■ 吉田直子さん(ライター)の
- 『バリ』の話
この間、初めてバリに行った。行く前にいろいろ調べていたら、「一度行くと何度も行きたくなる」と聞かされたけど、その通りだった。
オススメはお祭りの時期。4/15あたりに向こうに行くと、その頃からバリのウブドではず〜っとお祭りをやっている。そのお祭りは『オゴオゴ』といって、日本のねぶた祭りみたいな感じ。本当のお祭り自体は1日だけなんだけど、その前後も縁日的に盛り上がっているので、とても楽しい。
さすが芸術の山・ウブドというべきか、大きな「オゴオゴ人形」も立派で迫力がある。でも全体的にはどこか日本的な雰囲気もあって、すごく親しみやすい。「オゴオゴ!」って言えば、地元の人もみんな笑顔で答えてくれるし。
そのお祭りの期間は、ホテルも深夜は真っ暗にしなきゃいけなくて、キャンドルだけで過ごす夜というのも神秘的。そしてオゴオゴの行進の時は、爆竹は鳴るわ、大声で張り叫ぶわ、踊りは踊るわの大騒ぎ。
もしオゴオゴをよく見たいと思ったら、ウブドのモンキーフォレストに今年できた『ラバック』というレストランがオススメ。近所にサッカーグラウンドがあって、そこにいろんなオゴオゴが集結する。
4月の半ばから5月の頭くらいまでは、ウブドに行けばなんらかの祭りをやっていると思うので、もしバリに行くならぜひこの時期に。
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■ 須永晃さん(NDCインベストメント)の
- 『シンガポール』の話
仕事柄、東京とシンガポールを行ったり来たりしてるけど、はっきり言ってシンガポールの方が過ごしやすい!
まずなにより、東京の方が暑い。シンガポールは赤道直下とはいえ、周りが海なので気温の変動が少なくて、最高気温も32度くらいまで。最近の東京なんて、真夏は毎日30度台後半だし。ただしシンガポールは寒い日もない。「冬」というものがなくて、寒い日でも最高気温が27度くらい。
そして暮らしもシンガポールの方が豊か。ちょっと前のデータだけど、大卒の初任給はほぼ日本と同じだった。つまり働く人の所得は日本とあまり変わらない。でも、たとえば家は、政府によって安く供給される。その安いといってもベッドルームが4つも5つもあって、大理石張りの豪華マンション。それで値段は1千万円台。日本と同じ収入があって、家がその値段で手に入ってしまうと、人生設計がかなり楽だろう。シンガポールは車が世界一高いことでも有名なんだけど、それでも高級車(特にベンツ)の比率が高いのは、それだけ余裕があるから。
ちなみに車が高いのは、政府が渋滞を起させないように、月の販売台数を決めてしまっているから。それでも欲しいという人は競りで落とすしかないんだけど、景気の良かった頃はカローラの新車が1千万円くらいしていた。たぶん今なら600万円くらいだと思う。
車がいらなければタクシーは2ドルから乗れるし、電車やバスに至っては数十円。公共の交通機関はものすごく安く供給されている。私たちが「明るい北朝鮮」なんて冗談を言うくらい、共産主義っぽくうまく機能している。この政治を敷いたのが、リー・クァン・ユー(元)首相。民主政治にも関わらず、国民の99%以上の支持を得るのも当然だと思う。
仕事柄いろんなところに住んだけど、シンガポールほど良くできた国はない。その秘訣は、役人を世界中に派遣して、あらゆる良いシステムを模倣したこと。金融はスイス、産業振興は日本、インフラ整備はイギリス。その結果、淡路島ぐらいしかない島に350万人の人口がいて、住宅問題もない、渋滞もない、犯罪もない、汚職もない国家が出来上がった。
今度は日本がシンガポールに学ぶ番だと思う。
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■ 氏家アマラー昭子さん(料理研究家)の
- 『タイ』の話
タイではバンコクが一番の大きな都市で、二番目がチェンマイ。私はチェンマイの方が好き。道路の真ん中にブーゲンビリアがたくさん植えてあって、なんともタイらしい。だからタイ旅行のおすすめは、バンコクからチェンマイに飛んで、さらにチェンマイからプロペラ機でピサノルークへ行くルート。
そのプロペラ機で空から下を眺めると、一面に広がる森がすごい。高度もあまり高くないので、まるでブロッコリーの上を飛んでいるよう。多少は揺れるけど、バスに乗っているみたいで、それも楽しい。
