基本的にウチにいる娘の露出度は「水着のライン」まで。見せ方はいろいろあるけど、ブラジャーとパンツはまずいだろう、と。ただ、下着に見えるような水着もあるから、必要ならそれをスタイリストに選ばせろと言っている。
誰だって自分の子供を裸にしようとは思わない。だから他人様の娘をお預かりして、裸にさせることだけは絶対に出来ない。たとえば映画の出演の話が来たとする。もの凄く良い役で、これをやればブレイク間違いなしです……という話。でも裸になる役だったら受けない。僕は40年間この世界で生きてきて、裸になってブレイクした娘を見たことがない。1〜2年は保つかもしれないし、その当時のポジションよりも下がったところで動いている娘もいる。だけどそれ以上はない。
脱ぐと言うことに関してはこんな説教もする。「彼氏の前とか、結婚して旦那さんの前とかでスッポンポンになる時は、電気を消すだろう。それなのになんで他人の前で裸になって見せなきゃいけないんだ?おかしいだろう?」と。当たり前のことを当たり前に言っているだけ。
逆に言えば、水着はOK。プールや海水浴に行ったことのない人はいないし、そこで水着になったことのない人もいない。つまり水着というのは常識の範囲内だから問題ない。だからこそグラビアの撮影は、よっぽど忙しい場合を除けば、必ず海外のビーチに行く。そこへ行けば我々だって水着になるし、水着じゃない方が不自然だから。
僕は最初のグラビアを仕掛ける時は「お客さんが食いつく」だけの冒険をする。時には「ここまでやらなくてもいいのに」と言われるほど。でもお客さんの目に止まらないと名前を覚えてもらえないし、逆にそれを続けるのも馬鹿。だから最初だけは水着もボンテージにしてみたり、普通の洋服でも露出を多くしたり、いろいろ工夫をする。ビキニの水着は極力、身体に合ったモノ。ただその中ですこし小さめを着せる。
最近は「着エロ」「グラビアアイドル」なんて言葉が氾濫している。「巨乳」という言葉はあまりに言い得て妙なので仕方がないと思うけど、「着エロ」って何なんだと思う。インリンや森下千里などは、ちゃんと考えたコンセプトがあってやっている「エロ」。確信犯だから、ちゃんと計算しているし、その計算はこっちにも見える。でもその2人以外の「グラビアアイドル」のほとんどは「これやって次、何をするの?」という感じ。それでも1年は商売ができる。でもその先はない。
なぜなら人は飽きてしまうから。自分の女房だって1〜2ヶ月で飽きるもの。お客さんが毎日同じようなグラビアを同じように見ていたら、すぐに飽きられてしまう。飽きられる前に次の手を打てるかどうか、それこそが我々の仕事。
だからグラビアに出すということは、次の手が見つかったということでもある。グラビアに出して引っかかりを待とう、なんてことではグラビアには出せない。