■ 中村恭子さん(博報堂生活総合研究所)の
- 『今の10代の恋愛』の話
10代の子にデートコースを聞いたら、一番最初にラブホテルに行って、それからご飯を食べて、映画を見に行く……なんて順番らしい。「順番が逆じゃないの?」と突っ込んで聞いたら、女の子も「食事の後だとお腹が出るからイヤ」なんだとか。その開けっぴろげなところに驚いた。
何がスゴイって、女の子も「先にラブホテルへ」という部分に同意しているのがスゴイと思う。そこまで男女で話し合える10代っていうのはいったい何なんだろうと。
もしかしたら合理的なのかもしれない。実は、彼氏よりも自分の女友達の方を信用していて、悩みを打ち明けたりするのも彼氏じゃなくて女友達の方だったりする。女の子同士の関係は、ある意味とても厳しくて、戒律があると言ってもいいほど。男の子にうつつを抜かして女友達をないがしろにするなんて事は絶対にできない。
それから、痛い思いをしたくないという気持ちが強くて「カッコイイ男の人はイヤ」という女の子が多い。昔は10代の女の子ってカッコイイ男の子に憧れて、芸能人を本気で好きになっちゃたりしたものだけど、今は「カッコイイ男の子はリスキー」と考えている。
そういう考え方は自分の経験から学んだものじゃなくて、「世の中がそう言っている」「テレビ、雑誌で見たり聞きいたりした」というところから学んでいる。聞いただけのことでも「これはやらない方が良い」という事には手を出さないのが、賢いというか合理的だと思う。
一方、男の子の方はそんなに変わらない。ただ、都会の男の子には、彼女がいても「女の子といるよりは男同士で遊んでいた方が楽しい」という子も出てきているらしい。女の子の方も「彼らは性的な興味が薄い気がする」と言っている。都会には他に刺激的なものや遊びがいっぱいあるので、女の子に対する興味が盛り上がらないらしい。
そういう10代の子が多いというわけじゃないけど、居るというだけでも十分驚き。性的なことが恋愛の延長線上にある人とそうでない人は、別の世界に住んでいるかのよう。誰かを好きになって、自分の心が上下したりするのが面倒くさい、そんなことすら言う子もいる。
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■ 飯島愛さん(タレント)の
- 『恋愛と携帯電話』の話
女性はいくつになっても、放っておかれたくはないだろうと思う。お婆ちゃんになったって「せっかく育てた息子も孫も私をおいて……」なんて思いそう。歳を重ねるごとに放っておかれたくなくなるもの。
それは物理的に一緒にいたいというよりは、気持ちの上で繋がっていたい、という気持ち。ふと孤独感を感じたり、忙しい中で急に不安になったりする。
私が10代の頃は携帯電話がまだなくて、ポケベルの時代。お金持ちのオヤジはショルダーを持ってて、ニューオータニのプールなんかに行くと20万円の革張りのヤツだったりした。
携帯電話がなかったから、留守番電話をチェックしまくってた。実は携帯も着歴見て出てくれなかったら、留守番電話と一緒。仕事が終わって、携帯だったら着歴を見る、留守電だったら家の電話のランプを見る。それくらいの違い。家で電話を待たなくて良いのが携帯の最大の利点かも。昔は家でずっと電話を待っていて、結局かかって来なくて「ふざけんな、この野郎!」なんてこともあったし。
男性の電話は短い。「会う?」「無理?」なんて用件しか喋らない。でも女の子は、声を聞きたかったり話を聞いてほしかったりする。だから電話を掛けて「なに?」と聞かれると「用事がなきゃ電話をしちゃいけないんですか?!」とすごく腹が立つ。「どうした?」も同じ。「どうもしてませんけど?!」という感じ。大人になると「ああ、すみません、何か事件つくってから掛け直します」とか。
メールだって「?」を付けたメールにしないと返ってこない。「何してる?」とか。来たメールに「じゃあね、お休み」って書いてあると、「返事はいらないってことね」なんて卑屈になっちゃったりすることもある。語尾が「。」なのか「…」なのかで、恋に悩んでいる人の受け取り方は全然違う。
ちょっと前の携帯の頃だったら「あ……トンネル、ゴメン切れちゃうかも……もしもし……(プチッ)」なんて言いながら自分で携帯を切ったりしてた。それでもまた掛かってくるから「あー、またトンネル……(プチッ)」とか。だって昔は名前が出なかったから。
かけてきた相手の名前が出るようになって、その演技の必要もなくなった。あれは携帯の大進歩。
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■ サエさんとカズミさん(OL)の
- 『30代の恋愛』の話
最近、合コンをすると、男性は30代後半から40代。しかも全員独身。怪しいと思って話を聞くと、みんな商社だったり外資系だったりする。30歳くらいの頃に付き合っていた女の子と「そろそろ……」と思ったら、ちょうどその頃に海外転勤。女の子がついてきてくれなくて、帰ってきた頃には忙しくなった上に、めぼしい女の子もいない。ということで似たような境遇の男だけで遊んでいる、という事情らしい。
この間、元彼に「GWなにやってたの?」と聞いたら、男5人でハワイだって。今年40にもなるのに、全員独身で、バツイチも1人だけ。飲みながらそんな話を聞いたけど、「押しが弱い男は40まで残るな」と思った。
海外転勤から帰ってきた38〜40歳くらいの男性が帰国して、釣り合う年齢の女性と知り合いたいと思っても、そういう人はみんな結婚している。じゃあ20代後半の女性と……と思っても、さすがに10歳違うから話が合わないんだとか。
そんな事情で、30代前半の女性はもの凄くニーズがある。合コンをやろうという話をすると「(男なら)いくらでも連れてくる」と言われる。じゃあとりあえず3対3ぐらいで、と話をしていたのに「いや〜、男が7人集まっちゃって」とか。女の子7人も揃えるのは大変だから「せめて4人にして」と言うと、「じゃあ2回に分けるから、残りは来週でよろしく」だって。
