SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2001年12月1日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「ベスト・コニサー」

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 当店には、さまざまなお客様がいらっしゃいます。今日も、真矢みきさんや藤田憲子さんが愉しそうにお話をされているかと思えば、サエさんとカズミさんのような普通のOLの方も大いに盛り上がっておられます。どこかで聞き覚えのある声だと思ったら、声優の小杉十郎太さんと松本梨香さんが声色を使って遊んでいらっしゃいましたし、FRaU編集長の原田さんは美しい女性をお連れでした。
 そういったお客様たちのお話が、実に面白いのが当店の(?)自慢です。映画、音楽といった柔らかい話や、政治、科学のような堅い話、珍談奇談に、怪しげな噂話。いろんな話を聞くことが出来ます。誰が言い始めたのかは知りませんが、常連のお客様の間では、そんな面白い話をして下さる方々を、敬意を込めて「コニサー」と呼んでいるとか。なんでもフランス語で「目利き、玄人」という意味らしいんですが。
 よろしかったら、私と一緒に「コニサー」のお話に、ちょっと聞き耳を立ててみませんか?



image ■ 真矢みきさん(女優)の

「エチオピア」の話

 TVドキュメンタリーの撮影で、アフリカのエチオピアへ行って来た。
 飛行機を降りたのはエチオピアの首都、アジスアベバ。ココがやけに標高の高い場所で、飛行機から降りた瞬間に息が苦しくなるのを感じるほどだった。そこから車で5時間くらい下ったところに住む民族を取材に行った。
 最初は「アフリカも意外と涼しいね」なんて言いながらアジスアベバを出発した。ところが下っていく内にどんどん暑くなっていく。「アフリカっぽくなってきたね〜」なんて楽しんでいられたのも束の間、気がつけばシャレにならない暑さになっていた。その気温、実に50度。もはや「暑い」と言うより「痛い」という感覚だった。
 そして、行った先は本当に何もないところ。家や街が無いのはまだしも、木すらだんだん無くなっていき、最後に残ったのは砂だけ。ほとんど砂漠のような場所だった。そこにテントを張って寝泊まりした。
 実は今回のロケでは、マネージャーは同行しない、という事があらかじめ決められていた。その時点からかなり怪しかったんだけど、心の中では「私は宝塚で散々大変な経験をしてきたから、何があっても絶対に乗り切れるハズ」と思っていた。どんな過酷な条件でも生きていけると思っていた。でも、それは甘かった。
 テントの周りには、まず水気がまったくない。「あ、川だ!」と思っても、それは蜃気楼。テントの周りを360度見回しても、見えるのは小指の先ぐらいに小さく見える、遙か彼方の山だけ。あとは砂しか見えなかった。
 一番困ったのはトイレ。昼はどこまでも見渡せてしまうし、夜は本当の暗闇だし。懐中電灯を持って用を足しに出たら、どこからともなくハイエナの遠吠えが聞こえてくるし。「ハイエナに喰われるか、トイレに行くのか」という究極の選択を突きつけられた。
 その番組は『+55℃/−33℃ 〜極限に生きる家族たち〜』というタイトルで、12月9日(日)の夕方4時からフジテレビ系列で放送される。そのエチオピアに住む「アファール族」と、スカンジナビア半島の北極圏に住む「ラップ人」の生活をレポートしている。ドキュメンタリーの仕事は初めてだったんだけど、こんなに「自分」が裸になってしまうとは思わなかった。

