SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2001年3月24日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「中国茶」

 最近は普段から、ウーロン茶、プーアール茶、ジャスミンティーなどの「中国茶」を飲んでいる方が多いみたいですね。そうそう、紅茶だって、そのルーツは中国でした。アールグレイだって、中国紅茶にベルガモットの香りをつけたものだそうですから。
 中国茶が人気になっている原因は、やっぱり「健康に良い」と言われていることでしょうね。私だって、「プーアール茶は痩せる!」と聞いて、飲んでみようかなと思ったのですが……私みたいに不摂生な生活を送っている人間は、プーアール茶を飲む前に、できる事が山ほどありそうですね。
 そういえば、向こうの丸テーブル席でも、中国茶のお話で盛り上がっていらっしゃるようです。あちらのお客様は、私などよりもはるかにお詳しい方なので、もし中国茶に興味をお持ちでしたら、あちらのお話をお聞きになってはいかがですか?



  • ジュディ・オングさん(歌手)の

    「世界お茶まつり」の話

     「世界お茶まつり」のゼネラル・プロデューサーをやっている。その会期は10月5〜8日の4日間。静岡のグランシップという会場で行われる。
     「お茶まつり」ならあちこちでやっているけど、「世界」と銘打って行うのはこれが初めてで、「お茶」をあえて「O-CHA」と表記するようににした。例えば、「チャイ」といえば誰でもインドのお茶だと分かる。ウーロン茶だってそう。それと同じように、「O-CHA」と言えば日本の煎茶だ、と世界に通用するようになって欲しい。そういう気持ちを込めて、「O-CHA」という表記を使っている。
     中国語で「お茶」は、日本と同じような発音で「チャ」と言う。お茶の起源は、枯れた椿の葉がお湯の中に落ちてきて、仕方がなく飲んだら意外にもおいしかった事、と言われている。
     中国では、お茶は基本的に白、黄色、緑、青、紅、黒の6つの色で分類される。青ならウーロン茶、緑はジャスミンティーやロンジン茶。広東省では、飲茶の時に黒いプーアール茶をよく飲む。プーアール茶は後発酵のお茶なので、寝かせれば寝かせるほど味はマイルドになって、高くなる。中には、数百グラムで何万円というお茶もあるくらい。
     でも、高いお茶だと、一回の葉で何煎も出すことができる。これは中国茶に限った話じゃなく、どんなお茶でもそうなんだけど、お茶を入れるときは、一煎入れたら、最後の一滴まで出した方が良い。できれば、ふたを開けて、中のお茶葉を少し乾かしておく。そうすれば、二煎も三煎もおいしく飲める。
     お茶の一煎目は、香りが素晴らしい。最近では香りを楽しむための茶碗なんてものもあって、まずそっちにお茶を注ぐ。それを飲むためのお茶碗に移すと、香り用のお茶碗の中では壁に付いたお茶が蒸発して、えも言われぬ香りを楽しむことができる。
     二煎目は、甘味が出ている。それはチョコレートの甘さとは違い、人間の舌がある種の刺激を受けると感じる甘み。三煎目は、さらなる甘み。四煎、五煎…と、お茶は七煎まで楽しめる。
     お茶の世界は本当に奥が深い。この素晴らしさは、体験してもらわないとなかなか分かってもらえないので、ぜひ「世界お茶まつり」へ来て欲しい。

    【Hot Link !!】

  • Judy's World(ジュディ・オングさんの公式サイト)
  • O-CHA NET(「世界お茶まつり」など)
  • プーアール茶(横浜中華街中国茶専門店「緑苑」ネット支店)
  • プーアール茶の歴史と故郷(「フルハウス」)



  • 松山猛さん(作家)の

    「台湾茶」の話

     20年前、台湾のお茶を飲んで、ショックを受けた事がある。戦前、日本から多くの農学博士が台湾へ渡り、お茶の改良をしたらしく、その後も独自でお茶の改良を続けた結果、台湾ではもの凄いお茶が出来上がってしまった。台湾のお茶のルーツは、もちろん福建省なんだけれども、日本の影響も決して小さくはない。
     だから、戦前に「ウーロン茶館」というものが銀座にあった。ただし、そのウーロン茶は今のウーロン茶とはちょっと違って、「東方美人(オリエンタル・ビューティー)」という種類のお茶だったらしい。このお茶はちょっと発酵度が高い、やや紅茶に近い色のお茶で、天然の甘さが感じられるお茶。今は台湾でもかなり貴重なお茶になっている。
     東方美人もおいしかったけど、最近飲んだ中では、台湾の梨山、それも標高2000mぐらいの場所で採れるというお茶は、香りと味のバランスがすごく良くて、おいしかった。
     ワインと同じく、お茶も天候に左右されるものなので、ヴィンテージがある。雨が長いと作れないし、霜が降りてもダメ。そういうところも面白い。ただ、世間的にはワインほどの珍重がられてないみたい。僕は同じぐらい値打ちがあるものだと思っているけど。
     ロマネ・コンティのような官能的なお茶だってある。そういうお茶を飲むと、目が醒めつつ酔う、みたいな、不思議な感覚にとらわれる。
     知り合いの元輸出検査官にして、今は中国茶の輸入をしている人は、毎日3リットルもお茶を飲んでいる。そうすると、気温や湿度でお茶の出方が違うのが分かるんだとか。
     彼は非常にスリムな体型をしているけど、同じくらいお茶を飲み続けている僕は全然痩せない。お茶を飲めば太らないかもしれないけど、ついちゃったモノが取れるワケじゃないみたい。

