SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2005年4月16日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「カジノが日本にやってくる!」

image

 お台場にカジノができる!……らしいという噂を聞いてから、ずいぶん経つような気がするのですが、その後どうなったのでしょう(笑)?
 私は人並みにギャンブルが好きですから、日本にカジノができるのは大賛成なんですが、やっぱり反対の声も多いのでしょうか? 大人向けの娯楽施設としてカジノぐらい作っても良さそうなものですが。
 いつ日本にカジノができるのか、本当にできるのかできないのか、そんな話で当店のお客さまが盛り上がっていらっしゃいました。その内容を少しだけここでご紹介させていただきましょう。


image
江本孟紀さん(野球解説者/日本カジノディーラーズ協会会長)

『カジノ実現に向けて』の話

 知り合いといろいろ考える内に「ゆくゆく日本にカジノがオープンした時に、ディーラーが絶対に足りない」という話になった。アメリカでもディーラーになるのは難しいもの。だから日本でカジノがオープンした時に、ちゃんと“認定証”を渡せるよう専門の学校が必要だろうと。そしてその認定証を発行する組織として「日本カジノディーラーズ協会」が必要だろう、そういう話で協会を作った。
 僕は国会議員だった時にサッカーくじを作ったけど、人間社会の中でこの部分に関する規制はできないと思っている。さらに言えば、近代社会の中でギャンブルをきちんとできる社会というのは成熟した社会だと思う。ヨーロッパなどでもギャンブル場が社交場として存在していた歴史がある。
 そういう意味ではギャンブル場自体が民度を表しているとも言える。すぐそこにレストランがある、バーがある、ライブハウスがある、ただギャンブルをするのではなく、全体で楽しめるようになっている。そういう場所が絶対に必要だと思う。だからヨーロッパのカジノには暗いイメージがない。
 もちろんそれだけじゃなくて、日本にカジノを作れば、税収を上げたり経済的な波及効果を生むなどの効果もある。そんないろんな考えを持って、カジノの実現に向けて国会で党を越えて活動をしている議員たちが大勢いる。
 国会だけじゃなくて、地方、たとえば大阪府などからも、カジノを創設しようという声が上がりはじめている。だからゆくゆくはカジノが日本に生まれると思う。そこで話が元に戻るけど、ディーラーは大変な職業になる。現在でもお金を扱わない“疑似カジノ”は日本にたくさんあるので、とりあえずディーラーの学校を立ち上げたところ、けっこう大勢の人が入学している。
 ただ、サッカーくじの時でさえ5年も掛かった。当選確率160万分の1のギャンブルで5年と考えると、カジノが一体いつ実現するか。こればかりは誰にもわからないけど、国会の機運次第だと思う。でもかなり盛り上がっていることだけは確か。
 それから、やっぱりカジノでは犯罪の問題が重要になる。だからたとえばアメリカでは、カジノは人里離れた場所にある。そういう部分は学ぶべきで、だから1年ほど前に大阪府知事に立候補したときも、関空の近くにカジノを作ったらどうか、という提案をした。
 だいたい、日本から外国へ行く人と、外国から日本へ来る人の割合は10対1くらい。どう考えてもバランスがおかしいので、もっと外国から日本に来てもらえるようにすべき。そこで空港の近くにカジノ、となれば少しは外国の人も「日本に行ってみようか」と興味を持ってくれるのでは。