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image ■ 小杉十郎太さんと松本梨香さん(声優)の

「声優になったきっかけ」の話

 私(松本さん)は元々舞台をやっていたんだけど、ある時病気を患って、「当分は舞台はダメ」とドクターストップがかかってしまった。でもその時に「演じるところは舞台だけじゃないよ」というお誘いを受けて、声優の仕事を始めるようになった。
 父(中村雄次郎)が劇団をやっていた割にはこの世界の事には疎くて、実は初舞台は17歳の時。やっぱり父のファンの人に生活感を感じさせたくないというか、そういう部分で気をつかうところはあった。
 僕(小杉さん)の場合は、本当はアナウンサーを目指していた。だからこの仕事を始めるまでは、演技の練習なんかこれっぽっちもやったことがなくて、ある映画会社で普通のサラリーマンをやっていた。ところがある時、知り合いのツテでナレーションの仕事を紹介してもらった。それからしばらくは二足のわらじを履いていて、『ガンダム』のオーディションを受けたのが人生の転機になった。
 最初にオーディションの話を聞いた時は「演技なんてやったことないから」と断ったんだけど、「何事も経験だから」と言われて渋々オーディションを受けた。で、これが何故か受かってしまったんだけど、受かってからが大変で。
 「○カット、"ケツバン"で〜す(なんだよ"ケツバン"って)」「○カット、"マルセ"で〜す(知らないよ"マルセ"なんて)」「○カット、"アオセン"で〜す(だから何なんだよ"アカセン"って!)」といった具合に、現場に行ってもとにかく知らないことだらけ。
 「○○さん、ちょっとケツがあるんで、先にハヤダシでヌいちゃいますから〜」なんて言われた日にゃあ、「な、何があるんだろう?!」と妄想膨らみまくり。今でこそ、そんな言葉も普通に使うようになってしまったけど。

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image ■ 原田隆さん(『FRaU』編集長)の

「女性誌の付録」の話

 そうは見えないけど、コレは雑誌。バッグにTシャツとかシャンプーとかストッキングとかイロイロ入っているけど、9800円で売ってるれっきとした雑誌。雑誌としてはとてつもなく高いけど、実は今、女性誌界ではこういった「付録」がブームになっている。
 このブームに火をつけたのは、小学館の『美的』という化粧品の専門誌だった。『美的』はビューティーの本なのに、なぜか創刊号にスワロフスキーのブレスレットが付録で付いていた。コレ、伊勢丹で普通に買えば1200円で売っているシロモノ。いくらで仕入れたのか知らないけれど、それが500〜600円の雑誌に付いていた。
 中には1人で6冊買ったなんて人もいたらしいけど、それが女性誌付録の価格破壊の始まり。当然その雑誌はバカ売れして、それからは創刊誌にはなにか付録を付けなければいけない、みたいな風潮になってしまった。
 出版社側としても、新雑誌はとにかく名前を覚えてもらうのが大命題なので、「スゴイ付録が付いていた」で名前を覚えてもらえるなら……と、この風潮はエスカレートする一方。もう最近は、出る雑誌出る雑誌、みんなスゴイ付録が付いている。
 このあいだ講談社から出た『Style』だって1200円のストッキングが付いていたし。ちなみに本の値段は600円。ストッキングを買うのは恥ずかしいけど本なら買える、ということで男性にも売れたらしい。
 実は本に付ける付録には、いろいろな規制がある。厳密に言うと、本屋で売ろうとすると規制が厳しい。例えば付録は1〜2個まで、とか、中に綴じ込まなければいけない、とか。だから付録つきの雑誌には、その規制をくぐり抜けるための様々な工夫が凝らしてある。で、その工夫の結果として、女性誌はどんどん厚くなる。「厚さ」が女性誌にとって一番大事な指標と言われるほど。

