SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2004年10月16日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「合コン経済学」

image

 当店の常連のお客さまにも、合コンの好きなお客さまがたくさんいらっしゃいます。時々、奥のテーブル席に集まって、合コンの後の“反省会”などをやっていらっしゃるようです。
 そういったお客さまに教えていただいたところによると、合コンもなかなか奥が深いそうですね。男性側は一致団結して場を盛り上げるために協力する、そのために席は男性と女性が交互になるように配置する……などなど、見目麗しき女性の関心を引くために涙ぐましい努力をしているのだとか。
 当店で語られた悲喜こもごもな“合コン”の話。せっかくですから、ここでもその一部をご紹介させていただきます。


image ■ 木村和久さん(コラムニスト)の

『合コンかキャバクラか』の話

 “合コンかキャバクラか”は大人の永遠のテーマ。
 僕はキャバクラ派。なぜなら合コンは団体戦だから。たとえば5人で合コンをすると、自分が一番美味しいポールポジションを取れるとは限らない。相手の中から「自分がこの娘に唾を付ける」とチームで決めないとダメだから、それだけでも確率は1/5。さらに先輩後輩、出資者などの人間関係が絡んでくると、もっと確率は低くなる。そんなことを考えると、合コンは効率が悪い。
 それに対してキャバクラは、自分で気に入った娘を呼べるし、1軒で3人くらい呼べる。そして1対1。お金が高いと言っても、確率は3倍以上。
 合コンで掛かる費用がだいたい1万円くらい。キャバクラなら2万円。1回に掛かる費用は倍だけど、ここに確率を計算に入れると、費用効率はキャバクラの方が4倍以上は良い。
 六本木のキャバクラは1時間半〜2時間くらいで2万円くらい。その間、女の子は20分に1回ずつくらい入れ替わる。その時にチームを組んだり、知り合いの店を作っておけば、確率はどんどん良くなる。
 僕なんて、六本木で懇意にしている店に行くと、店に入った途端に打ち合わせを始める。割烹のオヤジと「今日は何が入っているの?」「今日はマグロとイサキが……」と話すような感じで、「木村さん、今日は入ったばかりのカワイイ娘がいますよ!」「よし、その娘を付けてくれ!」とか。将を射んと欲すれば……じゃないけれど、キャバ嬢を射んと欲すれば、まずは店長や付け回しといった力のある人と仲良くなっておくといい。
 ちなみに六本木のキャバクラは渋谷でスカウトしている。どうも女の子は、遊び場にしている場所でキャバクラに入るのには抵抗があるみたい。だから渋谷で歩いているカワイイ女の子が、そのまま六本木のキャバクラに来る。これがもし、その女の子に僕たち40代の男が渋谷の109の前で「キミキミ……」なんて声を掛けたら、ほとんど犯罪。ところが六本木のキャバクラなら、それが合法的にできる。
 渋谷でスカウトされて六本木でキャバクラ・デビューした娘は、時給3500〜4000円くらい。最初は事情を知らないから、その時給に喜んでバイトをする。ところが半年位すると、他の娘がもっと稼いでいることに気付く。その“もっと稼げる場所”というのが、六本木の高級店と新宿の高級店。そっちに行くと時給が6000〜7000円くらい。当然、女の子はそっちに移っていく。
 こういった事情で、六本木の普通のキャバクラは、渋谷でスカウトされてきた新しい女の子にどんどん変わる。いわば流しそうめんの一番上で食べているようなもの。ここが一番のオススメ。