【Hot Link !!】





image
坂本哲さん(コナミ/カジノ事業部)の

『オーストラリアのカジノ事情』の話

 日本では「カジノ」と呼ばれているけど、海外では80年代後半から「ゲーミング」と呼ばれるようになった。そして各国ゲーミングの監督官庁を作り、そこがしっかりとコントロールしている。
 コナミが最初にゲーミングの分野で進出したのはオーストラリアだった。オーストラリアにはカジノは13軒くらいしかないけど、それ以外に、週末に人が集まる公民館のような施設がたくさんある。そういった施設の資金集めに「スロットマシンをオペレートしても良い」という許可が与えられている。そんな施設がニューサウスウェールズ州だけでも1800軒くらいある。
 それらの施設は公共性が高いので、利益はまず施設のメンバーの福利厚生に使われ、さらに余ったお金は地域の病院などに寄付される。そうしないと許可が下りない仕組みになっているので、地元への還元性が非常に高い。これがオーストラリアの「クラブ」。
 大きいクラブなら1000台ものスロットマシンが並ぶ。中堅どころでも300〜500台。オーストラリアの町々にはこういったクラブが必ずある。
 クラブはメンバー制なので、利用に当たってはいくつかのルールがある。まず地元のメンバーは当然利用できる。そしてクラブから何キロ以内に住んでいながらメンバーになっていない人間は、そのクラブを利用するすることができない。逆に住まいが遠く離れている人ならビジターとしての利用が可能。だから日本人観光客はビジターとして利用できる。
 このクラブの制度がオーストラリアで始まったのが1980年頃。いまやオーストラリア全体で20万台のスロットマシンが設置されるに至った。さらに5年くらい前からパブにも15台程度まで置けるような許可を出すようになっている。
 これほどまでにオーストラリアに普及したスロットマシン。実はすべてネットワークで政府のホストコンピュータに繋がっていて、厳密な管理が行われている。だから政府にとっては税金の取りっぱぐれも無い。こんな感じで、オーストラリアはカジノの先進国になっている。
 コナミは1997年にオーストラリアでライセンスを取り、その後、アメリカにも進出したんだけど、アメリカのライセンスは本当に厳しかった。コナミはそれなりに大きい会社なのでいろんなブランチがある。それを全部調査して、報告書を出さなければいけない。さらに私のようにオペレーションする立場にある人間は、3ヶ月に1回バランスシートを提出して、いくら給料をもらっていて、いくらお金を使って、資産はいくらで……ということを報告しなくてはいけない。
 最初の報告の時は、税金の報告も7年前まで遡ってしなければならなかった。収入、銀行やクレジットカードのステートメント、全部7年分を報告した。僕だけじゃなくて、妻の名義、子供の名義、場合によっては親の名前まで報告しなくてはならない。それくらいアメリカのライセンスは厳しい。

【Hot Link !!】





image
秋元康さん(放送作家)の

『カジノの楽しみ方』の話

 100人がカジノへ行くと、100通りの必勝法を編み出す。それを見ているのが面白い。
 ロンドンでルーレットをやっていたら、初老の英国紳士がやってきて、ずっと賭けずにただ微笑んでルーレット台を見つめていた。そして2時間ぐらいが経った頃、その紳士はアタッシュケースを開けて、星座早見盤のような形をした乱数表を取り出した。それを見ながら何かを計算して、数字に1点賭け。当時はパソコンが普及していなかった時代だったので「何かスゴイ確率の計算をしているに違いない」と思って僕も乗ってみたんだけど、1時間くらい当たらなくて、そのまま帰ってしまった。
 この人は当たりはしなかったけど、こういう楽しみ方はすごくチャーミングだと思う。
 僕も2年くらい前に「ついにルーレットの必勝法がわかった!」と宣言したことがある。その時、僕はハワイにいて、ラスベガスにいたとんねるずの石橋くんたちにやり方を教えた。すると石橋くんたちは本当に勝てたので「その理論はスゴイ!」って言ってくれたんだけど、その後は全然勝てない。
 ちなみにその必勝法は「同じような回転数で同じようにボールを投げ入れれば、だいたい似たような場所に落ちるだろう」という仮定に基づいている。そこで出目をずっとメモして、ある時に17が出たとしたら「前回17が出た時に、次は何が出たか」を調べる。そしてその数字が26だとしたら、26とその近辺の数字に賭ける、というやり方。理屈は良さそうだけど、なかなか勝てない。
 結局、カジノは絶対に負けるような仕組みになっている。それでもカジノが楽しいのは、自分なりの必勝法を考える楽しみが1つ。それと、わけのわからない何かの力が見えるような瞬間があるのが楽しい。
 たとえば僕らの仲間にカジノが大好きだったヤツがいた。そいつは去年に亡くなってしまったんだけど、カジノでは必ずルーレットの「14」に賭けるのが癖だった。それで今年の正月、仲間でカジノへ行った時に「アイツの供養がわりに」とみんなで14に賭けたら、スルスルと珠が14に落ちてきた。
 もし誰かがコーラをこぼしてしまって、34にかかってしまったとする。そんな時は絶対に34が出る可能性が高い。そんなあがらえない不思議な力を感じるのがカジノの魅力。

【Hot Link !!】





image
桜井徹哉さん(博報堂/カジノ・エンターテイメント・ビジネス・プロジェクト代表)