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■ サエさんとカズミさん(OL)の

「年下のひと」の話

 最近知り合った「イイ感じの人」は、みんなパーティーで知り合っている。一番最近知り合った人なら、友達が作った会社の設立パーティーとか、あとはまったく知らない人の誕生日パーティーとか。
 知らない人のお誕生会に行ったのは、カズミに呼び出されたから。「明日の夜、なにやってる?」と突然電話がかかってきて、「結婚式の二次会なんだけど」と答えたら、「その後でいいから、飲み会に来て」と頼まれた。まぁ飲み会ぐらいなら……と思ってその店をのぞいたら、いきなり「おめでとうございます!かんば〜い!」なんて言ってる。しかも50人ぐらいで盛大に盛り上がってる。場所を間違えたかな?と思ったところに、「サエ〜!」とカズミが現れた。
 そんな感じで付き合わされた知らない人のお誕生会だったんだけど、そこで見つけてしまったのが、今のお気に入りクン。もう好みのタイプ過ぎて、最初は直視できなかったくらい。「カズミ、あの子、あの子、ブルーのシャツでカウンターに立っている…」って言ったら、ブルーのシャツ着た人が何人も立っていたし。
 そうしたら、カズミがナイスフォロー。その子のところに行って「年上オッケー?キレイ系とカワイイ系ではキレイ系?よし、サエの事は任せた!あとは2人で携帯のやりとりとかしなさい」って言ってくれた。
 こんな素敵な出会いがあるなんて、今まで結婚しなくて良かった!と思っているんだけど、その年下の彼は実はまだ学生。だからデートの約束をする時も、「●日は?」「その日はカテキョー(家庭教師)が…」「▲日は?」「その日は部活で…」「■日は?」「そこは試験が…」と懐かしい言葉を連発してくれる。
 そして一番の問題は、彼が私の本当の歳をまだ知らないってコト。一番初めに「へぇ〜○○クンって××歳なんだ、私はいくつに見える?」って聞いたら、「う〜ん、オレの3つ上くらいなんでしょ?」って言われた。どう答えようか一瞬悩んだら、ちょうどその時に「お〜、○○!久しぶりじゃん!」って彼の友達が割り込んできて、その話は中断されてしまった。それっきり、本当の歳を言う機会がないんだけど、本当は9つ上。
 帰って速攻で調べたんだけど、福島弓子とイチロー、それから貴乃花と河野景子、どちらも8つ違い。今、私の心の支えは藤間紫と市川猿之助。

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image ■ 藤田憲子さん(タレント)の

「新人女優」の話

 昨日も、打ち合わせの帰りに知り合いを新宿まで送っていこうとしたら、方向を間違えて中野方面に向かってしまった。そんな天然ボケは、なかなか直らない。
 そういえばこの前も、「私は何歳の役ですか?三つ編みをさせていただいてもいいんですけど…」と言ったら、スタッフに「それは困ります!」と言われてしまった。私は本気で言っているのに、どうも向こうは冗談だと思っているみたい。
 今度、新宿コマと梅田コマで1ヶ月ずつ舞台をやるんだけど、なんとこれが初舞台。それで、プロデューサーと劇作家の方に合った時に「私、この間は67歳の大臣の役だったんですけど、今回は何歳ぐらいの役なんでしょうか……?」と尋ねたら、「今はプロダクションの女社長といえば40代でバリバリやっている人も多いので、それくらいでお願いします」という答えが返ってきた。それで安心して「良かった〜、また60か70かと思ってました。ところで、もっと若くても大丈夫なんですけど?」って言ったら、笑われてしまった。
 その大臣の役も、テレビドラマの初体験。とにかく無事にこなすのに必死だった。『レッツ・ゴー!永田町』というドラマの「扇子千佳」という国土交通大臣の役だったので、誰とは言わないけれど67歳ぐらいという設定は仕方のないところ。隣の室井滋さんなんかも本物そっくりの演技をしていたので、大いに作った演技をしようかも思った。
 でもそこは新人の悲しさ。監督に「お好きにやって下さい」と言われても、江守徹さんみたいな大俳優を前にして、台本以上のことは出来なかった。今にして思えば、ビデオで研究した扇さんのクセを、ちゃんと披露すべきだったと後悔している。

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放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
8'54" Back In Your Own Backyard Margaret Whiting Capitol CDP 7243 8 29395 2 8
20'46" Ridin' On The Moon Jerri Wingers Bethlehem COCY-9935
31'19" You Make Me Feel So Young Rosemary Clooney Hindsight HCD 255
41'36" Rose O'Day Mel Torme MCA MVCM-275
47'46" I Never Knew Keely Smith CDP 7 943112 7243 5 35209 22


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