■ 長谷川滋利さん(プロ野球選手)の
- 『メジャーのコーチ』の話
コーチがマウンドに来て言うことは、日本だったら「とっとと終わらさないと飲みに行けないぞ」みたいな、投手をリラックスさせるための言葉。ところがメジャーのコーチは「次はどこに投げる?」といきなり来る。「ここに投げて、次はこうして…」みたいな、技術的なことしか言わない。
僕は米国で何人かのピッチング・コーチと仕事をしたけど、誰一人として選手を笑わせるようなコーチはいなかった。ただ、ドジャースのジム・コルボーンというコーチは、かなりバカなことも言う、とドジャースの石井クンが言っていたけど。
日本のピッチャーがグローブで口を隠すのは、そんな馬鹿話がTVでバレるのが嫌だから。マウンドの会話なんて相手チームに聞こえっこないし、聞かれても困る内容じゃないし。僕はクセでつい隠しちゃうけど、メジャーの選手は誰も隠さない。
日本人選手はみんなクセになっていて、つい口を隠してしまう。でも佐々木さんは「お前、英語なんか喋らないじゃないか」ってチームメイトに突っ込まれてた。僕だって「日本語訛りだから、隠さなくても誰もわかんないよ!」って言われてる。
メジャーも試合前のミーティングはかなりちゃんとやる。少なくとも仰木監督の頃のオリックスよりはやる。ビデオを見て、イメージトレーニングをするのが中心。だから僕のメジャー初登板の時も、相手のクリーブランド・インディアンスは僕のクセを全部知っていた。
どうも向こうの人は、コンピュータで調べて、このバッターは何打数何安打…みたいな話が好きみたい。僕の最初のコーチ、ジョー・コールマンなんて、全選手の去年の打率や傾向を覚えていて、「コイツには何を投げたらいいの?」と聞くと、バババッと1分ぐらいでデータを教えてくれた。こんなコーチ、日本じゃ見たことない。
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■ 野崎洋光さん(西麻布『分けとく山』)の
- 『鍋とダシ』の話
寄せ鍋は好き嫌いが多い。それは、多くの寄せ鍋がマズイから。寄せ鍋は一つ間違えると、味が濃くなりすぎる。ダシは濃ければ美味しいというものではない。ちゃんとダシを取った鍋があったとして、そこに鶏肉が入って、蛤が入って、がんもどきが入って、その味が全部出てきたら、濃くなりすぎてしまう。だから最初のダシは、水で割って薄めにしておくのがコツ。
フュメ・ド・ポワソンは、魚を煮詰めてソースを作る時に、最初の水の1/3くらいを煮詰める。和食の場合なら、9/10まで煮詰めて「カツオのうしお汁」を作る。これをもっと煮詰めれば美味しくなるか、というとそうではなく、それはソース(つけダレ)になってしまう。
寄せ鍋も一緒。濃くなりすぎて、ソースになってしまうと美味しくなくなる。だからその時に大事なのが「鍋奉行」。「コレはもう取れ」「まだだ」と指図する人がいないと、本当においしい鍋は食べられない。
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■ 松任谷正隆さん(音楽プロデューサー)の
- 『高速道路置き去り事件』の話
中央高速で諏訪のあたりから帰る時に、40km以上の渋滞にはまってしまった時のこと。途中で完全に車の流れが止まったので、仲間の車に何かを伝えようと、カミサンが車を降りた。(当時はまだ携帯がなかったので。)
ところが、ちょうどカミサンが仲間の車のところまで行ったところで、渋滞が動き出した。僕は仲間の車が彼女を拾ってくれたものだと思って、ソロソロと走りはじめたら、どうもその様子がない。「どうするんだろう?」と思っている内にどんどん流れが速くなってしまい、気がつけば時速40km。バックミラーで見たら、彼女は中央分離帯を必死で走っていた。
路肩に車を寄せて、どうやって彼女が路肩側に渡ったか覚えていないくらい狼狽えつつも、どうにかこうにかしてカミサンを拾った。この件に関しては、いまだに彼女に恨み言を言われる。
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■ 横山隆晴さん(フジテレビ・プロデューサー)の
- 『北の国から』の話
倉本聡さんと初めて会ったのは、『白線流し』の北海道ロケの時のことだった。
山田良明さんというプロデューサーが、『北の国から』も担当していたので、「倉本先生のところに打ち合わせに行くから、ちょっとついてこい」と。それで倉本さんの自宅に行って、倉本さんと杉田監督と山田プロデューサーの脚本作りの打ち合わせに同席させてもらった。
その時はまだまったくの門外漢で、何も口を挟めずに黙ってその打ち合わせを見ていたんだけど、「この人たちはトンデモない人たちだな〜」と思った。というのは、お互いの化かし合いがもの凄かったから。
