■ 篠原欣子さん(「テンプスタッフ」代表取締役)の
- 『創業』の話
この間、ちょうど30周年記念の社員総会をやったところなので、会社を始めてから30年になる。
30年前に始めた時は、私1人しかいなかった。もともとオーストラリアで働いていた時に、人材派遣というシステムがあることを初めて知って、「日本ではあまり見掛けないシステムだけど、便利なモノだなぁ」と感じていた。それから間もなくして日本に帰り、「男尊女卑の激しい日本企業で働くのもつまらないし……」と思って、人材派遣の会社を始めてみた。それこそ、うまく行かなかったらやめればいいや、ぐらいのノリだったけど。
まず最初は、ジャパン・タイムスで「英語で秘書のできる人」を募集した。そうしたら1人だけ応募があって、その人を外資系の会社に派遣することに。パンフレットを作って、六本木界隈の会社を営業して回って、それでポツリポツリと仕事が入ってきた。
今も外資系の会社がたくさん入ってきているけど、たまたま30年前はその第1次のブームだったみたい。それで、英語のできる秘書の需要はかなりあった。
とはいえ、しょせんはどこの馬の骨ともわからない女が、1人でやっている会社。どこもまともに相手をしてくれなくて、100万円の自己資金もあっという間に底をついてしまった。だから昼間は営業活動、夜は英会話教室、なんて日銭稼ぎもしなきゃいけなかった。
そんな生活を4〜5年続けて、やっと日本の企業からも相手にしてもらえるようになった。最初の顧客は商社。商社は海外との折衝が多いので、英語ができる人を求めていたり、テレックスのオペレーターが必要だったりで、ウチに依頼してきたみたい。
ちなみに、一番最初に事務所兼英会話教室として使っていたマンションの部屋は、今でも残している。
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■ 小川善美さん(「インデックス」代表取締役)の
- 『最初の携帯コンテンツ』の話
ウチは携帯コンテンツの会社だけど、一番最初は『恋愛の神様』という占いのサービスから始まった。
iモードが始まる当初、女子中学生たちがポケットベルなどのメディアで何を一番活用しているかを調べてみたら、「占い」が必ず上位にあがった。そして、当時のコンテンツの制限と限界も併せて考えると、占いが一番良いのではないか、と考えた。
ただ、一口に占いといっても、恋愛運、金運、健康運など、いろいろある。その中で、携帯コンテンツを一番最初に使うであろう若い人たちにとって、一番関心が高いのは恋愛だろうと。それで「恋愛に関してさまざまな占いで楽しめる」というコンセプトの『恋愛の神様』がスタートした。
ところが、iモードのスタートと同時にサービス開始だったので、当然といえば当然だけど、売れてもたかがしれている。しかもそのほとんどは業界関係者だったのでは。サービス開始当初は「あ、使っている人がいる!」なんて喜んでいたけど、NTT DoCoMoから届いた最初の支払金額を見て、血の気が引いた。その額、なんと4500円。ウチのコンテンツは1ヶ月170円なので、せいぜい30人くらいしか契約してくれなかった計算になる。
風向きが変わってきたのは、半年くらい経ってから。1999年2月にiモードがスタートして、夏にはいわゆる4メーカーの端末が出揃って、そして一気に100万台突破。以前にパソコン通信のサービスをやっていたので、100万台という数字には驚かされた。もちろん、パソコンと携帯では前提条件が違うので、安直に比較はできないけど、これはスゴイぞ、と。
その年の10月くらいにドコモさんのところへ打ち合わせに行ったら、いつもは郵送で受け取っている支払い通知を「今日、いらっしゃると聞いていたので」と手渡しで受け取った。そこには、たしか50万円くらいだったとおもうけど、初めて少しはまとまった金額が載っていた。その時に「これならやっていけるな」と初めて感じた。
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■ 経沢香保子さん(「トレンダーズ」代表取締役)の
- 『社長の仕事』の話
ウチは社員が良くデキているので、社長はアンテナを立てて勘を研ぎ澄ますために、本を読んだり、旅に出たり、運動したり……なんて、わりと好きなことをさせてもらっている。
本当に社員がマジメでお客さまにも好かれるので、時々「社長に会いたいんですけど」っておっしゃる方がいても、「会っても使い物にならないから……」って感じ。社員に会ってもらった方が、よっぽど仕事が進む。
朝は9時50分から朝礼。昨日どんなことをして、今日はどんなことをするか、どんなことを学んだか、なんてことをみんなが発表する。社長の私は聞いているだけ。
4人の社員は、それぞれ事業部を持っている。みんな自分で、ちゃんと数字を管理して、お客さんに対応して、スケジュールを管理している。ただ、話が大きすぎて判断できなかったり、お客さまから言われて悩んだり困ったりした時は、私のところに相談に来る。どちらかというと「お悩み相談員」みたいなものかも。外を飛び回る、なんてこともほとんどないし。なるべく会社に座って、いつでも話し掛けやすいようにしている。
社長は忙しくしていなきゃいけないのか、というと、意外とそうでもない。社長に何かを聞きたいのにいないとか、社長がイライラしていると会社中がピリピリしてしまうとか、社長がボトルネックになっているケースも多い。いつも大らかに笑顔で、スタッフを笑わせることも社長の仕事の1つだと思う。
私だってこんなにチャランポランしているけど、やればできる……ハズ。でも、社員に活躍の場を与えるのが社長の仕事だし、社員にはキラキラ輝いてほしい。
ちなみに夕食は、お客さんや社員と一緒にご飯を食べたるので、1年の内、364日くらいは外食。でもお客さんと食事をするのを「接待」にしてしまうのは嫌いなので、「一緒においしいモノを食べに行く」というスタンスにしている。クレームの処理も、おいしいモノを食べると必ず笑顔になるので、それだけで円満解決。
