SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2001年4月7日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「ベスト・コニサー」

 当AVANTIには、様々なお客様がいらっしゃいます。今日も、ジュディ・オングさんや葉加瀬太郎さんのような有名な方から、「松榮堂」のご主人・畑正高のような市井の方まで、非常にバラエティに富んだお客様がいらっしゃってます。
 ですから、そのお客様たちのお話を聞いていると、とても面白いんです。映画、音楽といった柔らかい話や、政治、科学のような堅い話、珍談奇談に、怪しげな噂話。本当にいろんな話を聞くことが出来ます。誰が言い始めたのかは知りませんが、常連のお客様の間では、そんな面白い話をして下さる方々を、敬意を込めて「コニサー」と呼んでいるとか。なんでもフランス語で「目利き、玄人」という意味らしいんですが。
 よろしかったら、私と一緒に「コニサー」のお話に、聞き耳を立ててみませんか?



  • ジュディ・オングさん(歌手)の

    「薬膳」の話

     「医食同源」とも言うけれど、食べ方を工夫すれば病気にはならない。
     例えばキュウリ。キュウリには熱を取る力がある。キュウリに限らず、ウリ科の野菜だったら何でもそう。だから、夏、太陽にあたりすぎて、目が真っ赤になったり、口内炎ができたりしたときは、スイカを食べると良い。
     中国では、太陽にあたりすぎて、いわゆる「焼きすぎ」になってしまった状態は、太陽の熱が体の中に入りすぎて「体に火がおきている」状態だと言われる。だから、熱を外に出す力のあるスイカを食べる。逆に、ダメなのが揚げ物。揚げるということは、熱を中に吸収させるということなので、揚げた物は体に熱を加えてくれる。だから揚げ物は、寒いときには大いに食べた方が良い。
     大雑把に言って、トマトやキュウリといった夏の野菜は、比較的熱を取る物が多い。それに対して、カボチャのような冬の野菜は、熱を与える物が多い。それから、ネギ、ショウガ、ニンニクといった薬味は、熱を与える。
     肉類なら、一番熱を与えるのはマトン。だからジンギスカンみたいに寒いところでよく食べられる。その次は牛、さらに次が鳥で、最後に豚だけは体を冷やしてくれる。沖縄のゴーヤチャンプルなんて、豚に苦瓜だから、まさに暑い沖縄に合った食べ物。
     そういう事を考えるのが、薬膳の基本。科学的にあっているのかどうかはさておき、東洋医学というのはこんな風に、大雑把にアナログに考える。でも、人間という生き物もアナログなものなので、無理にデジタルに考える方が不自然だと思う。

    【Hot Link !!】

  • JUDY ONGG(公認ページ)
  • 薬膳ホームページ
  • 程一彦ホームページ/医食同源のススメ



  • 畑正高さん(松榮堂)の

    「香り」の話

     松榮堂は、英語で「Shoyeido Incense Canpany」と名乗っている。「Incense」というのは「焚香料」という意味なんだけど、その名前が入った名刺をアメリカなんかで出すと、「あぁ、聖書に出てくるヤツ」とか「昔、ヒッピーが使ってたよね」なんて、物凄くレベルの高いモノと、物凄くレベルの低いモノしかイメージできないみたい。そんな人達にお香の世界を訴えかけても、とりつく島もない。
     そこで、「源氏物語を知ってるか」という話をする。すると、源氏物語はサイデンステッカーの英訳本で知っている人も多い。そこで「あの "Tale of Genji" に出てくる香りの話がお香だよ」と言えば、興味を持ってくれる。
     日本人も同じ。お香というと「知ってるけど、僕には関係ない」という人でも、「"Incense" って知ってます?」と聞くと、聞く耳を持ってくれる。私も含めて、みんな既成概念が新しい世界に蓋をしていると思う。だからそれを取り除くきっかけさえ作れば、古典が新しいモノになることもある。私が作っている香りだって、昔ながらのスタイルで見せれば、それは伝統的な香りと感じるし、新しい形で見せれば、自然な香りに感じたりする。
     初めて使う人は、天然素材と現代的な素材の違いぐらいを気にしながら、品質の良いモノをほんの少し使ってみて欲しい。品質が良いモノといっても、1箱800円くらい。最近は東急ハンズやロフトにも、いろんな種類をおくようになったので、気軽に試せると思う。
     お茶の世界には「目利き」という言葉があるけど、それを今風に言えば、自分の中にデータベースを作って、ちゃんとインデックスを付けて整理している人の事。そのデータベースを作るためには、雑な経験をいくら蓄積しても意味がない。良い経験をたくさん、それも能動的に関わっていくことで、良いデータベースは作られる。それは香りに関してもあてはまる事なので、良い香りを毎日少しずつ、いろいろ試して欲しい。
     長い時間、同じ香りを楽しもうというのは不可能なので、例えば寝る前、ちょっと新しい香り試してみることで、気分を和らげたりする、なんて楽しみ方がオススメ。そういった意味では、ワインに似ているかも。ワインの場合は、同じ銘柄を飲み続ける人もいるかもしれないけど、やっぱりいろんな銘柄を試すのが楽しい。そうしている内に、「あぁ、久しぶりに良いワインに出会った」なんて瞬間があったりして、良いモノにたくさん出会うというのは楽しいもの。

