■ 鏡リュウジさん(西洋占星術研究家)の
- 『占星術から見た2004年』の話
星の配置で言えば、去年から土星が蟹座に入っていて、今年から天王星が魚座に入る。それから今年の前半までは、木星が乙女座にいる。これらの星座はみな水や土の星座と言われていて、どちらかといえば「積極的に物事を進めていく」というよりは「物事をまとめたり、守ったりする」方向に向かうとされている。
特に木星が乙女、土星が蟹、というコンビネーションなので、人々がちょっと保守的になりそうな気がする。それは、良く言えば、家族、町、国といった身近な共同体の結束力は強くなる。ただ、それが行きすぎて、情緒的というかセンチメンタルな感情と相まってしまうと、排他的になってしまう。その辺をちょっと注意した方がいいかも。
もっとも、景気の方はちょっとずつ良くなりそうなので、そんなに暗い年にはならないと思うけど。
ちょっと前を振り返ると、2001年の9月からは、土星と冥王星が地球を挟んでちょうど反対側にいる配置だった。この配置は14年に1度ずつくらいの頻度で起こるんだけど、そのたびに地域紛争やテロが起こっていたので、「深刻なテロが起こるかもしれない」とは言われていた。だけど、まさかあんな形になるとは……。
その傾向は、まだしばらく続きそう。特にアメリカの軍事行動なんかはあるかもしれない。でも、どんなに大きな国だって、それを作っているのは1人1人の人間。火星は確かに戦いの星だけど、それを争いにしてしまうのか、勇気やチャレンジ精神に向けるのかは、人間次第とも言える。そういう気持ちの持ちようが大切だと思う。
新年早々、重い話ばかりもなんなので、軽い話も少し。木星が発展や拡大の星で、それがまだ乙女座にいるので、素朴な感じの歌が流行る傾向は続くかも。それから天王星が魚座に入るのは84年に1度の出来事で、前回は映画産業が急成長した。だからこれから7年くらいで、まったく新しい映像テクノロジーが出現してくるかもしれない。
84年前に天王星が魚座に入っていた頃は、アメリカはまさにジャズ・エイジだった。だからジャズが流行る……とは限らないんだけど、新しいスタイルの音楽や、アートやクリエイティブの世界で新しい流れが生まれてくるのを期待したい。
- 【Hot Link !!】
■ 川井潤さん(博報堂)の
- 『2004年のキーワード』の話
今年のキーワードは「元気」という言葉が多く使われるかもしれない。知り合いの占い師に教えてもらったんだけど、今年は「甲申(きのえさる)」なんだとか。これは今までちょっと元気がなかったところに、芽が出てくる、ということになっているらしい。
たとえば車。日産の7人乗りキューブとか、トヨタのシエンタ(これも7人乗り)とか、「みんなで集まってワイワイ」みたいな車がけっこう売れていて、今年は本格的にブレイクしそう。
去年からの流れで言えば、プラズマテレビや大型液晶テレビはかなり売れた。それから高速道路の自動料金支払いシステム「ETC」。なんと200万台も売れて、ついに離陸し始めた。さっき話に出た7人乗りの車でETCのゲートを通過すると、車内で拍手が起こるらしい。これからは、そんな「拍手が起こる商品」「人に喜んでもらえる商品」が出てきそう。
プラズマディスプレイも、人に見せると「おぉ〜」と感心してもらえる。そしてプラズマディスプレイを持ってしまうと、DVD&ハードディスクレコーダーも揃えたくなる、という連鎖が起こる。そのおかげで、家電メーカーも久しぶりに元気になりつつある。
「元気」の裏返しで、「不安を除去する商品」も当たりになりつつある。たとえばセキュリティ。セキュリティのために家を建て替えるとか、手のひらで認証する鍵を付けたりとか、セキュリティ関連の商品も当たっている。
手のひらの認証システムはちょっとおもしろくて、実は国内では、指は日立、手のひらは富士通、手の甲はシンクロ社、と言った具合に、手のほとんどの部位が特許で押さえられてしまっている。狙っている会社がもしあったとしたら、残っているのは爪くらいかも。
