『東京首都圏・未来地図』には今無いモノが描いてある。「普通の地図じゃない」ということを強調するため、色味も形も実際以上に強烈にした。
編集方針としては「計画があって、資料が集まるモノはできるだけたくさん詰め込む」ということだった。結果的には2010年くらいまでのモノが載った。
資料を集めるにあたっては、大手の不動産会社を回ったり、都庁や区役所へ行って本の趣旨を説明して「申請があって許可も出ているモノで、資料がわかるモノを教えていただけませんか?」とお願いして回った。
今のところ、刷り部数は実数で4万5000部。大ヒットと言える。
この地図パラパラとめくると、開発の集中しているところとそうでないところが一目でわかる。高田馬場なんて全然開発の予定がない。錦糸町もあまりないし、秋葉原も一段落するとしばらく開発の予定がない。その一方で、赤坂、六本木、丸の内はまだまだ開発される予定になっている。
特に丸の内の周辺はおもしろそう。古いレンガ造りの姿を再現しようとする丸の内側、近未来都市を目指す八重洲側、その対比がおもしろい。5〜6年で東京駅周辺はまったく違った様相になる。
ちなみにこの地図を作っていて「ちょっと前に不況って言われた割には、計画がずいぶんあるな」とは思った。
読者の中には「引っ越し先を決めるのに参考にした」という人もいた。不動産屋さんは必読かもしれない。それから会社勤めの人も、自分の会社の回りに何ができるか見てみるとけっこうおもしろい。
それから最近はやっぱり、開発計画にも環境に対する配慮が見て取れる。どこも緑地を必ず取ろうとしてるので、それぞれの企業や自治体もかなり考えているのだろう。計画通りに行けば、10年後は東京も緑地の多い街になっているかもしれない。