SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2005年8月20日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「麻布十番祭り2005」

image

 今週末は麻布十番商店街の夏祭りです! 当店も今日だけは椅子を取り払って、立ち飲みバーのような形にして営業させていただいております。
 麻布十番祭りは1964年から始まったお祭りだそうですね。都電の廃止で人出が減ることを心配した麻布十番商店街が、客集めのために企画したお祭りで、今では3日間で45万人を集め、1つの商店街が開くお祭りとしては日本最大規模なんだそうです。
 本日はそのお祭りのついでに当店へいらっしゃったお客さまのお話を、少しだけここでご紹介させていただきます。


image
千原正子さん(雑誌「GLITTER」編集長)の

『麻布十番』の話

 去年『GLITTER』を出すにあたって、事務所を麻布十番に引っ越した。十番に決めたのは下町の雰囲気があったから。下町育ちなので「十番、ちょっといいかも?」と思っていたけど、住んでみたら最高だった。
 仲間とワイワイ食事をするなら『アストランス』というお店がオススメ。1階はパシフィック系の料理のレストランで、2階はピアノを弾くようなバー。そして3階がカラオケ・ルームになっていて、すごく素敵な雰囲気で野球選手や業界の人が利用しているみたい。仕事の打ち上げで大人数のときにもってこい。ニ之橋の近くにあって、ちょっと入りづらい雰囲気だけど、値段もそんなに高くないのでどんどん行ってほしい。
 イタ飯なら『ヴィノ・ヒラタ』や『ピアット・スズキ』がオススメ。『ピアット・スズキ』の鈴木さんはすごくいい人で、深夜までやっているお店なのでお客さんが少なくなった頃に「すみません……」と入っても、すごく温かく迎えてくれる。私はいつもワインを飲んでしまう方なんだけど、それでも1万円くらい。びっくりするほど高級というわけじゃない。場所はモンスーンのビルの隣。
 『ヴィノ・ヒラタ』は『ピアット・スズキ』の鈴木さんが以前にいたお店。私はいろんなモノを味わいたいタイプなので、メニューにはないんだけど「前菜の盛り合わせ」をお願いしたりする。すると「今日はどんなモノが食べたいんですか?」と聞いてくれて、その日の気分に合わせて作ってくれる。
 和食だったら『たき下』。ここは黒ムツの焼き魚が美味しい。脂がたっぷり乗っていて、そこにユズの香りがたまらない。

【Hot Link !!】





image
高木ブーさん(タレント)の

『BOO'S Bar HALONA』の話

 麻布十番に『BOO'S Bar HALONA』を出してからずいぶんになるけど、今年はお祭りのステージに初めて立った。以前から青年会の連中とは付き合いがあったんだけど、向こうが「他がみんな素人なので失礼」みたいな扱いをしてくれたので、今までは出ていなかった。
 以前の麻布十番は「あまり人の集まらない通の町」みたいな雰囲気があった。でもその雰囲気はハワイアンの店には似合わない。でも友達もいっぱいいたし、地下鉄の駅もできるというので、麻布十番にお店を出した。
 お祭りの時は友達の店が何軒かあるので、そこに顔を出している。でもまだ店を出して4〜5年なので、お祭りの細かいところまではよくわかっていない。
 麻布十番の町が不思議なのは、ちょっと下町みたいな雰囲気があるところ。僕は巣鴨の生まれなんだけど、そこと似たような店の作りを見かける。高級品ばかりじゃなくて、居酒屋なんかもけっこう安かったりする。そんな麻布十番の下町な雰囲気が好き。
 安いモノを買って「失敗したなぁ」なんて思っても、それが意外と長持ちしたり。ステージ用の靴がなかった時に、間に合わせで買った2000円の靴が今でも現役。そういう風に、安くても良いモノが麻布十番にはある。そういうモノを探しながらブラブラ歩くだけでも面白い。
 お店を出して4年。でもまだお客さんに「初めてですか?」と聞くと「はい」と答える人が多い。それでもそこそこ入っているので、これならまだ店も大丈夫かなと思っている。
 お客さんの8割は若い女の子。そういう人たちはハワイアンがどういうものか知らずに来ている。そういう人たちがウチの店で「あ、こういうものなのか、いいものだな」と思ってくれれば、こんなにありがたいことはない。
 もちろん我々の時代の人間も来るし、フラダンスやウクレレの関係者も来る。いろんな人が来てくれて、すごく楽しい。
 毎週火曜日は僕がウクレレを弾きながら歌っている。木金はバンドが入っていて、土曜日はウクレレ教室。お祭りの期間中は日曜日も何かやるつもり。