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  • 香老舗 松栄堂



  • 木村郁美さん(TBSアナウンサー)の

    「早起き」の話

     毎日、朝3時に起きている。朝6時の番組を担当しているので、3時半までに会社に行かなくちゃいけない。それなのに、前の日に夜12時まで仕事があったりして、どんなスケジュールなんだろう、と頭を抱えることもある。
     そんな時は、一度帰ってシャワーを浴びたら、もう終わり。少しでも仮眠を取ろうとベッドに入っても、前の仕事の興奮を引きずっているので、寝ようにも寝られない。メイクだって、さっき落としたばかりの感触が残っている内に、朝の洗顔をしなくちゃいけないし、つくづく肌がかわいそうだと思う。
     去年から朝の番組を担当するようになって、1年は1度も寝坊をすることなく頑張れた。でも、年末の忙しい時期、特番続きで疲れがたまり、ついに初めて寝坊をしてしまった。寝坊をすると、お迎えの車の運転手さんが電話で起こしてくれるんだけど、その電話で飛び起きて、10分で支度をして出ていった。それでなんとか番組には間に合ったんだけど、今度は「それで間に合う」という事を体がが覚えてしまって……今や常習犯。あれから何度も運転手さんのお世話になっちゃっている。
     私の健康法は、毎朝お猪口1杯の玄米酢を飲むこと。お酢は体にすごく良いらしいし、飲んだ時の感触で体の調子がわかる。飲んで気分が悪い時は、体調が悪いから気をつけようとか。基本的にはそんなに美味しいモノじゃないけど、毎日やっているとそのうちクセになる。

    【Hot Link !!】

  • TBS INTERNET : アナウンサー通信(TBS)
  • EXPRESS(TBS)
  • きむいく情報局(ファンサイト)



  • 葉加瀬太郎さん(バイオリニスト)の

    「スタッフ・スミス」の話

     ジャズで花形といえば、サックスとかトランペット。ジャズでバイオリンというのはなかなか珍しい。
     でも、ジャズでバイオリンといえば誰もが思い浮かべるのが、ステファン・グラッペリ。5年くらい前に亡くなった大巨匠で、ジャンゴ・ラインハルトというギターリストと組んで、バイオリンのジャズの歴史を作ってしまった人。
     グラッペリは誰もが好きなんだけど、僕はスタッフ・スミスが一番好き。この人は40〜50年代にアメリカで人気のあった、黒人のバイオリン弾きで、ジャズというよりはブルースの人。イメージとしては、サッチモことルイ・アームストロングがバイオリンを持った、という感じ。歌も歌うし、バイオリンでブルージーな曲も弾く。
     スタッフ・スミスのレコードは今でもたくさん残っているんだけど、およそバイオリンとは思えないくらい汚い音で、上品な響きが何もない。しかも、彼はバイオリンに初めてピックアップマイクをつけた人で、エレキギターのように弦の振動をマイクで拾って、そのままスピーカーから出していた。だからキコキコしたちょっと痛々しい音なんだけど、それが逆に、エッジが効いてブルースの魂を感じさせる。初めて聞いたときは驚いたけど、取り憑かれると病みつきになる。
     そんなワケで、僕は日本でも数少ない「スタッフ・スミスのコレクター」だと思う。実は今でも、CD屋でよく探せば見つかるハズ。というのは、ロスでかなり復刻版が出ているから。全集みたいなのも出ていたので、この間まとめて買ってきてしまった。

