SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2003年8月16日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「青いサンゴ礁」

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 夏真っ盛り!……というにはちょっと物足りない、スッキリしない天気が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
 スタンなどは、暇を見つけては秋谷の別荘へ行って、それなりに夏を楽しんでいるようですが、私、小穴は、今年はまだ近くの海にも行っておりません。
 あちらのお客さまなどは、それこそ年中、海にいらっしゃるような方でして、羨ましい限りです。せめてそのお話をうかがって、遠い珊瑚の海に想いを馳せることにいたします。そのお話の一部を、ココでご紹介しましょう。


image ■ 中村征夫さん(水中写真家)の

『慶良間の珊瑚』の話

 沖縄には、世界の珊瑚の半分以上、400もの種類が存在している。世界に珊瑚の綺麗なところはいっぱいあるけれど、種類の多さでは沖縄にかなうところはそうそうない。
 やっぱり珊瑚は癒される。実に綺麗だから。ピンク、淡い白、緑、褐色、紫、光が乱舞しているところを綺麗な魚が通り過ぎていく。浅いので水面にまで珊瑚が映り込んで、極楽とはまさにこの事。
 大仰な装備を揃えなくても、素潜りで十分。せいぜい1mぐらいしか深さがないので。足が届いてしまうので、むしろ珊瑚を壊さないよう注意してほしい。水面に浮いているだけで珊瑚にお腹をこすりそうになることもあるくらい。
 オススメは慶良間(けらま)。ここの珊瑚が一番美しい。飛行機で行くのは邪道。ヘリか高速船で1時間くらい掛けてゆっくり行くのがいい。飛行機だと15分で着いちゃうし。
 僕が慶良間に行くと「お帰り」なんて声を掛けてくれる。みんな知り合いになっちゃったからなんだけど、それくらい小さい。泊まる民宿も変えられなくなっちゃった。一度変えたら、「何があったんだ?!」と大騒ぎになってしまって。
 灯台放送も慶良間の名物。「みなさん、そろそろ夜になりますよ、おうちに帰りましょう、(もっと遊びたいよぅ!)という子も、(また明日遊ぼうね!)と言って帰りましょう」なんて放送が毎日流れる。これは風情があっていい。
 慶良間の車は、もちろん鍵なんて掛かっていない。ただ、隣の家に行くのでさえバイクを使うのはどうだろう。「足腰が悪くなるよ!」って忠告しているんだけど。
 慶良間の海の透明度が高いのは、潮が速いおかげ。その分、ちょっとだけ怖い、とも言える。それから珊瑚礁のリーフがないので、外洋の波が直接入ってくる。だから水温はちょっと低め。そのおかげで、海水温が上がって他の島の珊瑚が死んでも、慶良間だけは生き残ることができた。
 沖縄の珊瑚を楽しむなら慶良間。とにかくオススメ。

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image ■ 我那覇美奈さん(ミュージシャン)の

『奄美大島』の話

 奄美に帰ったら、まず最初にお母さんの作る「鶏飯(けいはん)」を食べる。鶏飯は奄美の郷土料理で、ご飯にいろんな具を載せて、鶏ガラスープをかけた料理。奄美では給食でも出るくらいポピュラーな料理だけど、お母さんが作ったヤツが一番。
 それから、屋根に上って日光浴。奄美の人間がみんなそんなことをしてるワケじゃないけど。昔、家にあったベランダが台風で落ちてしまって、それ以来「屋根」を使うようになってしまった。
 その屋根は、2階の私の部屋についている窓のすぐ前にある。トタンの屋根なので雨が降ると心地良い音がする。この間の7月に帰った時も、梅雨が明ける直前で、滝のような音を響かせて雨が降っていた。その音が気持ちよくて、何十時間でも寝れるような感じだった。
 鶏飯は、誰でも作れる簡単な料理。鶏ガラをじっくり煮込んで、できるだけ脂を出して、シイタケなんかも入れてダシをとる。あとは丼にご飯を入れて、錦糸卵とシイタケ、ササミ、パパイヤの漬け物、ノリ、ネギ、柑橘類の皮なんかを載せて、さっきのスープをかけるだけ。簡単な料理だけど、おいしい。
 パパイヤなんかは、日常的に食べられる。とにかくパパイヤやバナナといったフルーツがその辺に普通になっているので、海で魚を獲って、フルーツをもいで、それだけで生きていけそう。
 そこら辺のオバチャンに「なんか食べさせて」と言えば、つきあげ(さつま揚げ)を出してくれるし。これは私の子供の頃のイメージなんだけど、おばあちゃんの作るつきあげと塩豚はおいしかった。塩豚は豚を塩に漬けたモノで、それにニガウリと卵を混ぜたり、チャンプルーを作るのに使ったりするもの。その辺は沖縄に似ているけど、やっぱり鶏飯がなかったりするあたり、違うところも多い。
 そういえばラーメンはなぜか鹿児島風。鶏ガラと豚の混ざったラーメンで、さっぱりしていてすごくおいしい。待っている間に必ずタクアンが出てくるのも鹿児島流。そんな風に、鹿児島と沖縄の文化が混ざっているのが奄美の特徴。

