ニューヨークにいると、ヨーロッパとアメリカのメイクのトレンドは同じだと思うんだけど、日本に来ると、日本独特のメイクの仕方を感じる。
やっぱり、日本の女性にとって重要なのは「美白」。スキンケアとかファンデーションの作り方とかに、重きを置いている。これがアメリカやヨーロッパだと、ポイント・メイク、例えばアイ・メイクやチークを重要視している。だからニューヨークやパリの人は、あまりファンデーションを塗らない。都会の人ほど塗らない。だから日焼けもしちゃうし、シミがあっても気にしない。でも、私は日本人的な美しい肌も素敵だと思う。
私自身は、ニューヨークへ帰るとほとんどメイクをしない。特に私のような仕事の人間は、メイクをしない人が多い。スーパーモデル達も、仕事で常にメイクをしている反動か、普段の生活ではほとんどメイクをしていない人も多いと思う。
一口にスーパーモデルと言うけど、本当に売れる人は新人の時からオーラが違うというか、口ではうまく言えない何かを持っている。パーフェクトで綺麗な人がトップモデルになれるとは限らない世界なので、生まれ持ったモノとか、その人の内面とか、何かが必要なんだと思う。でも、ニューヨークは世界の美しい女性が集まる街なので、その中でも選りすぐりの彼女たちは本当に綺麗。
「服を着こなす」っていうのはよく言われる言葉だけど、スーパーモデル達は「メイクを着こなす」。例えば、「今日は40年代のピンナップ・ガールっぽくしよう」という事になって、そういうメイクを私がしたとする。すると彼女たちは、鏡の前に立って、どういう角度から見たら、よりピンナップ・ガールに見えるかを研究する。その表現の仕方が、ナオミ・キャンベルやリンダ・エバンジェリスタといった、トップモデルとかスーパーモデルと呼ばれる人達は本当に上手い。