    【Hot Link !!】

  • 追悼[ステファン・グラッペリ Stephane Grappelli]
    (BAYSIDE BREATH)
  • other violin players スタッフ・スミス等
    (NUAGES-Jazz Violin Square)
  • 葉加瀬太郎のSo Nice!



  • 谷川貞治さん(格闘技評論家)の

    「格闘技王国オランダと日本」の話

     「K−1」のを始めたのは空手の人。でも、ルール的にはキックボクシングにボクシング的要素を加えたようなものなので、空手の人はなかなか勝てない。
     空手は、素手でやる格闘技で、しかも顔面は殴らないというルールでやっている。だからK−1のルールでは、キックボクシング出身の人間の方が有利に決まっている。でも、だからこそ不利な人間がどう頑張るか、という部分で興行的に成功した。
     例えば、ピーター・アーツやアーネスト・ホーストはキックボクシング出身。キックボクサーとしても優秀な選手なので、K−1でも当然強い。でも、人気があったのは空手のアンディ・フグだったりした。
     実は、キックボクシングも日本で生まれて、日本人がオランダに持ち込んで人気になったもの。オランダという国は、遡れば江戸時代の出島の頃から日本と交流が始まっているんだけど、日本人的な我慢強さと、ヨーロッパ的な合理主義と、バイキングの血の猛々しさで、非常に格闘技に向いているお国柄。しかも、平均身長が世界一高い。だから格闘技、特に日本の武道が大好きだし、強い。
     最初にオランダに伝わった武道は柔道だった。朝鮮戦争の時も、オランダ人の傭兵がけっこう居て、その中には日本で柔道を学んだ人が少なくなかった。そういう人達がオランダに帰ってから育てた柔道選手が、アントン・ヘーシングやウイリアム・レスカだったりする。
     さらに、「ヘーシングより強い」と言われた柔道家、ジョン・ブルミンという人がいた。この人は、弱小道場出身という政治的な理由でオリンピックに出られなかった人なんだけど、日本へ来たら、2m以上あるブルミンが160cmそこそこの極真空手の人にかなわなかった。それで大山倍達に心酔して、極真をオランダへ持ち帰った。
     キックボクシングは、極真から生まれたと言っても良い。野口さんというプロモーターがタイのムエタイを見て、「日本人はコレに挑戦しなきゃいけない」と考え、空手の道場を片っ端から当たっていった。すると手を挙げたのが極真だけだったので、極真の選手が3人、タイへ行って試合をした。結果は2勝1敗だったんだけど、その1敗した人が、黒崎先生と言って、ジョン・ブルミンが一番恐いと言っていた人だった。その人が日本に帰ってきて、悔しさのあまり極真をやめてキックボクシングを始めた。それで、ジョン・ブルミンとの関係で、早くからオランダにはキックボクシングの道場があった。
     極真が立ち技を創り、柔道が寝技を創った。日本は、格闘技に関しては、凄い存在。

    【Hot Link !!】

  • SRS-スペシャルリングサイド(フジテレビ)
  • K-1 OFFICIAL WEBSITE
  • 大山倍達・極真記念会館ホームページ





    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    7'33" The Things We Love To Do Freda Payne impulse MVCZ-82
    17'27" I'll Remember April Eydie Gorme Universal Vidor MVCJ-19207
    27'58" Things Are Swingin Peggy Lee Capitol 7243 8 545 4325
    32'23" I Know That You Know Nat King Cole Capitol CDP 7 48328 2
    38'44" No Moon At All Patti Page Emarcy PHCE-10014
    47'25" Hit The Road To Dreamland Dean Martin Capitol CDP 7243 8 29389 2 7

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