目の前のことを潰してモグラ叩き、なんて毎日を送っていると、会社は1歩も前に進まない。きちんとやらなければ行けないことは、やれる人にやってもらって、私は次のビジネスを考える。それこそ何万回も考えて、モノになるものがやっと見つかる。
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■ 内田奈穂さん(「トウス・ジャパン」代表取締役)の
- 『会社を始めた経緯』の話
大学時代に、よくヨーロッパへ旅行に行っていた。その時にできた友達に紹介されて、スペイン・カタロニアの宝飾協会の会長さんと会う機会があった。
訪ねていったら、ちょうどランチタイムで、じゃあ一緒にランチをとろう、と。その席で、「時間があるのなら、メーカーを回って、我々の製品の日本への輸出がどんどん減っている理由を、消費者の立場からアドバイスしてもらえないだろうか」と頼まれた。
暇だったのでその話を引き受けて、スペインの宝飾メーカーを10社ほど回った。ところが、どこに行ってもスーツを着た、いかついお偉いさんが出てきて、私が何を言っても「自分たちの製品は何も悪いところがない!」の一点張り。でも唯一、『TOUS』だけはTシャツにGパンを履いた、ほぼ私と同い年の女の子がフラッと出てきて、話を聞いてくれた。
実はTOUSは、それまで海外に輸出したことがなかったので、「日本人にウケるかどうかわからないんだけど、どう思う?」みたいな話だった。私はTOUSのクマのペンダント・トップにも面白味を感じたけど、むしろその女の子に興味を持った。その彼女が、ラブラ・トウス、トウス家の3番目のお嬢さんだった。
彼女も大学を卒業したばかりで、家業の手伝いをするようになって、新しくできた「輸出部」を任されるようになったところだった。それで「日本でパートナーを捜すのを手伝ってほしい」と頼まれてしまった。
でも、こっちも公務員を1年くらいやった程度で、商売のことなんか何もわからない。「会社を見つけなきゃしょうがないよね」ぐらいの事しか言えなくて、それで調べてみたら、どうも業者さんを見つけるには、展示会に出さなくてはいけないらしい、という事がわかった。
むこうと相談して、とりあえず展示会に出してみたら、業者さんが見つかる前に、ある大きなデパートから「出店を考えてみないか?」というオファーが来てしまった。しかも急な話で、1ヶ月ちょっとしか時間がない。それでもう、自分でやるしかないか、と。
振り返ってみると、予期しないことが次から次へと降りかかってきて、それを一生懸命こなしてきたら、こういう事になっていた、という感じ。ただ、周りの人の助言にはずいぶん助けられたから、そういう面では恵まれたと思う。
特にトウスの人の「勝つ時は一緒だし、負ける時も一緒だ」という言葉には、クラクラした。そんな風に言われたら、心の底からやる気が湧いてくる。
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■ 三尾和子さん(「キネティック」代表取締役)の
- 『映画の買い付け』の話
映画配給会社には、女性が社長をつとめる会社がいくつかある。おそらく、感覚が大事、という意味で、女性がやりやすい仕事なのだろう。もちろん感覚だけでは会社は潰れてしまうけど、むこうの映画祭に行って映画を選ぶ時は、数字からは入らないし。
「これ素敵!」と思う感覚は、洋服を衝動買いする時の気持ちと同じかもしれない。その感覚とビジネス・センスの「行ける!」がくっついた時にパッと買う。そうじゃないと、他の人に買われてしまう。
カンヌ映画祭なんかに行って、品定めのために映画を観ていると、日本の会社はどの会社も狙っている映画は似たり寄ったりで、まわりは日本人だらけ。そうなると、もう競争だから、いろいろ作戦を考える。
ウチはまず、絶対に1人では観ない。15分くらい見て「行けそうだ!」と思ったら、1人がエージェントのところへ走って、「買う気があるぞ!」とアピールしてくる。その人がまわりの様子をうかがいつつ、もう1人が最後まで見て、大丈夫そうならエンド・クレジットの前にまた走っていく。
でもこの「早い者勝ち」作戦も、最近は通用しなくなってきた。どうしても最後はお金の競争になってしまう。それから過去の実績も見られるので、「数万ドルの違いだったら、過去にこの作品をヒットさせているこの会社にお願いしよう」とプロデューサーが判断することもある。セールス・エージェントだって、監督やプロデューサーに対して「こんなに良い会社に売ったよ」と言いたいだろうし。
最後の手段は泣き落とし。「お願いしますよ〜、ホントにお願いします!」って、これは女の武器かもしれない。1作品につき1回はどこかでやってるかも。あおざめた顔でピクピクとか。その辺は、しなやかに立ち回らないと。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'30" |
Dancing On The Ceiling |
Lorez Alexandria |
Impulse |
MCAD-33116 |
| 18'33" |
Why Do I Love You |
Helen Carr |
Bethlehem |
COCY-9929 |
| 29'26" |
I Enjoy Being A Girl |
Peggy Lee |
Capitol |
CDP 7243 8 28197 28 |
| 40'51" |
Who? |
Dinah Shore |
Capitol |
CDP 7243 8 28514 2 4 |
| 46'27" |
Down With Love |
Blossom Dearie |
Verve |
314 529 906-2 |
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