自分の年齢が上がってくると、恋愛の対象になる相手の年齢の幅も変わってくる。私は年上が好きなタイプだったので、20代の頃は年下なんてあり得ないと思っていた。でも33歳くらいになると、30も33も一緒。社会人かそうじゃないかの違いはあるけど、私でさえ年齢の幅が変わるというのは驚きだった。
昔は引き算でものを見ていた。平日にスーツの男性に会って、休日の私服を見た時に「うわ」とか。「車が土足禁止なの?」「髪型がヤバイ」「ヒゲの跡が青い」なんてイヤな部分が後から見えてきて、「この人とはダメだな」と思っていた。
でも最近は、「太っているけど……まあいいか」「センスなさそうだけど……まあいいか」みたいに、引き算をしなくなった。マイナスがある一方でプラスもある、という部分をちゃんと評価するようになったんだと思う。
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■ 遠藤龍之介さん(フジテレビ広報部)の
- 『40代の知恵』の話
父(遠藤周作さん)から「どんなに美しくて性格のいい女でも、カミさんになった瞬間に変わる」という話を聞かされた。
カミさんは旦那が会社から家に帰ると、必ず退屈な話を速射砲のように投げかけてくる。それに対しては、黙っていてもいけないし、相づちを打ってもいけない。そういう時は、頭の中で「山手線の駅」を思い浮かべろ、と。そして新宿、池袋といった大きなターミナル駅に来るたびに「うん」「うん」と答える。どうやらこの間がちょうどいいらしい。そして3周もするころには話が終わっているのだとか。
この父の教えは、若い頃にはなかなか実践できなかった。疲れて会社から帰ると、やっぱりカミさんが「今日スーパーで豚小間を買おうと思ったら隣の店の方が30円安かった」とか「5軒先の広田さんの家のネコが子供を2匹生んだらしい」とか、興味のない話をする。それに「興味がない」と言ってしまってはダメ。かといって、いい加減に相づちを打ちすぎても「あなた、聞いてないでしょ?」とバレてしまう。黙っていたら機嫌が悪くなる。やっぱり山手線ぐらいのタイミングがちょうど良い。
もう40代になると140kmのストレートは投げられなくなるので、どうしても変化球に頼ることになる。たとえば2人でウインドウショッピングへ行って、すごく素敵なバッグを見掛けて、すぐにその場で店に入って買うのがストレート。「素敵〜」という彼女に対して「何を言ってるんだよ、来いよ」と言っておきながら、翌日にそのバッグが届いているのが変化球。
こういう変化球は、若い頃にやると格好悪い。40代になってやっと許される。
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■ 小池真理子さん(作家)の
- 『大人の恋愛』の話
私は今、51歳。年齢から逃げたくないと思っているし、特に隠すつもりはない。
他の作家さんの作品を読む時は、ちゃんと「この人いくつだろう?」と意識する。それは時代を共有する部分を頭の片隅において読んだ方が楽しいから。やっぱり年齢は隠したり装ったりするよりも、その年齢を生きていることを誇りに思った方が良い。
特に女性は世界的に若さを礼賛するような習慣があるから、歳を重ねていくことに対して負い目を感じてしまうもの。でもそれは誰かが打破していかないと。最近、やっと自信を持って生きる女性が増えてきた。
ただ、男性の側に「女性は若さが一番」という人がまだまだ多い。というか最近は「男性もオジサンになっちゃったら終わり」みたいな風潮もあったりする。歳を重ねるごとに、もっと綺麗になって、もっと成熟した別の美しさが出てくるはずなのに、それを最初から無視してしまうのは未熟な文化だと思う。
たとえばフランスでは、子供に見られることに劣等感があって、早く大人になりたい、早く40代50代になりたいと若い女の子が思っていたりする。20代ではまだ人生や恋愛の事を知らない子供として、大人扱いしてもらえない。でも日本では、30代後半から40になると意識が“オバサン”になってしまう。それはとてももったいないことだと思う。
私の小説は、40代の女性が躊躇しながらも男の人の懐に抱かれていく……という心模様の1つ1つを描いていることが多いんだけど、これも年齢で規定されているのはつまらないじゃないか、というメッセージでもある。けっこう反響が多くて、「安心した」なんて感想もいただいている。結婚したら異性関係がすべて終わり、というわけでもないし。
戦後、アメリカ的な男女関係の価値観が日本に入ってきて、私たちはその影響をずいぶん強く受けている。1対1の恋愛、一夫一婦制、ファミリー幻想。でも生きている限り人間は異性に魅力を感じるものだし、でも周りとの歩調を合わせるのに苦しみを感じたり、自分自身の価値観が揺るがされたり、そういうものを全部ひっくるめて、大人の恋愛がある。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'52" |
Wild Is Love |
Nat King Cole |
Capitol |
CDP 72438 28511 27 |
| 19'04" |
Love Is A Necessary Evil |
Blossom Dearie |
Daffodil |
CDL-57336 |
| 30'20" |
Like A Woman |
Rosemary Clooney |
RCA |
BVCJ-2030 |
| 40'44" |
Swing, You Lovers |
Keely Smith |
Jasmin |
JASCP-322 |
| 47'14" |
You're Nobody 'Til Somebody Loves You |
Dean Martin |
Capitol |
7243 8 54546 2 2 |
|