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image ■ 吉村喜彦さん(作家)の

『池間島のカツオ漁』の話

 南の海で穫れる魚といえば、『漁師になろうよ』で取り上げたのがトビウオ。これが意外なくらいおいしくて、長崎では「アゴ」と呼んでダシに使ったりしているし、刺身で食べても淡泊でおいしい。トビウオ漁が盛んなのは、屋久島と種子島の間の海域。トビウオ漁といっても、別に飛んでいるところを鉄砲で撃ったりするワケじゃないけど。
 本には書かなかったけど、宮古島の北にある池間島は、代々、誇り高き「海人(うみんちゅ)」の島。「自分たちは池間民族だ」という誇りを持って漁をしている。その池間島のちょっと上には、3月のお彼岸の頃に巨大な珊瑚礁が浮かび上がる「八重干潮(やえびし)」があったりする。
 その池間島では、カツオ漁が盛ん。カツオ船にも乗せてもらったけど、有名な土佐のカツオ漁と同じく、豪快な一本釣りをしていた。カツオ漁は、まず生き餌を獲るところから始まる。生き餌は小さいキビナゴみたいな魚で、向こうの言葉で「バカジャク(バカ=若い)」という。そして漁場に近づくと、その生き餌を捲いてカツオをおびき寄せ、豪快に釣り上げる。
 漁猟長はずっとブリッジに立って、双眼鏡で漁場を見つける。その姿はメチャクチャ格好良い。でも僕たち素人には漁場なんて全然わからない。「鳥山が立つ」と言って、カモメなどの水鳥が海面に来る小魚を捕ろうと海に舞い降りる。その小魚は、カツオに追い掛けられて海面まで上がってきているので、鳥山が立っているところにはカツオがいる……という理屈らしい。
 漁猟長の「こっちの方角に鳥山がある!」と言えば、船長がそっちに船を向けて、全速力で漁場へ向かう。そして漁場に着いたら、一気に戦争状態。それまで普通のオッサンにしか見えなかった人たちが、狩りの本能に目覚め、顔つきも言葉もガラッと変わって動き始める。そうなると、彼らが喋ってる言葉も全然わからなくなっちゃって、急にサルの群れに放り込まれたみたいだった。平均年齢65歳くらいのおじいさんばかりの割に、やけに敏捷な動きをするし。あれは見ていてドキドキした。
 港に帰ったら、お母さんとか奥さんたちが待っていて、みんなで船の上から「どうだ!」みたいな。取材の僕たちも、何もしていない癖に、一緒になって威張っちゃった。そしてそこに流れる、船長が好きな演歌。「沖縄なのに演歌なの?」とは思ったけど。
 ちなみに、ちょっとだけ一本釣りを体験させてもらっけど、当然のようにまったく釣れなかった。

