■ 新井俊次さん(元「横浜ドリームランド」職員)の
- 『ヘイヘイおじさん』の話
私が担当していた「ミュージック・エクスプレス」は、ジャンルで言えば絶叫マシン。本当は「ミュージック」が鳴る予定だったんだけど、予定が変更になってしまって、仕方がなくミュージックのかわりに私の「口三味線」で楽しんでもらっていた。
ある時、若い女の子に「小泉今日子の『学園天国』でやって」ってリクエストされた。当時は流行りの曲でもあったので、あの「ヘイヘイ」という掛け声をやってみたら、思いがけないくらいお客さんのウケが良くて。「みんな大丈夫?」なんて言いながら、ノリノリでやるようになった。これが「ヘイヘイおじさん」の誕生。
そんな風に、お客さんも職員も楽しんだ遊園地も、今年の2月で閉園してしまった。以前からその兆候はあって、アトラクションやイベントが「人気がないから」という理由ではなく、「お金がかかるから」という理由でカットされたり、イルミネーションの電球が切れても、なかなか替えてくれなかったり、「これじゃぁダメだ」とは思っていた。楽しみに来てくれるお客さんに対して、せめて今ある施設だけでもちゃんと整備して、楽しんでもらわなくちゃ。
横浜ドリームランドができた37年前とは、世の中が変わってしまったということもあると思う。昔は、大きな遊園地というのは特別な存在で、なかなか行けなかったものだったし。
でも閉園する直前に、昔を懐かしがってたくさんのお客さんが来てくれたのは嬉しかった。「なくさないで!」って言うお客さんに、「アナタが買ってくれれば、なくさないで済むんですが……」とお願いしてみたけど、そんな豪儀なお客さんはいなかったのは残念。それでも一瞬だけ、横浜ドリームランドが生まれたばかりの頃の「夢の国」の雰囲気が帰ってきたのは、本当に嬉しかった。
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■ 長江健次さん(タレント)の
- 『スキードーム・ザウス』の話
スキードーム・ザウスは、最初はスキーだけしかやらせてくれなかった。かたくなにスキーだけにこだわって、経営が危なくなった時にはじめてスノーボードも解禁した。
解禁したといっても週1回、しかも朝の3時間だけだった。だからインストラクターも、僕を含めて3〜4人しかいなかった。そこに生徒が50人も来ちゃったから、もう大変。お客さんは全体で1200人とかになってしまって、ゲレンデは満員の露天風呂みたいで、完全に「滑れない」状態になってしまった。それで徐々にスノーボードの枠が広がっていって、最後には毎日スノーボードができるようになった。
外人が日本に来ると、ザウスには本当に驚くらしい。プロスキーヤーでもトップのスノーボーダーでも、日本に来るとまず「ザウスに行きたい」と言う。だいたい、あれだけ大きな「冷凍庫」を、年間365日冷やすのに、どれだけ電気代が掛かるか。しかもあのザウスの斜面は、FISのスラローム公式大会が開催できるだけの長さを持っている。そんなことを考えるのは日本人だけ。
世の中には「ザウス・マニア」と呼ばれる人もいる。というのは、ザウスは雨が降ることもないし、雪が降ることもないし、気温も変わらないから。
1人の料金が5500円くらいだったと思うけど、冷やすのにかかるお金とか、リフトにかかるお金とか、人件費とか考えたら、1万円くらい取らなきゃ絶対に割に合わない。でもそれじゃお客さんが来ないから、半額になっていた。
そのザウスも9月で終わってしまうけど、「ザウス」というのはある種のブランドだったと思う。
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■ 川井潤さん(広告代理店)の
- 『遊園地と電鉄会社』の話
次々にクローズしている遊園地の多くは電鉄系。電鉄会社のビジネスモデルでは、平日に通勤客を運搬するのが主な収入となる。そして通勤客の次の時間帯には、百貨店を作って、主婦などを運搬する。そして休日は、ちょっと遠くに遊園地を作り、その客を運搬することで、通勤客のいない「隙間」を埋めてきた。このビジネスモデルの一角が崩れた今、次に何をするのかというのが電鉄会社の課題。
たとえば、関空のそばに南海電鉄が運営している「みさき公園」。ここは動物園があったり、機関車トーマスの乗り物があったり、幼児を対象にした公園になっているのだが、ここが意外と伸びている。少子化のこのご時世でも、子供向けの場所にはそこそこ確実な需要があるらしい。
昔は「お父さんお母さんが子供を連れて遊園地に行く」というのが、日本の典型的な家族像だった。だけど最近の「テーマパーク」はカップル向けで、その後にお泊まりなんかもあるようなマーケティングが主流。家族がバラバラになりつつあるこの時代に、遊園地というものはそぐわなくなってきている。
そういった意味で、日本で最初の「カップル向けのテーマパーク」はディズニーランドだった。ディズニーランド以降、日本の遊園地は変わったと言える。そしてそのディズニーランドの母体、オリエンタルランドは、京成電鉄が大株主だった。つまり当時、私鉄のマーケティングとしては、京成電鉄は一番進んでいたというコトになる。