【Hot Link !!】





image
渡部潤一さん(国立天文台)の

『夏の星座』の話

 夏の星座と言えば織り姫と彦星。我々は新暦で7月7日と言っているけど、旧暦の7月7日を新暦に直すと実は8月になる。
 織り姫星と彦星はどちらも1等星なので、晴れていれば都会の真ん中でもよく見える。正しくは織り姫星が「こと座のヴェガ」で、彦星が「わし座のアルタイル」。どちらかと言えば織り姫星の方が明るくて、女性の方が元気があったりする。
 織り姫星は日本では空の真上に来る。夏の夕刻から深夜にかけて、真上を見上げた時に純白のキラッと輝く星があれば、それが織り姫星。
 一方、彦星があるのは天の川の東岸。南東の空の低い場所にあって、ちょっと暗めなので見つけるのが難しいかもしれない。でも周りに明るい星がないので、都会でもわかる。逆に言えば、都会では織り姫と彦星くらいしか見えないかもしれない。
 夏の星座は案外明るい星が多いので、形がしっかりしていることが多い。たとえば「こと座」もそう。これは和琴ではなくて西洋の琴で、3等星まで見える夜空ならしっかり形を描くことができる。
 星座を覚えようと思ったら、知っている人に教えてもらうのが一番てっとり早い。それから「星座早見盤」を利用する手もある。ちなみに私が今している腕時計は星座早見盤になっていて、その時刻に見える星座が表示される。この時計はシチズン製。あまり売れる時計ではないので今は発売されていないけど、この秋にまた発売される予定。ちょっとゴツイのが難点ではあるけど。
 星座を覚えるには、まずランドマークを覚えるのがコツ。夏だったら、まず織り姫星を覚えて、次にその周りを覚える。たとえば隣は「はくちょう座」。北十字とも呼ばれる星座で、『銀河鉄道の夜』の銀河鉄道は、はくちょう座から南十字まで行く鉄道だった。宮沢賢治はちゃんと「十字架から十字架へ」というルートを考えたのだろう。
 そして織り姫星、彦星、はくちょう座の1等星のデネブ、この3つを結ぶと「夏の大三角形」と呼ばれる三角形になる。

【Hot Link !!】





image
アンジェロ・コッツォリーノさん(自由が丘『バッボ・アンジェロ』シェフ)

『イタリアのお祭り』の話

 ここ3年ほど毎年麻布十番祭りに来ているけど、もう見たことのないほどの人出。浴衣を着たキレイな人も多いし、イタリア人としては最高に楽しい。
 イタリアのお祭りも日本のお祭りに似ている部分はある。でも日本のお祭りみたいに、屋台がいっぱいあって、イカのポッポ焼き、たこ焼き、焼きそば……みたいな賑やかさが足りない。イタリアではレストランがちょっとした屋台を出して、パニーニを出したりしている。オシャレではあるけど。それからみんなオシャレな格好で来るので、レストランで座ってゆっくり食事をすることも多い。
 日本のお祭りはどこへ行ってもイカのポッポ焼き、焼きそば、フランクフルト、綿菓子、飴、金魚が必ずある。でもイタリアは10キロも離れた町なら、お祭りが全然変わってくる。ブドウ畑の多い町ならブドウを使った料理ばかりだったり。
 昔、私が働いていた店は、フィレンツェから70kmほど離れたルッカという町にあった。町からちょっと山に登ったところの「メチェナーテ」というお店で、そこはまさに自然の中の店だった。ハーブが無くなったらお店のすぐ近くで野生のハーブが獲れるし、キノコもフルーツも山ほど手に入った。
 ある時、そこのシェフが「山の上でお祭りがあるよ」と教えてくれた。山の上にはお城があって、ルッカの町から見ると城壁しか見えない。でも城壁の中には町がある。その町でお祭りがあるので、連れて行ってくれるのだと言う。
 お城へ向かう車の中で「どういうお祭りなんですか?」と聞くと、「心の準備をしておいた方が良いよ」と。「ここからは600年前に戻るから」と言われて行ったその町は、本当に600年前の世界だった。
 みんなが着ている服は600年前のもの。道の真ん中には300mくらいに渡ってテーブルが並べてあって、料理がおかれている。その料理も豆のスープなど600年前の料理。それをフォークもナイフも使わずに、手とスプーンだけで食べる。木の皮を剥がしてお皿の代わりにフルーツが盛りつけられたりもしていた。
 大きな長いまな板も渡してあって、その向こう側が我々の出番。コックたちが豚の丸焼きやヤギの丸焼きを作って、大きな斧でガンガン切りさばいている。それを食べる人たちはみんな手で食べる。大きな樽も置かれていて、その中にはワインが入っていた。その樽は5m間隔ぐらいで置かれていた。
 さらに突然、トランペットが鳴り響いたかと思ったら、王様と女王様が本当に登場。ラテン語で挨拶をした。
 このお祭りはその町の人だけしか入れないんだけど、私は師匠がそのお祭りに料理人として参加するので、幸運にも体験できた。まさに映画のような光景だった。

