■ 柏崎直巳さん(麻布大学獣医学部助教授)の
- 『ペットの小型化』の話
人種が違ってもせいぜい10〜20%くらいしか大きさは違わないけど、犬だったらチワワとセントバーナードで何十倍も体重が違う。これは人間がそうするために選別してきたから。
ブタにも「ミニチュア・ピッグ」という小さい種類がいる。ただ小さいといっても、50kgぐらいにはなる。それでも普通のブタが200〜300kgだから、ミニチュアと言ってもおかしくないくらい小さい。
通常、動物の身体の大きさは「量的形質」と言われて、数多くの遺伝子によってコントロールされている。ところが、ある1つ遺伝子が突然変異をおこすと、体のサイズが半分になってしまうことが、マウスの実験でわかった。これを人為的にコントロールできれば、半分サイズのセントバーナードみたいな「ミニチュア・ペット」が作られるかもしれない。
でも本当は、コンパニオン・アニマルはできるだけ自然な姿のままの方が望ましい。「手のひらに乗る牛」とか「水槽で飼える鯨」なんてミニチュア・ペットも面白いとは思うけど……
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■ 神野和夫さん(アトリエ・ゼロ)の
- 『東武ワールドスクウェア』の話
東武ワールドスクウェアには、こまかい建物をのぞいても、102点ものミニチュアがある。
縮尺は1/25。作る時はロケをして、図面も手に入れる。いつも図面がなかなか手に入らなくて、現地の古本屋で資料を探して、読めないなりに参考になるものを見つける。
それから現地で測量もする。今は優秀な測量機器が出てるけど、昔はそういうものがなくて、釣り竿に目盛りを書いて使っていた。歩いて歩幅で距離を測ったり、かなり原始的な方法で調べていた。
ガウディのサグラダ・ファミリア聖堂みたいな有名な建物だと、特にあれは建設中だったりもするので、資料が多くて助かる。むしろ古すぎて資料のないものが大変。
1/1で再現するなら、たとえば石でできたものなら、同じような石を切り出して、組み立てればいい。でもミニチュアだと、その石を何でどうやって表現するかというところから考えなくちゃいけない。そのあたりがいつも難しいところ。
素材は通常、強化プラスチック(FRP)を使う。この素材はシビアな複製に向いていて、樹の木目さえも再現することができる。色をつける時は樹脂の中に下地の色を入れておき、さらに表面に塗装をする。
製作期間は、小さなもの、たとえば1m四方、高さ30cmくらいのグラバー邸でも、約4ヶ月くらい掛かった。それくらいあれば、本物の家だって建ってしまう。いちばん時間が掛かったものになると、実に4年くらい。東大寺とか、サン・ピエトロ大聖堂がそうだった。
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■ 山崎貴さん(映画監督)の
- 『特撮のミニチュア』の話
監督になる前はVFX畑の人間だった。プラモデルの材料とかアクリル板を使って、ミニチュアを作る仕事をしていた。
ミニチュアとCGでは得意な分野が違うので、使い分けが肝心。ミニチュアは、複雑な形をしていて、しかも動かないものが得意。だから『リターナー』でも廃墟の街にはミニチュアを使った。でもそこに人間がいたり宇宙船が飛んできたりすると、カメラワークをミニチュアの撮影の時にピッタリ合わせなくてはいけなくて、これはCGの方が得意。だから人間と宇宙船はCGを使った。
VFX用のミニチュアを作る時に、プラモデルは貴重な存在。特に日本の戦車のプラモデルは世界最高レベルなので、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)のスタジオの写真を見ても、タミヤのプラモデルがズラッと並んでいたりする。
作るのに困るのは、宇宙人のもの。既存のプラモデルを流用すると、地球っぽくなってしまうので、イチから作らなくてはならない。アクリル板を削ったり、粘土で型を取ったり、いつも大変。
『ジュブナイル』の時は、本当はミニチュアを作りたかったんだけど、CGしか使えなかった。やっぱり本物の物体が持つ存在感は違うので、CGだとどうしても軽くなってしまう。『スターウォーズ』の1作目の頃なんかCGがなかったから、ものすごいミニチュアを作っていたみたい。では今は全部CGになってしまったのかというと、そんなことはなくて、ミニチュアのテクスチャを取り込んで貼りこむ、なんて手間をずいぶん掛けているらしい。
上を目指せば、必ずミニチュアに戻る。できれば全部をミニチュアで作りたいくらい。でも予算や時間の関係で、CGを使っているというのが本音。
