■ 川井潤さん(広告代理店)の
- 『チャンピオン・フットボール』の話
年甲斐もなく、40を過ぎてゲームセンターの『チャンピオン・フットボール』にハマってる。
これはトレーディング・カードの選手を並べて、チームを作って対戦するゲーム。最初は11人入りのスターター・パックを買ってチームを作る。良い選手を集めるために、ネット上で「○○円で買います」なんて事もやってるけど、そこで大人だからって高い値段を付けたりすると「相場を壊すんじゃねーよ!」なんて怒られたり。
去年のセリエAがモデルなので、中村俊輔はいないけど、中田英寿はちゃんといる。一番良い選手がキラカード、次が黒カード、雑魚は白カードと色分けされていて、キラカードになると1枚数千円。でもキラカードを揃えるだけじゃダメで、練習させないと強くならない。調子の悪い選手は激励したり。
お正月、暇だったのでネットであちこちを見ていたら、カードを売ってくれるという人に巡り会って、駅で待ち合わせをした。口調も大人っぽいし……とか思っていたけど、やってきたのは14歳の男の子。ちょっとドキドキした。「ここでは何なので、ちょっとあっちの喫茶店で…」って向こうから言われて、「あ、そうですか」とこっちも敬語になってしまった。後日、「いい人そうなので、今度いいカードが入ったら先に情報入れます」ってメールが来たけど、嬉しいんだか何だか…
結局、大人の経済力で良い選手は揃えたんだけど、練習量が足りなくて、なかなか勝てない。でもナベツネの気持ちはなんとなくわかった。
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■ 森口博子さん(タレント)の
- 『堀越高校芸能コース』の話
堀越高校時代、井森(美幸)はすでに忙しく働いていた。彼女はホリプロのスカウト・キャラバンでグランプリを取ったブリブリのアイドルだったし。荻野目(洋子)ちゃんも『ダンシング・ヒーロー』がヒットして、やっぱり忙しかった。
芸能コースは、朝と帰りのHRだけ1〜3年が1つの教室に集まる。そして普段の授業は、各学年ごとに普通科の教室にお邪魔させてもらう、という仕組みだった。普通科のみんなも慣れっこだったし、校則で「サインを求めたりしてはいけない」と決まっていたから、特に混乱はなかった。まぁ、学校でサインを求められるのも嫌だけど、その横で求められない人もツライし。私なんて「へぇ〜、キン肉マンの主題歌を歌ってるんだって〜」って、そりゃガンダムだ!みたいな扱いだったから。でも普通科の人とも仲良くなって、いまだにコンサートを見に来てくれている人もいる。
修学旅行では、バスのガイドさんから向かって右側が野球部、左側が芸能コースという席割りだった。夜中にお約束の「誰がいいと思う?」なんて話をして話をしたら、翌日バスでみんなにもてはやされて、その時に言った男の子とカラオケでデュエットをすることになってしまった。歌ったのは『別れても好きな人』。もう赤面ものだった。
さらにその夜、その子と非常階段で待ち合わせをした。夜に部屋を抜け出しているのが見つかったら、連帯責任で全員ジャージの修学旅行って決まりだったから、プレッシャーがきつくて。慌ててキーホルダーの交換だけして、急いで部屋に戻った。いまでも井森は「キスしてたんじゃないの〜?」なんてからかうけど、そんな余裕はなかった。でも、いい想い出。
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■ 角田信朗さん(格闘家)の
- 『恩師』の話
僕は中学と高校の英語の教員免許を持っている。残念ながら、教育実習以外で教壇に立ったことはないけど。というのはある人に背中を押されて、教員採用試験を受けるのを止めちゃったから。
もともと僕は、高校を卒業したら大山(倍達)先生の内弟子になるつもりだった。でも父親が「空手をやるのは応援してやる、だけど空手を普及させたいと思うのなら、まず自分が社会から信用される人間にならないとダメだ」と言われて、大学へ進学した。
そして大学3年の、母校での教育実習。2週間の内、最初の1週間はコワモテでいった。うるさいヤツがいたら、教室の一番後ろまでツカツカ歩いていって、思いっきり黒板を殴る。番長グループを全員、体育館の裏に呼びだして「ワシャここで3年前まで裏番長を張っとんたんやから、言うこと聞け!」と脅す。これで言うことを聞かないヤツはいなかった。もっとも黒板叩きは、黒板が壊れちゃって30万円の弁償だったので、1回しかできなかったけど。
1週間脅した後の1週間は、ギャグ路線に変更。『熱中時代』の水谷豊のマネで「あらら〜、違うんだな〜」とやったり、金八先生のマネをしたり。順序が逆だとなめられちゃうけど、この順番だとウケる。そうやって生徒の間で人気が出た僕は、他の実習生の3倍くらいの授業をこなした。
そして最終日。僕の実習を担当してくれた池上先生が「贈る言葉がある」と、こう言ってくれた。「君みたいな人が先生になってくれたら、本当に素晴らしいと思う。でも教師の世界というのは、ある意味、角田君が収まりきらないような狭い世界かもしれない。『熱中時代』や『金八先生』は理想だけど、実際の教育現場はそうはいかない。貴方はHRの時に空手着を着て生徒の前で型をやってくれたけど、スーツにネクタイを締めて授業をやっているよりも、空手着の方がなんて似合うんだろうと感じた。実習担当の僕がこんな事を言うと語弊があるかもしれないけれど、僕は角田君がその空手着を着て、世界を股に掛けて活躍できる人間なんじゃないか、そう思うんだ。」