    【Hot Link !!】

  • 松山猛のTRAVEL DIALY
  • 台湾茶の美味しい召し上がり方(「オーシャンシステム」)
  • 東方美人(dong-fang-mei-ren)(「老地方茶坊」)



  • 葉千栄さん(東海大学助教授)の

    「ウーロン茶と中国緑茶」の話

     この中国茶ブームは、ウーロン茶ブームといっても良い。ところが、僕は日本に来るまで、ウーロン茶の名前すら知らなかった。
     ウーロン茶は、福建省や台湾など、ごく一部の地域に限って飲まれていたお茶だった。ところが70年代に、先進国諸国でダイエットがブームになり、世界各国でウーロン茶が飲まれるようになった。だから僕のように、日本に来るまでウーロン茶を知らなかった中国人はすごく多い。
     そして3年前。サントリーのウーロン茶のCMが中国で流れた時に、僕がナレーションをしたんだけど、こんなコピーだった。「新時代の、新飲料。」中国の人にとって、ウーロン茶とはそういう存在。
     中国人にとって、お茶といえば緑茶。全国の80%は、緑茶を飲む習慣を持っている。だから緑茶に高級なお茶が多い。杭州郊外に、「龍井」という村があるんだけど、そこでは凄い有名なお茶の畑がある。その畑の名は「獅子峰」。かつて、そこのお茶はすべて西太后に献上されていたという伝説のお茶畑で、そこで取れるお茶を「貢茶」と言う。
     日本の緑茶は収穫してすぐに蒸すけど、中国の緑茶はなるべく発酵しないように干す。その結果、カテキンが多く含まれ、非常に体に良い。
     ジャスミンティーにも、凄いヤツがある。最高級のジャスミンの花のつぼみ、それが一つ一つ糸で縛ってあるお茶。しかも雲南省のある地域の伝統で、18歳前後の少女が、その綺麗な指でつぼみを摘んでいるという逸品。これは見るだけでロマンをかき立てられる。

    【Hot Link !!】

  • 茶葉の話3 龍井茶(たく・カジ!!)
  • 中国名茶 西湖龍井(凌風閣)
  • JOYCE CHINA TEA CLUB



  • 橋本保さん(ライター)と
      奈良巧さん(DIME編集部)の

    「中国茶が飲める店、買える店」の話

     最近、「飲みに行こう」と誘っても来ない女の子が必ず一定の割合でいる。そういう時に誘うのが、六本木にある中国茶のお店。朝5時までやってるし、葉巻も吸えるし、中国茶のウンチクを語ったりもできる。しかも、中国茶を飲んでいると、意外と時間が経つのは速い。
     六本木以外にも、都内には幾つかそういう店がある。原宿表参道の「遊茶」は、眺めが良くて良い。渋谷道玄坂に最近できた「華泰茶荘(ファータイチャソウ)」は、台湾に本店があって、日本では芝大門にお店があったんだけど、日本2号店を渋谷に出した。六本木のお店もファータイから中国茶を仕入れているので、お茶に関してはしっかりしている。
     ファータイの良いところは、お金を出して試飲できるところ。お茶菓子が付いて400円とか800円ぐらいなんだけど、これが無料の試飲だと、最後に何か買わなくちゃいけない雰囲気になってしまう。でも、お金を払っていれば、「今日は試飲だけ」と割り切ることができるのが嬉しい。
     一の橋にある「茶藝楽園」は香港に本店があるし、初台の「窈艶(ヨウエン)」も面白い。水道局からもらってきて地図がおいてあって、荒川水系と多摩川水系では水が違って…という話を聞かされた。お茶だから、水が大事なのは分かるけど、まるで実験室みたいな店内には笑ってしまった。
     ちなみに、ホワイトデーのお返しに、中国茶のセットを送ってみたら、意外とウケが良かった。

    【Hot Link !!】

  • 遊茶
  • 華泰名茶
  • 中国茶取扱店リスト(ASIA de Healing)



  • 今村理恵さん(女優)の

    「温かいお茶のススメ」

     中国の人は、お茶といえば温かいお茶の事みたい。私はどちらかというと冷たいお茶の方が好きだったので、ちょっとビックリしたんだけど、「このお茶を飲むには熱い方が香りが楽しめるし」って教えられて、温かいお茶も飲むようになった。そうしたら、ここ1年、太らなくなったような気がする。
     その昔、向こうの人は、胃が荒れたときにはお茶を飲んだり、薬に近いような発想でお茶を飲んでいたらしい。プーアール茶は脂肪を落とすから脂っこいものを食べた後に飲むと良いとか、女性だったら肌荒れにも効く、と言われた。確かにこの1年、お茶を飲むようになって、これといった病気もせず、肌荒れも特になく、順調に過ごせている。
     前からお茶は飲んでいたけど、冷たいお茶よりは温かいお茶の方が、たぶん体には良いと思う。だから、長いロケの時も、暖めても大丈夫な小さいペットボトルにお茶の葉っぱだけ入れて持っていって、ホテルでお湯を入れて飲んでいる。この間の北海道の仕事も、2週間くらい居たけど風邪を引くこともなく、無事に過ごせた。

    【Hot Link !!】

  • rie imamura(公式サイト)





    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    10'20" On A Slow Boat To China Kay Starr Capitol CDP 07777 80181 24
    20'35" Just For The Fun Of It Nat King Cole Capitol CDP 0777 7 89545 2 1
    33'02" The Best Thing For You Jacky & Roy MCA MVCJ-19007
    42'13" So What's New? Peggy Lee Capitol 7243 4 93065 2 3
    46'27" Tea For Two Doris Day Columbia 475750 2

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