■ 須田鷹雄さん(競馬評論家)の
- 『競馬の業界用語』の話
「デッパが悪かったのを、押っつけてハナに行ったのでテンからオーバーペースになって、向こう流しあたりで手応えが怪しくなって三分三厘でアラアラ…」なんて言っても、競馬のことを知らない人が聞いたら何が何だかわからないだろうと思う。
「デッパ」はスタートのことで、「向こう流し」はコースのバックストレッチのこと。「三分三厘」はさすがに最近あんまり言わないけど、ようするに残り3ハロンのこと。あ、「ハロン」も普通は知らないか。1ハロンは200mだから、「三分三厘」は残り600m地点を指す。ゴルフで「英語禁止ホール」なんて遊びがあるけど、「専門用語禁止競馬」をやろうと思ったら大変なことになるかも。
馬の発熱を「熱発(ねっぱつ)」と言うように、上下をひっくり返す伝統もある。調教師の事を「テキ」と呼ぶんだけど、これは騎手と調教師がまだ兼業だった時代に、「騎手」をひっくり返して「手騎(てき)」になったらしい。
馬や専用の道具に関わる言葉は、普通の人には縁がないから、本当に意味不明だろう。「メンコ」(馬の覆面)、「エビ」(屈腱炎という馬の病気)、「ソエ」(骨膜炎の一種)、「フケ」(牝馬の発情)、などなど…
またこういう専門用語が、馬券が外れた時の言い訳によく使われるし。だから初心者がなんの手助けもなしに競馬をやっていると、新聞の予想の意味もよくわからなければ、外れた時の解説者の言い訳もよくわからなくて、すごい不信感を抱くかも。
逆に一般名詞化した競馬専門用語もあって、その筆頭が「ダービー」。かつてイギリスのダービーさんとバンバリーさんが、2人で3歳馬の大きなレースを主催する時に、どちらの名前をそのレースに名付けるかでお互いに譲り合って、最終的にはコインでダービーさんの名前を使うことなった。1/2の確率でそれは「バンバリー」になっていたわけで、もしかしたら野球の投手も「ハーラーバンバリー」を争っていたかもしれない。
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■ 原田一郎さん(「ファミ通NetGames」編集長)の
- 『ネットゲームの専門用語』の話
ネットワークゲームのチャットでは、省略言葉が飛び交って、初心者は「は?」と思うことが多い。たとえば「とてつよ」。これは「(モンスターのレベルが)とても強い」を省略したもの。
英語しか使えないゲームもあって、そっちでは「AFK」とか。これは「Away From Keybord」の略で、ようするに「離席します」という意味。「BRB」は「Be Right Back」で「すぐに戻ります」という意味。ちょっとお茶を入れるくらいなら「BRB」、コンビニに買い物に行くなら「AFK」というニュアンスの違いがあって、この辺を間違えただけでちょっとした騒ぎになることもあるので、注意が必要。
僕は「ラギー」という言葉がなかなかわからなかった。データの転送がうまくいかなくて、チャットの会話に間が出来てしまうことを「ラグ」と言う。それが激しい状態を「ラギー」と呼ぶんだけど、これは本当に意味がわからなかった。でもこの単語をスラッと使えると玄人っぽいかも。
話題の『Final Fantasy XI』なら、「釣る」という言葉がよく使われる。これはモンスターを挑発して呼び寄せること。同じ意味で「タゲる」とも言う。「ターゲットする」を縮めた言い回しで、慣れると「誰がターゲットする?」と言うよりは「誰がタゲる?」と言った方が速くて便利。
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■ 川井潤さん(広告代理店)の
- 『広告業界の業界用語』の話
広告業界はカタカナの専門用語が多い。「ターゲット」「コンセプト」「USP(unique selling proposition = 差別化)」「ストラテジー(戦略)」などなど。そういう言葉を覚えるとちょっと気持ちいいのはわかるし、企画書に使うと仕事をしているような気がするのもよくわかる。
これが不思議なもので、「ストラテジー」という言葉を使うなら「タクティクス(戦術)」だろうと思うんだけど、なぜか「ストラテジーと戦術」なんて和洋折衷な言い回しが通用している。
そういえば「クライアント」という言葉も不思議。「お客さんが」と言えば「いらっしゃいました」と敬語になるのに、「クライアントが」となると「来た」と絶対に敬語にはならない。たぶん内部向けの言葉なのだろう。