【Hot Link !!】





image ■ 植松俊介さんと大熊啓誉さん
  (お笑いコンビ「シャカ」)の

『お笑い界の合コン』の話

 お笑い界の合コンにも流派がイロイロある。僕らみたいな若手芸人なら、とにかく安く上げることが大前提。
 だからカラオケの「ウタヒロ」にいきなり行く。普通は2軒目でカラオケなんだけど、そこの常識を覆して、1軒目からカラオケ。こうすると、なんと980円で合コンできる。もちろん料金はワリカン。気に入った女の子がいたら払うこともある。
 お笑い芸人だから……と相手に期待されるのは感じる。でも芸人コンパというのは流れが決まっている。まず自己紹介があって、第一次印象チェック。印象チェックというのは、司会をちゃんと立てて、みんなで目をつぶって誰が良いと思ったかをチェックすること。ネタをバラしてしまうと、男は目を閉じた振りをしているだけなんだけど。
 そしてゲーム大会があって、第二次印象チェック。その後に少し喋って、最終印象チェック。司会者はサッカーの中田のように、うまく場を回していくことが求められる。その司会者がうまければ、全員が幸せになれる。
 それから芸人のコンパには反省会がある。2時間のコンパを戦って、5時間くらい反省会をすることもある。「お前のあの時の発言がワンポイントだった」「あの発言で女子は帰ったぞ!」なんて。この反省会が楽しい。本気でモテに行った日は恥ずかしげにウケるので、「あんた本気やったな!」とか言われたりもするけど。
 一時期は反省会が楽しすぎて、コンパをせずに反省会だけをしたこともあるくらい。さすがにそれは盛り上がらなかった。
 一般の人はコンパで司会を立てたりしないと思うけど、これは立てた方が絶対に良い。すごく楽だし、うまく行きやすい。しかも司会自身もモテやすい。たくさん喋るので印象に残りやすいんだと思う。司会の取り合いになったこともあるくらい。
 そして集団プレーとしてフォーマットを決めてしまうこと。たとえば一番最初の乾杯で、司会が「これからみんなで勝っていきましょう!ざんぱ〜い!」と言ったら「負けてる!負けてる!」と男が全員コケる。そんな小ネタ満載。そうやって女の子の感覚をマヒさせる。
 ただ、お笑い界の合コンに問題があるとすれば、男同士で笑わしあいがエスカレートして、時に女の子を置き去りにしてしまうこと。男子の方でワーッと盛り上がっていた時に、ふと女子を見ると携帯でメールチェックしていたりして、もう最悪。

【Hot Link !!】





image ■ 古河建英さん(ベトナム料理店『We』)の

『合コンのお店』の話

 お店側から見て「これダメだろう」と思う合コンもある。たとえばオーダーの時に、料理を何にするかまとめられない人たち。ウチで言えば、揚げ春巻きは1皿4本。8人いるなら2皿頼めばいいのに「揚げ春巻き1つと……」と言う。気を遣って「4本ですから2皿お持ちしましょうか?」と聞いても「いえ、1皿でいいです」と。そういう人たちに限って、いざお皿を出すと「やっぱりもう1皿」と言う。その手際の悪さは、女性たちには伝わっているだろうなと思う。
 でもお店としては、合コンのお客さまは男性の側が料金を払うケースが多いので、常に男性の味方。女性の飲み物が切れているなと思えば、あえて男性に「あちらの女性に何かお持ちしましょうか?」と聞いたりして。自分で直接聞いた方が早いのはわかっているんだけど。
 男性のお客さまと仲良くなれれば、こちらもやりやすいし、向こうもスムーズに合コンを進められる。だから何度も来てくれるお客さまは、ますます来てくれるようになる。
 ウチのお店で言えば、商社のお客さまが来るのが7時くらい。で、広告代理店のお客さまが早くて8時〜8時半くらいで、遅ければ10時のこともある。すごいお客さまになると1時に予約の電話が来たりする。ウチは朝4時までやっているから問題ないんだけど、1時なんて予約の必要はないのに。そんな時間に来るのは、テレビ関係のお客さま。
 お客さまを見ていて、サラリーマンの時間は夜中の2時までだなと思う。2時くらいまではすごく元気だったお客さまも、2時半くらいになると急にシュンと落ち込んでしまう。その一方で、テレビ局の人は何時でも元気。それだけ体力が必要な業界なのかも。
 お店でいろんな合コンを見てきたけど、“女性陣がやけに力が入っていた合コン”はインパクトがあった。まず、予約の時間の前に女性陣が入ってきて、一人ずつ化粧室に入ってお化粧直し。お酒も絶対に飲まず、気合い入りまくり。ところが来た男性は「あれ?本当に一流商社なんかに勤めている人?」という感じだった。その時に女性が頼む飲み物は「カシスウーロン」。それが遅れて格好いい男性が現れた瞬間に「白ワイン」に変わる。そのスイッチの切り替わりようはスゴイ。

【Hot Link !!】





■ 木田さんと吉川さん(某広告代理店勤務)の

『最近の社会人合コン』の話

 今でも合コンは盛ん。合コンにも繁忙期と閑散期があって、9月はなぜか繁忙期だった。秋分の日の3連休とか、敬老の日でさえ合コンをしていた。9月に知り合った娘と、10月に仲良くなって、クリスマスに向かう。「クリスマスからバレンタインデーまでの3ヶ月に彼がいないと寂しいから、その前に彼氏が欲しくなる」というのは、昔から変わっていないのかも。
 合コンでは女の子よりも男の方が1〜2人くらい多くする。その方が場が荒れて良い。誕生日に友達からもらった“合コンの本”にも、その方が良いと書いてあった。やっぱり女の子を退屈させちゃいけない、ということらしい。質が悪くても量で勝負できるという面もありつつ、男がトイレに立った時に女の子だけになってしまうと盛り下がるから……とか、いろいろ利点がある。ただ、あぶれる男はどうしても出てくる。それだけは覚悟しておくこと。
 その合コンの本には「5対4の合コンが理想」とある。男にはそれぞれに役があって、「雑用係」「笑わせ係」などを担当する……というのは理想論で、実際にはそう上手くいくもんじゃない。ただ、あぶれる役だけは毎回決まっているけど。
 女の子は、女子大生だったり社会人だったり。年上の女性のこともある。年上のお姉さんが僕らと同じくらいの女の子を連れてきてくれることもあれば、時にはみんなお姉さんだったり。
 合コンという呼び方が恥ずかしいのか、「夜会」と言う人もいる。「宴(うたげ)」は聞いたことがないけど……。もちろん、名前が変わっただけで、やるのは合コン。

