■ 渡辺謙さん(俳優)の
- 『ラスト・サムライ』の話
僕も出演する『ザ・ラスト・サムライ』は、去年の11月にロスで1ヶ月撮影して、今度ニュージーランドで4ヶ月撮影する。
ニュージーランドでは、一山まるごと明治の日本にしてしまうらしい。横浜港も作ったりするそうで、そのお金と手間の掛かりようと言ったら「何それ?」という感じ。でもおそらく、その映像は今まで日本人が一度も見たことのない風景になると思う。
幕末から明治にかけての日本は、西洋人も中国人も日本人も混然となった、一番日本が「カオス」だった時期だった。それをちゃんと描いた映画はこれまでになかったと思う。僕もスチール写真を見せてもらって「これ、どこで探してきた資料ですか?」とつい訊いてしまったくらい、そのセットはリアルにできている。
ロスでは東京の街並みが作られていた。道ばたにはいそべ焼きの屋台が出ていたりして、「あ、銀座だ」と日本人でも納得してしまうほど。それでいて一度も見たことのない風景なものだから、本当に驚いた。
「馬」にも驚かされた。僕とトム・クルーズが乗る馬は、上半身だけの精巧な模型が用意されていて、それをトラックに積んで寄りのカットを撮影したんだけど、目も動くし耳も動くし、馬そのものにしか見えない。その馬、なんと1頭が1億円だとか。日本だったらその馬1頭で映画1本が撮れてしまう。
ちなみに僕のセリフの8割は英語。トレーニング・コーチについて一生懸命勉強している。まぁ、日本語だって方言を喋る時はそうだから、それほど苦じゃない。
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■ 一井久司さん(NHKチーフプロデューサー)の
- 『時代劇のロケ』の話
今度の大河ドラマ『武蔵』は、去年の8月にクランクインして、約50日のロケを行った。これは大河ドラマの歴史の中でも前代未聞。スタジオに道を作っても、移動の距離などたかが知れているので、ロングの映像を撮りたいと思ったらロケしかない。それで頑張ってロケをやっている。
ところが最近は、時代劇に使えるロケの場所が少ないのが困りもの。ビルが建っていたり、高速道路が走っていたり、本当に時代劇泣かせ。その場所を探すのが、制作者にとっては一番キツイ作業だったりする。
最後の手段はCG。高速道路や高圧線が遠くに見えるくらいなら、そこを空や山で隠してしまえば何とかなる。これを「モノ消し」と呼ぶんだけど、今の時代、時代劇こそCGが無くてはならない。
たとえば「山道を登っていく武蔵」だったら、背景は空とか山なんだけど、「山道を下っていく武蔵」だと大変。絶対にありえない人工物が映り込む。そういう時はモノ消しの出番。ちなみに今は、ロケの下見(ロケハン)にもCGのオペレーターが同行して、CGで消せるかどうかの判断を事前にしている。
役者も大変だと思う。気持ちを作って、役になりきって、着物を着て、カツラをかぶって、刀を持って、セリフを言っているのに、向こうにセブンイレブンが見えたりして、それは乗り切れないだろうと思う。でも今の時代、そこは我慢してもらうしかない。
放送ではもちろんモノ消し後の映像が流れるんだけど、編集前のラッシュの段階では映り込んだ人工物はそのまんま。セブンイレブンを前に力んでいる武蔵を見ていると、かなり可笑しい。
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■ 由美かおるさん(女優)の
- 『水戸黄門』の話
長く続いている『水戸黄門』でも、視聴率が良いと現場の雰囲気は明るくなる。みんなで「良かったね!」って言って、少々スケジュールがきつくても許しちゃったり。
私も『水戸黄門』に出続けてもう17年。初代黄門さまの東野英治郎さんの頃はゲストとして何度か出演させてもらって、二代目の西村晃さんの時からレギュラーで、全部の黄門さまとお仕事をさせてもらった。
それぞれの黄門さまに個性があって、たとえば西村晃さんならダンディな感じ。ちょっと頑固なところがあって、それがピリッとして格好良かった。佐野浅夫さんは庶民的だったし、石坂浩二さんは演出的に「新しい黄門さま」を目指したので、さっぱり派。里見浩太朗さんは昔「助さん」だったので、最初はなんだか「えぇっ?!」って感じだったけど、もうすっかり馴染んでしまった。
最近は私の「入浴シーン」も、ちょっと出し惜しみ気味。でも、あのシーンの撮影は30分くらいお風呂に入りっぱなしになるので、のぼせちゃって大変で。でも右から撮ったり後ろから撮ったりするたびに、出たり入ったりするのも恥ずかしいので、入りっぱなしにしている。もちろん、水着は着ているので、期待された方は残念でした。