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■ 山田香織さん(盆栽家)の
- 『盆栽』の話
我ながら25歳で盆栽家というのも珍しいと思うけど、そういう家に生まれてしまったので自然とそうなってしまった。家は曾々おじいさんの代から続いていて、私で5代目。生まれた時から何百鉢の盆栽に囲まれて育った。
正直、子供の頃は嫌だった。だけど世話をしている内に、樹も喜んでくれているのか、花を咲かせたり、実がなったりする。それを見ると、手に乗るくらい小さな鉢の上でも、大地に生えている樹と同じように生きているんだ、という感動があって、だんだん好きになっていった。
盆栽はカジュアルなものでも3年くらい掛かる。もちろん「これでいい」と自分で思えるなら、何週間かで完成としてもいいけど、私は立場上そうはいかないので、最短で3年くらい。私の父などは松の一枝に25年後をイメージして作業をしている。その姿を見ていると、「焦っちゃいけないな」と思う。
でも実際、普通の会社員が25年後を考えて仕事をしているかというと、そんなことはあり得ないわけで、やっぱりちょっと浮世離れしているかも。ま、それくらい時間が掛かっているものもあるし、もうちょっと短いスパンのカジュアルなものもあるって事で……
昔は実際に山で樹を掘り出してきて、それを鉢に植えて作っていたらしい。だから山で200年生きた樹が、鉢に入って100年、合わせて樹齢300年、なんて盆栽もあった。最近は法律で難しくなってしまったので、そういう作り方はなかなかできなくなってしまったけど、それくらい古いものだと数百万円、なんてこともある。
ちなみに「山で樹を掘り出して作る」ことを「山取(やまどり)」と言うんだけど、この言葉はかなりマニアック。
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■ 島和也さん(日本カメラ博物館)の
- 『ミニチュア・カメラ』の話
普通の人が使っているサイズの35mmカメラ、あれはカメラの世界では「小型カメラ」に分類されている。というのは、写真が発明された時点では、現在のように「引き伸ばし」という作業がなかったから。撮ったフィルムの大きさで写真のサイズが決まっていたので、大きなカメラが普通だった。
それが引き伸ばし前提になったのは、ライカが出た頃から。1925年にライカの最初のカメラが発売されて、その時点で「小型(ミニチュア)カメラ」という扱いだった。
それに対して、さらに小さいカメラは「極小型カメラ」や「サブ・ミニチュア・カメラ」と呼ばれる。だいたいが16mmとか17.5mmのフィルムを使っていて、映画の16mmフィルムを流用していることが多い。もっと小さいものになると、ドイツの『ミノックス』が9.5mmのフィルムを使っていて、ものすごく小さい。この『ミノックス』は今でも市販しているし、同じフィルムを使ったライカやニコンの小型復元モデルがあちこちのお店で売られている。
昭和20年代に日本で作られた極小型カメラもある。『ジェムフレックス』と言って、「Made in occupied Japan」の刻印が入っている。特に戦争が終わって平和産業へ切り替わっていく中で、こういった小型カメラが数多く作られた。
小さなカメラと言えばスパイのイメージが強いけど、実際にスパイや警察が隠し撮りをするために作られたカメラも存在している。ステッキ型だったり、ボタンホールからレンズだけ出すカメラだったり。『ローマの休日』に出てきたライター型カメラは日本製のカメラで、ちゃんとライターとしてもカメラとしても使えるものだった。
ただ基本的に、小さいカメラは撮影が難しい。持ちにくいし、手ぶれの問題もある。実用的には、小さすぎない程々の大きさのカメラがオススメ。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 7'48" |
It All Depends On You |
Four Freshmen |
Capitol |
7243 4 95002 2 8 |
| 16'52" |
Makin' Whoopee |
Four Lads |
Collectables |
COL-CD-6648 |
| 27'16" |
If Dreams Come True |
Jhon Pizzarelli |
Telare |
CD-83546 |
| 36'18" |
I Wish I Were In Love Again |
Jacie & Roy |
SONY |
SRCS 7149 |
| 46'10" |
Little White Lies |
Stacey Kent |
candid |
CCD79737 |
|