表紙に出ているから言うワケじゃないけど、『LEON』はけっこう面白い雑誌だと思う。
あの雑誌が立ち上がったのは岸田編集長の力が大きい。でもそれだけじゃなくて、みんなの「いろんなところへ行きたい」「いろんな事をしたい」という気持ちがあって成り立っている。自分で遊んで、面白い体験をして、初めてそれが記事になる。だからみんな、いろんな事を試している。私も時計を買ったり、いろんなブランドの品を使っている。
イタリアにはこういう雑誌がない。もしイタリアでこういう雑誌を作ったら売れると思う。文章も読めないのに、わざわざ日本から取り寄せている人もいるくらいだし。そういう人は「世界中のムードが見られる」と言って喜んでいる。さらに他の国のこの手の雑誌はカタログ的で遊びがないので、遊び心のある日本の雑誌が良いと言っていた。
男性はやっぱり遊び心を持って、お茶目じゃないと。女性と一緒に居られるように、優しさもあって、お茶目で、格好だけじゃない。そんな男に誰だってなりたい。その願望を雑誌で表現すれば、誰だって読みたくなるのは当たり前だと思う。それは日本人だけじゃなくて、イタリア人だって同じ。
イタリアで「How to ナンパ」みたいな本を出すと、けっこうみんな買う。日本人と較べればナンパが得意なイタリア人だけど、そのイタリア人の中にも得意な人とあまり得意でない人がいる。「もっとうまくなりたい」という願望は誰だって持っているので、ナンパの本があるとみんな喜んで読む。
「ちょいモテ」という言葉には、歳をとるにつれて少しずつ上品になる、という意味が込められている。ワインだって長く寝かせれば良いヴィンテージなる。人間も年齢と共に良いヴィンテージになって、優しくなれる。それはお金の力だけじゃなくて、お茶目になっていろんな事ができるようになる、ということ。そういう男性に女性は憧れる。
私の周りにも、年輩でモテる人がけっこういる。そういう人は個性に溢れていて、なおかつバランスが取れている。その秘訣は相手の気持ちを考えられること。そして「京は鉄板焼きを食べに行きましょう」「明日はイタリアン」「明後日は中華料理」なんて引き出しが多い。「今日は車じゃなくてバイクに乗ろうよ!」なんて言って、さっそうとヘルメットをかぶって登場したりする。
それくらい引き出しがある人には、女性も驚くし、憧れる。その引き出しは経験で培うしかない。それこそがオヤジの特権。お金もオヤジの特権ではあるけれど、それだけじゃダメ。
『LEON』ではそんな遊びを実際にやった経験を記事にしている。僕がバイクに乗り出したら、急にバイクの記事が増えたりとか。だから説得力が違う。