■ 大野清司さん(『世界遺産』プロデューサー)と 河野英輔さん(同ディレクター)と三浦上さん(同ディレクター)の
- 『中国のお国柄』の話
大阪の挨拶が「もうかりまっか?」だとすれば、中国の挨拶は「メシくったか?」それほど食事を大切にするお国柄。
撮影をしていても、まだ撮りきっていないのに「この辺で中止にしましょう」と言い出す。「食事の時間ですから」と言われてレストランに連れて行かれて、地元の名士から接待を受けるハメになる。その接待に遅れることは、その人のメンツをつぶすことになるから、絶対に許されないらしい。
そうやって連れて行かれる店には、必ず「白酒」が用意されていて、度数が38度くらい(昔は60度くらいだった)のお酒で乾杯させられる。これも絶対に断れない。しかも主賓なので、最低3杯。さらに円卓には飲む気まんまんの人が何人もいて、その人と目が合うたびに乾杯。向こうは虎視眈々と目を合わせるチャンスを狙っているので、だいたい10杯は堅い。それで終わりかと思ったら、さにあらず。円卓の上には魚料理が乗せられていて、円卓を回して、魚の頭が止まった人はまた3杯。ちなみのその円卓は、ほぼ間違いなく日本人のところに魚の頭が来るように回される。
それでも最近は、まだマイルドになった方。昔は3回断っても、まだ勧めてきたけど、最近は2回断れば、だいたい諦めてくれる。そうなったらそうなったで、ちょっと寂しかったりもするんだけど。
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■ 矢野宏明さん(商社マン)の
- 『お国自慢の料理』の話
パキスタンに駐在していた頃、「インターナショナル・ランチ・ミーティング」という会があった。ようはお国料理を持ち寄った、ホーム・パーティーのようなもの。
いろんな国の人たちが参加したんだけど、「おいしい」と感じたのは東南アジアの国々の料理だった。これは別に、同じアジアの人間だから、じゃない。だって、イタリアとフランスはおいしかったから。
それ以外の欧米諸国の料理の、マズイことマズイこと。韓国風のお好み焼きがおいしかったり、タイ人が持ってきたサラダがスパイシーだけどおいしかったりする隣で、アメリカ人が持ってくるのはフライド・チキン。アジア人たちは陰で「なんだよオランダは、すったリンゴをかけりゃ何でもイイと思ってんじゃないの?」なんて文句を言っていた。
その時の経験から言うと、外国人接待の定番「寿司」「天ぷら」「スキヤキ」は、ちょっと考え直した方がいい。みんな「おいしい」って言って食べているみたいだけど、逆の立場になって考えたら「まずい」なんて言えるハズがない。「食べられる」のと「おいしいと思う」のは別。
たとえば「スキヤキ」。実は、ロシアなんかは「肉を甘く味付けする」という習慣まったくがないので、かなり違和感があるはず。そこはお互いに社交だから、1回ぐらい日本食に連れて行くのは構わないと思うけど、その時の「おいしい」を真に受けて「じゃあ次も」と言うのはどうかと思う。
いくら自己主張の強い西洋人でも、お国自慢の料理をけなすのはさすがに厳しいみたい。そこはやっぱり気を使った方が。
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■ ロベルタ・ペリニさん(通訳)の
- 『イタリア人と日本人』の話
イタリアの男性は、いくらなんでもナンパしすぎ。たしかに女性が街を歩いていて、「チャオ!ベッラ!!」と声を掛けられないのは、少し寂しい気もするけど…
逆に日本の男性は、ちょっと勇気がないと言うか…もしかして私のようなイタリアの女性は、全然好みじゃないの?と考え込んでしまう。だって2年間日本にいて、1度も声を掛けられたことがないし。彼氏も全然できないし、このまま一生独身ってワケにもいかないから、イタリアに帰らなきゃどうしようもないか…と落ち込んじゃうくらい。
イタリアの女性はアグレッシブだと思われてるのかも。でも私はヤキモチなんて全然やかないんだけど…。たしかに一般的にイタリアの女性は、よっぽど自分に自身がない限り、彼氏や旦那のことを「浮気してんじゃないの?」と疑ってる、というのは事実。でもそれは、それくらいイタリアの男性が女好きだということ。
誰か「一緒にお茶でもいかがですか?」なんて誘ってくれるのを待っていたのに……2年間、1度もなし。1度くらい、そういう事があってもいいんじゃない?!
