■ 岩城滉一さん(俳優)の
- 『北海道の旅』の話
『北の国から』の撮影中、ちょうど学校が夏休みだったので、俺の子供が1人で富良野まできたことがある。その頃「ジュニア・パイロット」というサービスが流行っていて、飛行機に乗っている間はスチュワーデスが子供の面倒をみてくれたので、女房が東京で飛行機に乗せて、俺は旭川で空港に迎えに行った。ところが俺が時間に少し遅れてしまって、慌てて待合室へ行ったら、子供は1人で立って俺を待っている。眉毛のところが赤くなっていて、もう泣く一歩手前だった。それにジッと耐えながら、俺を捜している様子には、感動してしまった。ホント、隠れてもうちょっと見てようかと思ったくらい。
旭川からは、富良野まで車で50分くらい。年齢的には、純や蛍よりも少し下だったんだけど、一緒に遊んでくれたし、田中邦衛さんも丸1日プールに付き合ってくれたりして、すごく喜んでいた。スイカを取りに行ったり、メロンを取りに行ったり、トウモロコシを取りに行ったり、1日中遊んでいたから、ホテルで寝るのも早いのなんの。僕が撮影で忙しい時には、田中邦衛さんや地井武雄さんが「心配すんな」って言って、いつも面倒をみてくれて、本当に感謝している。逆に、そういう面で頼りになるスタッフだったから呼んだ、ということもあるけど。
そういうことがあったから、ウチの娘はテレビで田中邦衛さんをみても、役者の田中邦衛さんじゃなくて、個人の、むかし一緒に遊んでくれた田中邦衛さん、と思っている。嘘偽りない、等身大の田中邦衛さんと遊んでもらって、その優しさに触れた記憶は、いつまでたっても色褪せないらしい。
「かわいい子には旅をさせろ」と言うけど、文字通り、子供にとって良い「旅」だったと思う。
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■ タケカワユキヒデさん(ミュージシャン)の
- 『キャンプ』の話
私は「なさけないアウトドア」を提唱している。
たとえば、私はキャンピングカーも持っているけど、キャンプに使ったことは2回しかない。そのかわり「楽屋」として使うと便利で便利で。キッチンもついていれば、トイレもついているし。
でもやっぱり、キャンプで一番おもしろいのは料理。なにを食べてもおいしいし。だからせっかくのキャンプでカレーを作るのだけはやめた方がいい。カレーなんて、どこで食べてもおいしいんだから。ちなみに僕のオススメは、インスタントラーメン。これがこんなにおいしい場所は他にない。ウチで一番人気があるのは「棒ラーメン」。トンコツ味と普通のヤツがあるけど、どっちもおいしい。大きな鍋で一気に作って、めいめいが勝手に取って食べている。
もともと楽屋にするつもりでキャンピングカーを買ったんだけど、買ったら子供たちが「キャンプに行きたい」って言い出して、キャンプに行くようになった。でも一度キャンピングカーの中で寝たら、子供たちはもう二度とキャンピングカーで寝たいとは言わなくなったけど。一応6人が寝られるようになっているところに、7人家族で寝たんだけど、本当に辛かったし。もう微動だにできないという感じ。
その最初のキャンプは東京のど真ん中、羽田のキャンプ場だったんだけど、僕なんか夜の3時には居られなくなって、車の外に椅子を持ち出して、だんだん明るくなるところを見ちゃったりして、その時は「キャンプも意外とイイじゃないか」なんて思っていた。だけど朝になって、みんなで朝食をとっていると、なぜだか会話が途切れがちになる。「なんでだろう?」と思ったら、飛行機の離発着の騒音が原因だった。
そんなこんなで、すごく楽しいキャンプだったはずなのに、なぜか「もう1度行こう」とは誰も言わない。
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■ 綾部和さん(ゲームデザイナー)の
- 『ぼくのなつやすみ2』の話
前の仕事は徹夜続きで、かなりツライ状態だった。真夏の暑い中、缶詰でず〜っと仕事をしていると、ときどき現実逃避するように、いろんな風景が頭に思い浮かんでいた。そしてその風景は、なぜか子供の頃に遊びに行った、夏休みの親戚の家の風景だった。
ふと思い立って、東京で生まれ育った同僚に聞いてみたところ、彼が思い浮かべる風景も同じようなものだった。僕と同じような体験はなくても、羽田の埠頭で釣りをした想い出などを、死ぬほど忙しい合間に思い出しているということだった。
そういう自分たちの欲求から、『ぼくのなつやすみ』というゲームは生まれた。
僕は今年で37歳。だからゲームの設定も、37歳の人間が小学生だった頃、ということになっている。小学生の主人公は、田舎に住んでいる親戚の家に預けられて、釣りをしたり、海で泳いだりする。取材に行った伊豆の港町では、湾内で子供が泳いでいると、船が入ってきて怒られて、脇によけたりしていたんだけど、そういう横町的な楽しい雰囲気を味わえるようなゲームになっている。
