SUNTORY SATURDAY WAITING BAR
2001年2月10日の放送

この日の放送曲目リスト/過去の放送内容リスト

「メカフェチ」

 そういえば先日、パソコンを買い換えたんです。やっぱりお店のサイトを任されている身としては、いつまでも先輩から譲ってもらった古いパソコンじゃいけないかな、と思いまして。
 それで、お店の常連の方で、パソコンに詳しい方に相談したら、「自分で作るのも楽しいよ」って言われたので、やってみたんです。そうしたら……アレは本当に楽しいですね!子供の頃、ラジコンを作って遊んでいた感覚を、久しぶりに思い出しました。
 男の子だったら、誰でもそういう経験が一度はあると思うんですよ。それだったら、パソコンの自作はオススメですよ。ちょうど向こうのカウンター席に、パソコンの自作について教えて下さった上原一也さんがいらっしゃってますので、ぜひ上原さんのお話を聞いてみて下さい。




  • 松山猛さん(作家)の

    「時計」の話

     新しい時計を買うたびに「これで最後にしよう」と思うけど、それは無理な話。昔の人は時計を一つ買ったら「一生モノ」だったかもしれないけど、今は違う。古い時計、新しい時計、変わった時計…、時計の可能性が広がって、いろんな時計が手に入るので、つい違う時計が欲しくなる。いわば、怒られない浮気みたいなもの。
     僕が好きなのは、クォーツよりも機械式の時計。一種のノスタルジーかもしれないけど、「人間が作っている」というところに面白みがあると思う。昔と較べて、機械でつくっている部分もかなり多くなっているけど、いまだに手作りを続けている人もいる。時計を人間の手で作るには、もの凄い忍耐力と視力、そして集中力が必要なんだけど、そうやって人間の手で作られた時計は本当に良い。1個の時計に入っている部品は100〜400個。その部品がバラバラになっている状態から、最後まで全部一人で組み立てる人もいる。横で見ていると、本当に大変な仕事だと思う。
     時計のデザインも、これまでにいろんな技法が考えられてきた。文字盤やケースなんかは、一番外側で目立つ部分なので、やっぱり一番凝る部分。僕はメカ好きなので、つい先に中の機械の方を見ちゃうけど。18世紀の天才時計師プレゲーが作った時計なんか、本当に凄い。たぶん、時計のことだけじゃなくていろんな事を知っていた人だったんだと思う。スイスのルッツェルンにいたエクシン博士も凄い。その人が作った天文時計は、天体の動きが全部時計の中に入っていて、日食や月食のタイミングさえ時計が教えてくれる。
     時計の精度というのは、実は偶然性のたまもの。もちろん、なるべく正確な時計を作ろうとしているんだけど、「姿勢差」と言って上下左右の時計の向きによって、どうしても微妙な誤差が生じてしまう。ところが、何年かに1度、姿勢度0の時計が生まれる。これは本当に偶然にしか生まれないので、気付かずに普通に売られている。かつてオメガで姿勢差0の時計が作られた時も、その検査記録だけが残されて、時計自体はスペインであっさり売られてしまった。今は記録紙だけが博物館に残されている。
     でも、本当のことを言えば、時計というのは使っている人の体温や環境によって狂ったり合ったりするもの。だから買ってから調整していけば、その人にとって「正確な」時計になっていく。だから時計の精度というのは、大事ではあるけど、ナンセンスなものでもある。

    【Hot Link !!】

  • 松山猛のTRAVEL DIALY
  • ■ANTIQUE & MODERN WRISTWATCH■
  • 亀吉の機械時計
  • tsatoの時計の部屋



  • 岩味潔さん(ロックウェルレコード)の

    「オーディオ」の話

     オーディオは昔から「金食い虫」の代表。レコードからCDの時代になったって、こだわればキリがないのは同じ。ターンテーブルに相当する「トランスポート」という部分、それからピックアッパーのデジタルガン、デジタルからアナログに変換する部分、変換したアナログの波を送り出す部分など、こだわろうと思えばいくらでもこだわれる。こういうパーツは通常、全部一体化されて一つのパッケージで売られているけど、私は各部分を好きに選べるようにして欲しいと今でも思っている。そういった意味では、レコードの時代からやや後退した感が否めない。
     今、オーディオで凝ることができるのは、デジタルアナログ関係なく「線」の材料。アンプやスピーカーを繋ぐコードの質で、音はまるっきり変わってくる。
     「線」は、シグナルを送る真ん中の「芯線」と、周りを覆う「アース」、そしてその間の「絶縁物」から成っているのだけど、まず、絶縁物の材質によって音は全然違ってくる。テフロンが絶縁物になっていて、周りのシールド部分が中をギュッと押さえつける編み方になっている線が良い。高いものになると、1mにつき4〜6万円もする。
     スピーカーコードになると、今度は電力をスピーカーに注入するという役割があるので、ちゃんと太くないといけない。と言うよりはむしろ、ない方が良いくらい。アンプとスピーカーをピッタリくっつけて、線が無い状態ができれば実は理想。でも、必要悪として、スピーカーコードはどうしても必要になる。だから、場合によってはラジカセのようなスタイルの方が良い場合さえある。その辺は設計の妙味と言えるかもしれない。

    【Hot Link !!】

  • ケーブルについて −−芯線の材質−− (「Audio FAN」)
  • 初心者のためスピーカ購入講座 (「Audio FAN」)
  • CD再生のコツ(「加銅鉄平のオーディオルーム」)



