SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2004年12月25日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「取手さんのプロポーズ」

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 昨日のクリスマス・イヴ、当店の常連のお客さま、取手さんと南さんがデートをしていたそうで、店内は2人の噂で持ちきりです。
 ワガママな振る舞いで店一番の嫌われ者と言われながら、どこか憎めない取手豪州さんと、その美貌と知性でみんなの憧れの的の南由布子さん。お客さまに聞いたところによると、2人の関係はもう10年になるそうです。
 2人がどんなイヴを過ごしたのか、そんな噂話や憶測の間にも、常連のお客さまから楽しいお話が聞けましたので、今日はそのお話をここで少しだけご紹介さていただきます。


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西田善太さん(『Casa BRUTUS』編集部)の

『取手さんと南さん』の話

 取手さんと南さんが初めて会ったのは1994年。取手さんは以前からこの店に来ていて、その年に南さんがこの店へ現れた。その瞬間は、ドアが開いて、光の中から女性のシルエットだけが見えて、店中の男性がみんなハッと振り返る……そんな印象だった。
 美人でスタイルが良くて、でも中身はインテリ系。南さんは瞬く間にお店のマドンナに。そこで取手さんは早々に南さんにアプローチを掛けたらしい。
 ところがうまく行きそうな雰囲気もあったのに、取手さんは目移りが酷かった。バーテンダー見習いだった悦ちゃん、予約係の前川さん、去年も双子のパティシエ、あいちゃんとゆうちゃん、片っ端からちょっかいを出し始末。
 この2人の状況が変わりだしたのが、去年の秋頃。取手さんは「有限会社サンシャイン取手」の社長をしていたんだけど、その社長が南さんになって、2人の間にこのお店以外の繋がりもできた。どうもこの頃から、南さんの方から攻めるような感じになった。
 だったら取手さんもドーンと受け止めれば良さそうなものなのに、なぜか全然動こうとしない。そうこうする内に取手さんは会社をクビに。もしかしたら南さんは、かわいい我が子を谷底に突き落とす母ライオンの気持ちだったのかもしれない。
 そしてやってきたこのクリスマス。どうやらこの10年越しの付き合いに決着をつけるような対決ムードらしい。「わかったわ、近々白黒つけましょう。私は取手さんのことをちゃんと考えます。そして私は待ちます、彼がどういう行動に出るのか……」と言った南さん。そして「クリスマスには何とかする、必ずだ!俺がするのはただ1つ……プロポーズだ!!!」と言った取手さん。
 クリスマス・イヴにプロポーズっていうのもバブルの頃のメンタリティのような気もするけど、どうなったのかは気になって仕方がない。今日はその結果がわかるまでこの店から帰れない。

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上杉祥三さん(俳優)と長野里美さん(女優)の

『2人の結婚のきっかけ』の話

 夫婦で迎えるクリスマスも十数回目。本当は結婚前のイギリスでも一緒だったけど。
 イギリスは私(長野さん)が留学していて、俺(上杉さん)は結婚式のためだけに向こうに行った。イタリア好きが共通点で結婚した2人だったから、ヴェネチアへ行って今は使っていない貴族のお屋敷を借りて、本物のゴンドラに乗る結婚式を挙げた。
 2人の結婚は政略結婚と言えなくもない。夢の遊眠社のヒーロー・上杉祥三と、第三舞台のヒロイン・長野里美。正直、結婚した時は人気も落ちていて、スポーツ新聞にも一応載ったけど「これ、誰?」という人が多かっただろうとは思う。それでも小劇場ファンにはわかる政略結婚(?)だった。
 初対面の(長野さんから見た上杉さんの)印象は悪かった。目を見てくれないし、何か気取っているような感じがした。第三舞台には「上杉祥三は(第三舞台の)筧(利夫)チャンにそっくり」という噂があって、やっぱり私もそう思った。よく言えば2人とも照れ屋さん。
 言い訳すると、俺(上杉さん)はギョロ目で、相手の目を見ると睨んでると思われる。だから見ないようにしてたんだけど……やっぱり失礼だとは思う。だから(長野さんも)初対面の時に「あまり印象良くないのかな、この人とうまく芝居ができるかな?」と思ってしまった。気をつけた方が良い。
 一方、(上杉さんから見た長野さんの)印象も「無愛想だなぁ、いい人だけど」という感じ。2人ともお愛想が言えない。お世辞でも褒められて嫌な人はいないのに、それが言えない。結婚して約20年、やっとその事に気がついた。
 ただ、僕(上杉さん)は一緒に芝居をした時に「この女優は凄い!この女優と結婚したい!」と思った。だから政略結婚なんだけど。私(長野さん)は背丈が釣り合うから結婚したいと思った。その辺はお互い様(?)。
 付き合うようになってすぐに(上杉さんが)結婚しようと言ってくれたんだけど、そこから本当に結婚するまで4〜5年かかった。きっと女の子と付き合う度に「結婚しよう」と言っていたに違いない。
 (上杉さんは)「結婚しよう」とも言っていたけど、「相手役になってくれ」とも言っていた。私(長野さん)も相手役が欲しかったし、私に役を書いてくれる人も欲しかった。これって私の方も政略結婚?

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井上エミさん(元モデル)の

『井上順さんとの結婚と離婚とその後』の話

 井上順さんと結婚したのが19歳の時で、離婚したのが32歳の時だった。デビューは14歳の時で、付き合い始めたのが16歳。そのまま結婚してしまったから、高校の同級生と結婚したような感覚に近い。
 結婚したのは1969年で、グループサウンズのブームも終わって、順さんはソロで活動するようになっていた。すぐに『夜のヒットスタジオ』も始まって、深夜ラジオの番組もやっていたから、とにかく帰ってくるのが遅かった。
 ある時「深夜ラジオの時は仕方ないにしても、それ以外の時はせめて2時には帰ってきて」とお願いした。するとフンと鼻で笑って「2時?!もちろん!」って言ったのに、そんな時間に帰ってきたためしがない。そこで遅れるたびに罰金を取っていたら、当時50万円以上したGEの冷蔵庫が買えてしまった。
 離婚した後も、週に1度くらいは一緒に食事をしていた。ここ5〜6年はそこまででもないけど、順さんの誕生日とか、共通の友人の誕生日とか、節目節目には会って食事をしている。
 結婚生活は12〜13年、離婚してからはもう20年以上。離婚してからの付き合いの方が長くなってしまった。さすがに離婚して1〜2年は疎遠になっていたけど、共通の友人の誕生日に再会してイロイロ話してみたところ、お互いに「そうだったのか」と理解しあえた。
 その時に感じたのが「2人が兄妹だったらすごく仲の良い兄と妹だったろう」ということ。順さんも私が「肉体の一部だった」って。だから順さんは安心しきって私に頼り切っていたけど、私は父親に包まれるような愛情が欲しかった。そのちょっとしたすれ違いが離婚の根本的な原因だったと思う。
 離婚してからそんな話をするようになって、順さんは「自分は家庭向きではないから、もう結婚する気はない」と言っている。でもそんなの女性によると思うし、結婚してほしいと思う。そして私としては、できればその奥様とも仲良くできれば一番嬉しい。たとえ仲良くできなかったとしても、それはそれで仕方がないので、順さんに幸せになってほしい。

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放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
20'23" The Man With Tha Bag Kay Starr Capitol TOCP-50038
36'44" The Christmas Waltz Frank Sinatra Reprise 9 45743-2


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