【Hot Link !!】





山口達也さん(タレント)の

『坂本九物語』の話

 明日放送される『坂本九物語』で坂本九さんを演じた。九さんと言えば笑顔、ということで僕に話が来たらしい。
 15歳からのお話なので、僕も学生服を着た。九さんはプレスリーが大好きで、いろんなライブハウスで歌っている内にスカウトされて、芸能界に入ってきたのだとか。よく知られている『上を向いて歩こう』や『見上げてごらん』みたいな曲だけじゃなくて、もっとロックや外国の曲が好きだったみたい。
 もちろん若い頃には喧嘩もしたこともあった。だからドラマを見て坂本九さんのイメージが少し変わるかもしれない。いわゆる「優等生」じゃなくて、いろんな経験をして、みんなが知るあの九さんになった。
 九さんは9人兄弟の9人目。本名では九と書いて「ひさし」と読むんだけど、芸名はあえて「きゅう」と読ませた。さらに言えば、15歳の時に両親が離婚しているので、本名の姓は母方の「大島」。だけど芸名は父方の「坂本」を名乗った。
 9人兄弟の中で九さんの1つ上は「八千代さん」というお姉さんだった。今回のドラマではその八千代さんを、坂本九さんの本当の娘さんである舞坂ゆき子さんが演じている。
 ドラマの中のワンシーン。社長がやってきて「アメリカでこんなことになってるぞ」と新聞を渡す。するとそこには『上を向いて歩こう』がビルボードで1位に。いまだに日本人でそんな人は出ていないくらいスゴイことなんだけど、当時は意外すぎてそんな扱いだったらしい。
 ともさかりえさんが演じる奥さんの柏木由紀子さんとは街で偶然出会ったのだとか。街でお母さんの手を引きながら歩いている柏木さんを見かけて、九さんが「こういう人を嫁さんにしたいなぁ」なんて言ったら、隣のマネージャーが「あれ、柏木由紀子だよ」と。それでマネージャーのセッティングで撮影所で会って……という馴れ初めだった。その辺りもドラマではそのまま描いている。

【Hot Link !!】





image
揚田・あきさん(タレント)の

『健康ドリンクバー「揚田・あき」』の話

 年に1度のこのお祭りの3日間は一番の稼ぎ時。
 ここだけの話、去年は震えるくらいの売り上げだった。去年の7月にお店がオープンして、1ヶ月もすれば平均的な売り上げがわかってくる。そして迎えた8月のお祭りは、レジがパンパンになるくらいの売り上げだった。途中でレジからお金を出して、しゃがみこんで陰で「1枚、2枚……」と数えたくらい。
 実はウチのお店は麻布十番商店街から1本奥に入ったところにあるので、お祭りの最中はそんなでもない。ただ、お祭りが終わった夜の9時くらいから一気にお客さんが流れてきて、もう大パニック。
 お祭りの期間は特別メニューも出している。普段は「青丼」といってドンブリで出しているメニューを「おにぎり」に。青汁の繊維とビタミンCたっぷりの青ネギを刻んでニンニク醤油であえて、それを具にしたモノ。飲み物もすべてテイクアウトできるようにしている。
 とにかくお祭りの間はすごい混雑する。ウチは特に知り合いのタレントが顔を出したりしてくれるので、それでまたパニックになったり。
 去年はいろいろとトラブルも起こった。暑さと混雑でビールサーバーの調子が悪くなって、注いでみたら泡しか入っていなかったり。しかも白い紙コップだったから気がつかなくて。言われてすぐに交換したけど、また泡しか出てこない。仕方がなくビールサーバーが直るまで「泡無料サービス」をしていた。
 通りがかりのお客さんが「トイレだけ貸して下さい」というのもトラブルの元だった。もちろんそう言われれば「どうぞ」と貸すんだけど、祭りの後にトイレを見ると、飾ってあった人形の台がない。「台だけ盗むわけもないし……」と思っていたら、その直後からトイレが詰まり始めた。直してもらったら、やっぱりそこに人形の台が。どこもそういうトラブルには悩まされるらしい。
 でも、お祭りをきっかけにウチのお店を覚えてもらえれば。それから遠くに引っ越してしまった方も、お祭りの機会にまた遊びに来てもらえればと思っている。
 ちなみにウチの店で1周年記念に「1000円以上頼んだ方には青汁1杯、もしくはスイカをプレゼント」というキャンペーンをやった。どれだけみんなが「1000円以上頼んだから青汁下さい!」って言ってくるかと身構えていたら、ほとんど誰も言わない。みんな知らないわけじゃないんだけど、こっちから「どうぞ、サービスです」と出さないと頼もうとしない。そんな余裕のあるあたりが麻布十番らしさだと思った。
 ちなみに1人だけ「1000円頼んだから青汁ちょうだい!あ、明日に持ち越して良い?」という人がいたけど、めちゃめちゃ目立ってた。

【Hot Link !!】







放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
7'19" My Heart Is A Hobo Lena Horne BMG BVCJ-37390
14'40" I've Got My Eyes On You Patti Page Universal UCCM-9037
20'47" Quiet Nights Joanie Sommers Warner WPCP-4372
30'19" Pagan Love Song Jaye P. Morgan BMG BVCJ-37240
40'10" There Will Never Be Another You Beverly Kenney Roost Records TOCJ-9464
46'41" Love Is Just Around The Corner The Four Freshmen EMI-Capitol CCM 017-2


 Back