SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2004年5月15日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「検査」

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 今日は当店のバーテンダー、スタンがなんだかソワソワと落ち着かない様子です。話を聞いてみると、お店がお休みする月曜日に、初めて人間ドッグに入ることになったんだそうで。いつもは冷静沈着なスタンの珍しい姿に、常連のお客さまやお店のスタッフ、みんなの意地悪な視線が集まっています。
 そんなスタンを横目に、店内ではさまざまな「検査」の話で持ちきりです。今日はそのお客さま達のお話を、少しだけここでご紹介させていただくことにいたしましょう。


image ■ 清水文弘さん(ANAラインメンテナンスセンター)

『飛行機の検査』の話

 パイロットはコクピットの中にいても、インジケーションの表示でエンジンの調子を知ることができる。そこで気になることがあれば「いつもとちょっと違うよ」と我々のところに直接連絡が来る。
 昔の飛行機はランプの色と警報で知らせていた。“アンバー”というオレンジ色のライトが点滅すると「注意」という意味だったり。それを見ながらシステム全体が正常かどうかを判断していた。これが今の飛行機は、悪いところを全部文章で伝えてくれる。「Engine bleed ...」なんてメッセージなら、エンジンのブリードに不具合があるぞ、と。
 さらにそのメッセージは白、オレンジ、赤などの色分けもされていて、オレンジ以上だと一度機体の確認をするのが普通。ただ、中には「こうした方が良い」というアドバイスを目立たせるためのオレンジと、警告的なオレンジの2種類があるので、パイロットは常にハンドブックを持って確認している。
 飛行機は出発前に必ず点検整備しなければならないと決められている。機体によって駐機する時間は決まっていて、たとえばボーイング767なら40分。その間に1人の整備士が決められたリストに従って点検を行う。まず機体全体を外から見て破損がないか調べ、一番不具合が発生しやすい足回りをチェックする。次にエンジンオイルなどが適正に入っているかを確認し、最後に燃料を必要な分だけ搭載して終了。
 ラインセンターでは早番、遅番、夜間勤務があって、早番と遅番は運行便の整備を行い、夜間勤務は翌朝出発するまで駐機している飛行機の整備をしている。飛行機の不具合と言ってもいろいろあって、中には「キャビンが汚れている」とか「トイレの流れが悪い」なんて飛行にはあまり関係のない不具合も多い。そういう不具合だと昼間の整備ではとりあえずおいておかれ、夜間の整備で直すことになる。
 メーカーは同じ飛行機を作っているのに、飛行機によって個性というか、癖が違うものも多くて、「微妙に右に寄りやすい」とか「少し揺れやすい」ということもある。

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image ■ 奈良信雄さん(東京医科歯科大学大学院教授)の

『血液検査』の話

 血液を調べれば、いろんなことがわかる。もちろん血液型もわかるけど、病気のこともたくさんわかる。
 体調を崩して病気になると、熱が出たりお腹が痛くなったりという症状が出るけど、それと同じように血液や尿にもいろんな信号が出てくる。その信号を数値で客観的に捉えられる、というのが血液検査の利点。
 最近の血液検査では“正常値”という言葉は使わずに、“基準値”と呼んでいる。身長が人によって様々なように、血液検査で計る数値も人によってバラツキがある。たくさんの人間を調べる場合に、ここからここまでが“普通の数値”なので、その間ならとりあえず問題なしと考えるのが“基準値”。ただし、これは集団としての“基準”なので、個人にとっての“基準値”は普段から何度かチェックしておかないとわからない。逆に言えば、普段から個人の基準値を調べておけば、体調を崩しているかどうかが血液検査ですぐに把握できるようになる。
 最近話題の「ドロドロの血液」だけど、ドロドロになる理由はいくつか考えられる。血液中の脂肪分やタンパク質が多すぎてもドロドロになるし、あまり知られていないけど“赤血球が多すぎる”という症状の「多血症」も、血液がドロドロになって血管が詰まりやすい。用心しないと脳梗塞になる可能性もある。こういうことも血液検査をすればすぐにわかる。
 長嶋監督は脳梗塞で倒れたけど、ちゃんと検査をしている人でもああいうことは起こりうる。報道で読む限り、長嶋監督はストレスで心臓に不整脈があったらしい。不整脈(心房細動)があると、心臓の中で血栓ができやすい。それがたまたま脳に到達してしまうと、脳の血管で詰まる「脳血栓」に。そして、その結果として倒れてしまうと「脳梗塞」になる。この病気を予防するには、ストレスを避け、コレステロールなど食事に気を遣うのが一番。
 脳梗塞に関して血液検査で診る時は、コレステロール、血圧、血糖値あたりを見る。血圧は高いと脳出血を起こす可能性があるし、糖尿病の人も脳梗塞になりやすい。