【Hot Link !!】



image ■ 海蔵寺宏敦さん(「Flash」編集部)の

『結婚したい男の会社30』の話

 雑誌で「結婚したい男の会社30」という特集をした。
 ソニー、トヨタ辺りが上位に来るのは予想できたことだけど、公務員が3位に来たのは意外だった。安定志向というか、時代を反映しているのだろう。じゃあ「公務員を彼氏にしたり、合コンしたりしたいのか?」と聞くと、全然ランキングに入ってこない。
 その一方、ソニーは「彼氏にしたい」のランキングでも1位。「合コンしたい」だと電通が1位になる。
 アンケートの形式は単数の自由回答。選択肢をこちらで用意したわけじゃなく、自由に挙げてもらった。
 意外な解答としては「合コンしたい」3位の吉本興業。特に若い女性の間でお笑い番組がウケている影響が、こんな所にも出た。ただしこの場合、お笑いタレントとの合コンという意味じゃなくて、広報や営業の社員という意味。それでも芸人を連れてきてくれるかもしれないし、ちょっとした裏話を話してくれるかもしれない……という下心はあるはず。実際、彼らだって合コンの席ならそういうネタは持っているかもしれないし。
 おもしろかったのは、それぞれの回答の理由。電通の社員に合コンで期待されているのが「高級店でも奢ってくれそう」だったりとか。「自分をどんな風に口説き落としてくれるのか観察したい」「コネをいっぱい持っていそうなので就職に活かせそう」なんて回答もあった。
 電通は「合コン」なら1位なのに「彼氏」だと4位に下がる。その理由は「忙しすぎて構ってくれなさそう」なんて書いてあった。どうやら合コンには、お酒を飲むだけじゃなくて、何か自分に有益なプラスアルファを求めているような節があった。
 エルメス、ルイ・ヴィトンだったら「もらえそう」とか、ソニーでも「家電が安く手に入りそう」とか、森永や明治製菓で「新製品のお菓子がもらえそう」とか、JTBで「安く旅行に行けそう」とか。そんなクーポンみたいな事を求めている人がけっこう多かった。
 「裏話が聞けそう」「もらえそう」この2つが人気。上位5社くらいの人間を集めて合コンをやれば面白いかもしれない。

【Hot Link !!】



image ■ 雁部幸助さん(フード&ワイン・ダイニング「AOYUZU」)

『男の合コンと女の合コン』の話

 ここ数年で恵比寿にデザイナーズ・レストランと呼ばれるお店が増え、個室メインの雰囲気の良い店が増えた。特に昨年は、そういうデザイナーズ・レストラン以外も出店ラッシュで、どの雑誌を開いても「恵比寿に○○がオープン」と書かれていた。正直、あまりにお店が多すぎて、恵比寿でレストランをやっていると少々窮屈に感じる。
 今年の初め頃、女性のお客さまに「AOYUZUと言えば合コンだよね」と言われてドキッとした。その時は「えぇっ、いつの間に?!」と思ったんだけど、振り返ってみると週末に掛けては、団体様の需要であれば、半々くらいはそういうお客さまだったかな、と。
 最近の女性は「合コンと飲み会は一緒でしょ?」というスタンスになってきた。だからその場が楽しければ、それで良いと考えているみたい。でも男性の方は、その時に連絡先を聞いて、また次の機会に自分が良いなと思った女性と会うための手段として捉えている。
 一言で言ってしまえば男性には「下心」がある。女性には、そこに良い人がいればラッキーだけど、楽しくみんなで飲むというのが前提。その証拠に、当日女性が来ないケースはあっても、男性が減ることはめったにない。
 もちろん、男性がみんなそうだとは言わないけど、多くの場合がそういう構図になっている。

【Hot Link !!】







放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
9'34" Who Cares Sammy Davis Jr. & Carmen Mcrae MCA MVCM 290
19'02" Everybody Loves My Baby Ann-Margret RCA BVCJ-7471
29'39" Maybe Dean Martin Capitol POCJ-2660
38'09" Tiptoe Thru The Tulips Gisele Mackenzie BMG BVCJ-7373
48'02" Taking A Chance On Love Patti Page Emarcy UCCM-9037


 Back