『日本にカジノが出来る日』の話

 日本のカジノは「どこでも作って良いです」ということにはならなさそう。法律で定められた厳しい基準をクリアして、自治体がやる気になって、住民も合意して、はじめてカジノを作れる。そういう仕組みになる見込み。
 最初に作られるカジノは全国で5〜10カ所くらいか。街のど真ん中のビルの上とかじゃなくて、ある程度まとまった土地に作られることになると思う。
 すでに自治体のカジノ研究会みたいなものは発足していて、東京都、大阪府、静岡県、宮崎県などが参加している。正式に立候補の意志を表明するところまでは行かなくても、研究を進めているというレベルだったら20箇所くらいが候補になる。熱海や沖縄といったリゾート地がちょうどそんな感じ。
 早ければ次の通常国会に法案が提出される。野田聖子先生が会長を務めるカジノ議連(国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟)による法案の草案はもう出来ているとか。おそらく来年の通常国会に掛かって、法律が出来て、もろもろのプロセスを経て、日本にカジノがオープンするのは早ければ2008〜2009年頃。
 今回、ラスベガスに行ったら「サンシティ」という、55歳以上にならないと入れない街がラスベガス周辺にたくさん出来ていた。これは仕事は引退したけどまだまだ元気な人を「アクティブ・アダルト」と呼び、そういう人をターゲットにした街。アメリカ全土でそういう街が増えているらしいけど、特にラスベガスが盛んらしい。
 というのはラスベガスにはカジノの収益があるおかげで、州税(住民税)がない。だから高齢者が集まっている。これを参考に日本もカジノを高齢者対策に役立てるというのは1つの手かもしれない。これから団塊の世代が定年を迎え、その人たちがどうやって生活してどうやって楽しむか。カジノが生活を助け(税金が安くなる)、レストランやエンターテイメントを提供する(周辺に施設が建つ)、適度に刺激のある街が作れるのでは、と。
 今までの日本は若い人を中心に回っていたけど、これからはいよいよ本格的にエルダー(年輩の人)を対象していかなければならない。そして街作りそのものをエルダー向けにするには、カジノという存在がプラスになる。

【Hot Link !!】





image
高橋三千綱さん(作家)の

『カジノの必要性』の話

 カジノというこんなにも文化的で楽しいものが日本にない。あったとしても地下組織が経営していて、危なくてしょうがない。こんな哀しい日本の状況を変えたくて「日本カジノ学会」を結成した。
 一説によると、地下カジノで20〜30兆円ものお金が闇に流れていると言われる。たとえば去年、梅宮アンナの元旦那が六本木で地下カジノをやっていて捕まった。わずか2ヶ月半のあいだに彼が経営していた地下カジノで動いたお金が約26億円。都内で地下カジノが100軒はあると言われているので、全体では一体いくらになるのか。
 カジノに反対する人は「ゲームセンターで遊ぶだけならいいけど、カジノはダメ」なんて言うけど、それは氷山の隠れている下の方をまったく見ていないだけ。むしろ地下に隠れて野放しにされる方が、麻薬がはびこったりして青少年にとっては危ない。闇の部分は闇に葬るのではなく、光の下に晒さないと。
 ラスベガスやアトランティックシティなどは街を挙げて犯罪の撲滅に力を入れている。ちょっとでも悪い噂があったらお客さんが来なくなるから、そこに関してはもの凄く厳しい。だから日本でもゲーミング法を作って、健全なカジノを作った方が良い。
 国家百年の計として、観光立国を目指すにもカジノはあった方が良い。ディズニーランドの建設に反対する人はいない。あれにホテル、温泉、クアハウス、ショッピングモール、コンベンションホール、そこに5%くらいの敷地のカジノ場。世界のカジノはそういう構造になっている。これから団塊の世代が60歳を迎えて、気持ちが豊かに過ごせる場所として、カジノもある一大エンターテイメント施設を作ると考えれば良いのでは。
 もしカジノが合法化されたら、ソニーや東芝のような大きい会社も当然参入してくるはず。電機、ホテル、ソフト、建設、あらゆる業界から日本の頭脳が集結することになる。資本に関してはノウハウを持つラスベガスあたりから外国の資本を受け入れても良い。もちろんそこは法律をちゃんと整備しないといけないけど。
 ディーラーやセキュリティに関しては、外国のノウハウを取り入れざるを得ないと思う。日本は工夫をするのは得意だけど、ゼロから何か作るのは苦手なので、最初の数年は外国に教えてもらう。でもその吸収力は桁違いなので、教えた方が泡を食うはず。
 たとえばサービス業を較べてみると、アメリカ人のコンビニ店員は友達が来るとキャッシャーでベラベラ喋って平気で客を待たす。日本人の店員はそんなことはしないのを見てもわかるように、その規律の取れ方は日本が圧倒的に凄いところ。日本がサービス業に徹したらどの国にも負けない。だから日本は観光業を徹底してやった方がいい。
 せっかく日本でカジノを作るなら、普通のルーレットやスロットマシンだけじゃなくて、日本古来の賭博を取り入れても面白いかもしれない。「手本引き」とか「丁半博打」なんて、外国人にかなりウケそう。「一番面白いのは結局○か×かの丁半博打」という説もあるくらいだし。

【Hot Link !!】







放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
8'51" Alright, Okay, You Win Peggy Lee Capitol 7243 8 54543 2 5
29'28" Mr. Shining Hour Sammy Davis Jr. Verve 8 37 446-2
30'00" Beginner's Luck Ella Fitzgerald Verve 825 024-2
39'50" Ain't We Go Fun? Doris Day Columbia 475 750 2
47'38" Better Luck Next Time June Christy Capitol CDP 7243 4 95448 2 6


 Back