  • 円谷円さん(ライター)の

    「ライカ」の話

     これは1950年に作られた、バルナック型のスリーエフというタイプのライカ。オスカー・バルナックという人が作ったので、そういう名前が付いている。
     バルナックさんはカールツアイスというカメラメーカーに10年ほど勤めていた人。カールツアイスでは映画用のカメラをチェックする技術屋だったのだが、そこから引き抜かれてライカ社(当時はライツ社)に移った。バルナックさんは体も小さくて病弱な人だったので、当時の大きな大陸版のカメラに非常に苦労していた。そこでバルナックさんが思いついたのが、映画用のフィルムを半分にカットして写真に応用できないか、という事だった。そうして生まれたのが、世界最初の小型カメラ「ライカ」だった。
     ライカのファンには凄い人が沢山いて、ボディだけで30万円するライカのカメラを必ず3台買う人などもいる。そういう人は、1台は普通に使い、1台は飾って眺め、1台は箱から出さずに大事にしまっておく。
     この間あるコレクターが、やっぱり箱入り未開封のライカ、しかも1956〜1957年頃のM2というタイプを手放すという話があった。ところが買う方にしてみれば、箱入り未開封なので中身の確認ができない。もちろん、価値が下がってしまうので開けるわけにもいかない。そこで使ったのがレントゲン写真。レントゲン写真で、中身が確かにM2であることを証明して店頭に並べたら、翌日には売れてしまったらしい。

    【Hot Link !!】

  • 夢のカメラ・ライカM3
  • ライカ広場
  • しまたかのクラカメ博物館



  • 上原一也さん(NTT東日本)の

    「自作パソコン」の話

     昔から、機械モノなら何でもバラしてしまう性格で、秋葉原に行くと血が騒ぐ。最初に作ったのはラジオで、そこから始めて、今はパソコンを自作するようになってしまった。
     最近に作ったパソコンだと、CPUはPentium IIIの1GHzで、メモリは512M、HDはULTRA160 SCSIにして、ビデオカードはMatroxのG450、M/BはASUSteKを選んだ。
     始めての人がパソコンを組み立てるときに一番難しいのは、ピンがたくさんあり過ぎて、どこに何を挿して良いのか判らないところだと思う。ATからATXに移行した時は、慣れている僕でさえパワーランプを挿すところにハードディスクランプを挿してしまったり、失敗が多かった。
     去年の初頭に作った、Pentium IIIのオーバークロックマシンは会心作だった。FSB100MHzを133にして動かしたんだけど、当たりのCPUだったお陰で今でも順調に動いている。
     組み立ててからOSをインストールして、実際に動くまで結構時間が掛かるので、その間はいつもドキドキ。だからOSが起ち上がって、ベンチマークソフトで負荷を掛けてみて、安定して動いたときは感動モノ。

    【Hot Link !!】

  • DOS/Vレスキュー
  • Pc Handmade Club
  • 自作PC作成日記
  • OverClocker's Dream



  • 萩野尚さん(シトロエン研究家)の

    「シトロエンの車検」の話

     シトロエンのDSという古い車に乗っている。CMで木村拓哉が乗っていた黒い車と同じ。
     僕は車のメカが好きなので、車は部品を一度全部外して、また組み立てている。車検も当然、ユーザー車検。横浜の陸運局へDSをユーザー車検で持ち込むのは僕ぐらいだと思う。最初に持ち込んだときは、向こうも呆れていた。今では僕が2年に1度持っていくと、「あ、来たな」と思われているみたい。
     どうしたって目立つ車なので、一度目を付けられたら車検のチェックが厳しくなる。その代わり、「あいつはちゃんと整備している」と信頼を得られれば、今度は逆に楽になる。しかも、滅多にない車なので、多少改造してあっても、そのパーツがオリジナルなのか改造してあるのか、向こうもよく分からない。
     プロの人に教えてもらったんだけど、「プロの場合は目立たないこと、アマチュアの場合は良い意味で目立つことが、車検のコツ」なんだとか。良い方で目立っちゃえば、後はフリーパスに近い。
     だから車検の時は、2週間くらい前から、エンジンルームをキレイに掃除する。しかも車検では「下回り検査」と言って、下からエンジンルームをチェックするので、車の下に潜り込んで、ガソリンで隅々まで磨いてやる。サスペンションアーム、オイルパン、片っ端から布を巻き付けた割り箸を突っ込んで溝の中まで掃除する。油のにじみも全部拭いて、アルミの地肌がピカピカになるまで磨く。
     死ぬまでユーザー車検を続けようと思うので、陸運局から睨まれないために、そこまでやっている。

    【Hot Link !!】

  • CITROEN DS For Enthusiasts
  • ユーザー車検講座 Y-works





    放送曲目リスト

    Time Title Artist Label Number
    10'30" Just In Time Dean Martin アイビック R-180241
    20'27" Lemon Twist Bobby Troup
    31'02" Say Cheese Jacky & Roy KOCH KOC-CD-7927
    33'49" I've Got The World On A String Frank Sinatra Capitol CDP 7243 8 31775 2 3
    41'55" By Myself Rosemary Clooney RCA R25J-1002
    48'03" Ain't We Got Fun Peggy Lee Capitol 7243 8 54543 25

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