ゲームを作るにあたっては、音にもこだわった。前作は山の話だったので、山に行って音を録ってきたんだけど、あまり山の奥に入りすぎると、音がなくなるということはそのとき初めて知った。沢があればせせらぎが聞こえたりもするんだろうけど、峰の上の方に行くと本当に音がなくて、5mくらい先の蜂の羽音までマイクに入ってしまう。さすがにゲームでそこまでは再現できないので、使い物にはならなかったけど、無重力の場所に行ったようなおもしろい体験だった。
子供の頃は誰でも体験していたことかもしれないけど、その価値は大人にならないと気がつかない。
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■ 田中律子さん(女優)の
- 『沖縄家族旅行』の話
毎年、家族で沖縄に旅行している。私の両親と妹、そして私たち家族で総勢6人。これだけの人数だと、もう大変。この習慣自体は、私が結婚する前、21歳の時から続いている。行くのは沖縄の座間味という島で、ここが本当に素敵。
私はダイビングをやっていたので、もともとこの島に6月の珊瑚の産卵を見に行っていた。珊瑚の産卵は夜なので、月明かりの中で海に潜るんだけど、これがまた最高。珊瑚の卵は、梅仁丹みたいなピンクの小さな丸い粒で、それが珊瑚の間から「プン、プン」と出てくる。その卵が流れて岩に付着して、そこからまた珊瑚が育っていく。これが見られるのは、1年に1回だけ、5月の末から6月に掛けての、大潮のときだけ。月明かりの中、ライトを持って潜って、今か今かと待ち続ける。行っても見られない時もあるけど、見られた時の感動ったらない。
ちなみに、私が子供を産んだのも6月13日で、沖縄の人から「珊瑚と同じ日だ!どうせだったら名前も珊瑚にしろ!」って言われて、ちょっと困った。いくらなんでも珊瑚っていうのは……
うちの父と旦那さんは、去年からカジキ釣りのトローリング大会に出るようになった。朝5時に出ていって、帰ってくるのは夕方5時。釣れればカジキのマークの旗をはためかせて帰ってくるんだけど、釣れなかったらカジキの「骨」の旗。だから港にお迎えに行くと、遠目に船を見ただけで「今日も骨だよ〜」って、すぐわかる。子供も「パパ〜、釣れなかったの〜?」って、でかい声で叫ぶし、骨の旗を掲げて帰る方は結構切ないのかも。
釣れた時は、カジキをクレーンで上げて、長さと重さを計るんだけど、子供は口をあんぐり開けながら、その様子を見ている。長さ3m、重さにして100kg以上の魚には、やっぱり相当驚くみたい。
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■ 布川敏和さん(俳優)の
- 『虫取り旅行』の話
ウチの夏休みは、カブトムシとクワガタ狩りから始まる。長男が生まれた瞬間に、「あ、いつかコイツと一緒に虫取りできるかな」と思ったのが最初。1歳半のときに、秋川渓谷へバーベキューをしに行ったら、トンボがいっぱい飛んでいて、二人で網を持ってトンボを追い掛けた。それをきっかけに、予定通り子供も虫にはまってくれて、こちらとしてはシメシメといった感じ。
親子で共通の趣味があると、それによって会話が増えたりするので、もっとたくさん趣味を共有したいと思う。「お父さん、コレなんていう虫?」から始まって、育て方はどうだとか、一緒に図鑑を見たりとか、どんどん話が弾んでいく。
男同士、二人だけで旅行に行けるのも、虫取りのときだけ。山梨だったり、長野だったり、クヌギの木があって、まわりも自然がいっぱいあって、という場所を探していく。クヌギの木がなくても、電灯のまわりに集まっていることもあって、電灯近くの木を蹴飛ばすと、クワガタがバラバラと落ちてきたりする。でも、自然の中にいるのはカブトムシやクワガタばかりじゃなくて、スズメバチや蚊、スズメガなんて大きな蛾もいる。懐中電灯を持っていると、そこめがけて飛んでくるので、頭にコーン!とぶつかったりして、むちゃくちゃ痛いこともある。それでも、ノコギリクワガタを見つけた時の喜びと較べたら、なんてことはない。「パパ!ここにいたよ!」「絶対に逃がすな〜!」って、もう大騒ぎ。東京にいる時は、小さな蛾でも嫌がる息子が、そういうところへ行くとマヒしてしまうのか、全然平気になってしまうのも不思議。
帰りがけにイノシシの肉を買ったりして、男同士の旅行というのは、家族の旅行とまたひと味違って、かなりイイもの。
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放送曲目リスト
| Time |
Title |
Artist |
Label |
Number |
| 8'51" |
Daddy |
Della Reese |
RCA |
BVCJ-2026 |
| 18'41" |
Summer Holiday |
Cliff Richard |
東芝EMI |
EMS-80491 |
| 25'59" |
Lazy, Crazy, Days Of Summer |
Blossom Dearie |
DIW |
32DIW-311CD |
| 37'34" |
Some Sunny Day |
Bing Crosby |
RCA |
BVCJ-2029 |
| 45'23" |
Mountain Greenery |
Jackie & Roy |
Verve |
J25J 25137 |
|