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image ■ 藤原久直さん(インストラクター)の

『母島のダイビング』の話

 母島は、1999年4月にオープンした、新しいダイビング・エリア。あまり人間の手が付いていないので、隣の父島と較べても多少違う。
 まだ人間が少ないので、魚や海洋生物との距離が近いとか、数が多いとか、大きいとか、大雑把に言えば「荒らされていない」ということ。こういう事を言うのもなんだけど、今から5年くらいの内に、早く行った方が良い。
 小笠原は父島が有名だったので、「もう1つの小笠原」がオープンするとは誰も思っていなかった。父島のイメージがあまりに強烈だったので、母島に寄せられる期待も大きかったけど、それに応えられるだけの迫力と魅力は十分にある。
 とにかく母島は、野生生物との距離が近い。イルカやクジラに関しては、世界でもトップクラスの遭遇率だと思う。朝、僕の子供が、母親と散歩に出掛けるときは「クジラさん見に行ってくる!」と言うくらい。船を出すわけでもなく、それくらい普通にクジラに会える。で、帰ってきたら「今日はイルカさんもいたね」なんて世界。
 クジラのシーズンは2月から4月の終わりぐらいまで。ゴールデンウィークでギリギリ、という感じ。本当は11月くらいから来ているけど、シーズン中なら遭遇率はほぼ100%。船で出て見てもいいし、見晴らしの良い丘から見ることもできる。小さなネイチャー・ウォッチング・ツアーも催されているので、それに参加するのもいい。ただ、季節風が吹いて天候が安定しない時期でもあるので、そこは運次第になる。
 母島にクジラが来るのは、出産と子育てのため。だからオスとメス、時期によっては子供もいる。種類はザトウクジラ。アクションが激しいので、コマーシャルなんかにもよく使われるヤツ。表現がたくさんあるので、見ていて一番楽しいクジラだと思う。
 ダイビング中に、目の前を通ることもある。別にクジラを狙って潜ったワケでもないのに、いきなり目の前にあらわれる。どうも、いくつかのダイビング・ポイントが、偶然にもクジラの回遊コースに重なっていたらしい。もちろん、クジラの方が先にいて、我々が後からそこに行くようになっただけなんだけど。

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image ■ 小池葵さん(プロ・ボディボーダー)の

『波を追い掛ける人たち』の話

 珊瑚があるところは、波が来る。なぜなら海が浅いから。
 ハワイ以外なら、タヒチが好き。すごく良い波が来る。波が大きいのもモチロン、珊瑚の形が良いので、うねりが来ると波が綺麗に割れてくれる。島を囲むように珊瑚礁があったとしたら、その外側で、珊瑚に向かって波が割れていくので、その波に乗る。浅ければ浅いほど良い波が立つので、ある意味、命懸け。
 国内なら、沖縄はもちろん良いし、新島も良い。良いところはたくさんあるけど、国内だとどうしても台風とかが来ないと、なかなか良い波が立たない。だから台風がやってくると、飛行機や船で駆けつけるなんて駆けつけるなんて日常茶飯事。天気予報を見て、わざわざ台風の通るところに行くなんて人種も珍しいと思う。
 進路を読み違えて、台風のコースから外れちゃったら、それから先の進路に飛んでいく。陸から島へ、島から陸へ、そしてまた島へ、台風を追い掛けてどこまでも。
 早ければ5月くらいから台風は日本にやってくるけど、良くなるのは8月くらいから。ここから先、みんな日本中を動きまくる。最近は飛行機の格安チケットも多いけど、そんなものあらかじめ用意できるワケじゃないから、当日の正規料金だったりして。
 そんな苦労をしてでも、私たちは良い波を待っている。

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image ■ 取手豪州さん(プロデューサー?)と
  尾上綾さん(2003年サントリービール・キャンペーンガール)

『麻布十番納涼まつり』の話

取手さん 今年もやって参りました『麻布十番納涼まつり』。今年もこの私の顔で、キャンギャルにAVANTIの出店で売り子をやってもらうべく、2003年サントリービール・キャンペーンガールの尾上綾ちゃんに来てもらいました!」

尾上さん えぇっ!売り子ですか?!」

取手さん ただ「やれ!」と言っても、やってくれるとは限らないのはわかってます。そこで、私と対決をして、私が勝ったら売り子をやる、という条件ではいかがでしょう?」

尾上さん ……わかりました。」

取手さん この勝負も例年のことですが、今年のテーマを発表しましょう!今年のテーマは……『高速しりとり』だぁ!」

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取手さん やった〜〜〜!勝った〜〜〜!それでは尾上さん、お祭りでは売り子をよろしくお願いします!」

尾上さん はい……」

取手さん というわけで、8/24(日)に、尾上綾ちゃんが売り子としてAVANTIの出店を手伝ってくれます。ムチムチなコスチュームで登場です。触るのはダメでも、写真はオッケーですか?」

尾上さん はい。できれば、サントリービールを買っていただけたら嬉しいです。」

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放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
7'42" Bim Bon Joao Gilberto World Pacific CDP 7 93891 2
16'48" Wave Toots Thielemans & Elis Regina Philips 830 391-2
28'26" Surfin' In Rio Sylvia Telles Universal MVCJ-19209
35'36" 小舟 Maysa Sony SRCS 8026
40'24" Windy Astrud Gilberto Verve POCJ-2560


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