山田さんにはプロデューサーとして(こうした方が数字が取れる!)と考えたり、杉田さんには監督として(こういう演出ができたらおもしろい!)と考えたりしている。もちろん、『北の国から』は倉本先生の世界であるということは大前提なんだけど、三者三様の立場がある。
それをストレートに言うのではなく、「ここはもう少しキャラを立てて…」などとボカシつつ、ニコニコ笑いながら大人の勝負する、その火花が凄まじかった。それは大人であり、なおかつお互いを大切にしあう想いでもあり、モノを作っていくことの厳しさでもあり、凄さでもある、と感じた。
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■ 須田鷹雄さん(競馬評論家)の
- 『受験と塾』の話
だいたい中学受験で第一志望になるような学校は、2/1に試験があるので、1月中に一叩きして、2月の本番を迎える。僕の場合は2/1〜2/2が本命の麻布中学の試験で、2/3が巣鴨の試験だった。2/3の巣鴨の面接では「今までドコを受けたの?ふ〜ん、麻布、ウチと両方受かったらどっちに行くの?」なんて聞かれたりもした。僕は「そりゃあ麻布です」って素直に答えたら、面接官の先生も「そりゃそうだよな」って納得してくれて、それでも合格したから、巣鴨もいい学校だったのかも知れない。
第一志望の麻布に受かったんだから、それで終わりでもいいんだけど、そこは小学生。学校に行って授業を受けるよりも、学校を休んでどこかに行ける、というのが魅力的で、その後もいくつか試験を受け続けた。塾の方も合格者数を稼ぎたいモノだから、「受けてくれ」と言うし。
でもひどいのは、2月の終わりのラサールの入試、3月の灘の入試ともなると、塾の選抜部隊を編成して、アゴ足つきの「受験ツアー」を組むこと。宿代も飛行機代も全部塾持ちで、帰りには1日観光がついたりして。さすがに僕は付き合いきれなくて参加しなかったけど、周りの友達はけっこう参加していた。
一番ひどかったのは、僕の友達が灘を受けたら、なんと1位で合格してしまったこと。(灘は順位を発表する)でもソイツは東京のヤツだから、もちろん通えない。それで灘が怒ってしまって、翌年から冷やかし受験の規制が厳しくなった、という噂も聞いている。
受験ってなんだか競馬に似てる。家庭教師をやっていた時はかなり調教師気分だったし。
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■ 織田裕二さん(俳優)の
- 『上海』の話
映画『T.R.Y.』のロケで上海に2ヶ月くらい居た。
100年前の中国を舞台にした映画、と言われて真っ先に思ったのが「それを上海で撮るのは無理だろう!」ということ。それくらい上海は高層ビルが建ち並んでいる。でも「大丈夫」というから行ってみたら、上海には当時を再現したオープンスタジオがあって、そこで撮影はつつがなく行われた。
上海の街自体には、100年前の建物なんてほとんど残っていない。せいぜい『和平飯店』くらい。そこを借りて舞踏会のシーンを撮ったんだけど、みんなが足を踏みならすと、下の宿泊客から苦情がすごかった。夜の12時になっても撮影はなかなか終わらなくて、みんな「今日、撮りきらなかったら次はないぞ!」って青ざめながら撮影した。
泊まった場所は普通のホテル。せっかくの機会だから上海の街を見学がてら、遊びに行きたいとは思ったんだけど、そこは主役の悲しさ。そんな時間はカケラもなかった。ボクの役名を「伊沢」っていうんだけど、遊ぶ道具なんて伊沢の衣装と伊沢の小道具しかないし。結局「伊沢は何を飲んでいたのかな」とか、伊沢を極めることしかできなかった。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'20" |
Yes I Can |
Sammy Davis Jr. |
Reprise |
WPCR-884 |
| 17'23" |
I've Got My Love To Keep Me Warm |
Ella Fitzgerald |
Verve |
POCJ-2146 |
| 25'51" |
Great Scot |
June Christy |
Capitol |
7243 5 35209 2 2 |
| 31'23" |
It's A Pity To Say Goodnight |
Four Freshmen |
Capitol |
7243 4 95002 2 8 |
| 41'33" |
Too Close For Comfort |
Frank Sinatra |
東芝EMI |
TOCP 8131 |
| 49'57" |
What A Little Moonlight Can Do |
Peggy Lee |
Capitol |
7243 8 54543 2 |
|