が、惜しむらくはディズニーランドの近くには、京成電鉄の駅はなかった。この辺が進んでいたんだかなんだか、よくわからなくなるところなんだけど。
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■ 松岡嘉代子さん (「向ヶ丘遊園の緑を守り、市民のいこいの場を求める会」事務局長)の
- 『向ヶ丘遊園』の話
向ヶ丘遊園のすぐ近くに住んでいるので、閉園した時は寂しくて、思わず涙ぐんでしまった。昭和2年開園なので、生まれた時から身近にあったし、本当に残念。
向ヶ丘遊園は花と緑がメインテーマで、春には桜が8000本咲く、川崎随一の花見の名所。5〜6月には1000種20000株のバラが咲く、とてつもなく美しい「ばら苑」もある。私が小学校6年の時にそのバラ園ができたんだけど、はじめていった時は「こんな綺麗な場所が世界にあるのか」と驚いた。
夏はプールで楽しんで、秋になると菊花展。多摩菊花会と向ヶ丘遊園菊花会が協力して、大きな催しをやっていた。冬にはスケートもできて、近隣の小学校やスケート愛好会が大いにスケートを楽しんでいた。
その向ヶ丘遊園が、去年の9月26日で閉園になってしまったんだけど、取り潰すのはあまりにもったいないんじゃないかということで、「向ヶ丘遊園の緑を守り、市民のいこいの場を求める会」を立ち上げた。
この会を立ち上げるにあたって改めて調べたところ、あそこは川崎市の都市計画で「緑地」と指定されている。緑地というのは、公園予定地のこと。しかも川崎市の中で2番目に大きい「生田緑地」の中に含まれている。(ちなみに一番大きいのは多摩川河川敷。)
約10万坪、東京ドーム6個分の豊かな緑は、ぜひ残して欲しいと思う。ついでと言ってはなんだけど、「向ヶ丘遊園」という駅名を残して欲しいという声も多いので、こちらもなんとかしたい。
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■ 水本貞昭さん(サノヤス・ヒシノ明昌)の
- 『観覧車』の話
お台場の観覧車はウチで作ったものだけど、今のところ日本で2番目の大きさ。でも観覧車の大きさといっても一概には言えなくて、昔は高さを競っていた。そうすると基礎工事の部分をかさ上げして、「ウチの方が大きい(高いところから景色が楽しめる)」と主張するところが出てきた。それでさすがに最近は、観覧車の直径で較べるようになっている。
現在の世界最大の観覧車は、ロンドンにある「ロンドン・アイ」。2番目が葛西臨海公園の大観覧車で、3番目がお台場。つまり世界で2位と3位の観覧車は日本にある。ちょっと前まで50mあれば大観覧車と言われていたんだけど、最近は100mを越えないと大観覧車とは呼ばれなくなってしまった。
最近の傾向として、遊園地以外の商業施設に観覧車を作るところが増えている。こういうところは、恋人ではないけれど二人きりになりたい、という人がターゲット。だから4人乗り、6人乗りの観覧車でも、絶対に「相乗り」にはさせない。お台場の観覧車なら、約18分の二人きりの空間。しかも景色は最高。カップルのお客さんには本当に重宝がられている。
隣の箱から見えないようにして欲しいという要望もあって、一部の遊園地ではカーテンをつけたこともあった。でもこれは運営側としてはかなり怖い。隣から見えているお台場の観覧車でさえ、我々が顔を蒼くするようなコトが実際にやるカップルがいて、これでカーテンをつけたらどんなことになるか。だからカーテンだけは勘弁して欲しい。
「観覧車」「コースター」「メリーゴーランド」の3つは、遊園地の三種の神器と言われてきたにも関わらず、欧米では観覧車の人気が低かった。しかし日本で商業施設に付随した観覧車が次々に作られていったことで、逆に欧米に観覧車ブームが飛び火して、たとえばラスベガスなどでは世界最大の観覧車を作ろうという話が持ち上がっているらしい。これからは観覧車ブームも、世界規模になる。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'59" |
Hit The Road To Dreamland |
The Four Lads |
Collectables |
COL-CD-6648 |
| 17'24" |
It Won't Cool Off |
Dean Martin |
Capitol |
CDP 7 931152 |
| 30'32" |
Circus |
Chris Connor |
Collectables |
COL-CD-6239 |
| 38'41" |
Too Marvelous For Words |
Rosemary Clooney |
RCA |
R25J-1038 |
| 47'27" |
Taking A Chance On Love |
The Four Lads |
Collectable |
COL-CD-6648 |
|