「広告は3回見せなければ覚えてもらない」という「スリー・ヒット」理論とか、「食べ物の広告だったったらお腹が空いている時みたいに、一番飢餓感のあるタイミングで広告を流すの効果的である」という「リーセンシー・モデル」とか、広告業界では本当にカタカナの専門用語がよく使われている。
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■ 佐倉寛二郎さん(映画プロデューサー)の
- 『映画業界の業界用語』の話
最初にこの業界に入った時に、「わらう」という言葉の意味がわからなかった。これは「どける、しまう」という意味。きっと「あんなに一生懸命準備したのにどけろっだって、笑っちゃうよね」ってことだと思う。「ヤオヤ」というのは「八百屋のように下に詰め物をしたりして、見えやすくする」という意味。これも永らくわからなかった。
「ケツカッチン」というのは、実は映画業界用語。「カッチン」というのは、映画の撮影でお馴染みの「カチンコ」のことで、あれは通常、撮影の前に使うものだけど、急いでいる時は撮影の後に使うこともある。それを「尻ボールド」もしくは「ケツカッチン」と呼び、そこから「急いでいる」ことを「ケツカッチン」と言うようになった。
「両天」も実は映画業界用語。「天」は「天秤」じゃなくて「天気」のことで、「晴れの場合はこれを撮る、雨だったらこれを撮る」と決めておくこと。ちなみに韓国やフランスの映画界にはそういう感覚がないらしく、『WASABI』の時に「雨が降ったらどうするの?」と聞いたら「その時に考える」という答えが返ってきたそうな。
「バレメシ」と言葉はちょっと複雑。まず「バレる」というのが、映画業界用語では「いなくなる、解散する」という意味。で、普段の撮影はお弁当を取り寄せてみんなで食べるんだけど、「今日はちょっと待ち時間が長いので、そこら辺のお店に行って各自で食べてきて下さい」というのが「バレメシ」。その場合、食事代の補助は一律で出るので、お弁当を持参してお小遣いにしている強者もいる。
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■ 細川俊彦さん(タクシー運転手)の
- 『タクシー業界の業界用語』の話
羽田空港なんかは天候の関係などでお客さんの波が激しくて、たまに深夜なのに空車が1台もいなくなってしまい、タクシー待ちの行列が出来てしまうことがある。そういう時はタクシー無線で「羽田空港、赤ランプ」というメッセージが流される。
ところが東京中のタクシー会社が「赤ランプ」と言うものだから、今度は一気にタクシーが集まりすぎて、羽田に空車のタクシーが溢れたりもする。でも残念ながら「赤ランプ解消」にあたるメッセージがないので、羽田に着いてから「空車ばっかりなんですけど、どうしましょうか?」なんて間の抜けた会話を無線でしたり。
銀座のホステスさんは「お姫様」。これはその昔、和服の女性が多かったから。和服の女性がお客さんにタクシーで送ってもらう姿は、見たまんま「お姫様」だった。だから今でも運転手同士では「お姫様を経由して、○○まで…」なんて言い方をする。
「感度不良」はスピード違反取り締まりの警告。「○○で感度不良です」なんて風に使う。別に取り締まりをやってるから無線の感度が不良になるワケがないんだけど、なんとなくお互いに電波が干渉しあっているイメージなのだろう。本当は「取り締まりをやってます」と言うのはいけないので、移動局が「なんとなく感度が悪いような気がした」と独り言を言い、それを中継局がそのまま復唱した、という体裁でもある。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 9'19" |
Pagan Love Song |
Jaya P. Morgan |
BMGファンハウス |
BVCJ-37240 |
| 18'20" |
Someday Sweetheart |
Caterina Valente |
Universal |
065 104-2 |
| 32'43" |
Almost Being In Love |
Beverly Kenney |
東芝EMI |
TOCJ-9464 |
| 43'09" |
Lucky Day |
Annie Ross |
東芝EMI |
TOCJ-9463 |
| 48'13" |
'Deed I Do |
Rosemary Clooney |
Verve |
314 589 485-2 |
|