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■ 矢田部和彦さん(パリ第7大学助教授)の
- 『フランスの若者』の話
日本とフランスの若い連中を較べた時に、日本の若者の方が圧倒的にお金持ち。むこうで授業をやっていると、テキストを指定する時に、その本の値段にすら気を遣う。学生がブランド物のバッグを持っているところなんて、10年以上むこうで教えてるけど1度も見た事がないし。こっちに帰ってきて、若い学生がみんな高そうなバッグを持っているのを見て、本当に驚いた。
フランスの若者も、クラブやディスコに遊びに行ったりはしているけど、お金を使う事にかけてはすごく慎重。コーヒー1杯でいつまでも粘ったり、とか。
TVを見ていると、日本は「若者文化」だなと思う。番組も若い人向けだし、CMだってやたらと派手で音も大きい。フランスだって文化を引っ張っているのは若者かもしれないけれど、大人がもっと大きな顔をしている。
フランスはすごく文化が多様化ししているので、日本みたいに「宇多田ヒカルの歌が何百万枚も売れた!」みたいなこともない。若者でも自分のスタイルを持っている。それは個人主義の国だったり、多民族国家だったりするからなのだろう。
でも最近、面白い現象が起こっている。移民の中でもアラブ系の人たちは、パリの郊外に住んでいることが多いんだけど、なぜかその郊外のアラブ系の若者の間で、「ラコステ」のシャツが大流行しているとか。本来ラコステは、テニスをやるような上流階級向けのブランドなのに、ラップなんかが好きそうな連中がショップに殺到して、ショップの方も困っているらしい。
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■ 宮嶋茂樹さん(カメラマン)の
- 『アフガニスタン』の話
アフガニスタンは、地球じゃない。歩いていると、月面を歩いているかのよう。360度見回しても、岩がゴロゴロ転がっているだけ。これは怖い。
当然、電気・水道・ガスなんてどこにもない。そんなところにも人は住んでいる。それを見て「あ、ソ連が負けるはずだ」と思った。軍隊なんかより自然の方が怖い。
首都カブールで標高2000m弱。もうその時点で、普通の日本人は走ることさえままならない。そして僕らが取材に行った場所は標高5800m、これは本気で後悔した。人間が住んでいる場所の中で、もっとも原始的な場所なのでは。
食べ物といえばケバブとナン。ちなみにナンは、あちこちに藁が混じっていたけど。野菜も一応あるんだけど、食べる時は生。肉は繊維だらけの羊。イスラム教の国なのでお酒もないし、本当に帰りたいと思った。
それでもビックリするような金額を払ってお酒を手に入れたんだけど、はじめて行った時は「成人してからこのかた、こんなに酒を飲まなかったことはない」というくらい飲む機会がなかった。2度目に行ったら、もうちょっと緩くなっていて、お金さえ出せば手に入る、という状態だった。それでも非常識なくらい高価であることには変わりがなく、その高いお酒を泣く泣く買っていた。
そういえば2度目の取材の時は、カブールに電気が通っていることにも驚かされた。さすがにシャワーはまだなかったけど。というか、今でもないと思う。なぜなら水が貴重品だから。水を流しっぱなしにするシャワーなんて、アフガニスタンではありえない。だから向こうでは行水。慣れてくると、バケツ1杯の水でさっぱりできるようになる。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 9'42" |
Should I |
Nat King Cole |
Capitol |
72435-30303-2-2 |
| 18'56" |
Four Krasy Kats |
Fay Lovesky |
BASTA |
30-9070-2 |
| 29'53" |
Piove(Ciao Ciao Bambina) |
小野リサ |
東芝EMI |
TOCT-24801 |
| 40'36" |
Under Paris Skies |
Bing Crosby |
MCA |
MVCM-294 |
| 48'04" |
You Oughta Be In Pictures |
Doris Day |
Hindsight |
HCD200 |
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