も、あえて言えば胸板の厚い人が好き、という程度。
 私にとって、恋と愛とは違うモノ。恋は大いなる錯覚で、相手を自分の理想像に当てはめて、恋愛ゴッコをしているだけ。だから結婚をしてから幻滅したりする。一方、愛というのは相手のことを優先すること。だから別れる時も「あなたの考えているそっちの道を選んで」と思っている。だから恋は五分五分の関係だけど、愛は相手のすべてを受け入れられる、ということ。
 ちなみに今年のクリスマスは、女の子同士ですき焼きパーティーをやる予定。色気も何もないけど毎年恒例の行事で、今年あったいろんな事を反省して、来年の抱負を語り合う。でも毎年「来年こそは結婚」と言ってるような気もするけど。
 こう見えても女友達は多い方で、女同士の会話もえげつなくて楽しいモノ。もちろん男性が入った瞬間に変わるので、男性は知らないと思うけど。
 クリスマスのデートなんかは、やっぱり意外性が欲しい。真っ暗なところに連れて行かれて、「君のために用意したんだ」といきなり花火が上がったり、スキー場のゲレンデにたいまつが灯っていて「Merry Christmas」なんて言葉になってたり。ちょっとバブルを経験した人間っぽい発言だけど、一度経験してしまうとなかなかその気分から抜けられない。

【Hot Link !!】





image
マッキー牧元さん(タベアルキスト)の

『隠れ家』の話

 クリスマスに友達の関係から一歩進めようと思ったら「隠れ家」的なお店しかない。
 レストランに行くという行為は非日常。そして特にその非日常性が高いのが隠れ家で、道順が入り組んでいたり、看板のないお店に連れて行くと、女性は「私をどこに連れて行く気なのかしら」と不安になる。そして「ここだよ」とお店に着いた時の、不安から安堵に変わる瞬間。これが大事。
 以前、隠れ家レストランがブームになって、個室になっているようなお店がもてはやされたけど、あれは隠れ家じゃなくてただのハウス。あれではダメ。
 たとえば、初台にある『ツヴァイ・ヘルツェン』のようなお店が本当の隠れ家。ドイツ語で「2つの心を1つにする」という意味の名前で、オペラシティのすぐ側にある。路地を入ると八百屋さんがポツンと1軒あって、その隣にあるお店。自分の家を改造したカウンターだけのお店で、ヨーロッパの古き良き料理を出している。
 そこのご主人が修行したのはパリのオテル・リッツ。往年には王侯貴族しか泊まれなかったホテル仕込みの料理が味わえる。タルタルステーキやビーフシチュー、コンソメスープ、ご主人オリジナルのオムライス。どれも絶品。ソースもケチャップも全部自作で、私はあそこのオムライスを「真実のオムライス」と呼んでいる。
 ちなみにこの『ツヴァイ・ヘルツェン』、看板は出ているけどドイツ語で書いてあるので、知らないとちょっとお店だとはわからない。八百屋さんの隣の電柱の影に大きな木の扉があるだけなので、フリーのお客さんはなかなか入れないと思う。料理はすごく心温まる料理なので、女性を連れて行ってもポイントが高い。

