SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2001年6月16日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「格付け」

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 最近、面白いサイトを見つけました。『Webサイト格付けセンター』(http://kakuduke.nikki.ne.jp/)というのですが、そこによると、当サイトの格付けは「B」(人気情報サイト級)だそうで、良くもなく悪くもなく、という感じの評価なのではないでしょうか。
 ちなみに、『Yahoo! JAPAN』や『goo』といった超有名サイトの格付けも調べてみたのですが、ちゃんと「AAA」(ポータル/メガメディア/大手プロバイダー級)という評価がなされていました。私も、もっと頑張らないといけませんね。
 そういえば今日は先程から、格付けを「する」側の方がいらっしゃっているようです。後学のために、その話し声に耳を傾けてみましょうか。



image ■ 見田盛夫さん(料理評論家)の

「フランス料理の格付け」の話

 フランス料理店ガイド『エピキュリアン』は、数人で取材をしてランクを付けている。だから取材の後には必ず会議を開いて、責任者である僕の感覚で統一する作業をしている。例えば、「この店は去年と違う」という評価が出てくれば、改めて僕が取材に行くこともある。
 取材のためにフランス料理店へ行って、いつも食べているのは「子羊」。これはフランスへ行ったときに、どの店も子羊の背肉のローストを置いていたから。しょっちゅう食べている内に、「どういう風に料理したら、どんな味になるのか」が感覚として分かるようになった。フランスで日常的に食べる肉といえば牛。でも、フランス料理店なら必ず子羊も置いている。子羊は牛よりもちょっと値段が張るので、どちらかというと料理店で食べるもの、というイメージだと思う。
 新しい店を評価するときは、どうしても慎重になる。出来たばかりの店に行っても、鍋が安定していないので、できればオープンから1〜2ヶ月経ってから、何回か通って評価するようにしている。それも自分1人で決めるのではなく、何人かの調査員の意見を総合して決めている。
 初めて店に入った時に、美味しそうな店、そうでない店、という雰囲気を感じることはある。でも、それが当たるとは限らない。ただ、店の表の換気扇の前に立って匂いを嗅ぐと、美味しい店ならいい匂いがするもの。日本料理屋だって、「いい酒を使ってるな」「いいダシを使ってるな」くらいは匂いで分かる。
 舌が感じる「味」はわずかに5種類だけど、「匂い」は無限。何万何千とある匂いの中から、「美味しい匂い」を出すというのはスゴイことだと思う。だから僕は、「味」よりも「匂い」の方がポイントだと考えている。

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image ■ 成松恭多さん(スタンダード&プアーズ)の

「会社の格付け」の話

 スタンダード&プアーズでは、会社の格付けは「AAA」などアルファベットの組み合わせで表している。一番上が「AAA」で、一番下が「D」。デフォルト(債務の不履行)を起こした場合などに、「D」の評価が付く。
 債務の不履行、平たくいえば「借金を返せなかった」というのはいろんなケースがあって、例えば単なる事務手続きのミスの場合は、格付けには影響しない。もちろん、「首が回らなくて返せません」というのはデフォルトだし、「もうちょっとだけ待って下さい、利息を低くしてもらって借り直せばなんとか…」という状態もデフォルトとして評価される。
 今、日本で「AAA」の会社というのはトヨタだけ。でも、誤解されると困るんだけど、それは「トヨタは日本一良い会社です」という意味ではない。格付けで見ているのは「借金を返す能力」なので、トヨタは日本一借金を返す力がある、と評価しているに過ぎない。それに「良い会社」と言われても、「働く人にとって良い会社」なのか、「社会貢献度が高い会社」なのか、考え方によって評価は様々だし、格付けするのはちょっと無理。
 具体的に「借金を返す能力」を見るには、財務的な状況と、事業的な状況を見る。特に重要なのがキャッシュ・フロー。つまり「本業で儲かっているかどうか」に注目する。株とか土地を売って一時的に大儲けしました、というのはほとんど評価しない。むしろ、車を作っている会社なら「車を売ってどれだけ儲けているか」が重要になる。
 そういった意味では、アメリカのいわゆる「ドットコム企業」は、どれだけ有名な会社でも格付けは驚くほど低い。それは「本当にビジネスモデルとして確立されていて、ちゃんと儲かっているのか」をシビアに見るから。

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image ■ 徳大寺有恒さん(自動車評論家)の

「自動車評論」の話

 『間違いだらけの車選び』を最初に上梓したのは、もう25年前。1台1台全部のインプレッションを書くので、最近では1年で150台くらいの車に乗るようになってしまった。
 車は、走り出して最初の30〜50mで、その車の80%は分かってしまう。というのは、その50mの間に、100項目くらいのチェックポイントがあるから。それくらいじゃなきゃ、とてもじゃないがプロとしてやっていけない。
 『間違い〜』では、車の格付けをしているつもりはない。あそこに書いてあるのは、自分が好きか嫌いか、だけ。公平に見てこの車は良い、この車は悪い、などと書いているつもりは全くない。
 じゃあどんな車が好きなのか、と聞かれても、難しすぎて答えらえない。それは「好きな人のどこが好きなの?」と聞かれても、答えづらいのと一緒。やっぱりそれは性格的なものだから、言葉にするのは難しい。
 だからと言って、よく車を女性にたとえて表現する人がいるけど、そんな失敬な話もないと思う。そういう人は、女性を乗り物としてしか見ていないとしか思えない。
 自動車を見る時は、まず機能を見る。エンジンのトルクはどう出てくるか。ステアリングを切ったらいつ効き出すのか。もっと深くステアリングを切ったらどうか。そういう項目をいくつも持ってチェックする。
 その項目自体は、最高級車でも軽自動車でも変わらないのだけど、どこかにスタンダードを決める必要がある。それは自分の車。今乗っているのはメルセデス・ベンツのC240だけど、ちょうどスタンダードとして適当な車だと思う。
 車は、本質的には男性にとって「女性にモテるための道具」。60年代ならベレットGTとか、トヨタのコロナ1600GT、ブルバードのSSS、そんな「カッコイイ車」がこれまでにもたくさんあった。でも、しょせん車じゃ女性は落ちない。結局は「男の真心」しかない。ところが男はバカだから、ソアラを買えば選り取りみどりになると思っている。たとえロールスロイスを10台持っていようと、「ふ〜ん、自動車が好きなのね」で終わりなのに。
 ちなみに、オープンカーも女性には受けない。なぜなら、せっかくセットした髪がぐちゃぐちゃになるから。だから、オープンにするときは1人で。