今年はお札も変わる。千円札が野口英世、五千円札が樋口一葉、1万円札は福沢諭吉のままでデザインが変わる。それに伴って、自動販売機などのお札の判別システムも入れ替えが必要になってくる。ただし、最近は割とハードを交換しなくても、ソフトを書き換えるだけで済むようになっているのだとか。だからどれだけ経済効果があるのかは疑問だけど、それでも一説によると1兆円くらいは動く、とも言われている。
今回のお札の変更では、タンス預金を引きずり出そうという意図もあるらしい。本当にそうなるかどうかはわからないけど、「変更の日から数ヶ月で旧札を使えなくしてしまおう」という意見もあるらしい。
さらに4月からは、商品の値段を税込みの値段だけにする「総額表示方式」もスタートする。そこでもまた、レジの作り直しやソフトの書き換えが必要になる。
そんなこんなで、国もイロイロと細かく「元気にするための方策」をやっているみたい。まぁ、それでみんなが元気になれれば、悪いことではないかな、と。
- 【Hot Link !!】
■ 広瀬一郎さん(スポーツ・プロデューサー)の
- 『アテネ・オリンピック』の話
今年はアテネ五輪。8月の本番もさることながら、まずは3月の予選が盛り上がりそう。
この間、ワールドカップ・バレーで韓国を破って大いに盛り上がった女子バレーは、今回は期待できる。特に期待できそうなのが、大活躍だった大山と栗原の19歳コンビ。あの年代の内に国際舞台の真剣勝負を経験すると、飛躍的に伸びるもの。
同じ理由でサッカーも期待できる。目玉はワールドユースで出てきた身長188cmの平山。彼は去年の高校サッカー選手権決勝戦で、素晴らしいタッチのトラップをしていた。あの身長であのタッチは凄いし、当然ヘディングは全部勝てる。彼はぜひオリンピックの舞台で見てみたい。
ところで、あまり知られていないけど、日本には「スポーツ振興法」という法律があって、それによって日本が目指すメダルの数が決められている。これがとんでもないアップ率で、今までの3〜4割もアップさせるつもりらしい。
でも、もしかしたら今回のアテネで、いきなり達成してしまうかも。というのは、女子レスリングとか女子柔道とか、下馬評の計算でも意外と金メダルの数はなんとかなりそうだから。アメリカの出ない野球も相当なチャンス。
話題の女子マラソンは、高橋尚子がどうなるか。アテネの夏はハンパじゃなく暑いし、しかも湿気がある。寒いときにどれだけ良い記録を出しても、全然参考にならない。暑さに対する実績を考えると、どうしても高橋を選びたいところだけど……やっぱり自分が陸連の強化部長だったとしても悩んでしまうと思う。
名字の変わった田村(?)亮子、競泳の北島康介、陸上の末續慎吾、今までは「日本人はいいや」と諦めてしまっていた種目でも、どんどん期待できる選手が出てきている。今年のアテネ五輪は本当に楽しみ。
- 【Hot Link !!】
■ 犬養裕美子さん(レストラン・ジャーナリスト)の
- 『最新レストラン事情』の話
青山一丁目の『レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ』は、去年の11月下旬にオープンしたばかりのフレンチ・レストラン。でも、もう予約の取れない人気店になっている。
シェフの成澤さんはフランスで8年修行した後、小田原で『ラ・ナプール』というお店を7年やっていた人。小田原のお店は、東京でもかなり話題になっていて、東京からわざわざ小田原まで食べに行く業界関係者や食通が絶えなかった。
今度の青山のお店は、内装もとてもシンプル。デザイナーが作ったお店じゃなくて、快適な機能をちゃんと追求したお店になっている。
もう1つ、フレンチなら三宿の『シーブリーズ』が隠れた名店。ここは三宿が流行の場所になる前の、11年も前から営業している。いま3000円で食べられるフレンチとしては最高だと思う。ランチなんか1000円だし。ご夫婦と息子さんの3人でやっている小さいお店だけど、素晴らしいお店。