【Hot Link !!】





image
松岡圭祐さん(作家)の

『恋愛と催眠』の話

 恋愛を「心地よさを感じるモノ」と捉えると、自分から理性を静めてトランス状態に入っていく行為とも言える。理性でモノを考えられなくなり、本能的に相手を好きになる。だから催眠誘導によって人為的にコントロールすることも可能と言えなくもない。ただし、催眠誘導は静かな部屋で、2人きりでやるもの。そうなれる時点でもう大丈夫なはず。
 後から恋愛を振り返ると「タイミングだなぁ」なんて思うけど、そういう風に何か催眠誘導されるきっかけがないと、理性が反発してしまってなかなかトランス状態にはなれない。そしてその理性は一気に静まるというものではなく、ジワジワと静まるもの。
 よくテレビの催眠術ショーで「指をパチンと鳴らすとクタッと催眠状態になる」みたいなシーンがあるけど、あれは本番前に2時間くらいかけて予備催眠をかけておくから出来ること。かなり深いトランス状態になった人に対しては「後催眠暗示」と言って、目が覚めた後も暗示の効果が残り、「指をパチンと鳴らしたら、また深いトランス状態に入る」という暗示を与えることができる。ただしそれもある程度自覚はあって、本人が自分で乗ってする行為ではある。
 そんなこんなで、理性が静まってトランス状態になり、本能だけの状態になった時にポンと「好きです」と言うと、うまく行く。だいたい、理性で考えて「好き」と思ってもらおうとしたら、お金も持ってなきゃいけないし、仕事もすごくなきゃいけないし、全部を完璧にしなきゃいけない。そんなことは無理だから、普通の男はなんとか女性の理性を静めてトランス状態にしようとする。
 ちなみに、お金や力のある人は、えてして誘導が急すぎる傾向がある。「お金がある」というのは後から来なきゃダメ。たとえば物語の中で宝物や財宝が最後に出てくるように、最初はなるべく現実に近い方から入るべき。映画なら現実に近い方向からジワジワと入っていくやり方と、いきなり最初にショッキングな場面から入る方法があるけど、恋愛に関して言えば後者は100回やって100回ともうまく行かないはず。
 ついでに映画に関して言えば、本編の前に予告編が付いていると、誘導がムチャクチャになって入れなくなってしまうので、予告編やCMの違いによって感想にバラツキが出るはず。
 話を恋愛に戻すと、今までその人がどんな経験をしてきたかわからない時に、ジワジワ行く方法だと相手の反応を見ながら行ける。ところが最初にポーンと行く方法だと、自分から先に出さなくてはいけない。こっちが持っている10の力の内、7〜8をバーンと相手にぶつけて、残っている力は2〜3。相手は10の力を残したままなので、これはどうしようもない。だからジワジワ行った方が良い。

【Hot Link !!】





image
中川翔子さん(タレント)の

『理想の男性像』の話

 理想の男性は、筋肉があって、強い人。究極の理想はブルース・リー。特に『燃えよドラゴン』で敵のボスに爪で引っかかれて血が出て……というシーンが最高。めちゃくちゃ強いヒーローが傷ついて血を流すシーンはつい興奮してしまう。
 漫画で言えばドラゴンボールのトランクス。ちなみに初恋はファイナル・ファンタジーXIIというゲームに登場した、銀髪のロングヘアーが美しい悪役セフィロスだった。性格は悪い方が好き。「てめぇ!この野郎!ぶっ殺すぞ!」と良いながら怪我をしているのがベスト。
 たとえば敵が私に襲いかかってくる。そこへ誰かが現れて「翔子、逃げろ!」と言ってくれる。でもその人は戦いで傷ついて血を流す。私は「大丈夫?!」と駆け寄るんだけど、その人は「うるせぇ!」と怒鳴る。そんな想像ばかりしている。
 男の人の指のささくれもすごく好き。指がささくれているのを見ると「もっとささくれろ!」と思う。こんなんだから、理想中の理想には生きている間には出会えなさそう。ブルース・リーも死んじゃったし。
 もしブルース・リーが生きていたら、さらに理想だったと思う。というのも年上好きだから。筋肉があって、怪我をしていて、年上で、すごく罵る人。「お前バカじゃないのか?!」と罵られて「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、捨てないで下さい」と泣きたい。
 ……我ながら変態かも。

【Hot Link !!】






■ 放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
12'15" I'll Take Romance Eydie Gorme CURB D2-77413
20'45" I've Got My Love To Keep Me Warm Ella And Louis Verve POCJ-1918
31'09" You're Getting To Be A Habit With Me Diana Krall IMPULS IMPD-233
38'55" Love Me Or Leave Me Peggy Lee MCA MVCM-261
45'26" Be Careful It's My Heart John Pizzarelli TELARC CD-83546


 Back