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■ 中井貴一さん(俳優)の
- 『時代劇の演技』の話
僕が『四十七人の刺客』をやってたのと同じ時期に、(佐藤)浩一が『忠臣蔵外伝 四谷怪談』をやってたり、なぜか日本の映画界は同じテーマが続くことが多いけど、あれは何とかならないか、とは時々思う。どうせだったら時期をずらしてくれればいいのに。だから今「時代劇ブーム」みたいな感じだけど、それもどうかと思う。
時代劇の演技をする時は、まず「その時代の人間」になろうとする。テクニック的に芝居をどうする、という事よりも、その時代にどう浸れるか、という事が大事だと思う。見る側にとって上手いか下手かというのは、それが出来た上での評価であって、それが出来ない人間はそもそも評価するに値しない、と思っている。
だから最初に現場に入ったら、まずセットの中に座らせてもらって、自分のイメージするその時代と現場のセットのすり合わせをする。それは現代劇でも同じで、自分の住んでいる家のセットなら、本当に住んで電話の位置から冷蔵庫の場所まで、全部に慣れたいくらい。さすがにそれをやったらスタッフに嫌がられそうなので、やらないけど。
子供の頃からお寺に行ったりしたら、「ここをチョンマゲを結ったお侍さんが歩いてたのか〜」なんて考えたりしていた。お寺の廊下の端の方なら、もしかして誰も触って無いかもしれない…なんて考えると、そこに触ることでその時代に急接近したような気がしたりして。何百年も掃除してないなんてことはないハズなんだけど、そんな気分が子供の頃から好きだった。
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■ 鎌田敏夫さん(脚本家)の
- 『大河ドラマ「武蔵」』の話
時代劇とはいえ、あんまり「時代劇のセリフ」にはならないようにしている。それをやりすぎると「時代劇ゴッコ」になってしまうから。一応、考証の人にチェックしてもらうけど、むしろ現代の役者が演じる事の方が重要だと思う。
さすがに「狼のボスだ」なんてセリフを書いちゃったのは、勢いとはいえ失敗だったかも。しかも、しばらく誰も気がつかなかったし。結局「ボス」を「首領」に直したんだけど、「首領」という言葉でさえ当時からあったかなかったかというところまで考証する。でも吉川英治さんの原作のセリフそのまんまを書いたのに「ダメ」と言われたりして、そこが正確だったらおもしろいかと言われれば、そういう問題でもない。何よりおもしろいことが一番大事。
吉川さんの原作からキャラクターを変えようとは思わないんだけど、描く側面が違うと違うキャラクターに見えてしまう、ということは起こりうる。おつうは強い女性だし、それで米倉涼子さんを選んでいるわけだし。
巌流島の決闘当時、武蔵は27〜28歳で、その後60歳過ぎまで長生きした。吉川英治さんは巌流島以降の武蔵は描かなかったけど、今回はやらせてもらえることになった。だから巌流島は夏過ぎくらいの予定で、もう一波乱がある。
巌流島以降の武蔵はほとんど資料が残っていなくて、どうやら島原の乱の討伐軍にも参戦したらしい、ぐらいの話しかない。でもその時も、石に当たって怪我をしたぐらいの記録しか残ってなくて、それはさすがにドラマにするつもりはない。
宮本武蔵は、江戸幕府の制度がどんどん確立していく中、それに対立して個人で生きた人だった。そのあたりを描ければ、と思っている。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'54" |
I'm All Smiles |
Nancy Wilson |
Capitol |
0777 7 80409 2 7 |
| 20'22" |
Moountain Greenery |
Jackie & Roy |
Verve |
J25 J 25137 |
| 30'22" |
I Love You |
Anita O'day |
Verve |
849 266-2 |
| 39'29" |
Relax |
Matt Dennis |
BMGジャパン |
BVCJ-7473 |
| 47'02" |
All I Do Is Dream Of You |
Jaye P. Morgan |
BMG |
BVCJ-2025 |
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