中目黒の『石丸館』は、やっと取材をさせてもらったお店。シェフの石丸さんはフランスで30年も仕事をしてきた人で、4年ほど前に日本へ帰ってきたときは浦島太郎状態だった。「マスコミには絶対に出ない」と取材拒否を貫いて4年、日本の状況もわかってきて、「このまま黙っているわけにはいかない」と。ここは本当においしいものが食べられる。
『東京ハッピーレストラン』という本を書くためにあちこちのお店を取材したけど、イタリア料理のお店は出来てから4〜5年が多い。それに対してフレンチは、青山の『カムシャングリッペ』でも8年。「もうそんなに経つの?」と思ってしまうけど、7年とか10年以上なんてお店がゴロゴロしている。
それだけ残ってきたお店の実力というは、やっぱり凄い。同じ値段でも、サービスや内装、食器などを細かくバージョンアップして、10年が経つ頃にはすごくお得なお店になっている。だから今は、総じてフレンチのお店の評価が高い。
- 【Hot Link !!】
■ 糸井重里さん(コピーライター)の
- 『通販』の話
通販番組をやっているんだけど、売れ残ることもよくある。その原因は「ちり紙」とか売ってたりするから。そんなに特別なちり紙ってワケでもなかったりするし。
でも僕が思うに、ティッシュペーパーよりもちり紙の方が断然良い。ティッシュペーパーはパルプから作られていて繊維が短いから、使うと繊維が飛び散ってしまう。それに対してちり紙は長い繊維のものを漉(す)いて作るので、くしゃみをしても繊維が飛び散ったりしないし、粘液的なものをふき取るときも張り付いたりしない。
残念ながらこの素晴らしいちり紙が、どこにも売っていない。僕が知っている限りで、京都へ行かないと手に入らない。
という事情で、通販番組でちり紙を売ってみたけど、売れ残っちゃった。鼻をかむときに内ポケットからサッとちり紙を出したら、カッコイイと思うんだけど……まぁ、こんな風にモノにかこつけて語るためのエッセイ的な番組なので、構わないんだけど。
この前は、個人的に「石焼き芋の壺」を買った。これは家のガスコンロで石焼き芋が作れるという逸品。渋谷の某TQハンズへこの壺を買いに行ったら在庫切れで、仕方がなく取り寄せをお願いして、家まで配達してもらうことにした。
でも実は、突発的に「自分で焼いた焼き芋が食べたい!」と思って買いに行ったワケだから、取り寄せで送ってもらっても仕方がない。そこで同じく渋谷の某Lフトへ行って探したら、倍の値段で現物が売っていた。ちなみに某Pコックで会社用に買ったときは、その間の値段だったけど。
どうしても食べたかったので、その倍の値段の壺を買って帰って、その日は満足。でも当然、後日送ってもらう某TQハンズの壺は、家で余ってしまう。嫁だって2個もあったら「邪魔だ」と怒りそう。そこで『ほぼ日刊イトイ新聞』で読者にプレゼントしてしまうことにした。
そうしたら応募のメールが1日中ひっきりなしで、全部で1000通は届いた。それを見て、通販についてイロイロ考えさせられた。
焼き芋を家で焼くということの豊かさ、家で焼いたらおいしいだろうと思う気持ち、僕が個人的に取り寄せたというユーザー側の証言、冬を目前にして焼き芋を食べたくなりそうな季節、あらゆる要素が絡み合って、たかだか1500円の壺に1000人の人が殺到した。
こんな愉快な時代は素晴らしい。ちなみに次に来るのは「腹巻き」です。
- 【Hot Link !!】
放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'14" |
My Sin |
Patti Page |
Universal |
UCCM-9037 |
| 17'50" |
I Want To Be Happy |
June Christy |
Capitol |
CDP 7243 4 95448 2 6 |
| 25'05" |
Too Darn Hot |
Mel Torme |
Verve |
MGV6-2132 |
| 36'54" |
Ridin' High |
Ella Fitzgerald |
Verve |
POCJ-2107 |
| 46'21" |
Do I Love You? |
Peggy Lee |
Decca |
088 113 100-2 |
|