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image ■ 伊勢勝巳さん(JR東日本 整備部)の

『線路の検査』の話

 線路はきちんとした検査をして、直さなければいけないところを見つける。直すべきところが見つかったら計画を立てて、決められた期日までに直す。さらに直したところを確認をする。こういったサイクルを維持することが大事。
 職業柄、通勤の電車に乗る時も、ホームから線路をついつい見てしまう。特に自分がそこの責任者をやっていると「あそこのアレ終わったかな?」とか。そういう時に気になった場所を「確認してくれ」と指示したこともあった。
 運転席に同乗して確認する仕事もある。「草が茂ってきて、あそこの信号機が見づらくなっている」なんて事を確認して、後で直す。ちなみに山手線の線路脇には信号機はない。全部運転台に信号が表示されるようになっている。
 線路の下に砂利が敷いてあるのは、クッションのような役割を果たしている。砂利が壊れることでクッションになるので、ある程度時間が経つと砂利を入れ替える必要がある。それを山手線などでは砂利ごと固めて、入れ替えが必要ないような仕組みを導入しつつある。
 専門的に言うと、砂利の上に枕木を置いているのがバラスト軌道。それに対して、新幹線などコンクリートの上に枕木が固定されているのがスラブ軌道。山手線の例はその中間で、バラスト軌道を補修する手間を少しでも減らそうという努力が進められている。
 最近は枕木もコンクリートが主流。木よりも重くてガチッとしているので、乗り心地もいい。それからレールと枕木を繋ぐボルトが、最近ではクリップになっているケースも多い。その方がしっかり止まる、というのがそのクリップが使われる理由。
 こんなところは普段電車に乗っていても気が付かないと思う。ちょっと思い出した時にでも注目してみてほしい。

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image ■ 乙葉さん(タレント)の

『ヘア・チェック』の話

 アートネイチャーのCMに出るようになって2年。最初に話が来た時は嬉しかった。その前はお姉さんっぽい方や落ち着いた感じの方がやっていたので、私なんかで大丈夫かな?と不安もあった。
 CMの撮影では、本物の技術士さんがヘア・チェックをしているのを側で見て、「なるほど、凄いなぁ」とコメントしている。あのCMでちゃんと「技術の凄さ」が伝わればいいんだけど。
 実際に『笑っていいとも』へ技術士さんに出演してもらって、出演者みんなでヘア・チェックしてもらったこともある。極楽とんぼの山本さんが髪の心配していたのがきっかけで、それなら私が出演しているCMのアレをみんなでやってみよう、なんて話になった。結果は意外とみんな“ふさふさ”だった。
 プロの人にちゃんと見てもらうと、モニターで頭皮を確認しながら、「どうしてこうなっているのか」「どういう対策をすればいいのか」「どの部分が危険か」などなど、本当に細かく教えてくれる。
 あのCMに出ていると、知り合いに「いいタイミングで紹介して」とお願いされることも多い。けっこうたくさんCMが流れているし、もう10個以上のバージョンを撮って、見る人が飽きないように工夫しているので、みんな印象に残っているのだろう。
 若い内から手を打っておく方が良いと思うので、よかったら是非。

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image ■ 広田民郎さん(自動車ジャーナリスト)の

『車検』の話

 車検にかかる費用は車の種類によってさまざまだけど、小型車の場合で業者に頼むと約10万円。だからお金の節約、それから車の中身を知るという意味でも、ユーザー車検はオススメ。
 ユーザー車検は自分で点検して車検場へ持っていき、国に確認してもらう。掛かる費用は検査費用が1400円、それから保険に重量税なども必要なので、実際に安くなるのは点検費用の2〜4万円くらい。ただ、一口に「車検で10万円」じゃなくて、どういう費用が掛かっているのかを把握できるところも良いと思う。
 ユーザー車検をやろうと思ったら、車に積んである「定期点検記録簿」に書き込んでいけば良い。車検証と一緒に入っているはず。
 車検場へ行ったら、まずは書類を揃えるところから始める。書類が揃ったら「検査ライン」に入って10〜15分の検査を受ける。排気ガスのチェック、ブレーキ、オイル漏れ、などなどをチェックして、すべて合格すれば新しい車検証がもらえる、という仕組み。
 車検に関する法律は、昭和26年に作られたシーラカンスのような法律。横浜市の電話帳くらいの厚みがあって、そこにこまごまと「一般公道を走ってもいい車の基準」が決められている。とは言え、そんなに難しい話ではない。たとえば「ハンドルの遊び」なら、一定の基準の間に入っていれば車検は通る。これはちょっと車に詳しい人が「あれ?ちょっとおかしくない?」と気付くレベルまでおかしくなければ大丈夫。
 車検には「スピードメーター検査」もある。スピードメーターが壊れていたら危ないし、知らず知らずの内に違反してお巡りさんに捕まるのもなんだし。大きなドラム缶のようなものの上でメーターが時速40キロを指すまで走るんだけど、タイヤだけが回って車は止まっているので、ちょっと感覚的に難しい。
 車検はけっこう落ちる。落ちるけど、その日の内に調整して受け直せば、何度受けても1400円。僕もこの間、ヘッドライトがちゃんと正面を向いていないということで落ちて、すぐに調整して受け直した。受験みたいに1回きりじゃないので、落ちても気にしないこと。それに準備万端整えたつもりでも普通は何かを忘れる。だからできれば午前中から行く方が良い。

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放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
8'50" Look Out Up There June Christy Capitol 7243 5 35209 2 2
19'37" Pick Yourself Up Frank Sinatra Reprise WPCP-5793
25'28" Where Were You Nat King Cole Capitol CDP 0777 7 80595 2 3
40'37" Four Or Five Times Peggy Lee Capitol 7243 8 54543 2 5
47'13" Heat Wave Margaret Whiting Capitol CDP 7 98477 2


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