ピサノルークに行くと、おもしろい料理もイロイロある。「パクブーン・ファイデン」という料理は、「パクブーン」が空芯菜、「ファイデン」が赤い火で炒めた、という意味なんだけど、これを出しているお店がおもしろい。路上で、バスの屋根の上にお皿を持った人が立って、下で炒めていた人が放り投げた料理を受け止める、という曲芸を見せてくれる。観客がチャチャを入れると受け損なったりもして。これはバンコクでもチェンマイでも見たことがないので、タイに行く機会があったらぜひピサノルークで見てほしい。
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■ こぐれひでこさん(イラストレーター)の
- 『ベトナム』の話
ベトナムは、南から言えばまずホーチミン。そこから北へ上がっていくと、真ん中あたりにフエという古都があって、一番北にハノイという首都がある。街によって感じが全然違って、ハノイは落ち着いたシックな街だし、ホーチミンは活気のある商業都市。
ホーチミンでは、車はじゃんじゃん走っているし、人はモノを売りに来るし、生き馬の目を抜くという感じの都会で、とにかくパワフル。「シクロ」という自転車版人力車の「乗らないか?」というお誘いもしつこいし。でも、だからこそおもしろい。
かたやハノイは、もうちょっと雅な感じというか、人もおっとりしている。もともとフランスが統治していたお国柄なので、フランスが造った建物がたくさん残っていて、コロニアル風の独特の雰囲気がある。
食べに行くならホーチミン。ダラットという高原から運ばれてくる食材が充実しているので、市場が最高におもしろい。見たことのない野菜がいっぱい並んでいる。日本と同じように、魚を干物にする習慣もあるみたい。すごく違うようで、近しい感じもする、ベトナムは不思議な国。
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■ 葉千栄さん(東海大学助教授)の
- 『上海』の話
今、上海が変わっていくスピードはすごい。なにせ上海で売れた本のベスト10に、上海の市内地図が入ってるほど。住民が地図を買わなければいけないくらい、上海の街は変わりつつある。近未来的な高層ビルがどんどん建っている。
でも僕は近未来的な高層ビルよりも、旧フランス租界の方が好き。最近はあのあたりにルネッサンスが起こりつつある。芝生付きの洋館、それも3階建ての建物が、まるごとバーになったり。それもどこかの内装屋が作ったモノじゃなくて、扇風機も厚めのカーテンもすべて当時のモノを使っている。世界各国からバンドも集まっている。上海でアルバイトをする外国人も多くて、まるで1930年代が戻ってきたかのよう。
旧フランス租界の界隈は、昔の建物が当時の姿のまま、数多く残っている。日本人観光客がほとんど行かないのはもったいない。唯一行くのは、映画『上海バイスキング』に出てくるピースホテル(和平飯店)のジャズバー。でも一言いわせてほしいんだけど、あそこで『北国の春』をリクエストするのは何とかならないか。
フランス租界がある場所は、上海の日本領事館、フランス領事館、アメリカ領事館があるところ。その周辺3kmをフランス租界と呼ぶ。別にお店の看板とかがでているわけじゃなくて、ただの静かな並木町。でも錆びた鉄の門を開けて、そこにタクシーが5〜6台並んでいたら、そこがバー。上海の作家、文化人、女優など、いろんな人が集っている。「一見さんお断り」なんて気取ったりもしていないので、探してみてほしい。
1930年代、上海という街で起こった一番重要な出来事は、中国人がフランス租界に住み始めた、ということだった。租界人という存在は、政治的には屈辱かもしれない。でもそれは、中国人がフランス文化の中で生活することで、文化的な化学反応が起こる絶好の機会だった。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'11" |
Hey, Look Me Over |
Peggy Lee |
Capitol |
7243 4 93065 2 3 |
| 18'28" |
Thou Swell |
Ella Fitzgerald |
Verve |
821 580-2 |
| 34'53" |
It's Nice To Go Traveling |
Frank Sinatra |
Capitol |
TOCP-8134 |
| 42'38" |
My Baby Just Cares For Me |
June Hutton |
Capitol |
CDP 7243 8 29385 2 1 |
| 48'21" |
I Let A Song Go Out Of My Heart |
Tony Bennett |
Columbia |
CGK 40424 |
|