SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2002年2月2日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「ベスト・コニサー」

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 おかげさまで、今日も当店AVANTIは、大勢のお客様で賑わっております。元NHKアナウンサーの西田善夫さんや俳優の坂口憲二さんのように有名な方から、ご近所の日本料理店「さくら田」のご主人、桜田栄一さんのような市井の方まで、本当にさまざまなお客様がいらっしゃって、グラスを傾けながらお喋りを楽しんでおられます。
 そういったお客様たちのお話が、実に面白いのが当店の(?)自慢です。映画、音楽といった柔らかい話や、政治、科学のような堅い話、珍談奇談に、怪しげな噂話。いろんな話が飛び交います。誰が言い始めたのかは知りませんが、常連のお客様の間では、そんな面白い話をして下さる方々を、敬意を込めて「コニサー」と呼んでいるとか。なんでもフランス語で「目利き、玄人」という意味らしいんですが。
 よろしかったら、私と一緒にその「コニサー」のお話に、ちょっと聞き耳を立ててみませんか?



image ■ 米屋浩二さん(鉄道写真家)の

「ローカル線のススメ」

 青森県の五所川原から、日本海沿いに秋田の能代まで走る「五能線」というローカル線がある。これは本当に海岸スレスレを走る鉄道で、海が荒れると窓ガラスまで波しぶきが飛んでくる。車窓からのぞけば、海岸にへばりつく「波の花」が風で舞うのも見えたりして、演歌の世界を堪能するならコレに限る。
 一方、南に行くのなら、日本最南端を走る「指宿枕崎線」が面白い。まるで東南アジアの熱帯雨林を走っているかのよう。「日本で一番南にある有人駅」と言われる山川駅では、すぐ横にバナナがなっていたりして。
 鉄道を追い掛けていると、日本は南北に長い、という事がよくわかる。

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image ■ 坂口憲二さん(俳優)の

「俳優という仕事」の話

 1月から『恋ノチカラ』というドラマに出演しているけど、ドラマの難しさを痛感させられている。
 なにせ時間が限られているので、最後のシーンを撮って、次に最初のシーンを撮るなんてことはザラ。順番通りに撮れることなんか絶対にないので、気持ちの作り方が難しい。
 でも、俳優という仕事の面白さも感じている。芝居には答えがない。誰の芝居が正しい、なんてことはないし、100人いれば100通りのやり方がある。だから自分を信じてやるしかなくて、それが評価された時の充実感はすごく大きい。
 でも、昨日は同じシーンが6回も撮り直しになってしまった。まだまだオレなんかは実力もないので、何回も何回もやって、やればやるほど良くなるんだと思う。そして、より良いものを見てもらえるなら、その方がいいと思う。
 今まで一緒に仕事をさせてもらった人の中で、一番インパクトがあったのはショーケンさん。とにかく格好良いし、カメラが回っていない時でも登場人物が乗り移っているようだった。しかもオレはショーケンさんの娘(深田恭子さん)を奪いにいく役だったので、普段から睨まれちゃってビビリまくりだった。
 憧れているのは、渡辺謙さん。2回ほど一緒にドラマの仕事をやらせてもらっているんだけど、存在感という意味ではズバ抜けている。役者としても凄く尊敬できる人だけど、それ以上にあんな大人になりたいと思う。気配りも効いて、厳しいことも励ましの声も掛けてくれるし、時代劇をやってるかと思えば『池袋ウエストゲートパーク』なんかにも出てたりして。
 もう一人、憧れている人といえば陣内孝則さん。陣内さんの凄いところは、柔軟性だと思う。すごくいい人からヤクザの組長まで、イメージが一定しないところが役者という感じがする。

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image ■ 岡崎葉子さん(パラシューティング選手)の

「スカイダイビングの魅力」の話

 スカイダイビングを始めたのは、元々高いところが好きだったからだと思う。昔から工事現場の高いところに上ったり、サンシャインに上っても遠くの景色じゃなくて真下をのぞいたりしてたから。
 初めて飛んだのは、99年の1月。まだ大学生だったんだけど、オーストラリアにいた友人に「スカイダイビングやりたいんだよね」なんて見たこともない癖に言っていたら、「やりにおいでよ」と誘われた。
 最初はスクールに入って、1週間弱の講習を受けた。インストラクターが一緒にくっつく「タンデム」で飛ぶところから始めて、両脇にインストラクターがついて飛ぶようになり、最後には1人で飛べるようになって卒業だった。
 その後、日本に帰ってきて、今度は5月に開催された日本選手権を見に行った。たまたまオーストラリアの選手が招待されていて、知り合いの紹介で一緒に飛んでもらったりして、フォーメーションをやるようになった。
 フォーメーションは、最初に前へ行ったり後ろへ行ったり1人で練習をする。そのうち友達と2人で飛んだりして、それが3人になり4人になり、だんだん増えていってチームで飛べるようになる。体重も形も違う人間が一緒に飛ぶのはけっこう難しくて、スピードを合わせるためにおもりを付けることもある。ただ、縦へのスピードはあっても横へはそれほどスピードはないので、頭と頭がゴチン!なんてことは滅多にない。
 飛んでいる時は、とにかく三半規管を使いまくる。人間が普段必要としない3次元の感覚が楽しいから、みんな空へと還っていくんだと思う。私はスキューバダイビングもやるんだけど、3次元の感覚という意味ではスキューバダイビングも似ている。ただ、スカイダイビングには浮遊感というか、圧倒的なスピード感というか、口では説明のできない自由度がある。魚がいるわけでもなし、いつも青空ばかりで奇麗な景色が見られるわけでもなし。何が楽しいかと聞かれても説明しづらいんだけど、本当に「自由」な世界、重力とお友達になり、周りの人とは口ではなく目で会話する、そんな特殊な世界がたまらなく楽しくて、虜になってしまう。