この言葉を聞いて、僕は教員の採用試験を受けるのを止めた。いまの僕があるのは、すべて池上先生のおかげ。
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■ 渡辺謙さん(俳優)の
- 『新・仁義なき戦い/謀殺』の話
僕の役はキレまくって暴れる役なので、あらかじめ美術スタッフに「モノを壊しちゃうけど、ゴメン、僕の本意じゃないから許して」って謝っていた。
ところが、スタジオのセットはともかく、問題なのはロケセット。かなり豪華な家を借りて撮影することもあったので、そういう時はまず最初に「アレは壊していいの?こっちは?それはダメ?」って、「壊していいものリスト」を確認していた。しかもヤバイものはあらかじめ脇にどかしておく。美術スタッフは僕の一挙手一投足にピリピリ注目していた。
僕が乗り込んで喧嘩するシーンでは、立派な鎧兜が飾ってあった。前のシーンからずっと気にはなっていたんだけど、いざ喧嘩のシーンのリハーサルになって、その鎧に手を掛けてぶん投げるフリをした。その瞬間、美術スタッフが総立ちで「それだけは!」
そしてリハーサルも終わり、いよいよ本番か……と思いきや、2時間たっても本番が始まらない。「何をやっているんだろう?」と思って現場をのぞきに行ったら、セットの裏側で10人くらいのスタッフが、段ボールを切り刻んでいた。どうやら鎧兜のダミーを作っていたらしい。そのおかげで、気持ちよく鎧兜(のダミー)をぶん投げられた。
大阪・千日前のロケも大変だった。白いスーツを着て、肩で風を切って闊歩するというシーンなんだけど、隠し撮りだから「怖いお兄さんたちに囲まれちゃったらどうしよう」って本気で心配した。万が一の時のために、靴の中に1万円札を忍ばせて、何があっても帰れる準備だけはしておいた。撮影隊なんか絶対にとっとと逃げるし。
本番が始まれば役になりきるけど、本番前はただの小市民。あんな撮影、よくやらせるよなと心から思う。
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■ 海和俊宏さん(プロスキーヤー)の
- 『ヨーロッパ転戦』の話
山にいる時は、お酒を飲まない日はない。雪がしんしんと降るのを横目に見ながら、暖かい部屋の中で飲む酒は最高。
今にして思えば大失敗だなと思うんだけど、W杯を転戦していた頃に、その土地その土地のワインを飲んでおけば良かった。ヨーロッパはどこに行っても地元の美味しいワインが必ずあって、しかもその値段もびっくりするくらい安い。それをちゃんと味あわなかったのが悔やまれる。
イタリアにいた時に、ウイスキーの『バランタイン』の30年ものが欲しくて、探し回ったことがある。どこに行ってもなくて、スイスとイタリアの国境にある免税の街で、やっと見つけた。だけどお店の人も「本当に買うのか?」と聞かれるくらい高くて、なにせ当時の値段で1万円。それを2本くれと言ったら、店の奥の倉庫から出てきた。それくらい向こうでは、高いお酒は珍しい。
インスブルックで、いつもお世話になっていたおばさんのところへ行く時も、街で手みやげのワインを探すんだけど、手に入るのはせいぜい500〜600円のワインばかりだった。「こんな安いのでイイのかな〜」と思うんだけど、どんなに頑張っても1200円くらいまでのワインしか見当たらない。でも、それを持っていくとおばさんは「あら、こんなにいいワイン!」って喜んでくれた。
イタリアはどんな田舎のスキー場でも小洒落たバーがいっぱいあって、コーチは「おいしいワインがあったからケースで買ってきた」なんて言うんだけど、選手は悲しいかな、その価値がよくわからない。いつかW杯で転戦したスキー場を回って、現役時代に飲み損ねたワインを全部飲んでやろうと思っている。
泊まった宿の中で思い出深いのは、イタリアのマドンナというスキー場にある小さな宿。そこの旦那さんと奥さんが、何で色を付けたのか、シーツで巨大な日の丸を作って、ゲレンデの目の前にあるそのホテルのベランダに掛けてくれた。それがスタート・ハウスから真正面に見えた時の感動は、今でも忘れられない。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'25" |
Ain't That A Kick In The Head |
Dean Martin |
Capitol |
CDP 0777 7 98409 2 2 |
| 18'26" |
I Love To Love |
Peggy Lee |
Capitol |
7243 496729 2 5 |
| 30'56" |
Nevertheless |
Patti Page |
Universal |
UCCM-9037 |
| 39'57" |
The World We Know |
Frank Sinatra |
Reprise |
2274-2 |
| 47'26" |
I've Got My Love To Keep Me Warm |
Ella Fitzgerald |
Verve |
POCJ-2146 |
|