一時よりは減ったけど、それでも30本ぐらいのギターを持っている。その内訳は、エレキが7割、アコースティックが3割、と言ったところ。自分でもかなりのマニアだと思うけど、ギターマニアの中でも「音マニア」だと思っている。
10代の頃は、「ツェッペリンのジミー・ペイジがぶら下げていたあのレスポールを、いつかオレもぶら下げてやれるようになりたい」みたいな憧れがあった。でも、その中にも「音」に対する憧れがあったと思う。「泣いている」とか「乾いている」みたいな表現をするんだけど、同じギターを買っても、なぜか同じ音が出なくて、不思議に思ったものだった。
その後プロになり、海外のスタジオを訪れた時に、「この人の楽器は、10代の頃に聞いたツェッペリンのレスポールの音がしている!」と驚かされたことがあった。それで話を聞いてみたら「あ〜、これ高いよ、ヴィンテージ・ギターだから」と言われた。それでも店を紹介してもらって、アメリカのヴィンテージ・ギターのショップへ行ったら、これがビックリするほど高い。当時で40〜50万円、レスポールなら100万円以上するギターはザラにあった。
でも、どうしても欲しかったので、月賦で59年のレスポールを買った。その値段、実に100万円。それを弾いた時に、初めて「ギターに弾かされる」感覚を感じた。他のギターでは生まれないフレーズを弾いてしまったり。
良いギターには、生まれ持った音、それが現れている顔、そしてパッと見ただけで欲しくなるようなオーラを持っている。世の中にはせっかくの良いギターを弾かずに、持っているだけの人もいるけど、ギターは弾いてなんぼのもの。