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image ■ 浜村弘一さん(週刊ファミ通編集長)の

「新作ゲーム・クロスレビュー」の話

 週刊ファミ通の「新作ゲーム・クロスレビュー」では、1つのゲームに対して4人が10点満点の評価を付けている。その合計が30点以上ならシルバー、32点以上ならゴールド、35点以上はプラチナと呼ぶ。プラチナのゲームは、1年にわずか10本ちょっとしか出ない。
 週刊だからレビューを書くのは本当に大変。僕もレビューを担当する週の土日は、そのほとんどを潰してゲームをやり続ける。やる前にゲームの制作者から「対象としているユーザー」や「見て欲しいポイント」を教えてもらうんだけど、例えばこの間のドラクエ7みたいに、「ゲームを30時間進めると転職システムが出てくるので、そこからが面白いんですよ!」なんて言われたとしても、そこまでは絶対にやるのが決まり。週刊ファミ通はゲームが好きな人間しか読んでいないので、そこを誤魔化そうとしても絶対にバレる。だから、「RPGはさすがに最後までやってないでしょう」なんて言われるけど、最後までやってしまうケースはけっこう多い。
 じゃあアクションゲームなら楽かというと、「車の種類が豊富で…」とか「チューンナップする楽しみが…」とか言われちゃったりして、結局、自分が納得するまでやった上でないと書けなかったりする。しかもクロスレビューの原稿は、載せる前に1度制作者側に送ることにもなっている。だから「ココの批判はちょっと違うんじゃないか」と言われたときに、なぜそう書いたのかをちゃんと説明できるくらい、ゲームをやり込む必要がある。
 かつて「レース」のゲームといえば、真っ直ぐ前に走るだけのゲームしかなくて、それをどう演出するか、という違いしかなかった。ところが、最近の大幅な技術の進歩によって、本当にリアルな「リッジレーサー」から、コミカルな「マリオカート」まで、多種多様なレースゲームが生まれるようになってきた。そうなると、単純に点数で比較することは難しい。だからクロスレビューでは、点数による比較とテイストを伝えるための批評をどちらも載せている。読者の声を聞いても「クロスレビューで30点以上取ったゲームなら買う」なんて人はいないので、「買おうかどうしようか迷っているときに、ちょっと背中を押したり、逆にやめる決心をさせたり」というのが、クロスレビューの存在価値だと思う。

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image ■ 石川温さん(日経トレンディ編集部)の

「ホテルの格付け」の話

 日経トレンディの記事は数で勝負。「日本のベストホテル150!」なんて見出しに引き付けられる読者は多いので、とにかく体力勝負で調べまくる。
 ホテルの記事なら、決まって調べる項目がいくつかある。例えば、まず部屋に入った瞬間に、どれだけ部屋がキレイか。埃や浴槽の髪の毛をお姑さんのようにチェックして、メモ帳に前に使った人のメモが残っていないかもチェック。それからテレビのリモコンの電池もチェックする。そんな事が一通り済んだら、キレイな状態のまま写真撮影。
 写真撮影の次にするのは、部屋の大きさを測ること。一応、各ホテルの公式発表はあるんだけど、その表現がホテルによってまちまちなので、日経トレンディの基準でバスタブの大きさからベッドの幅まで、キッチリ計る。そのためにメジャーと専用超音波測定器は手放せない。
 もちろん、アメニティの充実度、ドライヤーやウォシュレット、クローゼットのハンガーの数、スリッパの質、ビールの値段なども全部チェックする。
 変わり種のチェックとしては、以前に海外のホテルの特集をした時に、深夜に「頭が痛くなった」とフロントに電話したことがある。そうするとホテルの対応というのは様々で、わざわざ部屋まで薬を持ってきてくれるホテル、医者をちゃんと呼んでくれたホテル、中には「ココに病院があるから」と言われて行ったら、病院なんか無かった、なんて酷いホテルもあった。
 ホテルを調べるときは、チェックインしてから何をどんな順序でチェックするか、手順が全部決まっていて、それが終わるのがいつも深夜の3時。そのままその部屋で寝て、朝6時に起きてチェックアウト。その間ホテルの缶詰め状態で、外に出る機会があったとしても「近所のコンビニまで何分かかるか」を調べる時ぐらい。
 ホテルをチェックするのも楽じゃない。

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放送曲目リスト

Time Title Artist Label Number
8'55" You Smell So Good Jackie & Roy Sony Records SRCS-7149
18'12" You Make Me Feel So Young Rosemary Clooney Hind Sight HD 255
25'05" You're Driving Me Crazy Helen Carr Bethlehem COCY-9929
35'40" I May Be Wrong The Four Freshmen Capitol 7243 4 9500 2 2 8
45'37" Threre's A Small Hotel Billy Eckstine Verve 314 526 448-2


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