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image ■ 西田善夫さん(元NHKアナウンサー)の

「ソルトレイク五輪」の話

 2月8日(日本時間2月9日)、いよいよソルトレイク冬季五輪が開幕する。
 ソルトレイクの前は長野だったけど、日本ではその昔、長野の前に札幌で冬季五輪が開催されている。で、この札幌五輪の次のインスブルック五輪では、なんとメダル「0」だった。このことは、ソルトレイクに向かってよく考えておかなきゃいけないと思う。
 スキーのジャンプでも、長野の後に板の長さ制限に関するルールが変えられて、小柄な日本人選手が不利になってしまった。そういう風になにかと不利なことは多いと予想される。見方を変えれば、世界的に長野に華を持たせてくれた、という部分はあっただろうし、採点競技だって地元の観客が大きな歓声を上げれば高得点が出やすい。そう考えると、今回のソルトレイクでは、日本人選手に楽観は許されないだろう。
 これまでオリンピックには仕事で何度も行っているけど、冬の方が夏よりもはるかに面白い。それは種目が少なくて、全体が見渡せるから。そういうワケで、今回のソルトレイクは「日本頑張れ!」だけで見ないで、ウィンタースポーツを楽しむつもりで見た方が面白い。
 ちなみに、僕はミュンヘンで男子バレーボールの金メダルも実況したし、モントリオールの女子バレーボールの金メダルも実況したけど、オリンピックで実況した試合の中で最高のものは、と問われたら、1980年のレイクプラシッド五輪で行われた、アイスホッケーのアメリカ対ソ連の試合を挙げる。
 オリンピック5連覇目前のソ連。それに対し、当時まだプロが参加できなかったため学生チームで立ち向かったアメリカ。最終的に4対3でアメリカが逆転勝利を収めるんだけど、その最後のカウントダウンが凄かった。興奮した観客がNHKの放送ブースまで入ってきて、僕の背中を叩きながら「ナイン!」「エイト!」って大声でカウントする。そして勝利が決まった瞬間、握手攻めにあった。
 前のブースの解説者やアナウンサーまで興奮のあまり立ち上がって、前が見えなくなってしまったので、僕も「このさい私も立ち上がります」と言って立ったんだけど、あとで「あんなに意味のないコメントはなかった」と言われてしまった。たしかにテレビの中継でアナウンサーが立って喋ろうが座って喋ろうが関係ないので、僕の言葉に意味はないんだけど、その場の雰囲気は伝わったのではないかと思う。
 1980年のレイクプラシッド冬季五輪は、前年にソ連がアフガニスタンへ侵攻したため、カーター大統領が開会式の前々日に「アフガニスタンからのソビエト撤退なくば、モスクワ夏季五輪のボイコットも辞せず」と発表するなど、極度の緊張の中で開催された。僕は開会式の中継で「台風の通っていく、その目の中に入ったわずかな隙間に、このオリンピックが開かれる。ホワイトハウスを横目で睨みながら、スポーツをしていく」と言っている。
 それから22年。世界はまた、アフガニスタンの問題を抱えながら、オリンピックを開催する。スポーツができる世界というのは貴重だし、大事にしていかなくちゃいけないと思う。

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image ■ 桜田栄一さん(麻布十番「さくら田」)の

「スッポン料理」の話

 スッポンは薬ではないので、今日食べればすぐ元気になる、というモノではないと思う。ただ、最近盛んに言われている「コラーゲン」が豊富なのは間違いないので、コラーゲンによって体質が改善される、特に女性はお肌がしっとりする、ということはあると思う。ウチのカミサンなんかは「1週間は化粧のノリが違う」って言ってるし。
 ただ、若い人には速効性があるのか、ウチでスッポンを召し上がった帰りのタクシーの中で鼻血が出た、なんて人もいた。一般的には、1週間から10日に1度ずつ召し上がっていると、非常に体調が良くなるのは間違いないみたい。
 コラーゲンというのは、いわゆるゼラチン質のこと。保湿性が高いので、最近は化粧品に含まれていることが多い。しかし残念ながら、コラーゲンは肌からは吸収されないので、食べて内側で吸収させた方が、効果も高くて長持ちするハズ。
 スッポンというのは無駄のない食べ物で、周りはコラーゲンの塊、中のお肉は上質の鶏肉というか、肩の肉なんかお刺身にするとおいしいし、肝は非常に甘みがあって、レバ刺とはまた違った味わいがある。
 スッポンは見た目のイメージで食べづらいと思われがちだけど、昔から「鯉の生き血」や「朝鮮人参」と並んで、高価だけど体に良い食べ物として、高級日本料理の食材として使われてきた。最近ようやく知られるようになってきたけど、関東ではまだまだ馴染みが薄いのが残念。
 天然のスッポンだと、雑食なのでどうしても臭みがあるんだけど、近年の養殖物、特にエサは白身だけを与えてきれいな水で育てた浜名湖産のスッポンは、嫌な匂いや癖がまったくない。スッポンだけは天然物よりも養殖物の方が良い、というめずらしい食材。

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放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
6'21" On The Atchison, Topeka & The Santa Fe The Four Freshmen Capitol CDP7243 8 32566 2 4
16'10" Louise Dean Martin Capitol CDP 7243 8 29385 2 1
29'03" It's A Big Wide Wonderful World Peggy Lee Capitol TOCJ-5342
40'58" Jingle Jangle Jingle Kay Kyser & His Orchestra Capitol CDP 72438 32567 2 3
47'10" The Best Thing For You June Christy Capitol CDP 7243 4 95448 2 6


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